【特別企画】
「PSO2」10周年オフラインイベント「ARKS EXPO 2022」レポート! 10年を振り返る展示やコスプレの数々
2022年7月21日 00:00
- 【ARKS EXPO 2022】
- 7月17日 開催
- 会場:東京ビッグサイト 東展示場
セガは東京ビッグサイトにて、プレイステーション 4/Nintendo Switch/PC用オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」(以下、PSO2)のサービス開始10周年を記念したオフラインイベント「ARKS EXPO 2022」を7月17日に開催した。
本イベントでは、10年の歴史を振り返る展示が行なわれており、会場内にはこれまで舞台向けなどに作成された武器のほか、「PSO2」年表や設定資料など、最近始めた人から、長く遊んでいる人まで楽しめる内容になっていた。また、「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」(以下、PSO2 NGS)で実装される新クラス「ウェイカー」の試遊も実施。試遊の様子は別記事でお届けするとして、本稿では「ARKS EXPO 2022」の様子をレポートしていく。なお、筆者もなんだかんだでサービスインから遊んでいるゲームタイトルになるため、盛大に脱線していると思う。
新型コロナウィルス感染症に伴う各種対策の関係で、過去の「PSO2」のオフラインイベントにあったようなコミュニケーション要素は可能な限りカットされており、物販と展示会なノリだった。よってEXPOといった名称なのだろう。午前と午後の入れ替え2部制になっており、いずれも人出が多かった。意外だったのは年齢層だ。10年も続いたタイトルなので、相応に高年齢化が進んでいるかと思ったのだが、そうでもなく、幅広い世代を確認できた。前回のオフラインイベントから見ても世代傾向に変容があったため、2019年以降のどこかで転換期があったと考えられる。
展示物を見てこう。展示物は会場の各所にカテゴリごとに配置されており、過去のイベントなどで使用された小物・大物や、衣装、グッズのほか、フィギュアや年表などもあった。見応えでいえば、舞台や公式コスプレイヤーが身にまとっていた衣装が大変よかった。なかなか細かく観察する機会のないものであり、TPS視点のゲームにおいて、後ろ姿をもっとも長く見ていることもあってか、衣装の後ろ側を見たくて、何度も周回している人がいたほどだ。
年表にはアップデート要素などが中心に記載されており、ほとんどの人がプレイを始めたところで足を止めているようだった。年表を見て最初に思い出したのが、巨躯さんが登場する緊急クエストだった。当時の緊急クエストはサーバーごとに抽選制であり、サーバー・Ship5ラグスで当該の緊急クエストが発生したのは、実装から5日ほど後だったと記憶している。また某媒体の記事で、デモニックフォークが出るまで掘るハメになったことなども。1カ月くらいかかった覚えが……。なお、そのデモニックフォークはまだ倉庫にある。
展示物で会場のど真ん中にあったのは、ねぶただ。職人によるビルドで「ダークファルス」がねぶたになっていた。デザイナーである長谷川俊也氏はメッセージで「ラッピーや可愛いキャラクターもたくさんある中で、まさかのダークファルス。軽いめまいを起こしたのを思い出します(笑)」と触れているが、同様になぜラッピーではないのかと思ったアークスも多いだろう。セガらしいといえば、セガらしいのだが、ともあれ、ねぶたに落とし込んだ造形物としてのクオリティは素晴らしいものだった。正面だけでなく、背面も再現されており、この点はゲーム内では見られない部分だ。個人的にはエフェクトの再現がお気に入り。
アークスたちの投稿によって生成されたモザイクアートもあった。ベースのイラストに沿って色が調整されているスクリーンショットもあったが、しばらく見ていたところ、自分のスクリーンショットを見つけている人がちらほらいた。
「PSO2 NGS」の設定資料も多く展示されていた。「PSO2 NGS」の世界観や背景に関わる要素は、ゲーム内では断片的に語られるのみで、各リージョンによくわからない要素が多々あるのだが、リテムにあるプラントみたいな場所がエネミー工場と書かれていたり、クヴァリスに出現するクロコダラスが、ワニではなくてオオガメと書かれたりと、なにかと発見があった。
フォトスポット。「PSO2 NGS」の背景が用意されている記念撮影スポットになる。今回はエアリオ、リテム、クヴァリスの3スポットだった。フツーに記念撮影をするアークスもいれば、コスプレイヤーさんが立つこともあるなどといった具合だ。
コスプレイヤーを見ていこう。ガチガチのNPC、もしくは自キャラの再現から、キャラクリの自由度を逆手に取ったシンプル路線まで多種多様だ。「PSO2」をよく知らない人向けに補足しておくと、本作のキャラクタークリエイトは自由度が高い。とりわけコスチュームやアクセサリーはやたら豊富でかつ、アクセサリーをつける場所の自由度の高さも特徴的だ。それゆえ名状しがたい生物もちらほらいるゲームでもあるが、オフラインイベントでも同様に、一見、何のコスプレだかわからないが、ゲーム内ではよく見るキャラクタークリエイトだったりすることは多々あるといった具合だ。「いい感じの緩さ」ともいえる。過去に事例があったかもしれないが、法被姿に鉢巻でもコスプレでエントリーできるだろう。
「PSO2」イベントでのコスプレ傾向は、上記のように好きな方向に走っている人だけでなく、細かいパーツや装備品、発光ギミックなども再現したこだわり派も多い。また武器もセットであることが多く、「PSO2」の特徴的な要素であるフォトンの再現をみると、近年はLEDライトが定番化しつつある。
といったように、ゲーム内と同じく何かしらの妙に強いこだわりのあるコスプレイヤーが多い。下記にも載せているので、色々な形のこだわりをチェックしてほしい。
最後に、来場者特典アイテムをチェックしておこう。ゲーム内では取引不可アイテムになっているため、いずれ、ゲーム内で配布されるのではないだろうか。
新型コロナウィルス感染症の対策から、ステージの開催やコスプレショー、コミュニケーションコーナーやカラオケブースなどはなかった。その分、マイペースに10年を振り返るのに、ほどよい展示会だったといえる。特典アイテムのステッカーを見ると「TOKYO」とあり、今後、他の都市での開催があるかもしれないし、アイテム名からするとGlobal版もあるかもしれない。というわけで、状況もあって今回は参加を見送ったアークスは次回を期待しておこう。
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