【特別企画】

「MHサンブレイク」、ルナガロン&セルレギオス狩猟を新アクションで先行体験!

“山路ボイス”で叱られる! 激強NPC「アルロー」登場の「盟勇クエスト」も

【モンスターハンターライズ:サンブレイク】

6月30日 発売予定

価格:
4,990円(通常版)
6,036円(デラックスエディション)

 カプコンは6月30日、Nintendo Switch/PC「モンスターハンターライズ」の超大型拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の発売を予定している。

 本作は従来のモンハンシリーズからさらにスタイリッシュに進化した狩猟アクションを楽しめる「モンスターハンターライズ」の大型追加コンテンツとなり、新たなる拠点「観測拠点エルガド」を舞台に新モンスターや新狩猟アクションをはじめとした様々な追加要素を楽しめる作品となっている。

 公開されたPVでは、今までの”和”のテイストからガラッと変化した”洋”テイストが打ち出され、吸血鬼がコンセプトのメインモンスター「メル・ゼナ」が登場。その今までに無い異様な雰囲気に心を奪われたハンターも多いだろう。

  続々と新情報が公開され非常に発売が待ち遠しい本作だが、今回メディア向けの先行体験会にて2種類の新モンスターの討伐クエストをプレーできた。早速ご紹介していこうと思う。

【『モンスターハンターライズ:サンブレイク』プロモーション映像_MP】

新モンスター氷狼竜「ルナガロン」に挑戦! 素早い動きと形態変化後の動きがイカス

 最初に挑戦したクエストは新モンスター「ルナガロン」の狩猟だ。狼のようなスタイリッシュな見た目と氷属性の攻撃を駆使する、何とも筆者の厨二心をくすぐるモンスターだ。牙竜種という事もあり基本攻撃がスピーディーで隙が少なく、冷気の放出や冷気を纏った突進を多用。氷攻撃でハンターを「氷属性やられ」状態にし、翔蟲ゲージの回復を遅くしてくるのも非常に厄介だ。

 全体的に行動が素早いモンスターという事もあり、攻撃を避ける事に「翔蟲」を消費してしまう。初見のソロプレイでは、「氷属性やられ」状態も相まって見事にこちらが狩られてしまった。流石は氷”狼”竜と言ったところだろう。

本作の最重要ターゲット「王域三公」の1頭だけありビジュアル・能力ともに申し分のないモンスターだ

 しかし、このモンスターが本領を発揮するのは”形態変化”をした後。狩猟中に「ルナガロン」が冷気を溜めるような動作をすると、体中に氷を纏って二足歩行になった形態へと姿を変える。この形態に移行すると、攻撃のスピードはさらに洗練され素早くなり、二足歩行になった影響で予備動作の少ない蹴りやパンチなどが攻撃に追加。より一層、攻撃を凌ぐのが難しくなる。

 加えて間合いを素早く詰めながら連続でハンターを何度も切り裂く攻撃や冷気を纏った爪で一気に仕留める大技を駆使してくるなど、油断すると一瞬で力尽きかねない強力な攻撃も織り交ぜてくる。この形態に加えて怒り状態も組み合わさるともう最高にクレイジーで、1回でも攻撃のターンを渡してしまうと暫くは防戦一方な展開となる事が多々発生した。

怒り状態+形態変化した後に放つ大技をくらえば一撃でやられる事も十分あり合える……! ハンターの警告が来た際やルナガロンが一瞬動きを止めた際には全力で避ける事に意識を集中した方が良さそうだ

 ただし形態変化後は攻撃を当て続ける事で、纏った氷を破壊してダウン状態にでき、さらに閃光弾や罠一式も通用する。そのためアイテムを駆使する事で上手く立ち回れたりもするだろう。通常の攻撃パターンや形態変化で攻撃が強力になる感じに加え、こちらの攻撃によって形態変化を解除する感覚は個人的に同じく牙竜種である「ジンオウガ」を彷彿とさせるイメージだった。

 今回の体験会ではソロとマルチで合計3回プレーできた。回数を重ねるごとに筆者自身の立ち回りが洗練されていくと、プレイの楽しさがわかってきた。難しいが狩猟が楽しい、「モンスターハンター」らしいモンスターではないかと筆者は強く感じた。

難易度は高いが、非常に「モンスターハンター」らしい狩猟を楽しめる。有効なアイテムも多いため、マルチプレーでは役割を分ける事で狩猟を有利に進めることができそうだ

奇跡の復活を果たした千刃竜「セルレギオス」に”盟勇”と共に挑戦! NPCがあまりに有能過ぎる!?

 続いて挑戦したのは「モンスターハンター4G」のメインモンスターにして今回の「サンブレイク」で見事復活を果たした「セルレギオス」だ。暴れ回るような荒々しい攻撃の数々と「千刃竜」の名に相応しい自身の体から刃鱗を飛ばす攻撃が特徴的。

 また飛ばしてきた刃鱗に接触してしまうと「裂傷」状態になり、攻撃を受けると追加でダメージを受けてしまう。しゃがむやアイテムで解除可能だが、追加のダメージは回避やダッシュ時に蓄積されていく。ジワジワとハンターを追い詰めるのがイヤらしいモンスターだ。さらに「裂傷」状態を治そうとして距離を取って立ち止まろうとすると、空中から何度もハンターを狙って飛び蹴りや広範囲攻撃も繰り出してきたりする。距離に応じて、なかなか休む隙を与えてくれないのも強力なポイントだ。

久方ぶりの登場だが荒々しい攻撃は健在!「裂傷」状態との合わせ技でジリジリとハンターの体力が削られる……!

 そしてこのモンスターで一番怖いのは、エリアを大きく旋回しながら超スピードで突進してくる大技。速くて避け辛いのは勿論、旋回する範囲が広いためにカメラで追い切れず視界から高頻度で消えるところが恐ろしい。

 個人的な感覚で言うと、いきなり視界から消えたと思ったら、直後に横から突っ込んでくるという感じ。実際プレー中にその大技をくらって急に“1落ち”した際には「俺は今やられたのか……?」という見事な雑魚キャラ的感想を頭に浮かべてしまった。

 経験を詰むことで旋回パターンを何となく覚え、回避したりガードしたりなど華麗な狩猟アクションを決められるように(きっと)なるとは思うが、それはそれとして強力かつ素早い他の攻撃も合わせて行なってくるので、やり応えは抜群だ。流石は過去にメインモンスターを務めていただけはあり、能力も個性的かつ狩猟しがいのある強力なモンスターとなっている。

飛び上がったと思ったら次の瞬間はもう旋回して猛スピードで横から突っ込んでくる大技! 写真ではギリギリ避けれているように見えなくも無いが無事直撃して“1落ち”している

 そんな「セルレギオス」に今回は「サンブレイク」からのシングルプレイに関する新要素「盟勇クエスト」に挑戦をしてみた。「盟勇クエスト」では作中に出てくるキャラクターと共にクエストを行なえるというもので、通常のマルチプレイと同じような感覚でNPCが狩りに協力してくれる。「モンハンライズ」にあったNPCとの協力要素がある「百竜夜行」の「里のツワモノ」とはまた異なるところがポイントだ。

 他プレーヤーが操作するハンターと同じようにNPCハンターには体力も表示され、各々が持ってる武器でモンスターに攻撃し、フィールドを一緒に駆けまわってくれる。クエスト中は何かある度に話しかけてくれるので、キャラクターの存在をより感じられるのも嬉しい。

 今回共にクエストに向かってくれた新キャラクター「アルロー教官」は、ベテランのイケオジ(CV:山路和弘)という感じ。筆者の好み的にメチャメチャドストライクだった事もあって、”キャラクターと狩りに行く”体験がとても楽しく感じられた。

 ピンチ時に逃げ回っていると「攻撃しねぇのか?」としっかり優しくドヤされたりと一緒に狩猟している感覚を出す事にかなり力が入っている。作中キャラクターと共に“マルチプレイ”を楽しむという点で、非常に面白い新要素となっている。

かなり色んな場面で声をかけてくれるのでボイスを聞いているだけでもかなり楽しめる!山路さんボイスでドヤされたいと思っているのは筆者だけでは無いはずだ

 そしてハンター諸君の中にはもしかしたら「言うてNPCだからそこまで戦力にならんでしょ」と思っている方が居るかもしれないが、今回一緒にクエストに言ってみて全然そんなことはないとわかった。むしろ強すぎまである。

 というのも、自分は攻撃に参加せずにモンスターと2人きりにしていても超良い勝負をしていた事に加え、狩猟中にいきなり「ここは任せる」と言って戦場を離れたと思ったら、近くにいたモンスターを「操竜」して引っ張ってくるというアタッカーとしてもサポーターとしても優秀すぎるプレイを見せてくれたからだ。

 もしかしたらワンチャンベテランであるアルローさんだけが強すぎる可能性が無くは無いが、仲間の行動として偉すぎて驚いたし、何なら「セルレギオス」との狩猟が久々すぎて四苦八苦していた筆者よりもマトモに狩猟していた可能性すらあって、思わず笑ってしまった。ゲームの進行に合わせて増えていく他の盟勇NPC達もどのようなキャラクター性を見せてくれるのかも期待できる部分で、ソロで遊べる新要素としての完成度が楽しみだ。

罠を仕掛けて動きを止めればしっかり竜撃砲をぶち当ててくれるし、操竜して戻ってきたらしっかり操竜大技まで当てていくというとんでもない仕事人。NPCではあるが相当賢いAIが設定されているように感じる。一生ついていきますアルローさん!

「疾替え」&「先駆け」で狩猟アクションの幅がとんでもない事に! こんなに強くなって良いんですか!?

 続いて今回の体験会にて直接プレーする事ができた「サンブレイク」にて追加される新要素「疾替え」とそれに伴い実装された新アクション「先駆け」について取り上げたい。

 まず狩猟アクションの考え方を大きく変える「疾替え」についてだ。「疾替え」は予めセットした2つの入れ替え技のセットを、狩猟中に切り替えながら使用できるというもの。今まではクエスト前やキャンプでセットした各1つの技しか使用できなかったが、これにより用途や場面・モンスターや自分のスタイルに適した技を交互に繰り出す事が可能となった。つまり、単純にアクションの選択肢が倍増している。

 入れ替え技は通常の攻撃モーションを変えたり、サポート・大ダメージを狙える必殺技的な役割の「鉄蟲糸技」など数多くの種類が存在するため組み合わせはかなりある。絶対に外したくない入れ替え技はどちらのセットでも固定し、役割が分かれる技に関しては変更する、組み合わせが全く別の技のセットをそれぞれ作り狩猟スタイルを大きく変更する、など、入れ替え技のセットの作り方は千差万別のためプレーヤーの個性が反映される面白い要素となっている。

 最初に触れた感じは「疾替え」時の待機モーションの隙を突かれたり、入れ替え技を上手く使い分けるのを少し難しく感じたが、タイミングや技をしっかり把握するとその利便性の高さに驚かされた。特に隙の大・小が分かれている入れ替え技や、サポート・大ダメージ系が分かれている入れ替え技の「鉄蟲糸技」などは1度のクエストで両方が使えるようになる事で真価を発揮するように感じる。

一例でハンマーを挙げると、一定時間溜め攻撃に追撃を付与する新たな鉄蟲糸技「インパクトバースト」と、相手の隙が大きい時に大ダメージを与える手段として今までも使われて来た「インパクトクレーター」が同じクエスト内で入れ替えながら使える。他の武器でも同じようなことができれば、便利かつとても楽しそうだ!

 そして「先駆け」は、「疾替え」でポーズを取っている際に硬直を解除して素早く回避行動ができるアクション。「疾替え」の隙の部分を埋めるものとして非常に優秀な性能を持っている。通常の回避よりも移動距離が長く方向も自由に動けるため回避にも攻撃に移行する際の間合い詰めにも利用できる。翔蟲ゲージが残っていればさらに「疾翔け」に繋げて一気に移動する事も可能で「モンスターハンターライズ」らしいスタイリッシュなアクションの1つとして重宝する事になるだろう。

 使ってみた感じは基本的には「疾替え」の隙を埋めるために使用することが多かったが、「疾替え」で強力な技に入れ替え、「先駆け」でモンスターとの距離を詰め、さらに入れ替え先の「鉄蟲糸技」をモンスターに当てると言ったムーブが可能となっている。決まると非常に気持ちいいし、上手く決まったときのコンボ感も嬉しい。活かしようが幾らでもある「先駆け」はハンターとしての実力が試される上にオシャレポイントも高い技のように感じた。

「疾替え」をすると昔のハンターさながらのドヤポーズをしてしまうが、モンスターと対峙している中でも攻撃のタイミングに合わせて「先駆け」を使えば、ある程度の攻撃は回避可能だった。加えて攻撃面でも例えばハンマーで「インパクトバースト」→「疾替え」→「先駆け」→「インパクトクレーター」と言った形で自己強化をしながら間合いを詰めてダウン中の相手に大ダメージを与えるなどの芸当が可能。他の武器でもこのような動きが可能だと思われるので色々と試してみると面白いだろう

 今回の先行体験会でアクションに対する新要素を触れたが、どちらも「モンハンライズ」らしいスタイリッシュでスピーディーなアクション性を損なわないまま、行動の選択肢を増やすような追加要素だと強く感じた。

 新モンスターもゲーム全体の雰囲気が変わった事と相まって今までとは一味も二味も違う狩猟体験ができるだろう。ストーリーやアクション性以外の新要素にはまだ触れられていないが、現状触れたアクション性だけでここまで新しい体験ができた本作の期待値は非常に高い。新たな狩猟アクションを携えてフィールドを飛び回るのが今から楽しみである。