【特別企画】

正式サービス開始直後の「BLESS UNLEASHED PC」を早速プレイ! 特筆すべきアクション性の高さとキャラクタービルドの自由度

今回はレンジャーで爽快なバトルを体感

【BLESS UNLEASHED PC】

8月7日 正式サービス開始

プレイ料金:無料(アイテム課金制)

 いよいよ正式サービスの開始を迎えたPC用アクションMMORPG「BLESS UNLEASHED PC」。「BLESS UNLEASHED PC」は韓国NEOWIZ傘下のRound8スタジオが開発、海外でプレイステーション 4/Xbox One向けに「BLESS UNLEASHED」としてサービスが行なわれているタイトルのPC版にあたる作品だ。

 本作のポイントはなんといっても戦闘のアクション性の高さ。基本攻撃は操作を連ねたコンボがベースとなり、そこに通常スキルやクラス固有スキルを交えつつ、敵の攻撃を移動や回避で躱していく。効率を突き詰めると操作はかなり忙くなるが、上手く自キャラクターを操作できると非常に気持ちが良い。

 本作はこれまでも繰り返しテストが行なわれており、正式サービス版はユーザーからのフィードバックを受けてブラッシュアップが繰り返されている。例えば本作のコアシステムのひとつ「ブレス」をみても直近の「FINAL TEST」から大きくその姿を変えているし、PC版で新たに適用されたシステムや調整はコンソール版に逆輸入する形で適用されていくのだとか。単なる移植に留まらない熱量で開発されていることが伺える。

 今回は本作をサービス初日から早速プレイしてみたので、その手触りをお伝えする。やはりMMORPGの初日というのはいいもので、全員が手探りでヨーイドン!という雰囲気が味わえた(もちろん海外版プレーヤーやテスト参加者は多少有利ではあるのだが)ほか、どのチャンネルに行っても多数のプレーヤーが行き交い、フィールドのモンスターはみんなで囲んでボコボコ殴る、というカオスな楽しみもあった。

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祝!正式サービス開始!アクションマシマシのMMORPG「BLESS UNLEASHED PC」

 本作はひと繋ぎで表現された世界を自在に旅することができる、オープンワールド型の3DMMORPGだ。主人公=プレーヤーは海に囲まれた小さな島「テラオン」の住人であったが、ある日不吉で不思議な夢を見る。奇しくもその日、テラオンは魔物に襲われて滅亡に追いやられてしまい、命からがら逃げ延びた主人公はそこから旅に出ることになる。

 キャラクターは作成時にクラスを選択する形となっており、剣と盾を装備する「ガーディアン」、両手斧を振るう「バーサーカー」、弓の「レンジャー」、魔法を操る「メイジ」そして聖霊の力を用いる「プリースト」の5つ。そこからさらに「人間」、「ループス」、「エルフ」、「マスク」の4種族と男女の性別を選択することになるが、”レンジャーはエルフのみ”というように、クラスによって選択できる種族は限定される。キャラクターカスタマイズも例えば「目」だけで20項目近くあり、非常に凝ったキャラクターメイクが可能。人によってはゲームの開始までにかなりの時間を使うことになりそうだ。もちろんプリセットのキャラクターもいくつか用意されているので、サクッとゲームを始めたい人はこちらを選ぶのもいいだろう。

クラスは5種類から選択し、種族と性別を決定する
キャラクタークリエイトはかなり細かく設定できる。こだわりのキャラクターを作ってもいいし、プリセットでサクッと冒険に出かけるのもいい
「夢」はチュートリアルを兼ねており、ここで基本操作が学べる。さらに選択したクラスがレベル40まで育った段階のスキルが使えるほか、目からビームを出すボスとの対決もある
地中海的な雰囲気漂う「テオラン」。突然のモンスターの襲撃により滅亡

 さて、両手武器大好きな筆者は前回の「FINAL TEST」でバーサーカーをプレイしたが、今回は遠距離攻撃クラスを試してみようとレンジャーを作成した。レンジャーはバーサーカーの豪快な感じとは異なり、弓をバシバシ連射しながらアクロバティックに動くクラスで、操作していて強い爽快感がある。

 本作において通常攻撃は2通りのコンボがあり、レンジャーにおいては「ショットコンボ」と「マルチショットコンボ」が用意されている。ショットコンボは3連射や後方に宙返りして距離を取りつつ攻撃するような単体攻撃向けのコンボで、マルチショットコンボは横に広がる複数の矢を撃つ対集団相手のコンボといったイメージだ。中でもショットコンボは3コンボ目から分岐が発生するので、それぞれ効果を覚えつつその時々で最適なものを選択する必要がある。

 加えてスキルは10個の中から4つ、同じく10個用意された各クラス固有の「クラススキル」の中から2つを選んでショートカットに登録し、戦闘中に使用できる。レンジャーは序盤、スキルとして爆発する矢で敵を浮かび上がらせ、浮いたところに追撃を加える「処刑」、敵を貫通する矢を連射する「電撃の矢」などが扱えるほか、クラススキルとして”矢の手動補充”(レンジャーはコンボ・スキル共にリソースとして矢を消費する)ができる「戦闘準備」、移動ができなくなる代わり、その場で最大3段階まで貯めることで強力な一撃を放つ「照準射撃」を使用できる。

 コンボの分岐、スキル、クラススキルはいずれもキャラクターレベルの上昇に伴って解放されていくので、レベルを上げるとアクションが多彩になり、選択肢が増えて戦闘がより楽しくなる、という意味でレベル上げのモチベーションにも繋がる作りだ。序盤は特にレベルの上昇も早く、1レベル上がるごとに何かしら新しいアクションが解放されるため、ついついゲームにのめり込んでしまう。

2種のツリーを駆使した「コンボ」が基本攻撃となる
ジャンプ射撃や貫通矢を放つなど、多種多様な「スキル」
クラスを特徴付ける「クラススキル」

 また、本作の大きな特徴のひとつに「ブレス」システムがある。「ブレス」は「FINAL TEST」までは「選択することでアクティブとパッシブスキルが取得できる」といった趣のものだったが、正式サービス版からはそれぞれ「傾向が異なるパッシブスキルセットを取得できる」ものに変化した。各ブレスは選択することで4つのパッシブが取得でき、例えば序盤のクエストで獲得できる「勇猛な記憶」というブレスは、「照準射撃の威力が上昇し、矢の消費数が減少する(くさび矢)」、「コンボ・スキルで攻撃すると照準射撃のチャージ時間が最大80%軽減されるバフ『閃き』が付与される(射撃の名手)」、「コンボが命中するたびに照準射撃のクールダウンが減少する+照準射撃が1回追加チャージされる(神経刺激)」、「HPとコンボ攻撃の威力が上昇する(大胆さ)」というもので、結果として勇猛な記憶を選ぶとクラススキルの照準射撃がびっくりするほど強化される。まだ取得はできていないが、他のブレスを見るとメインの強化対象となるスキルが異なっていたり、クリティカル寄り、連射寄りの強化パッシブなども散見される。加えて、各スキルとブレス内の各パッシブは特定のリソースを用いて強化することが可能だ。

 つまりは「どのブレスを使うか」を軸に「どのスキルを使用するか」を選び、リソースと照らし合わせながら「どのスキルを強化するか」を考える。そして戦闘では計6つのスキルとコンボを駆使して敵の攻撃を移動や回避でかいくぐりながら戦う、というのが本作のシステムだ。しかもブレスやスキルは取得さえすれば切り替えが可能なため、強化の方向性は多彩で非常にキャラクタービルドの自由度が高い。じっくり考えて手塩にかけて育てたキャラクター(≒スキル)をフル活用して華麗に敵を倒していく、というのはアクションとして面白く、本作を特徴付けるシステムだと言えるだろう。

「ブレス」でキャラクターの方向性が大きく変わる。全部強化して使い分ける、ということも理論上は可能だが、はじめはある程度強化の方針を決めておいたほうが良さそうだ

 操作に関してはPC版ということでキーボード+マウスでの操作はもちろん、出自がコンソールということもあってコントローラー操作にも対応している。今回は両方試してみたが、いずれも違和感なく操作できたので、このあたりは好みで選ぶのが良いと思う。両方刺しておくと操作したハードウェアに応じて瞬時にUIが切り替わるので、例えば「倉庫整理など煩雑な操作はキーボード+マウスで」、「戦闘は直感的なコントローラーで」という二刀流操作などもちょっと面白い。なお、コントローラーのUIは基本的にXboxコントローラーに準拠しているが、Steamの機能を使ってPS4用の「DUALSHOCK 4」などDirect Input形式のコントローラーも使用可能だ。この場合はゲームの起動前にSteamのUIで「Steam」→「設定」→「コントローラ」→「一般のコントローラ設定」で設定画面を開き、「PlayStation設定サポート」にチェックを入れる必要がある。挿せばすぐ使えるわけではないので、この点だけ注意が必要だ。

コントローラー操作時のUI。コントローラーorキーボードで入力すると、即座にUIが切り替わるのは地味に快適
デフォルトのキーボードショートカット。覚えるまで少し大変かもしれない
コントローラー、キーボードともにキーアサインを変更できるほか、それぞれ5パターンまで保存しておける
DUALSHOCK 4などを使いたい場合は、Steamの機能で「PlayStation設定サポート」にチェックを入れる必要がある。これはPS4対応の汎用コントローラーでも共通

”野良共闘”やインスタンスダンジョンなどマルチ要素も楽しいぞ!

 サービス初日ということもあって、ゲーム内は非常に活況だ。街には多数のプレーヤーの姿があり、クエストを進行していると常に誰かとすれ違う。いわゆる”MMORPG”ではタイトルに依ってアイテムのルート権などが「ファーストアタックを入れたプレーヤー」、「ラストヒットを取ったプレーヤー」、「最もダメージを与えたプレーヤー」など様々に分かれるが、本作においては一撃でも入れればルート権を得られるほかモンスターを倒した数などもカウントされるので、その場に居合わせたプレーヤー同士でワイワイとモンスターを狩るような光景もよく見られる。モンスターの出現待ちや取り合いはテンポが削がれて地味にストレスの元になるし、PTというカッチリした形ではない他のプレーヤーとのゆるい共闘はなんだか楽しい。個人的には好みの仕様だ。

クエスト対象のモンスター「ゴーストアサシン」を居合わせたプレーヤーでタコ殴りにする図。倒すと攻撃した全員のクエストが進行するほか、ドロップも獲得できる

 本作はクエストの進行に合わせて世界を進んでいくようなクエストドリブン型の作りになっているが、フィールドには固定位置に出現するボスモンスターや、ランダム出現のレアモンスターなども存在する。最序盤でも「ウルフキング」や「愚鈍な山岳ジャイアント」という強そう&デカいボスモンスターと出会うことができ、倒すと装備や製造で使える素材などが手に入る。もちろんボスクラスのモンスターは見かけ通り強く、範囲攻撃でものすごいダメージを食らったり、状態異常で動けなくされたり、距離を取っていたはずが瞬時に目の前にブッ飛んできたり……という感じでソロ攻略は適正レベルでは非常に難しい。その難度と一発殴ればOKというシステムからか、ボスモンスターと戦っているとどこからともなくプレーヤーが集まり、気づくとさながらレイドのような人数でボスと戦っていたりする。加えてこの2体のボスは再出現もサイクルも早いので、出現地点の周囲は常に賑わっている。正直獲得素材の価値が現状では釈然としないためこれが初日のお祭りなのか、今後もプレーヤーが張り付くようなボスなのかは定かではないが、野良共闘の賑わいと楽しさを久しぶりに味わったような心持ちだ。

ゲーム内で最初に出会うボス「ウルフキング」。跳躍して長距離を移動するので遠距離クラスは接近されないよう特に注意
「ゴーストアサシン」のクエスト発生場所からほど近くに現われる「愚鈍な山岳ジャイアント」。デカすぎて頭が画面から見切れるほどで、一撃がメチャメチャ痛い
人だかりができていたので近づいてみたらレアモンスター「星取りゴトス」が出現していた。逃げ回るゴトスを追いかけ回すプレーヤー一行
ちなみにクエストは行き先が青い光で表示され、迷子になりにくい親切設計

 一方、コンテンツとしてはメンバーを集めて挑む「インスタンスダンジョン」などもある。こちらは予めPTを組んで登録するか、ソロでもマッチングにキューを入れることで同じくキューを入れたプレーヤーと自動的にPTが結成される。序盤のクエストでは2人制のものに挑むことになるが、特に声掛けなしでダンジョンに挑めるためシャイな人も安心だ。公式生配信や事前情報によればダンジョンには5人制のものもあり、その難度は(レベルや装備によると思うが)比較的高め。攻略しがいの有るコンテンツとして楽しめそうだ。

2人制ダンジョンにチャレンジ! マッチングは快速でサクッと入場できるほか、ペアとなったプレーヤーとの共闘感が楽しい

 本作は非常に高いアクション性と自由度の高いキャラクタービルドシステムをベースに、現代のMMORPGとして磨き上げられたタイトルだ。今回は急ぎ本稿を執筆するためまだ到達・開放できていないコンテンツも数多いが、序盤でも本作の面白さは十分に味わえる。個人的にはやはりブレス取得直後のプレイフィールの変化とボスでの野良共闘などが印象的だったが、ゲームを進めればより深く、より広い楽しみが待っていることだろう。アクション好きはもとより、MMORPGが好きな方には是非一度プレイして欲しいタイトルだと思う。8月末頃までは正式サービスを記念したキャンペーンによって成長促進アイテムなどももらえるので、こちらも是非チェックして欲しい。