【特別企画】

軽いし速いぞ「BlueStacks 5」! PCで「ブルアカ」と「テラクラ」と「Among Us」を遊ぶ

実際に「ブルアカ」と「テラクラ」と「Among Us」を遊んでみる

 さて、続いてはそんな高速化が図られた「BlueStacks 5」で実際にゲームアプリを遊んでみたい。今回のテストタイトルとしてチョイスしたのは「ブルーアーカイブ」、「テラクラシック」、そして「Among Us」の3本だ。チョイスの利用は「筆者が遊んでみて快適だった」という身も蓋もない理由だったりするのだが、実際「ブルーアーカイブ」は細かな操作性による精度の向上、「テラクラシック」はオートプレイとの相性の良さ、「Among Us」はPC版と遜色ないプレイなどが体感できた。

ブルーアーカイブ
テラクラシック
Among Us

「ブルーアーカイブ」ではバトルパートに大きな恩恵。フルスクリーンのアニメ表示もいいぞ

 2月4日にYostarより配信が開始された「ブルーアーカイブ」では、プレーヤーは「先生」となって、謎の多いストーリーを少しずつ解き明かしながら多数登場する魅力的なヒロイン、「生徒」たちとの関係を育んでいく。本作ではアドベンチャーゲーム、敢えて言うならヒロインたちとの”ギャルゲー”的な要素も多分に含むシナリオパートと、デフォルメされたキャラクターたちが斜め見下ろし視点で進んでいくバトルパートが交互に進行していくが、最も「BlueStacks」の恩恵が感じられるのはやはりバトルパート。本作のバトルではキャラクターたちがいわゆる通常攻撃をしながら自動で前進していくが、プレーヤーの介入要素としては画面した各キャラクターが所持するアクティブスキルがカード状に画面下に並んでおり、発動場所をメイン画面で指定する、というシステムになっている。

「ブルーアーカイブ」ではシナリオパートとバトルパートが交互に進行していく

 当然難易度が上がるほどプレーヤーの操作は忙しく、またスキルの発動地点やタイミングなどがシビアになっていくが、マウスでの操作ではピンポイントで発動場所を指定できるため、最も効果的な箇所が指定できるようになる。指での操作では指先で画面が隠れてしまったり、回復スキルを思ったのとは違うキャラクターに発動してしまってみすみす倒されてしまったり……ということが稀によくあるのだが、「BlueStacks」でのプレイではこのミスの発生を最小限に抑えられる。そのため、ギリギリの戦力でもなんとかクエストクリアに漕ぎ着けたりと明確なメリットが感じられる。さらに各スキルにはデフォルトでキーボードショートカットが割り振られているので、より効率的なプレイが可能となっている。

”どのスキルをいつどこに撃つか”は、特に高難度のバトルパートにおいて超重要。マウスでピンポイント操作が可能なのは嬉しい

 また、本作では設定画面よりバトルパートの表示を「30FPS」、「60FPS」から選択でき、「60FPS」ではより快適なプレイが可能なのだが、60FPSを実現できるかは端末スペックに依存するのと、描画負荷が上がることで電池消費が激しくなるというデメリットもある。その点「BlueStacks」では電池消費とは(環境によって)無縁で、マシンパワーとしてもPCはモバイル端末を上回るケースがほとんど、という意味で、60FPSの設定を常時ONにできるというのも嬉しいポイントだ。加えて本作はギャルゲー要素も強めのため、シナリオパートのキャラクター達の掛け合いや、「絆ランク」を上げることでご褒美的に獲得できるキャラクターのアニメーション画像などを大画面で表示できるのもとても嬉しい。

ゲーム内ではFPSの設定もできる。60FPSにするとバトルパートの描写が向上する
生徒との親密度を現わす「絆ランク」を上げることでアニメーション&ボイス付きの一枚絵「メモリアルロビー」を獲得できる。このままデスクトップの背景として飾っておきたい完成度で、個人的には見た目に反してポンコツな「アル(画像下)」激推し

「テラクラシック」の世界観を!オートプレイとの相性も◎

 グラビティゲームアライズより1月29日に配信が開始されたMMORPG「テラクラシック」。本作は韓国KRAFTONのPC用MMORPG「TERA」をベースとした作品で、アクション性の高い戦闘や「TERA」の持ち味である幻想的なグラフィックスが楽しめる。加えてシリーズ不動の人気を誇るケモミミ娘の種族「エリーン」が引き続き登場することや、「TERA」の時代より20年遡った時系列が舞台となっており、PC版を知るファンはニヤリとするストーリーでありつつ、新規プレーヤーも違和感なく世界観に入り込める設定になっているのも特徴的だ。

少々ブラーの効いた遠景が「テラクラシック」ならでは世界観を醸し出す。エリーンのむっちり太ももも健在だ

 やはり「TERA」ならではのグラフィックス、そしてエリーンを堪能するには大きな画面でプレイを楽しみたいところ。そういった意味ではモニターを使ったPC上でのプレイは、「テラクラシック」の世界により没入できるという意味で一つメリットがある。一方本作はスマートフォンでのタッチ操作に極めて最適化されたタイトルで、個人的には操作体系については正直スマホ端末と「BlueStacks」の間にさほど大きな差は感じられなかった。もちろん「BlueStacks」ならではのWASD移動やクエスト進行に割り振られたTABキーは連打していればストーリーが進む、という意味で非常に便利だが、デフォルトのキーアサインではスキルがG、H、J、K、Lに割り振られているため、視点移動なども含めると結局操作は「左手(キーボード)で移動して右手(マウス)でスキルを発動する」という形になるからだ。ここはユーザー単位での最適化が図れる部分と言えるかも知れない。ただ、本作に関してはまだプレイが浅く、エンドコンテンツの段階ではまた印象が異なってくる可能性もある。

 しかし、”バックグラウンドでオート狩りをし続ける”というような局面では「BlueStacks」が圧倒的な優位性を誇る。なにしろオートで走らせっぱなしでもPC上での動作ならスマートフォンのように画面を専有されることもなく、ウィンドウを切り替えれば即座に状況が確認でき、さらに「エコモード」を活用することでPCリソースの使用量も削減できるからだ。集中してプレイする際にはワンタッチで「エコモード」をオフにすれば良い。PCで作業をしながらスマートフォンで起動しておくことで似たような環境は作れるが、やはりPC1台で全てが完結するのは、視点移動が少なくなる、という意味でも非常に快適だと感じる。

キーアサインは「両手でキーボードを操作する」ためのものになっているため、人によっては少々扱いにくいかも知れない。割り振りを変更することで自分好みに設定し直すのも良さそうだ。ただしオートプレイとの相性は抜群

「Among Us」が無料で遊べる!コントローラーも使えるぞ!

 「Among Us」はInnerslothより2018年にスマホ版、続いてPC版、Nintendo Switch版の配信が開始されたタイトルで、宇宙船を修理するクルーと妨害するインポスターの2チームに分かれて互いの動向を探り合いながら自陣営の勝利を目指していくというもの。クルーは会話と状況整理によりインポスターを見つけ出し、インポスターは妨害や殺害によりクルーの数を減らしていく……という意味で、ルールに共通点が多いゲームの名をとって”宇宙人狼”などと呼ばれていたりする。配信後時間が経ってから、配信者の影響でプレイ人口が爆発的に増加したという稀有な歴史を持つタイトルでもある。

クルーはタスクをこなしながら情報を収集、交換してインポスターを炙り出していく。一方インポスターはバレないようにクルーを殺害していく

 本作はPC版の配信も行なわれており、「PCでやるならPC版を買えば良いではないか」と思われる方もいると思う。確かにそれはその通りなのだが、PC版は520円(税込)で、スマホ版は課金アイテムを購入しない限り1試合終了ごとにごとに広告が表示されるもののプレイ料金は無料で、導入障壁が極めて低い。また、モバイル・PC・Nintendo Switch版はそれぞれプラットフォームの垣根なくクロスプレイが可能だが、4月26日現在プラットフォームを跨いでのデータ移行は不可となっている。つまり、”スマホとPCの両方で同じデータを使用したい”場合はGoogleアカウントを共有してスマホ版を「BlueStacks」とスマホでプレイするしかないというのが現状だ。そこにモバイル版をPC上でプレイする意義がある。

 「BlueStacks 5」ではデフォルトで「移動=WASD」、「マップを開く=TAB」、「殺害=Q(インポスター側)」など、デフォルトでPC版に限りなく近いショートカットが割り振られており、特にWASDの斜め入力を零さず認識してくれることもあって操作感は極めて快適だ。更にキーアサインは「BlueStacks」自体の機能で自由に変更が可能なため、好みに合わせてより使いやすいショートカットに変更することもできる。「Among Us」はどちらかと言うと操作の精密さより冴えた推理と相手の裏をかく戦略が必要とされるゲームではあるが、インストール直後から面倒な設定なしに直感的に操作できる、というのは非常に有り難い。

 また、人数を集めてのプレイにおいてはボイスチャットを使用するとより盛り上がるが、本作では日本語でのテキストチャットも可能で、キーボード入力が得意な方は「BlueStacks」上でプレイすることでチャット速度の向上も見込める。フリーのマルチプレイでチャットをする際などにはこちらも見逃せないポイントだ。

デフォルト設定で既にPC版と遜色ないプレイが可能。やりやすい
テキストチャットもキーボードで打てる!ボイスチャットの速度には敵わないが、キーボード入力が得意な人には嬉しいポイント

「BlueStacks 5」は痒いところに手が届くプラットフォームに。ただし使用の際はアプリ側の規約チェックを忘れずに

 「BlueStacks 5」は以前のバージョンから軽量化が図られ、より使いやすいプラットフォームとなった。メジャーアップデートとしては中身が大きく変わったわけではなく、少々地味な変更と見ることもできるが、使用リソースの削減やマルチタスク性能の向上というのは、実際の使用上では極めて大きな効果がある。

 「BlueStacks」はGoogle Playアカウントを通じてAndroidアプリをダウンロードする仕組みのため、今回挙げた以外のゲームももちろんプレイが可能だ。過去のインタビューでも触れている通り、「BlueStacks」は”エミュレーター”という語の持つ後ろ暗さの払拭に取り組んでおり、アプリケーションそのものにアンチチート機能が内蔵されていたり、そもそもGoogleアカウントを使用してGoogleストアから正当にアプリをダウンロードする、という意味で違法性もない。ただし、「アプリメーカーの規約によって使用が禁じられている場合」は違法性がなくともアカウントBANなどの可能性があるため、タイトルごとの規約をしっかりと確認の上、使用可否の判断が必要となる。

 とはいえ、正しく使えばこの便利さは手放せない。昨今のアプリはメールアドレスやSNSアカウントでのログイン制を取っているタイトルも多く、そういったタイトルの場合は「外ではスマホで、家ではPCで」という感じで、共通のセーブデータを用いてTPOに合わせたプレイスタイルで楽しむこともできる。プレイの選択肢を広げるという意味でも「BlueStacks」は極めてお勧めできるプラットフォームだと言える。

 ちなみに昨今はプレイステーション 5の抽選が盛んで、応募には各ストアのアプリ登録が必須になっていたりする。例えばイオンのアプリ「キッズリパブリック」やゲオの「ゲオアプリ」、エディオンの「エディオンアプリ」などが該当するが、これを「BlueStacks」に入れておいて、キーボードでの高速入力による高速応募を実現しつつ、スマートフォンの容量は温存しておく、なんてこともできる。その他にも「BlueStacks」広報宣伝大使を務める加藤純一さんのコラボ企画「加藤純一アプリ王選手権」で見られたように、端末に直接インストールするのがやや手間だったりセキュリティ上のリスクがあるAndroidのAPKファイルを「BlueStacks」にドラッグアンドドロップで放り込んでそのままインストールする、ということもできる。

 ゲームアプリに限らず非常に多様な使い方ができる「BlueStacks」、そしてその最新版「BlueStacks 5」(ベータ版)。是非一度お試しいただきたい。