【特別企画】
「Apex Legends」に明け暮れる息子にHyperXのマウス・キーボード・ヘッドセットを贈ってみた
ゲームパッドvsキーボード&マウスを改めて検証
2021年4月23日 00:00
- 【HyperX Pulsefire Haste】
- ジャンル:ゲーミングマウス
- 実売価格:6,000円(税込)前後
- 【HyperX Alloy Origins】
- ジャンル:ゲーミングキーボード
- 実売価格:14,000円(税込)前後
- 【HyperX Cloud II Wireless】
- ジャンル:ワイヤレスヘッドセット
- 実売価格:18,000円(税込)前後
最近息子(高校1年生)が熱心に取り組んでいるのがバトルロイヤルFPSの「Apex Legends」だ。3月にNintendo Switch版が登場したことで息子の周辺でも同作をプレイする友達が増えた様子で、もっぱらPS4版をプレイしている。
息子は、普段はゲームパッド中心でプレイしているのだが、PCでの本格的なゲーミングキーボード&マウス環境への興味が強くなっている様子。たしかに、ゲーミングキーボードやマウスは、キースイッチや外装によいものを使用していることをうたっているし、デザインにもアグレッシブなオーラが漂う。
ちまたでも、“ガチ勢はPC+キーボードマウス”的な風潮である。そこで今回は、“普段コントローラーでプレイしている⼈がキーボード&マウスに持ち換えると結果にどう影響するのか”を検証してみたい。使用するのは、多くのeスポーツプレイヤーに指示されているHyperXブランドのキーボードとマウスだ。さらに、サウンド環境に関しても検証すべく、同ブランドのワイヤレスヘッドセット「HyperX Cloud II Wireless」をテストする。
一貫して堅実な作りが好印象なHyperXのゲーミングデバイスたち
まずは、今回使用するゲーミングデバイスについて解説しておこう。ゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Haste」、ゲーミングキーボード「HyperX Alloy Origins」、ゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud II Wireless」の3つだ。それぞれRGB LEDを搭載しており、機能設定の割り当てやライティングの設定を「HyperX NGENUITY」という専用ソフトウェアで一括管理できる。
わずか59gの超軽量ゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Haste」
マウスは有線接続の「HyperX Pulsefire Haste」。ゲーミングマウスで最近人気の肉抜き構造を採用する超軽量仕様で、重量はわずか59g。左右対称の形状で、センサーは最大16,000dpiのPixart PAW3335を採用する。ボタンは全部で6個あり、天面中央のボタンでdpiの切り換えが可能だ。超軽量マウスは軽さ追求のため小型化するケースもあるが、「Pulsefire Haste」はサイズが66.8×124.2×38.2mmとそこそこの大きさを持つ。そのため、かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちのどれにも対応しやすい。筆者は普段はかぶせ持ち、ゲームはつまみ持ちなので、まさにピッタリのサイズだ。
ケーブルは非常に軽量で軟らかな「HyperFlex USB Cable」が採用されており、操作のジャマになりにくい。底面には低摩擦のPTFE製ソールを採用しており、スムーズにマウスを動かせる。摩耗したときに備えて交換用セットが入っているのがうれしい。また、指の滑りが気になる人用として、側面とマウスの左右クリックに貼り付けられるグリップテープも付属。さらに、左右のクリックに採用されているスイッチは6,000万クリックに耐えられるのに加えて、防塵仕様と肉抜きされている場所からもしホコリが入っても安心だ。ゲーミングマウスとしては低価格ながら、細かな気配りが随所に感じられる。
独自スイッチ採用のゲーミングキーボード「HyperX Alloy Origins」
キーボードは「HyperX Alloy Origins」。有線接続のテンキー付きキーボードで、日本語配列だがキートップには日本語表記はない。キースイッチは独自の「HyperXメカニカルスイッチ」を採用。RGB LEDを内蔵し、8,000万回の打鍵に対応する高い耐久性が特徴だ。仕様が異なる複数のスイッチが用意されており、今回の試用機には「HyperX Red」を搭載。クリック感のない“リニア”タイプでアクチュエーションポイントは1.8mmとやや浅め、荷重は45gと軽め。リニアらしくなめらかで軽いキータッチとなっている。
サイズは442.5×132.5×36.39mmとゲーミングキーボードとしては奥行きが短めでデスクに置きやすい。重量は1,075gとドッシリしており、激しい操作でもズレることなく安定している。航空機グレードのフルアルミボディを採用し、キースイッチはガッチリと固定されており、まったくガタつきがないのもナイスだ。ケーブルは着脱式なので持ち運びもしやすい。何気に便利なのが、キーボードの角度を3度、7度、11度と3段階で調整できること。自分にとって快適な角度を探しやすい。
ゲーミングキーボードらしく、100%アンチゴーストおよびNキーロールオーバー機能を備え、全キーの同時押しに対応。「FN」キーと「F12」キーの組み合わせでゲームモードに切り換わり、「Windows」キーが無効になる。
定番アイテムの無線仕様!ゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud II Wireless」
ヘッドセットは「HyperX Cloud II Wireless」。2.4GHzワイヤレス接続で、最大30時間のバッテリ駆動が可能だ。まずは触れたいのが、抜群の着け心地だ。イヤーカップには低反発クッションを採用し、締め付けのきつくない装着感ながらしっかりと固定されてズレにくい。レザーレット(合成皮革)なのでやや蒸れやすいのが気になる程度だ。別売りとなるが、通気性の高い「HyperX Cloudベロアイヤークッション」があるので、交換も可能となっている。また、本体重量は300gとワイヤレスヘッドセットとしては軽めなので、長時間のゲームプレイでも疲れにくい。
53mmドライバーを採用しており、音質面はフラットという印象だ。ハデさはないが、ゲーム内のさまざまな音をしっかりと伝えてくれる。マイクは、エレクトレットコンデンサマイクを採用し、ノイズキャンセリング機能も備える。息子に「HyperX Cloud II Wireless」を装着してもらいボイスチャットを試してみたが、普段と変わらない声という印象でノイズもなく、会話しやすかった。ゲームプレイでも試してみたが、ノイズキャンセリング機能が効いて、キーボードやマウスの操作音なども気にならず、良好だった。
また、マイクは着脱式で不要なら外しておけるほか、装着時でも本体左側面のボタンを押すことでミュート状態にできる。マイクの先端が赤く光るので状態を把握しやすいのも便利。PCだけではなく、PS4/PS5/Nintendo Switchでも利用できるのは、さまざまな環境でプレイするゲーマーにとって大変ありがたいところだ。
また、Windows環境では、7.1chバーチャルサラウンドやマイクモニタリングを利用できる。バーチャルサラウンドは、2chのヘッドセットを仮想的に7.1chで聞こえるようにするもので、臨場感はアップするが、それがゲームにおいて必ずしも優位に働くわけではない。好みによって使い分けたい。一方、自分の声がマイクを通してどのように聞こえるのか確認できるマイクモニタリングは非常に便利だ。「HyperX Cloud II Wireless」は密閉度が高く、しゃべっている自分の声の大きさが分かりづらいだけに、この機能を利用すると調整がしやすくなる。
「HyperX NGENUITY」でゲーミングデバイスを一括管理
HyperXのデバイスはWindowsアプリの「HyperX NGENUITY」で一括管理できる。RGB LEDが搭載されているモデルなら、発光色や発光パターンの設定が行なえる。マウスの「Pulsefire Haste」では、各ボタンに割り当てる機能や、天面のdpi切り換えボタンを押したときに切り替わるdpi値の変更が可能だ。
キーボードの「HyperX Alloy Origins」もキー単位で割り当て機能を設定できるほか、マクロを組んだり、ゲームモードに変更した際に使用不可にするキーを追加することも可能だ。また、「HyperX Alloy Origins」は3つまで設定を本体に保存することもできるので、ゲームごとにキー設定を作って、必要に応じて切り換え、という使い方もできる。
ヘッドセットの「HyperX Cloud II Wireless」は、ボリュームの調整のほか7.1chバーチャルサラウンドやマイクモニタリングの有効、無効化、バッテリ残量の確認などが行なえる。
コントローラーからキーボード&マウスへ!息子がHyperXで「Apex Legends」体験
さて、ここからは実際に息子にマウス、キーボード、ヘッドセットを使ってPC版の「Apex Legends」(開発:Respawn Entertainment)を数時間プレイした感想を紹介したい。ちなみに、息子はPCを持ってはいるが、動画編集で使う程度でゲームはほとんどプレイしていない(ゲームはPS4が中心)。デバイスとしては、99gのゲーミングマウス、青軸のゲーミングキーボード、4,000円程度のゲーミングヘッドセットを使っている。
まずマウスは、中距離以上のエイム(照準)のしやすさに驚いていた。コントローラーのスティックに比べて微調整がしやすいので、遠くにいるちょっとしか表示されていない敵に対しても素早く狙えて、弾を当てやすかったとのこと。また、銃を撃つと反動(リコイル)が発生するが、マウスだとその制御がしやすくなったと言う。また、59gという軽さも動かしやすかったとのことだった。dpiは800が使いやすかったようだ。
キーボードは、普段がカシャカシャと音がする青軸ということもあり、まず静音性の高さが気に入った様子。キースイッチのHyperX Redは、リニアタイプということもあり、メカニカルの中ではかなり静かな部類だ。クリック感がないのも気にならなかったと言う。ただ、PS4のコントローラーでは右手のボタンにある、しゃがみ、ジャンプ、拾うといった動作がキーボードでは左手に集中する。スライディングしながら、ジャンプしながらといったアクション動作をしながら撃つことも多い「Apex Legends」では、数時間のプレイではコントローラーと同じようにプレイするのは難しいとのことだったが、「慣れればコントローラーより速く操作できそう」とポジティブな評価だ。
ヘッドセットについては、まず普段使っているものより、遠くの足音や銃声が聞こえるようになった点を挙げていた。音の方向も分かりやすくなり、戦いの状況把握がしやすくなったとのこと。また、遮音性が高く、ゲームに集中しやすいのもよかったと言う。筆者(父)とのボイスチャットもクリアで聞き取りやすかった。
そして、PS4と比べて戦績はどうなのか。息子は、PS4では1プレイで2、3キルでき、キルリーダーになることもあるという腕前だが、PC版ではほとんどキルできなかった。中距離以上のエイムは格段にしやすくなったというが、キーボード&マウスではエイムアシストがないため近距離戦闘で弾を当てるのが格段に難しくなるためだ。
エイムアシストは照準が自動的に敵側に寄るものだが、動きが激しくなる近距離での撃ち合いほど効いてくる。「Apex Legends」では、プロゲーマーでもキーボード&マウスからコントローラーに乗り換える人が出てくるほどで、わずか数時間のプレイでエイムアシストを上回る腕前になるのは難しい。
ある意味、これが現実だろう。ほんの数時間の試用で使い慣れた環境を乗り越えられる魔法のアイテムは存在しないということか。一方で息子は、キーボード&マウスだからこそできる素早い動きと正確なエイムを体感する場面は結構あったようで、「もっとやり込んでみたい」とHyperX製キーボード&マウス+ヘッドセット環境の可能性に確かな手応えを感じていた。筆者としては、息子がPCでのゲームプレイに興味を示してくれてうれしい限りである。
快適性◎ 息子も初見でやみつきになったHyperX
最後に、負担なく操作できる59gの軽量マウス、友達とボイスチャットしながらゲームするのが当たり前の息子にとって静音性の高いキーボード、ゲーム内の音が聞き取りやすく、マイクにノイズキャンセリング機能もあるヘッドセットの組み合わせは非常にマッチしていた。
息子には「これずっと使い続けられないの?」と聞かれるほどで、「Apex Legends」の戦績こそそれほどふるわなかったが、普段使っているキーボード、マウス、ヘッドセットよりもずっと気に入ったようだ。今回の3製品は、どれもシンプルで使いやすさを重視したものばかり。これからゲーミングデバイスを使ってみたいという人にもピッタリと言える。
AmazonでHyperX公式ストアのタイムセールが開催!
4月24日から26日の期間、HyperXはAmazonの公式ストアでタイムセールを開催する。今回レビューに使用したヘッドセット「HyperX Cloud II Wireless」やキーボード「HyperX Alloy Origins RGB」を含めた12点のデーミングデバイスを特別価格で入手できる。本セールの実施期間はゴールデンウィーク直前ということで、大型連休をゲーム三昧で過ごすには絶好のタイミングだ。この機会にゲーミングデバイスを新調して万全の態勢で連休に臨もう。
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