【特別企画】
ジオヴァーナ&名残雪も使えるぞ!「GUILTY GEAR -STRIVE-」オープンβテスト版先行プレイレポート
PS5版は爆速ローディング。オンラインマッチの細かな改善も嬉しい
2021年2月16日 14:00
- オープンβテスト
- 【一般参加者】
- 2月19日12時〜2月21日23時59分 予定
- 【PS5/PS4 DL版予約者】
- 2月18日12時〜2月21日23時59分 予定
アークシステムワークスは2月19日12時より2月21日までの期間、プレイステーション 5/プレイステーション 4版対戦格闘ゲーム「GUILTY GEAR -STRIVE-(GGST)」のオープンβテスト(OBT)を実施する。
過去にもイベントやクローズドβテスト(CBT)などで何度かは触れられる機会はあったが、今回はOBTということで誰でも参加できる形式となっている。また、以前のCBTで使用できたキャラクターは7人だったが、今回は「御津 闇慈」を除く13キャラクターが使用可能ということで「GG」ファンのボルテージはMAXではないだろうか。
筆者も仕事抜きでこのOBTで本作をプレイするのを楽しみにしていたところ、喜ばしいことにメディア向け先行プレイのお話をいただき一足先に遊ぶことができた。本プレイレポートではPS4版とPS5版の両方を触ってみたので、その違いなども含めプレイ感をお伝えしよう。
ファン注目の新キャラクター「ジオヴァーナ」&「名残雪」
今回のOBTでもっとも注目のポイントといえば、「GGST」から登場した「ジオヴァーナ」と「名残雪」の2名の新キャラクターが使えることだろう。早速筆者も触ってみたので、そのプレイ感をお届けしたい。
2020年10月の「GUILTY GEAR 生放送」にて発表された「ジオヴァーナ」は、霊体狼「レイ」を憑依させて戦うのが特徴のキャラクターだ。これだけ聞くと、クセが強く敷居が高いキャラクターのように思えるが、飛び道具の類が一切ない素手で戦うリーチの短いゴリゴリのインファイタ—となっており、とても扱いやすい性能であることがわかった。
ジオヴァーナはミリア程ではないものの、全体的にスピードの速いキャラクターなので、一気に相手との距離を詰めるのも難しくない。また、ラッシュ力が非常に高いキャラクターなので、自分のターンを握ってしまえば、そのまま一気に畳みかけることができる。
必殺技は突進技の「トロヴァォン」、対空技の「ソウ・ナセンテ」に加え、高性能な中段技「ソウ・ポエンチ」などがある。ソウ・ポエンチは前方に飛びながら中段攻撃を繰り出すので、ガードを揺さぶるだけではなく相手のしゃがみ攻撃をかわしてダメージを与えられる。近距離で出せば裏に回るのでガード方向をさらにかく乱させることできてかなり強力だ。
また、テンションゲージが最大まで溜まると見た目が変化し、攻撃力などが上昇するジオヴァーナ固有の能力もある。テンションゲージMAXをキープしていれば、いつまでも強化されている状態になっているのも強い。
とても軽快な動きで操作していてかなり爽快感があり、それでいて直感的な操作でパッと触っただけでも普通に戦えるシンプルさも魅力。ソルやカイに並ぶ初心者向きのキャラクターとなっている。
そして、もう1人の新プレイアブルキャラクターは、「GGST」の発表と同時にその姿だけが公開されていた「名残雪」。名残雪は一撃一撃がとても重く、攻撃モーションは遅いがその分威力は絶大という、ジオヴァーナと対極でかなりアクの強いキャラクターだ。
移動スピードも遅く、ダッシュと2段ジャンプが使用できないという厳しい面もあるが、「不香」という高速移動技を持っているので、これを使用すれば動きの重さをカバーして自ら積極的に攻めることができる。他にも、飛び道具の「粒雪」や対空技の「垂雪」、コマンド投げの「Bloodsucking Universe」にリーチと範囲が広いしゃがみHSなど、対戦相手が嫌がるであろう強力な攻撃が揃っている。
さらに、名残雪には固有の「ブラッドゲージ」というものが存在する。特定の必殺技を使うたびにブラッドゲージが溜まっていき、最大まで溜まると「ブラッドレイジ」と呼ばれる状態になる。ブラッドレイジ状態では必殺技が使うことができないという大きなデメリットがあるものの、通常技のリーチが大幅に伸び、さらにブラッドレイジ状態専用の覚醒必殺技が使えたりと旨味もある。
また、通常技やコマンド投げをヒットさせるとブラッドゲージを下げることができる。ブラッドレイジ状態は状況によってプラスにもマイナスにもなるので、状況に応じたゲージ管理が重要になってくる。
名残雪は、初心者向きとはいえない、ある程度格闘ゲームを触ってきた人向きのキャラクターのように感じた。しかし、強力な一撃でごっそりと体力を奪えるのはとても気持ちよく、他のキャラクターでは味わえない“どっしり構えて迎え撃つ、立ち回り重視”の戦い方が楽しめるのも面白い。「GGST」ならではの新しさに触れるには最適なキャラクターといえよう。
なお、今回のOBTでは、新キャラクター以外にも「レオ」や「ラムレザル」など、以前のCBTでは使用できなかったキャラクターの追加や、初期から使用可能だったキャラクターに新たな必殺技の実装などがある。そちらも見逃せないポイントだ。
進化したオンラインシステムで、熱い戦いにのめり込める!
格闘ゲームの中で非常に重要な要素となるオンライン周りについて触れていこう。ネットワークモードはロビーにいるプレーヤー同士で楽しめる「オンラインマッチ」と、マッチングの条件を設定して様々なプレーヤーと対戦できる「クイックスタート」の2種類が用意されている。
とにかくすぐにオンライン対戦が楽しみたい人には待ち時間が少ないクイックスタートがおすすめ。相手の強さや試合の完遂率なども設定できるので、自分が求める条件に近いプレーヤーとマッチングすることができる。
クイックスタートでは、トレーニングモードをしながら対戦相手を待つことができ、対戦相手が見つかった時はポップアップで通知されるので快適だ。
そして、以前のCBTで遊べたもう1つのモードであるオンラインマッチでは、自分の分身であるアバターを操作してロビー内のプレーヤーに対戦を挑める。チャットやエモート機能を使えばプレーヤー同士でコミュニケーションを取ることもできるので、クイックスタートよりもプレーヤーの存在を身近に感じられるのが特徴だ。
筆者もCBTでロビーを体験したが、以前は□ボタンで武器を構えることで対戦スタンバイ状態となり、その状態で武器を構えている他プレーヤーに接触すると対戦が始まるという仕組みであった。とても面白いシステムなのだが、「武器を構えている同士が隣接しても何も反応しない」、「特定の人と対戦したいのに別の人と隣接してしまい誤マッチングしてしまう」などの問題点もあり、今回のOBT版ではどのように改善されたのかが非常に気になっていた。
結論からいうと、以前よりもかなり快適な仕様に変更されていた。□ボタンで武器を構えて対戦スタンバイするのは変わらずだが、今回からはスタンバイ状態でアバターを移動させることができなくなったので、誤って別の人とマッチングしたり、横入りをされたりするといったことが無くなった。プレーヤーの声がしっかり反映され、ストレスのない快適な仕様になっているのは嬉しい限りだ。
そして肝心なオンライン対戦時の感触はというと、国内、国外の両プレーヤーとかなりの試合数をこなしたが、ラグや遅延でまともに遊べないという試合は1度もなく、とても快適に楽しむことができた。
今作から操作面やゲームシステムなどが大きく変わったこともあり、どのキャラクターと戦ってもとても新鮮味が感じられた。ロマンキャンセルを使った攻防もこれまでのシリーズ以上に熱く、時間を忘れてプレイに没頭してしまった。
ゲームの面白さはもちろんのこと、サウンドのカッコ良さも健在だ。各キャラクターのテーマ曲は今作からボーカルサウンドとなっており、石渡太輔氏が生み出したハードロックなサウンドが対戦を大いに盛り上げてくれる。どれもカッコ良い楽曲ばかりなので、プレイする際には対戦のバックで流れている曲にも耳を傾けてみてもらいたい。
今回のOBTは、オンライン対戦の他に「COM対戦」や「2P対戦」、「チュートリアル」や「トレーニング」まで遊べてしまうという充実な内容となっている。特にトレーニングモードがあるのが非常にありがたく、技の確認やコンボの研究などを思う存分試すことができた。
冒頭でも述べたが、今回はPS4版とPS5版の両方をプレイした。結論から言うとほとんど違いはなかったが、ただ1点だけ差があるとするならPS5版はロード時間が爆速であった。PS4版では対戦が始まるまでの読み込みに十数秒掛かるのだが、PS5版ではほんの数秒のロードでスルッと対戦に移行する。とはいえ、PS4版のロードが遅過ぎるという訳ではないので、どちらのバージョンでもストレスなくゲームを楽しめる。
前回のCBTから約10ヶ月振りにプレイした「GGST」だったが、自分を含め全プレーヤーが全く新しくなった「GG」に対して探り探り模索しながらプレイしているのを肌で感じた。過去作を通ってきた経験値だけでは通用しない“0からのスタート”となる本作の仕様は、新鮮さとワクワク感を存分に味わうことができる。
本作は、これまでと全くと言っていいほど別モノのゲーム性になっているため、新規でも始めやすい間口の広い作りになっている。「GG」シリーズに興味はあったが敷居が高いと諦めていた人は今回のOBT期間にぜひ本作に触れてもらいたい。