【特別企画】

夢が叶った! 「銀河鉄道999」に登場する戦士の銃の“本物”を手にした喜び!

「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」

2019年10月発売

価格:84,000円(税別)

 皆さんには「人生の夢」はいくつあるだろうか? 「あの職業に就きたい」、「あの車が欲しい」、「スターになりたい」、「結婚したい」、「試験に合格したい」、「外国のあの場所に行ってみたい」、「一度だけでもあそこで食べたい」……。もちろん筆者もまだまだ叶えられそうにない夢を多く抱えているが、それでも今回、夢の1つが叶ってしまった。「本物の(質感を持つ)戦士の銃」が欲しいという願いだ。この願いは、筆者が小学生の時から、40年抱えていたものだ。それが実現してしまったのである。筆者はこの銃を手に入れてからこの2週間、ずっと浮かれている。

 「戦士の銃」は、松本零士氏のコミックやTVアニメ、アニメ映画の「銀河鉄道999」で主人公・星野鉄郎が持つ銃だ。宇宙に4丁(最新の設定では5丁)しかなく、同じ銃をキャプテン・ハーロック、クイーン・エメラルダスというその名を宇宙に轟かす宇宙海賊が持っている。鉄郎は戦士の銃を手に、謎の美女・メーテルと共に銀河鉄道に乗り、星々を旅しながら、1人の男へと成長を遂げていく……。

 戦士の銃はもちろんフィクションの存在で、今回手に入れたものは、ハートフォードというモデルガンメーカーが戦士の銃をモチーフに制作した商品である。筆者はこの商品を手に入れただけであり、“夢がかなった”というにはかなりハードルが低いと言われてしまうかもしれないが、商品の出来は素晴らしく、筆者の満足度はとても高い。本稿ではこの商品「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」の特徴と、戦士の銃そのものの魅力、そしてモデルガンとしての魅力もたっぷり語っていきたいと思う。

【劇場版「銀河鉄道999」】
YouTubeで配信されている劇場版「銀河鉄道999」。サイトでは予告編も見れるが、このロマン溢れる雰囲気は、古さもあるが、とても魅力的だ。筆者は小学校の時、この映画を見て作品世界の虜になった
本物の質感を持ったモデルガン「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」。鉄郎モデルの時は入手できなかったが、今回少数再販と言うことで、幸運にも手にすることができた

「戦士の銃をこの手に!」、40年以上の願いが叶った瞬間

 戦士の銃は「この銃を手足のように扱えるようになったとき、その男は真の宇宙戦士になる」と言われている“コスモガン”である。コミックでは当初優れた銃ではあるが装甲惑星の生物には効かず、メーテルが持つ「次元反動銃」というより威力が高い銃が登場したのだが、映画版で戦士の銃は次元反動銃であり、ハーロックなど限られた者しか持っていない。大山トチローが作った銃とされ、デザインもかっちりと決まった。そしてその後の作品でも様々な設定が追加されている。当初4丁しかないとされた数も、現在では5丁になっている。

 戦士の銃は、劇中強力な武器としての描写はあるものの、何にでも絶対な威力を持つ必殺力は備えていない。鉄郎の本当の強さは、信念や優しさだ。そして鉄郎は旅を通じてその心を育てていく。そして時には力が必要なときもある。戦士の銃は「銀河鉄道の定期」と同じように、鉄郎の旅を支える存在だった。筆者も鉄郎のように、「戦士の銃を手に旅をして、冒険に出たい」。そう強く思った。「旅を支える存在」として戦士の銃をその手に握りたいと、小学生の筆者は心の底から願ったのだ。その想いは今も消えず、心の奥で燃え続けている。そして「鉄郎、この星では銃を持って降りなさい」というメーテルの言葉に、読者である筆者は架空の戦士の銃を握りしめる気持ちだった。小学生らしい、理屈抜きの物語への感情移入が、未知の宇宙の旅への、そして鉄郎の持つ戦士の銃への強い憧れになった。

雰囲気たっぷりのパッケージ。証明書となるギャランティ・カードと説明書、アクリル製のスタンドが付属する

 筆者にとっては、「ケイブンシャの大百科・銀河鉄道999大百科-映画版-」の存在が大きい。ビデオテープすら普及していなかった時代、小学生の筆者にとってこの本こそが作品世界に没入する鍵だった。すり切れてページが剥がれてしまうまで何度も読んだ。特に戦士の銃の設定画はお気に入りで、自分が持つことを想像した。

 ハーロックにおいても少し触れておこう。「宇宙海賊キャプテンハーロック」は、「銀河鉄道999」より早くアニメ化された。「宇宙戦艦ヤマト」で人気を得ていた松本零士の名をさらに高めた作品である。強力な宇宙海賊船「アルカディア号」に乗り、40人の仲間の海賊と共に無限の宇宙を渡る宇宙海賊。劇場版「999」ではハーロックと、女宇宙海賊クイーンエメラルダス、そして親友のトチローが登場するという非常に豪華な構成になっており、多くのファンの人気を集めた。

 その後もハーロック、エメラルダス、トチローの3人の関係は掘り下げられていく。銀河鉄道の物語も発展していき、鉄郎のさらなる冒険を描く「銀河鉄道999 エターナル編」も生まれていく。独特のロマンをもった松本SFは今も書き継がれ、語り継がれているのである。そしてその世界を繋いでいるキーアイテムが「戦士の銃」というわけなのだ。

 実は筆者のように戦士の銃への憧れを持つ人は少なくない。戦士の銃は日本のアニメ史上で、おそらく一番立体化が行なわれている架空のハンドガンだろう。1978年の劇場版公開当時ですらモデルガンメーカーのマルシンがモデルガンを売っていた記憶がある。その後もガレージキット、モデルガン、さらにはタイトーが「おとなプライズ」のブランドで景品としても制作された。2018年にはフィギュアメーカーのダイキ工業から水鉄砲も販売されている。

TV版キャプテンハーロックのポスター。劇場版999は、ハーロック、エメラルダスと言った、他の松本SFのヒーローが一堂に会するところが魅力だった
様々な星を回るコミック版「銀河鉄道999」。様々な惑星は松本氏のイマジネーションの凄さに触れることができる。“旅情”が大きな魅力だ
以前レビューした東京マルイ「ハイキャパ D.O.R」を並べてみた。ハイキャパのコルトM1911も大型拳銃だが、戦士の銃は“巨大”といって良いほどに大きく、重い
1.5kgの重量は片手だとずしりとくる。撮影のために無理な姿勢で持っていると手が震えてくるほどだ

 しかし筆者にとっては“本物”が欲しかった。鉄で作られた、重い戦士の銃。初期の鉄郎が扱いきれずその威力に振り回されるような、でかくて重いコスモドラグーンが欲しかったのである。その想いが結晶になったような商品が、20年ほど前に製作されたバイスというメーカーの「戦士の銃」のモデルガンだ。金属製で木製グリップ。その価格は10万円。その存在を知ったとき、「これだ!」と思った。しかしそのときすでに絶版で価格は跳ね上がっていた。いつかこのモデルガンを中古で良いから手に入れる、そういう想いを抱えながら、しかし買う機会ががないまま、漫然とした憧れを抱えて生きてきたのだ。

 「戦士の銃を持ちたい」。その想いは、結局今の今まで消えることはなかった。タイトーのプライズや、ダイキ工業の水鉄砲も定期的に「戦士の銃」で検索していたからこそ、その存在を知り、入手できたのである。そしてハートフォードというモデルガンメーカーが戦士の銃のモデルガンを販売していることを知ったのだ。しかしまたしても絶版。だが、先日、少数だが「ハーロックモデル」が再生産されることを知った。本当は鉄郎モデルが欲しかったが、人生において「本物の戦士の銃」を手にできる機会はないと思った。こうして筆者は、「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」を入手することができたのである。

真ん中がダイキ工業の水鉄砲「コスモ ドラグーン(戦士の銃)」。下がタイトーのプライズ景品「おとなプライズ 銀河鉄道999 戦士の銃 コスモドラグーン」
タイトー版は汚し処理なども行なわれているが、小さい。そしてどちらもやはり軽い。“本物”を求めていた筆者にとっては、やはりもの足りなかった

本格モデルガンだからこそ到達できる、“本物”の感触

 「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」は、“可動式モデルガン”だ。銃後部にある独特の形のハンドルを引くとシリンダーが回転し、ハンドルが後部に固定される。引き金を引くとハンドルが前進、撃針が飛び出し、シリンダー後部の部位を圧迫する。アニメの中の戦士の銃は弾を撃った反動でハンドルがブローバックしシリンダーが回転するが、商品はシングルアクションである。銃の細かいギミックについては後ほど解説したい。

 この商品の最大の魅力は“重さ”と“質感”にある。現在の日本の法律ではオール金属製のモデルガンは作れないようで、商品ではフレームやシリンダーは樹脂製となっている。この樹脂は「高比重樹脂」と呼ばれるもので、非常に固く重い。一見金属かのように感じさせる材質で“本物感”がある。そして木製グリップである。トリガー部分など手に触れる部分は亜鉛合金なため、重さも相まって金属製の銃を持っているように感じられる。重量は何と1.5kgである。片手で持ち続けていると銃の縁のない暮らしを送っている筆者は手が疲れて震えてきてしまう。

チューリップ型の膨らみのある銃口。いかにもSF銃的なデザインだ
ローディングハンドルはきちんと可動する。戦士の銃の場合これがどんな機能を持つかは不明だ

 銃の全長は45.3cm。松本SF的宇宙銃“コスモガン”としての記号が組み込まれている。銃口は独特のチューリップ型にふくらみ、後部は松本零士氏のコミックでおなじみの謎のハンドルだ。このため大型のリボルバーよりさらにデカイ。銃上部のキャリングハンドルを小型化したようなパーツも未来感を高めているが、銃身下部には西部開拓時代の先込め式リボルバーにしかついていない「ローディングレバー」がついているところも面白いところだ。

 そして木製のグリップに埋め込まれているのは、“松本ドクロ”のマークのメダルだ。下顎がなく、細い骨が組み合っているこのマークは、アルカディア号や、クィーン・エメラルダス号にも描かれている。グリップの固い感触は握っていると充実感がある。未来感と骨董品のような古さがない交ぜになった銃のデザインが、ファンにとってとても楽しい。

こちらもSF的な雰囲気が強い後部ハンドル。松本氏のSFに出てくる銃は後部にハンドルがあるものが多い
そして“松本ドクロ”だ。下顎がなく、組み合わさった骨が細い。頭頂部にひびが入ったデザインも多い

 この銃の質感を高めてくれているのが、ハートフォードならではの職人の“仕上げ”だ。フレームには実銃の焼き入れの過程で生じる独特の模様や発色を再現した「ケースハードン風処理」がなされ、ハンドルやバレル、シリンダーには使い込まれ表面がこすれてしまった様に見える「エイジド処理」が施されている。ハーロックがこの銃を長年使い込んだような、歴戦の勇士の銃らしい処理が随所に施されているのだ。

 さらにコスモドラグーンならではの“刻印”ももちろん入っている。フレームやシリンダー、グリップ底面など様々な場所にトチローが製作したことを示すパテントなどの刻印がされている。ハーロックモデルである本商品のシリアルナンバーは1。こういった刻印はコミックなどでも説明され、鉄郎が旅の途中であった少年ハンマー・レドリルはシリアルナンバーから、鉄郎の銃そのものを持つ未来の時代を旅していることがわかった。

 特に銃上部の刻印はGRAPE VALLET TITANの文字があり、劇中の“トチローの母”が住んでいる彼の生まれ故郷「タイタンのブドウ谷」でこの銃が製作されたことがわかる。リアルとフィクションが混じり合う、効果的な演出だ。

刻印が確認できるボディとシリンダー。焼き入れ風の処理が施されている
タイタンのブドウ谷で作られたことを示す文字

 戦士の銃そのものは、次元反動銃(大百科では次元波動銃だった)とはいうもののそれ以上の説明はなく、かなり大きな反動を伴うエネルギーを発射するが、弾切れの描写すらない。総数とシリアルナンバーの設定が変わってしまうように、設定も後の作品で変更されることも少なく、言ってみればかなり「ふんわりした設定のシロモノ」なのだが、そのことが“戦士の銃への想い”を薄めるものでは全くない。戦士の銃は「松本SF世界」を象徴するガジェットであり、それは独特のロマンを生み続ける、“少年の日の憧れ”なのである。

 そして「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」はその憧れを手にできるアイテムなのだ。その重さが、ディテールが、ハンドルを引く感触が、そして各部の刻印が、持ち主を「松本SF世界」と同化させてくれるのだ。

“元ネタ”である、コルト ドラグーンとの深い関係性

 ここからは「本商品の製作意図」と「モデルガンの魅力」にフォーカスしていきたい。戦士の銃そのものは、「西部開拓時代のパーカッション式リボルバー」が元ネタになっているという。コスモドラグーンという名前から、1848年にアメリカ陸軍の制式拳銃となったコルトM1848、通称「コルト ドラグーン」がモデルと思われるが、ファンの間では「この時代の一連のコルト製がモデル」という認識が多いようだ。

 M1848自身も改良され姿を変えているし、後継モデルも構造が同じなためシルエットも似ている。コミックだけでなく映画でも場面ごとの大きさは一定しておらず、明確な“元ネタ”はあえて厳密には設定されていないかも知れない。

【「戦士の銃 コスモドラグーン  キャプテンハーロック・モデル」アクション】
シングルアクションなため、1回1回ハンドルを引く必要がある。ガシャリという感触は非常に楽しい

 一方、ハートフォードの本商品は、同社で販売している「コルト・ドラグーン」をベースにしているようだ。ちなみに「戦士の銃 コスモドラグーン」シリーズのプロジェクト・マネージャーを務める高木亮介氏は、バイスの「コスモドラグーン」も製作したとのこと。ドラグーンをベースにするという考えは高木氏のこだわりだりのようである。ちなみに高木氏は映画「ブレードランナー」に出てくる「ブラスター」の研究者としても知られている。

 パーカッション式リボルバーというのは、金属製の薬莢が出回る以前、火縄銃から進化の過渡期にある銃だ。薬莢がないため、この銃を撃つためには、複雑な手順が必要となる。まず火縄銃と同じように、シリンダーに黒色火薬を入れてから、丸い鉛玉を詰める。銃下部にあるローディングレバーはその弾をシリンダーにしっかり押し込むためのものなのだ。この後シリンダーにグリスを詰める。これは銃を撃った際に火花が入るのを防ぐためだ。

 シリンダーに弾を込めたら、シリンダー後部にある突起に“雷管”を装着する。この雷管は少量の火薬が入っており、玩具の“キャップ火薬”と同じ構造で、この雷管を撃針で強く叩くことで火花を生じさせ、シリンダー内の火薬を爆発させることで、弾を撃つのである。この時他のシリンダーをグリスで蓋をしていないと、銃を撃った際火花が飛び移り、意図せず弾が暴発しまう恐れがある。薬莢が使われていない時代、銃は扱いの難しい武器だったのである。この手間のかかる装填方法では、戦闘中のもリロードなどできそうもない。6発撃ったら弾切れになってしまう武器である。

ローディングレバーは実銃の場合、黒色火薬と鉛玉をシリンダーにてこの原理で押し込む装置となる
シリンダーの後部には雷管をセットする突起がある

 「銀河鉄道999」のコミック掲載は1977年より。コミック執筆時、最新の銃もたくさんあるというのに松本氏やアニメ制作スタッフが古式なパーカッション式リボルバーを主人公の銃に選んだのは、最新型の宇宙超特急なのにSLの姿をしている999と同じ思いによるものではないか。

 おまけにコルト ドラグーンは実銃でも重い。前身モデルより軽量化されているとは言え重さは1.8kg、口径は44口径、その名の通りドラグーン(騎兵)向けの武器で、揶揄する意味で使われる“馬鹿でかい銃”といえる。大きさによる扱いにくさも考えず、デカイ銃を持ちたがる未熟者が好みそうな銃とも言える。コルトはこの後、口径を小さくし全体を800g弱まで軽量化し扱いやすくなった「コルトM1851 ネイビー」を開発し大きな支持を得る。ネイビーは薬莢普及後まで使われるほど広く出回った。

 つまり、軽量化だ、薬莢だと銃が劇的に使いやすく進化する西部の時代の中で、コルトドラグーンを馬の鞍ではなく腰のガンベルトに下げて持ち歩き、その重量と大威力に振り回されずに、手足のように使える男は、まさに「男の中の男」なのである。馬鹿でかく、重く、鉄郎が撃ったら吹っ飛んでしまう程に反動が大きいコスモドラグーンを手足のように使いこなすのが、「宇宙戦士」と呼ばれるならば、戦士の銃の元ネタは、コルト ドラグーンだ、といえるのではないだろうか。このでかいモデルガンを握っていると、そういう気になるのである。

 「戦士の銃 コスモドラグーン」ではシリンダー前面にカバーがついてるため弾は入れられないが、ローディングレバーを引いて弾を押し込む動作を楽しめる。またハンドルを軽く引くことで“ハーフコック”となり、シリンダーを自由に回せる。そして本商品はコルト ドラグーン同様シングルアクションである。アニメのようにブローバック機能はなく、一発一発毎回ハンドルを引いてシリンダーを回さねばならない。この手間に、この商品を設計した開発者達のこだわりを感じざるを得ない。実にロマン溢れる商品だ。

銃口をのぞくと仕切りがある。本商品がモデルガンであることを示す要素で、法律で規定されている
説明書では細かく部品の分解・組み立ての手順が説明されている。バラバラにして手入れをすることも可能なのだ

夢を叶えたからこそ妄想と暴走は果てしなく

 冒頭で書いたとおり、40年の想いをかなえ、“本物”の戦士の銃を手にした筆者は浮かれている。この銃を飾るためだけに生まれて初めて「手芸店」なるものに行き、「ベルベット」という単語しか知らないのに銃を飾れる布を買った。色味に惚れて、サテンと2つを買ってきた。このでかい銃を収めるためのアクリルケースも結構値が張った。

 そして「パス」である。「999 パス」で検索したところ、タイトーの景品の外箱にパスがついていることを知り、押し入れを引っかき回して発掘、パスケースも買って入れてみた。まさに“趣味”ならではの入れ込みようだ。レビューの撮影が終わって、今はこのパスに自分の名前を書き込んである。

タイトーのプライズの外箱にはパスが印刷されており、切り取って使えるようになっていた。早速切り取ってパスケースに入れてみた。ケースは今回このためだけに買ったが、原作とは違う2つ折りのものを購入してしまった。質感はかなり満足している
ハートフォードで販売されている原作に忠実なホルスター。カッコイイのだが、もう少し西部開拓時代のものが欲しい。……あと痩せないと

 後はホルスターだ。実はハートフォードは専用のホルスターを販売している。カッコイイのだが、筆者は鉄郎やハーロックと同じ格好、コスプレをしたいわけではなく、「自分の戦士の銃」を持ちたいのだ。オリジナルの、コルト ドラグーンを入れていたようなホルスターが欲しい。このため、もう少ししたら革製品を扱う工房に銃を持ち込み、ホルスターを作ってもらえないか交渉するつもりだ。そのときはまた記事にできればと思う。……ガンベルトをまくためには少し、いやかなり痩せなければならないのが最大の問題だが。

 BANDAI SPIRITSの「METAL STRUCTURE 解体匠機 νガンダム」を自分の夢を叶えてくれたアイテムとして購入した人もいると思う。筆者にとっては、「戦士の銃」だった。小学校の時に思い描いていた夢を、50になろうというこの年齢で実現できた。例え実在しないアイテムでも、ホビーはその夢を叶えてくれる。皆さんの夢も叶うことを願いたい。

箱に入れて保管せず展示して眺めていたいために、初めて手芸店に行って飾るための布を買ってきた。2つのどちらかに絞れず、とっかえひっかえして、アクリルケースに入れて飾っている