【特別企画】
がっつり遊ぶ「ゆめいろファンタジー ラテール」プレイレポート
困った時はマルチでヘルプ! レベリングが楽しい放置系RPG
2019年11月2日 00:00
グラビティゲームアライズは10月16日よりスマートフォン用MMORPG、ゆめかわRPG「ゆめいろファンタジー ラテール」の配信を開始した。以前紹介した通り、開発中のテストバージョンをプレイしていた筆者も早速プレイを開始してみた。
「ラテール」の世界はとにかくにぎやかだ。街を行き来すると、常に多くのプレーヤーが行き交うし、特定のNPCの前で立ち止まってクエストを受注したり、会話を楽しんでいる様子が見受けられる。フィールドに飛び出せば、色んなコスチュームのプレーヤーたちが一心不乱に狩りをしている様子や、最短距離で別のフィールドに移動しているのが見られるなど、MMORPGならではの、同じ世界に多くのプレーヤーが同時に参加している雰囲気が存分に味わえるのが楽しい。
キャラクターの挙動だけでなく、チャットも日々賑やかに更新されている。全体に公開される一般チャットは多い時で10チャンネル以上のページになっている事もあり、ここでのコミュニケーションを楽しんでいる人たちが多いのがわかる。
前回は本作の基本的なシステムを紹介したが、今回は正式サービスによってより使いやすくなったオートシステムの紹介や、レベル30からのゲームの“壁”を超えるためのアドバイス、さらには協力プレイによるボス戦といった要素を紹介していこう。
なんでもかんでも全自動の「オートモード」が熱い
前回も紹介しているが、簡単に本作について触れておくと、本作は2Dタイプの横スクロール型アクションゲームだ。主人公は戦士、魔法使い、シールダー、レンジャーの4種類の職業からいずれかを選択して、「ラテール」の世界に足を踏み入れる。
正式サービスでは事前プレイのデータは引き継がれないため、筆者は1からキャラクターを作ることになった。前回シールダーを選択した筆者だが、今回も同じようにシールダーを選択した。職業によってある程度外見が決まってる本作において、昔のアニメ「魔法の天使 クリィミーマミ」のようなシールダーの青色髪のショートカットが好みすぎるのだ(執筆時点では職業でキャラクターの外見が固定されていたが、現在はアップデートで自由に選べるようになった)。
そして前回は果たせなかった、上位職モンクへの転職を実現する目的もあった。シールダーの装備武器は片手剣か鈍器の2択なのだが、前回は鈍器だったので、今回はオーソドックスな片手剣をチョイスしてみた。
システムはシンプルで、ストーリーの進行に伴ったシナリオクエストをこなしてレベルを上げつつ、フィールドに登場する敵を倒して素材を集めたり、お金を稼いでキャラクターを強化していく。メインとなるシナリオ以外にも街の人々から受注できるデイリークエストや、ラテールのメインのフィールドとは別に、お金や素材を稼ぐためのダンジョンなども用意されている。
操作は画面左側のエリアがバーチャルカーソルキーとなり、上下左右の移動が行なえる。また画面右側のエリアはどこをタップしても攻撃アクションで、1カ所だけジャンプ用に用意されたバーチャルボタンをタップすることでジャンプ操作、他にも画面下部にある6つのスキルボタンで割り当てたスキルが発動する。
チャット機能については画面下部に表示されるログの部分をタップする事で、画面全体に展開する。手動操作しながらのチャットは不可能だが、後述のオート狩りモードなど自動で狩りをさせている間に、チャットを開いてトークするという楽しみ方もできる。
そして本作のポイントは、こうしたクエスト開始から移動、戦闘を含むアクションの全てを自動で行なってくれる「オートモード」だ。NPCとの会話は流石に勝手に進むことはないが、クエスト受注後は目的地までの移動からターゲットの討伐、そして目的達成後の帰還までほぼ全てのアクションを自動でやってくれるのだ。仕事が忙しいような場合でも、オートモードでガンガンクエストを進められるので、常時手元にスマートフォンを忍ばせて、ストーリーが進められるのはとてもありがたい。
クエストをオートモードで進められるオートクエストは画面左部にある受注クエスト一覧の枠自体がオートクエストのスイッチにもなっている。ここをタップする事でオートクエストのオフ/オンが切り替えられる。例えば、オートクエストでターゲットのいるエリアへの移動中に、同エリア内のレイドボスに遭遇した場合、オートクエストでは、こうしたレイドボスもスルーしてターゲットのいるエリアに向かってしまう。そこでレイドボスと戦いたいような場合はオートクエストをオフにしてレイドボスと戦い、戦闘が終わったらまたオートクエストを再開してやる、といった使い方ができる。
また、画面下部にはオートモードのスイッチも用意されており、こちらからもオートクエストのオン/オフの切り替えが行なえる。一方でこの下部のオートモードにはもう1つの役目がある。それがオート狩りモードだ。特定エリアで延々と敵を狩り続けたいような場合はこちらのスイッチを使う事で同じエリア内の敵を探して倒し続ける。本作では同じエリア内で敵を狩り続ける事が必要になる場面が結構多い。このような時にオート狩りモードはかなり役に立つ。
また、今回は色んな場所にこのオートモードの機能が追加されている。例えば、クエストを受注したいが、どこに行けばいいかわからない場合は、「挑戦」メニューから「クエスト」を選択、表示されるクエスト一覧から受注したいクエストを選択すると、クエストの説明や報酬とともに「AUTO」のボタンがある。こちらをタップする事で、クエストの依頼者の元まで自動で移動してくれるのだ。
このようにとにかくなんでも楽になるオートモードを使えば、アクションがちょっと苦手だ、という人でも世界観やストーリーがきちんと楽しめる。オートでキャラクターを育てて、世界観やキャラクターの衣装をたっぷり楽しむ、という方向もありだ。
金欠? ポーション不足? ボス討伐はマルチプレイで協力も
前項の通り、オートクエストを使う事でサクサクと進められる本作だが、レベル30前後で最初の壁を感じる。まず今まで順当に貯まり続けていた体力回復薬のポーションがこの辺りから枯渇してくる。本作では体力の状態をチェックして、自動でポーションを利用するオートポーションのシステムが搭載されている。最初のうちは殆どポーションを使用することなく、レイドボスなど一部の強敵とのバトルで少し使用する程度だったのが、レベル30前後くらいから段々とポーションの使用量が増えてくるのだ。
筆者の場合、レベル30前後になるまではほとんどポーションは使われず、結果として1,000個以上蓄積されていたので安心していたのだが、徐々に減り始め、気が付くと残量0になってしまっていたのだ。しかも残量0の状態に気が付かずにオートクエストをセットしていたため、朝起きたらオートクエスト中の戦闘で倒れ、最寄りの街に戻された状態で止まってしまっていた。そう。オートモードには撤退という概念がないため、ポーションが不足してしまうと、体力を回復する術がないまま、敵に倒されてしまうのだ。
ポーションが枯渇する理由はシンプルで、単純に敵の方が強くなっているということだ。もちろんこちらとしても、レベル30に到達するまでにはガチャによる強力な装備の獲得や、装備自体の強化、バズルを装着する事による強化はキッチリやっていたし、ペットの装備や強化も忘れずにやってきた。実際に詰まってしまった人の多くが同じように強化をしていたことだと思う。
ペットについて補足しておくと、ペットは装備するだけである程度は強くなれるが、ペットの追加ダメージを獲得するには、こちらの装備に応じたペットの選択が必要になる。この辺りはゲーム内のペット図鑑などを使って自分の武器に適したペットを事前に調べ、そのモンスターが出現するエリアにいって延々と狩り続ける。すると、たまにレイドボスが出現するのでこれを撃破することで、同じモンスターのペットが手に入る場合がある。
自身の装備強化とペット強化までやって、それでも現在シナリオを進めているメインエリアですぐにポーションがなくなってしまうような場合には、解決策がいくつかあるのでそれを順に紹介していこう。
まずは自身の更なる強化だ。装備の強化とペットの強化以外の強化方法としては「モンスターカード」がある。モンスターカードは、モンスターを倒すとランダムでドロップするカードだ。カード自体はエリア毎に共通のものとなっているので、例えばプレーヤーたちが最初に訪れるベロスなら、その周辺地域のモンスターを倒すことでベロスのモンスターカードが入手できる。
モンスターカードはモンスター図鑑に登録する事で、図鑑内のモンスター毎に予め設定されたステータス上昇などの強化効果を得られる。モンスターは図鑑内の同じエリア内のモンスターの中なら自由に登録できる。前述の通り、エリア毎にカードは共通のため、コボルドを倒して手に入ったカードも忍者を倒して手に入ったカードも同じエリア内のモンスターなら意識せずに使う事ができる。カードをドンドン使うことで色々なステータスが強化できる。
カードを登録すると図鑑内のモンスターの項目のレベルが上がり、ステータスが上昇する。1つの項目毎に最大20レベルまで上げられるのだが、レベルが上がるごとに必要なカード枚数は1枚ずつ増えていく。つまり1つの項目を最大レベルまで上げようと思うとカードは1+2+3+4+……+19+20となり、合計210枚必要になる。
つまりこちらの強さがちょっと足りないなと感じているなら、やるべき事はモンスターカードの収集だ。しかも自分の今いるエリアの1つ、または2つ前のエリアくらいに戻って、オート狩りモードで延々と敵を狩り続けるのだ。1時間狩り続けると大体15~20枚くらいのカードがドロップするので、これを繰り返すことで、自身のステータスがかなり強化できる。
単純にレベルが足らないと感じているなら、レベリングをするのも1つの手だ。ただ本作の場合、戦闘で得られる経験値が非常に少ないため、おススメはクエストをこなすこと、特に経験値の割合が高めのデイリークエストがおススメなのだ。
本作では街の人々などのNPCから受注できるクエストとして、ストーリーを進めるシナリオクエストと1日に何度でも受注できる繰り返しクエスト、そして1日10回限定のデイリークエストがある。この3つのうち、シナリオクエストとデイリークエストでは取得できる経験値が、なんと繰り返しクエストの10倍近くもあるのだ。
そして前述のようにポーションが足りない状況では、メインのシナリオクエストや現在メインのエリア内でのデイリークエストはクリアが困難な場合もある。そのため、現在メインで活動しているエリアではなく、その1つか2つ前のエリアのデイリークエストに挑むのが効率がいいというわけだ。
経験値の入る割合は多少落ちるが、ポーション消費がかなり減るし、2つ前のエリアまで戻るとポーションをほとんど使わずにクリアできる事が多い。しかもデイリークエストでは報酬にポーション10個が用意されているので、ポーション補充にも役に立つ。ちなみにデイリークエストで獲得できる報酬のポーションはレベルに関係なくどこのデイリークエストでも10本なので、とにかく無駄なポーションを使わずにポーションを補充したい場合は、少し前のエリアに戻ってデイリークエストを受けるのがおススメだ。
ポーション補充の話が出たところで、もちろんポーションを買い足して、難易度の高いエリアでのデイリークエストやシナリオクエストをガンガン進めるという選択肢もある。本作でのポーションの取得方法は、イベントなどの報酬以外だとゲーム内マネーのElyで購入する方法、課金マネーのダイヤで買う方法、そして自作する方法がある。
ポーションはアイテムショップで購入が可能で、50本3万Ely、100本6万Ely、200本12万Elyの選択肢が用意されている。いずれの場合も単価計算すると1本600Elyだ。また、ダイヤの場合は、一気に500本を100ダイヤで購入できる。ゲーム内マネーのElyに余裕があるならガンガン買ってガンガン攻めるのもアリだし、課金マネーのダイヤにゆとりがあるような人はダイヤでポーションを買ってしまうのもアリだ。ポーションは一気にたくさん買っても小分けで買っても単価は変わらないため、必要最小限だけを小分けに買うのもアリだろう。
とはいうものの、Elyは装備やペットの強化、アイテムを所持するかばんの上限を上げる場合など、ありとあらゆるところで必要となる。そのため、ポーション購入にどれだけ割り当てるかが悩ましい。この辺のElyやダイヤの使い方とも絡めて計画的に購入してほしいところだ。
そしてもう1つの選択肢が自作だ。自作とは文字通り、素材を調達してポーションを作成する方法だ。ポーションの素材となるのは魚類で、これらの魚類はベロスの端にある釣り堀で釣りをすることで獲得できる。釣り自体はセットしたらあとは放っておけば勝手にガンガン釣ってくれるので素材はガンガン貯まる。こうして貯めた素材を街に設置されているアイテム製作所に持っていき、製作すればポーションの完成だ。
多少の手間はかかるが、これでElyの節約になるならと、当初は時間をかけて釣りをしまくって、ポーションを自作していた。だがポーションを自作していると、ふと異変に気が付いた。ポーションの数は充実していくのだが、一方でやたらとElyが減るのだ。
そこでよくよく製作所でポーション作成にかかる費用をチェックしてみたところ、なんと3本製作するのに1,500Ely、15本製作で7,500Elyもの経費がかかるのだ。つまり1本換算すると1本500Ely。何の苦労もなくメニューからショップを開くだけで購入した場合でも1本600Elyで手に入るポーションを、わざわざ時間をかけて素材を集めて、さらに製作する手間をかけて1本辺り100Elyしか安くならないのはちょっと効率が悪いと感じた。もちろん少ない本数で入手できるので、本数を微調整したい場合には役に立つため、意味がないとは思わないが、ここは素材入手にかかる時間や、製作の手間などを考えると、もう少し安い費用、せめて半額くらいで製作できてほしかったところだ。この辺は今後の改善に期待したいポイントだ。
レベルを上げて、ポーションも補充して、それでも詰まるポイントがあるとするなら、それは各シナリオのボス戦だろう。シナリオの進行がボス戦をクリアしないと進められないため、ここで詰まるとレベリングがやりにくくなるし、ストーリーが先に進められなくなるので、割とモヤモヤするのでどうにかスムーズに突破したいところだ。
本作のシナリオボス戦は全てマルチプレイ用「マルチダンジョン」でのバトルとなっている。マルチダンジョンの各ボスは入場できるレベル制限があるため、まずは設定されたレベルまで到達するのが大前提だ。シナリオクエストを普通に進めていても、後半になるとこのレベルに到達しない場合が出てくるからだ。このような場合は前述のようにデイリークエストなどでレベルを上げつつ、以降はカード集めやレイドボス退治などで、戦闘力を高めておくのがいいだろう
また、各ボス戦には推奨戦闘力が設定されているが、後半になるほどそれなりにゆとりを持ったところまで高めておく必要がある。
前半のうちはロビーから特に仲間を呼ばずに単独で挑んでも楽勝で勝てるが、後半になると戦闘力を上げても全く歯が立たない場合がある。レベルを上げて何度単独で戦っても勝てない時は、他のプレーヤーの助けを借りてみるのも1つの手だ。
マルチダンジョンを選択すると、まずは自分がロビーに入場する。ロビーに入ったところで、画面右上の「ダンジョン広報」ボタンを押す事で、ゲーム内の掲示板に募集を出してくれる機能があるのでこれを利用するのがいいだろう。または、フレンドなどを招待するボタンも用意されている。時間帯によってはタイミングが合わずに他のプレーヤーが来られない場合もあるが、そんな時はタイミングをずらすなどして、再度募集をかけてみるのがいいだろう。うまく仲間が来てくれたら、自分1人では厳しいボス戦に複数プレーヤーで挑戦することができる。
一般募集でマルチプレイの仲間が見つからない場合は、ギルドに加入して一緒に戦う仲間を集めておくのも手だ。ギルドは非常にたくさん開設されており、全体公開のチャットでも随時募集するプレーヤーが大勢いる。ギルドに加入して活動する事で、ギルドの規模に応じて色々な報酬が手に入るため、とりあえず入っておいて損はないし、こういう時のメンバー集めにも役に立つ。
複数プレーヤーで挑戦する場合、与えたダメージに応じてランク付けされて、報酬の内容などが多少変化するので、基本的に全てのプレーヤーに恩恵がある。一方でマルチダンジョン自体は、1日10回までの回数制限がある。そのため、回数上限になってしまって、助けに来られないプレーヤーも多いと思うので、何度募集しても助けが来ない場合、そういった事情もあると考えて気長に待つのも大事だ。
次回は転職システムの紹介やエリシオン突入について語るぜ!
今回は基本的な説明に加えて、レベル30以降で詰まっている人向けに色々と書かせてもらった。本作はレベル30前後、具体的にはアオイチエリアに来るまでくらいはとても順調に話が進められる。装備やスキルの強化とペットの追加を意識して進めておけば、それほど困る事なく到達できると思われる。
一方でアオイチやエルパ以降になると、普通にシナリオをクリアしていくだけではオートクエスト中に敵にやられる事が多くなったという筆者の体験を元に気になるポイントを紹介した次第だ。
「ゆめいろファンタジー ラテール」のシナリオはとても面白い。以前にも触れたが、筆者は前作をプレイしていない。それでも本作で語られるストーリーは「アガシュラ」という生まれながらにして世界の悪役を担わされた種族の強力な能力と、魔王の消滅により役目を終えたその後の過酷な運命が描かれており、またそれに関わった色んな人たちの翻弄される人生が語られており、考えさせられる深いストーリーが続く。また、ヒロインでありながら、ゲーム開始当初は自宅に引きこもりっぱなしだったイリスが、少しずつ女神として覚醒していく様子を見続けるのもとても面白い。このストーリーを是非、心行くまで堪能するためにも、是非激しいバトルを勝ち抜いてほしい。
今回はレベル40で解放される上位職への「転職」システムと、本作のエンドコンテンツとされる「エリシオン」での冒険については書ききれなかった。これについては次回また語る機会を設けさせてもらうことにする。
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