【特別企画】

オートクエストでサクサク進む「ゆめいろファンタジー ラテール」プレイレポート

スマホで気楽に楽しめる王道のアクションファンタジーゆめかわRPG

10月16日 15時~ 配信

基本料金:無料(アイテム課金制)

 PC用のMMORPGは数多くリリースされているが、中でもキャラクターがかわいく、PCのスペックがあまり高くなくてもプレイできるシリーズは幅広い層に支持されているように思う。韓国のActozSoft社が開発し、HappyTukが運営する「トキメキファンタジー ラテール」も国内でサービス展開するMMORPGの1つだが、こちらもキャラクターのかわいらしさや手軽に遊べるところがポイントのPC向けMMORPGだ。

 そしてこの度、グラビティゲームアライズでは「トキメキファンタジー ラテール」の続編として、その魅力をそのままスマートフォンで楽しめるMMORPG、ゆめかわRPG「ゆめいろファンタジー ラテール」をこの秋より配信開始する。今回は開発中のテストバージョンをプレイさせてもらえる機会が頂けたので、その内容についてレポートしたい。

3頭身くらいのゆるかわキャラで飛んだり跳ねたり操作して遊ぶゆめかわRPG「ゆめいろファンタジー ラテール」

いきなり最後のボス!? 平和になった筈の世界でどんな冒険が?

 「ときめきファンタジー ラテール」は2Dタイプの横スクロール型アクションRPGだ。主人公は戦士や魔法使いなど4種類の職業からいずれかを選択して冒険に挑む事になる。ゲーム中ではストーリーの進行に伴ったクエストが数多く用意されているので、クエストをこなしつつ、フィールドに登場する敵を倒すことで経験値を稼いでレベルを上げたり、素材を集めたり、お金を稼いでキャラクターを強化していく。

 操作はバーチャルパッドで行なう。移動やジャンプ、攻撃などイメージ通りの動きがスムーズに行なえ、プレイしていて心地いい。さらにこうした戦闘を含むアクションの全てを自動で行なうオートモードもあるので、ストーリーもサクサク進められて、ついつい遊びすぎてしまう。

手動操作も気持ちいいが、オートモードも用意されているので、ついついそのまま遊び続けてしまう

 ストーリーは前作のクライマックスとも言える、最後のボスの魔神との一騎打ちからスタートする。いきなりの最後のボスとのバトルをチュートリアルに使うという大胆な作りになっており、驚かされた。最後のボスを倒す際に力を使い果たした主人公はこれまで強化してきた全ての能力を失ってしまい、代わりに世界には平和が訪れ、共に行動していたヒロインのイリスは世界の女神となった。

 ここからゲームが開始するわけだが、1度救われた直後からのスタートという展開だからてっきりぬるい感じになるのかと思いきや、なかなかヘビーなストーリーが展開する事になる。果たして本当に世界は救われたのか? 女神となったヒロインのイリスの衝撃の変化とは?

 この手のストーリー物の続編となると、前作をプレイしていないと話がわからないのでは? と思うかもしれないが、そこは全く心配する必要はない。もちろん主人公は1度世界を一巡りした勇者であるため、顔見知りの仲間も多く登場するが、その関係性を知らなくても物語は十分楽しめるし、前作で何があったのかといった情報も本作をプレイしているとわかるように説明されるため、ついていけなくなる事はないだろう。

 本作をプレイしていて驚くのはとにかく、登場キャラクターたちがこれでもかとしゃべりまくることだ。街中などに登場するサブキャラクターを含めて、とにかく多くのキャラクターがガンガンとしゃべりまくる。声の雰囲気もキャラクターにマッチした声優を多数起用しており、どのキャラのおしゃべりも違和感なくストーリーが頭に入りやすい作りになっている。

いきなり最後のボス、魔神とのバトルに突入する主人公「ポンペオ」。この名前はデフォルトだが、後で変更する事ができる
前作では冒険を共にしたヒロインのイリスは現在この世界の女神となっており、部屋で主人公の帰りを待っている。別に結婚したわけではなく、これには深い事情が……
本編中に登場するキャラクターの多くがガンガンしゃべりまくるのが本作の魅力の1つだ

オートクエストでガンガン進め! オートポーション機能もあり、ミッションがサクサク!

 ゲームのシステムは横スクロールのアクションで、画面左側のエリアはどこを操作してもタッチした場所がバーチャルカーソルキーとなり、上下左右の移動が行なえる。また画面右側のエリアはどこをタップしても攻撃アクションとなり、1か所だけジャンプ用に用意されたバーチャルボタンをタップすることでジャンプ操作となる。操作感はこの手のバーチャルタイプの操作体系としては可もなく不可もなくといったところだが、移動や攻撃が画面のかなり広範囲のエリアのどこを操作しても動いてくれる点は遊びやすい印象だ。

 手動操作の説明を書いてから言うのもなんだが、本作で驚くべきポイントは実はオートモードなのだ。こちらを有効にすることで、あらゆるクエストがオートで行なわれるようになる。しかも移動だけでなく、敵との戦闘もかなり柔軟にこなしてくれるため、放っておいてもクエストがサクサクと進むのでとても爽快だ。

 放っておかずに移動する様子を眺めているのも面白い。特に初見のエリアであってもオートクエストにしておくと、行き先がわかりにくい場所も迷う事なく正解を突き進むので、エリア内の地形などを把握するのにオートで移動してもらうのは有効なプレイスタイルだ。

 オートクエスト中であっても、画面下部のオートボタンをオフにする事でいつでも手動に切り替えられるので、敵との戦闘のみ手動で楽しんで、面倒な移動をオートに任せるといった楽しみ方もできる。また、サブクエストを受けたい場合や、メインのストーリーと関係ないNPCなどと話をしたい場合、お店に行く場合などは流石に手動に切り替える必要がある。オートクエストがいくら万能でもサブクエストの受注や不用品の売買などは自分でやりたいのでそこは丁度いい。

大量の敵を倒す必要があるクエストであってもオートクエストを使えばサクサクと進められる
フィールドは基本横長の作りだが、フィールド内は高低差もかなりあり、次の目的地がどこなのか迷いやすい。オートクエストなら的確に目的地に向かってくれるので、迷わず目的地にたどり着ける
アクションバトルを楽しんだり、サブクエストを受注する場合などは、手動操作に切り替えればいい

 正直、このオートクエストがあるだけで、メインのストーリーがガンガン進む。というかあまりにもガンガン進んでしまい、終わらせるタイミングが難しい。しかもストーリーの続きが気になってくるとその傾向はますます強まり、結果的に寝不足になる。困ったもんだが、やりこみが捗るのでぶっちゃけ大歓迎な作りだ。

 本作のオートクエストがうれしいところは、自動でミッションを進めながら、その裏でスキルや装備のチェック、強化など別の作業を行なう事が可能な点だ。この場合、左のウィンドウに現在の進行状況が表示されているので、オートクエストで何かトラブルが起こった場合もすぐにチェックする事ができる。一方でミッションが完了すると装備の設定などをやっていても強制的にメインの画面に戻されてしまう点には注意が必要だ。

 ユニークな設定だなと感じたのは、クエストを自動で実行するだけでなく、体力を回復するポーションの自動利用の設定も用意されていることだ。自分の体力の残り具合に応じて利用するタイミングを設定できる。ポーションは1度使用するとクールタイムが発生し、連続でポーションを使えないため、そのタイミングの見極めが重要だ。あまり高い値を設定しすぎると、余裕な状況でもポーションを使ってしまうため、すぐにポーションが足らなくなってしまうが、強敵相手に戦う時はこの値が高めの方が生き残りやすくなる。逆にそこそこ強めの雑魚モンスターを大量に倒すようなミッションでは、ポーション利用を控えめに設定してポーションを節約する方が無難だ。

クエスト完了時のキャラクターたちとの会話のところでオートクエストは一時停止となる。クエストクリアで経験値が稼げるので、ガンガンレベルが上がっていくのも気持ちいい
オートクエストを使っている時は、アイテム画面の背景の部分に現在のキャラクターの状況が表示されているので、問題がなさそうなら気にせず設定などを変更できる
メニューの戦闘設定からポーションを使用するHPのパーセンテージが設定できる。節約したい場合はパーセンテージを下げればいいし、安全第一でいくならパーセンテージを上げた方が生き残りやすくなる

強化要素がてんこ盛り!やりこみしたくなる強化システム

 本作ではプレイ開始時にキャラメイクを行なって自分のキャラクターを作成する。ここではファイター、シールダー、マジシャン、レンジャーの4種類から選択する。いずれの職業も基本職であり、条件が整えば転職で上位職にクラスアップする事もできる。職業による違いは装備可能なアイテムや習得可能なスキル、初期ステータスのため、好みに応じてチョイスするといいだろう。筆者は今回、防御重視のシールダーと魔法による攻撃重視のマジシャンをチョイスしてプレイしてみた。

 シールダーは防御重視のため、長時間の敵との戦闘でも長い時間耐える事ができるが、一方で攻撃力が低めのため、敵を倒すのに時間がかかる印象だった。また、マジシャンの場合、敵の攻撃を食らってしまうとそれなりにダメージを受けるが、敵の攻撃を受ける前に倒しきるだけの攻撃力があるため、立ち回りさえうまくやれれば、かなりサクサクと進められそうだ。

防御力が高めのシールダー。見た目もかわいい
転職プレビューとして、上級職のステータスや外観、説明などがプレビューできるようになっている。シールダーを選んだ目的はこの上級職のモンクが使いたかったからだ
攻撃力が高いマジシャン。帽子と猫耳がかわいいのでこちらも試してみた

 装備可能な部位は頭と体、足と腕、さらには武器と盾、イヤリングやネックレス、指輪などのアクセサリ類が用意される。また装備可能な武器については職業毎に複数用意されており、自分の好みのスタイルで選択する。装備の入手はドロップ、またはガチャを使う。

 キャラクターは武器やスキルを使用して敵を攻撃する。スキルは装備可能な武器の種類に応じて用意され、それぞれレベルが上がると強化したり、さらに新しいスキルが増やせる。そのため、最初の武器選びは意外と重要だ。なぜなら自分の選んだ武器に応じたスキルのレベルをガンガン上げていく事になるからだ。とはいえ、もし途中でよりレア度の高い武器をゲットしたなどから、異なる武器を装備したくなった場合は、有償でスキルリセットする事により全てのスキルをリセットして1から取り直す事もできる。

 本作ではペットも登場する。ペットについてもドロップまたはガチャで入手でき、最大3匹までお供として連れ歩く事ができる。そして本作のペットは単なるマスコット的存在ではなく、ゲーム中に使用するスキルもペットが必要になるなど、意外と重要な存在なのだ。ペットを配置すると、同時にスキル枠にはペットが備えるスキルが追加される。キャラクターのスキル枠は6つ用意されているが、このうち3枠がキャラクター用で残り3枠はペット用なのだ。つまりペットは常に3匹引き連れて歩くのが正義なのだ。

アイテム画面ではタブで装備や消耗品、その他の持ち物を選択、管理できる。装備欄では左画面に部位ごとに装備済みの各種装備が表示される。左のタブからレベルを上げて強化したり、ベースの強さをさらに強化する研磨などが行なえる
戦闘では武器で直接攻撃するほか、予めスロットに装着したスキルが利用できる。各スキルの利用ではMPを消費するほか、クールタイムがあるため、一定時間利用できなくなる
ペット画面では連れていくペットが選択できる。ペットたちにもそれぞれ武器や属性などの設定があり、武器の設定がキャラクター側の装備とマッチするとさらにスキルの威力が強化されるなどのメリットがある

 ストーリーの進行などで進まなくなってきた場合などは、こうした装備の強化や、ペット強化、スキルの強化などを進める事で突破できるようになる。装備については不要な装備を素材としてガンガンレベルを上げていくスタイルだ。装備強化などアイテム管理のメニュー構成は、シンプルでわかりやすい作りのため、作業しやすい。なお、ランクの低い武器や防具についてはレベルを上げて長く使うより、もしも高ランクの武器や防具が手に入ったら、そちらに切り替える方が結果的にステータスが上がる場合も多いので、サクサクっと入れ替えてしまおう。

 メインのクエストの他にもフィールド上では、サブクエストやディリークエストが受けられる。こうしたサブクエストを進める事でレベルを上げたり、お金を稼ぐことができる。

 また、メニューからダンジョンを選択する事で、1日にプレイできる回数に限りはあるが、曜日毎にゲットできる素材が変わる曜日ダンジョンや、難易度がどんどん上がるモンスタータワー、お金稼ぎなどが楽しめる資源ダンジョン、そしてマルチプレーヤーで挑めるマルチダンジョンなどが用意されており、メインのクエストが行き詰まりそうになったら、こうした稼ぎ重視のダンジョンで強化していこう。

鈍器を装備したシールダーの場合、同じく鈍器と相性のいいペット、ブラックベアーを選択すると、スキルダメージにプラス効果が得られる
通常の強化とは別に「バズル」というアイテムを装着する事でも強化できる。バズルは最初のうちは必ず装着できるが、レベルが上がるごとに装着できる確率が下がっていき、後半になると装着に失敗する場合もある
本作の各章の最後のボスは全てマルチダンジョンでの対決となる。1人でも参加できるが、応援してくれる人がいればより成功率が上がる。また1度クリアしたボスは回数制限のうちなら何度でも挑戦することが可能だ

課金要素は見た目のカスタマイズや追加シナリオ、武器ガチャなど多種多様

 キャラクターの見た目は基本的に装備の恰好がそのまま見た目となり、デフォルトの職業では顔や髪形も固定となっている。だが、本作では表情、髪型、髪色などのカスタム要素や、装備と関係なく見た目だけ変更できる衣装も豊富に用意されている。見た目以外にも挨拶やダンスなどちょっとしたおふざけが楽しめるアクションも用意されており、こうしたカスタマイズについては全てコーデショップと呼ばれるショップにて課金アイテムのダイヤを使って購入する事が可能だ。

服装や髪形、表情などあれこれコーデするとそれなりに課金アイテムのダイヤがかなりかかってしまうがそこにこだわるのもMMORPGの楽しみの1つだ

 本作の課金要素はこうした外観のカスタマイズの他、強力な武器や防具が飛び出すガチャなどが用意されている。こうした装備類については普通にプレイしていても倒した敵からドロップする事があり、こうしたドロップされた装備を強化して使う事もできる。だが、ガチャで登場する武器や防具はかなりレア度が高い物が多く、入手後はかなりの間使い続ける事ができるので、序盤のうちに入手しておくとその後のゲーム進行が非常に捗る。

 また、有償のサブシナリオが用意されているのもユニークだ。こちらは購入するだけで課金アイテムの有償ダイヤがすぐにもらえるほか、購入した指定のシナリオをクリアする事で、追加で無償ダイヤがもらえる仕組みになっている。単にシナリオだけではなく、課金アイテムも付いてくるのでお得感が高いセットと言える。

 課金要素については、いずれも使わずに我慢しつつ、ゲーム内のイベントやログインボーナスなどで出てくる無償ダイヤを集めてガチャに投資したり、見た目のカスタムに使うというのもアリなやり方だ。

 「ゆめいろファンタジー ラテール」はかわいい3頭身キャラがオートクエストやオートポーションなど勝手に頑張ってくれるという、色々面倒に感じる人にも楽しめる王道ファンタジーだ。それでいて、かわいい顔してなかなかヘビーな内容のストーリーが展開するので、プレイする側を飽きさせない。さらには手動操作にすることでガッチリしたアクションも楽しめてしまうなど、太く長く遊べる作りになっている。是非サービス開始した際にはそのストーリーを堪能してみてほしい。

 なお、本作はMMORPGのため、ギルドを設立して仲間を集めたり、街を歩いていると、他のプレーヤーに遭遇したりといった出会いも待っている。今回は開発中のバージョンだったため、あまりそうした他のプレーヤーとの遊び方は楽しめなかったが、本番ではマルチダンジョンに大勢のプレーヤーで挑んだりといった遊び方ができそうなので、今から楽しみだ。

パッと見だとわかりにくいが、他のプレーヤーと同じ場所で共闘する状態になっていた! 街中を歩いていても、たまにレベルや称号などが表示された状態の他のプレーヤーを見かける事があった。本番ではさらに賑やかになるのかと思うと楽しみだ
メインのストーリー、素材集めなどが目的のダンジョンの他に、さらなる上級プレーヤー向けのエンドコンテンツとしてエリシオンと呼ばれる別世界も用意されている
縦画面でプレイする事も可能
同じ敵を何度も狩っているとたまに親玉のような中ボスが登場する事がある。その強さは通常の敵よりかなり強力で苦戦は必至だ。無事に倒せるとたまにペットをドロップする場合があるので、発見したら迷わず倒そう
みんな大好きな“釣り”も実装されている。釣りでは魚をガンガン釣るわけだが釣った魚を使ってポーションが作成できるのでまったりしながら魚釣りを楽しむのもメリットは大きい
ギルドを作成して仲間を集めて一緒に冒険したりもできる