【特別企画】
梅原選手、ときど選手なども登場! ガンホーとカプコンの新作カードゲーム「TEPPEN」
格闘ゲームのプロフェッショナルがカードバトルで火花を散らす!!
2019年8月9日 10:56
8月8日にガンホー・オンライン・エンターテイメントは、カプコンとの共同開発によるAndroid/iOS用ゲームアプリ「TEPPEN」のメディア向け発表会、「TEPPEN Asia Japan Premiere」が神田明神ホールで行なわれた。
「TEPPEN」は、「ストリートファイター」や「バイオハザード」、「モンスターハンター」など、カプコンの人気作品から多数のキャラクターが登場するアルティメットカードバトルゲーム。北米・欧州では7月に先行配信されていた本作だが、アジア圏での配信を発表。ビジネスモデルは基本プレイ無料でアイテム課金制。
本イベントでは、本作のゲーム紹介、新情報の発表に加え、世界で活躍するプロゲーマー、「梅原大吾選手」、「ときど選手」、「ジャスティン・ウォン選手」によるエキシビションマッチを実施。本稿では、最新情報と合わせて白熱の対戦の様子をお届けしよう。
リアルタイムバトルとターンバトルが融合した、かつてないカードバトル
イベントには、ガンホーのエグゼクティブプロデューサーの森下一喜氏と、カプコンのエグゼクティブプロデューサー辻本良三氏が登壇。挨拶の後に流れた最新PVにて、発表会当日の8月8日にサービススタートすることが明かされた。
本作を始めるプレーヤー全員に、ゲーム内でカードパックを引くことができる「"CORE"パックチケット」が10枚プレゼント。9月1日までの期間限定で、さらに「"CORE"パックチケット」が20枚配布されると発表された。この期間にプレイすれば最初の時点からスムーズなデッキ構築ができると、森下氏は語った。
続いてゲーム内容の詳細について触れられた。本作はリアルタイムストラテジーやアクション要素を含むアルティメットカードゲームだという。プレーヤーキャラクターとなる1体のヒーローと、30枚のカードでデッキを構築し、先に相手ヒーローのライフを0にすれば勝利となる。
カードには、「ユニットカード」と「アクションカード」の2種類がある。攻撃力とHPの表示があるものがユニットカードで、フィールドに出して戦う駒の役割をもつ。攻撃や防御を行なう戦いの中心となるカードだ。
もう1つのアクションカードは、様々な効果のスキルを発動してバトルを支援する。アクションカードを使用すると、バトルがリアルタイムからターン制に変化するのも特徴的だ。
ヒーローとカードには4種類の属性があり、「赤」攻撃に特化、「緑」は回復やシールドスキルがメイン、「紫」は相手の動きを制限、「黒」はガードやライフを犠牲にして強力な攻撃が可能という、属性ごとの強味がある。属性ごとに優劣はなく、デッキの組み方が重要になるとのこと。
本作に登場しているヒーローは「ストリートファイター」シリーズより「リュウ」と「春麗」、「モンスターハンター」シリーズより「リオレウス」と「ネルギガンテ」、「ヴァンパイア」シリーズより「モリガン・アーンスランド」、「ロックマンX」シリーズより「エックス」、「バイオハザード」シリーズより「アルバート・ウェスカー」、「デビル メイ クライ」シリーズより「ダンテ」が参戦。
ヒーローには固有の必殺技である「ヒーローアーツ」が用意されている。敵へのダメージやシールドを張るなど効果はヒーローごとに様々で、うまく使いこなせば形勢逆転を狙えるシステムだという。ヒーローは今後も順次追加されていくとのことだ。
ゲームの解説が終わると、森下氏と辻本氏による対戦が行なわれた。普段からかなり対戦をしているという両氏。公式の場での対戦では森下氏が勝ち越しているのだという。
負け越しているという辻本氏は、自身が開発を手がける「モンスターハンター」シリーズのリオレウスをヒーローに選択。リオレウスの属性に合わせた赤デッキで勝負を挑む。対する森下氏はヒーローに春麗を選択し、回復や守りに特化した緑デッキを使用。
試合が開始すると、互いに戦闘要員であり、ヒーローを守る盾にもなるユニットカードを場に展開していくが、攻撃に特化した辻本氏のユニットが次々と森下氏のユニットを撃破していく。
森下氏の場にいるユニットが減っていき、守りが手薄になったところをヒーローへダイレクトにダメージを与えていく。アクションカードでヒーローを回復させて立て直しを図る森下氏だったが、リオレウスのヒーローアーツ「空戦」を発動する辻本氏。この効果により、相手の場にユニットを展開していても、それを無視してヒーローにダメージを与えられる。総攻撃のダイレクトアタックで春麗の体力を見事0に。試合は辻本氏が勝利した。
カードゲームの腕前や如何に!? 3人のプロゲーマーが「TEPPEN」で対決
イベントの後半は、eスポーツシーンの第一線で活躍する、プロゲーマーによるエキシビションマッチが開催。梅原大吾選手、ときど選手、ジャスティン・ウォン選手の3名が登壇した。
事前に「TEPPEN」をプレイした感想をうかがうと、梅原選手は「カードゲームにリアルタイム制のものがあればいいのになと昔から思っていたので、まさにプレイしたかったカードゲームです」とコメント。「アクション性が高いゲームなので、僕らがプレイしている格闘ゲームと通ずるところがあるので、すごく楽しくプレイしました」と、ときど選手。最後にジャスティン選手は「個人的に、スピード感のあるゲームが好きなので、格闘ゲームをプレイしている自分としては、とても好きなゲームです」と語る。
エキシビションマッチは、1本勝負による3名での総当たり戦。登録した2つのデッキから1つを選択してバトルを行なっていくというルール。
第一試合は梅原選手対ときど選手。梅原選手のデッキは春麗をヒーローにした緑デッキ。ときど選手はリュウをヒーローにした赤デッキを選択する。
開幕は両者共にユニットカードを場に出していく。互いにユニットを撃破していくも、ユニットカードを常に広く展開して安定の立ち回りを見せるのはときど選手。ユニットの攻撃に加え、ヒーローアーツの真空波動拳で梅原選手のユニットを次々と撃破し、ヒーローに着実にダメージを与えていく。
梅原選手もアクションカードを使い、相手の攻撃を1回無効化させるシールドを張っていくが、ユニットの攻撃でシールドを削ぎ、間髪入れず真空波動拳を叩き込んで撃破していくという、格ゲーさながらのコンボを決めるときど選手。梅原選手の体力を僅かのところまで追いつめると、最後はヒーローに直接ダメージを与えるアクションカードを使って手堅く勝ちを取っていくときど選手。
勝利したときど選手は「我ながら良いプレイができてよかったなと思います。真空波動拳がうまいところで使えたのが、良い試合運びに繋がったと思います」とプレイングを振り返る。
続く第2試合はジャスティン選手対ときど選手。この試合では両者ともモリガンをヒーローとした紫デッキを選択。デッキの中身に多少の違いはあるものの、ほとんど差がない同タイプの対決である。
紫デッキの軸となるのは、ユニットカードの「いぶき」と「レイレイ」。この2枚はアクションカードを使うごとに攻撃力とHPがアップしていくという強力なカード。スタートで手札にいればかなり有利となるのだが、互いの手札にはどちらのカードもなく、スロースタートな戦い。
先にレイレイを引き当てたのはジャスティン選手。場に出すと同時にアクションカードを使用して能力を強化させていく。強化を重ねレイレイの攻撃力は15。体力の最大値は30なので、わずか2発で勝負が決してしまう状況。ジャスティン選手の攻撃を止めるべく、「アナカリス」のカードを使ってレイレイを一定時間行動不能にさせる。その間にゲージを溜め、ヒーローアーツの「ダークネスイリュージョン」でレイレイを撃破していく。
危うい状況を脱し、一進一退の攻防が続いていく。互いに残り体力僅かなところで、ジャスティン選手の「ダークネスイリュージョン」が発動。ときど選手の盾であるユニットカードを撃破する。無防備になったところに攻撃がヒットしてジャスティン選手が勝利を収める。
そして最後の試合となるのは、ジャスティン選手対梅原選手。リュウをヒーローに赤緑の混合デッキで勝負に出るのはジャスティン選手。対する梅原選手はウェスカーと黒デッキの組み合わせで挑む。
静かな立ち上がりで進む最終戦。攻撃力1の「ベリオロス」を場に出すジャスティン選手。脅威とも思えないユニットカードだったが、アクションカードの効果でどんどん攻撃力を上げていく。気がつけば攻撃力は10まで跳ね上がり、攻めの体制は万端といった様子。
さらにダメ押しといわんばかりにヒーローアーツの「滅・昇龍拳」を発動。連撃の効果が付与され、2回連続攻撃となる。まだ体力に余裕のあった梅原選手だったが、20の大ダメージをもらい一瞬で勝負が決してしまった。見事な戦術でエキシビションマッチを勝ち抜いたのはジャスティン選手。
ジャスティン選手は「結構ゲームをやり込んだので、結果が出せて良かったです」と優勝コメントを残し、エキシビションマッチが終了した。
エキシビションマッチの後、再び森下氏と辻本氏が登壇。森下氏から国内外で開催を予定しているイベントや大会スケジュールが発表された。
そして、最後のサプライズとして流れた映像では、「バイオハザード」シリーズより「ジル・バレンタイン」がヒーローとして参戦することを発表。8月8日の配信日と同時に追加される新キャラクターだという。さらに、「バイオハザード」がメインとなった新カードパック「DAY OF NIGHTMARES」が9月に登場予定と明かされた。
先行配信をしていた北米・欧州では既に100万ダウンロードを突破している本作、日本での盛り上がりも期待できそうだ。