【特別企画】

原作で見た強敵(とも)との記憶が蘇る! 北斗の物語を追体験できる究極のスマホアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」先行プレイレポート

キャラゲーにとどまらない作り込まれたゲーム性! これを読んだら、「お前はもう注目している」

6月12日 ベータテスト開始

価格:基本無料(アイテム課金あり)

 連載開始から35年を過ぎ、日本では知らない人はいないであろう人気漫画「北斗の拳」。一子相伝の暗殺拳、北斗神拳伝承者のケンシロウが愛のために戦い、悪を成敗する勧善懲悪の物語。ケンシロウの圧倒的強さや、経絡秘孔を突かれて悪党が爆裂する痛快さで読者を魅了した伝説の作品だ。

 そんな「北斗の拳」を題材としたAndroid/iOS用ゲームアプリ、「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE(以下『北斗リバイブ』)」が、セガゲームスより2019年に配信を予定している。伝承リバイブRPGと銘打つ本作は、作者の原哲夫氏全面監修による究極の“原作追体験”を目指して作られている。

 今回はリリース前の開発中のバージョンをプレイする機会があったので、一足先にプレイして「原作の再現度がどれほどなのか?」、「ゲーム性はどういったものなのか?」というファンが気になる部分をお伝えしていきたい。

美麗な映像力で蘇る北斗の伝説

 「北斗の拳」屈指の名エピソードである、サウザーとの決戦のムービーシーンからゲームは始まる。原作の名場面がCGで描かれているのだが、他のアプリゲームを圧倒するほどの映像力の高さに導入部から驚かされた。

【物語を盛り上げる美麗ムービー】
聖帝十字陵で決着をつける、ケンシロウとサウザー。プロローグから名場面でテンションを上げてくる

 本作のキモである戦闘は3Dグラフィックスで描かれたターン制バトルで、相手の拳士をすべて戦闘不能にすれば勝利となる。複雑な操作は不要のタップアクションとなっており、画面をタップするだけで豪快な攻撃や必殺技を放つことができる。

 全体的にシンプルな戦闘システムとなっているが、その中にもしっかりとしたゲーム性が取り入れられている。攻撃時に表示される北斗七星が輝くタイミングでうまくタップすると威力がアップ。パーティメンバー全員の攻撃を連続でジャストタップさせればコンボが繋がり大ダメージを与えることができるのだ。コンボはうまく繋げば繋ぐほど威力がどんどん上がっていくので、強いキャラクターは攻撃の順番を後ろの方にするなどの戦略性もあって面白い。

【バトルの基本となるタップアクション】
タイミングよくタップしてコンボを繋いでいくのが戦いの基本。シンプル操作かつ爽快な戦闘が楽しめる

 ダメージを与えるor受けることで溜まる闘気が最大になると、「北斗の拳」の代名詞でもある強力な「奥義」を使うことができる。ケンシロウならば「北斗百裂拳」、シンならば「南斗獄屠拳」など、原作で見たお馴染みの奥義がド派手な演出とともに繰り出される。これだけでもファンとしてはたまらないのだが、一部の敵は北斗百裂拳でとどめを刺すと断末魔とともに爆裂するという特殊演出が入るこだわりっぷり。このこだわり抜かれた原作再現にプレイしていてニヤリとさせられた。

【原作を忠実に再現した奥義】
迫力の演出で繰り出される奥義。北斗百裂拳でとどめをさすと、お馴染みの「あべし!」も忠実に再現

 ゲームの基本的な流れについても触れていこう。本作は「ストーリークエスト」を進めていき、原作第1話からのエピソードを追体験していくというもの。通常は原作のマンガカットを使ったムービーで物語が進行していくが、クライマックスのシーンでは美しいCGムービーで展開するのだ。原作さながらの迫力で描かれている、宿敵・シンとの激闘はまさに鳥肌ものであった。

【ストーリークエスト】
忠実に原作に沿ったストーリー展開。「北斗の拳」を知らない人でも楽しめる作りになっている

 原作の物語を追うストーリークエスト以外にも、純粋に戦闘だけを楽しめるモード、「激闘クエスト」が用意されている。ストーリークエストよりも難易度が高く、やり込み向きのモードとなっている。激闘クエストは原作のストーリーとは一切関係のない内容となっており、ケンシロウやバット、さらにはリンまでもが敵として登場する。椅子を武器に戦うリンの姿が見られるのは本作ならではである。

【激闘クエスト】
ケンシロウが世紀末暴徒とパーティを組んでいたりと、原作ではありえないグラフィックスだ

 原作ではケンシロウの旅に同行するだけで、基本的には戦う描写の無かったリンが戦闘キャラクターとして参戦している時点で察しのよい北斗ファンならお気づきかもしれないが、本作は原作ではほとんど活躍のなかったサブキャラクターまでもしっかりと登場しているのだ。

 第1話で北斗百裂拳を食らって砕け散ったジードをはじめ、ダイヤやクラブといったマイナーなキャラクターまでカバーしているのは、本作が究極の原作追体験をテーマにしているからこそだろう。開発中のバージョンでは序盤のストーリーまでしかプレイできなかったが、完成版では相当なキャラクター数と濃いストーリーが期待できそうだ。

有名どころから、マニアックなキャラクターまで多数登場

物語を楽しめるだけじゃない! キャラゲーにとどまらない深いゲーム性

 原作の物語を追体験できるのが「北斗リバイブ」最大のウリではあるのだが、本作の魅力はそれだけではない。RPGとしての遊びの部分もしっかり作られており、原作付きのアプリゲームによくある“作品の力ありきで内容がおざなり”なものとはクオリティのレベルが段違いであった。戦闘のアクション部分はもちろんのこと、拳士の育成や解放などの要素も面白く、プレーヤーをぐいぐいゲームに引き込んでいく。

 拳士には「レベル」、「クラス」、「スキル」、「装備」、「七星解放」など様々な成長要素が用意されている。レベルは戦闘に参加していれば自然と上がっていくが、その他の項目は成長に必要な素材やポイント消費して強化させていく。成長させるとパラメータや技の威力が大幅に上がり、拳士が強くなっていくのを戦闘で肌で感じることができるのでとても遊び応えがある。成長に必要な素材はクエストで獲得できるので、素材集めのために没頭してプレイしてしまう。

 キャラクターごとにレアリティが設定されており、レアリティが高いキャラクターほど初期値のパラメータが強いのだが、成長要素のおかげでレアリティが低いキャラでも成長次第では十分に第一線で活躍させられる。レアリティに関係なくお気に入りのキャラを使い続けられる作りになっているのは原作ファンとしてはありがたい限りだ。

お気に入りの拳士をとことん育てることができる、中毒性のある育成システム

 原作でおなじみの拳士たちを集めるのも収集欲を掻き立てられる。新たな拳士を手に入れるには「ガチャでキャラクターを引き当てる」か「拳士のカケラを集める」という2つの方法がある。

 拳士のカケラはクエストクリア報酬やガチャ、ショップなどで手に入るアイテムで、一定数集めるとリバイブ(解放)することができ、パーティに編成して戦わせられるようになる。拳士のカケラはなかなか手に入らないうえに、拳士を解放させるには結構な数が必要になるので、じっくりとプレイしてカケラを集めていく過程を楽しむことができるのだ。

毎日無料ガチャが引けるので、地道にプレイしていれば拳士を無料で引き当てることもできる

 本作は6人ひと組でパーティを組んで戦うシステム。集めた拳士で自分だけのパーティを組ませることができるのも本作の醍醐味である。原作では戦いで散っていったシンやレイ、シュウなどの強敵(とも)とパーティを組むことや、ケンシロウに成敗された世紀末の悪党どもで徒党を組むなんてことも可能。北斗ファンとしてはジャギやカイオウを含めた北斗の兄弟、南斗五車星は是非とも組ませてみたいところ。ファンなら誰もが1度は想像した夢の共闘がこのゲームでは実現するのだ。

原作では絶対にありえない組み合わせも思いのまま

 ゲームの軸となるメインクエストや拳士の成長以外にも遊べる要素がとにかく充実している。さまざまなルールで戦う「チャレンジクエスト」、プレーヤー間でバトルする「闘技場」、プレーヤー同士がグループを組む「ギルド」などなど、1日中遊んでいられるほどのボリューム感がある。

 数あるモードの中でも面白かったのが、ギルド内で遊べるミニゲーム「アミバの秘孔究明」だ。アミバとは、自らを天才と信じて疑わない拳法家で、ケンシロウの兄であるトキになりすまして村人たちを実験台に秘孔の研究をしているという非道なキャラクター。

 そんなアミバの原作設定を活かした秘孔の実験を行なうミニゲームが楽しめるのだ。成功か失敗は完全にランダムなのだが、秘孔を突くことに成功するとレアなアイテムがもらえるのでかなり美味しい。盛大に失敗しても「ん!? まちがったかな…」と、原作同様まったく悪びれた様子がないのもアミバらしさがよく出ている。

まさかのアミバのミニゲームが存在。制作の原作リスペクトの本気加減が垣間見えた

 「北斗リバイブ」には、「北斗の拳」が持つ原作の面白さが詰め込まれてるのはもちろんのこと、純粋にゲームとしての作りもとてもクオリティが高かった。今回プレイしたのは開発中のバージョンなので、リリース時にはさらにハイクオリティな仕上がりになっていることを考えると今から楽しみでしかたがない。究極の原作追体験をうたっていることもあり、修羅の国編以降のバランやボルゲとの戦いまで描かれることを期待したい。「北斗リバイブ」は2019年の配信を予定しているので、この記事を読んで気になった読者は、配信を心待ちにしてもらいたい。また、6月12日からは先行テストプレイが開始となった。まだテストプレーヤーの受付を募集しているので、一足先にプレイしてみてほしい。