【特別企画】

Thrustmasterのフライトコントローラーで「エースコンバット7」がこんなにリアルに!

プレイが変わる! VRがアツい! 見える、見えるよ敵が!

4月26日 掲載

やっぱりダテじゃなかった! Thrustmaster「T-Flight Hotas 4 エースコンバット7 エディション」の威力

 読者のみなさん、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」(以下、ACE7)楽しんでますか?

 「ACE7」は、大空を飛び回りリアルなドッグファイトを楽しめる「エースコンバット」シリーズの最新作として12年ぶりに発売されたタイトル。その奥深いストーリーはもちろん、“戦闘機で大空を駆け回ることができる”という感動は他のタイトルには無い、唯一無二のものだ。私も日々10年ぶりの空を楽しんでます!

 ただ、今回のはちょっとゲームの難易度が増しているような気がするんです。それを編集部に話したら「年ですよ! ウチの営業なんて余裕でプレイしているみたいですよ!!」と返され、とてもへこんでます……。

 そ、こ、で、ですよ! 自身の経年劣化による下手さをカバーしてくれるものはないか……と、考えたところ、そらもう専用コントローラーでしょう! やはりここは「ACE7」公式ライセンス商品である、Thrustmasterの「T-Flight Hotas 4 エースコンバット7 エディション」(以下、Hotas 4)を使ってみることにしました! というわけで今回は「Hotas 4」についてのプレイインプレッションをお届けします。

左右分離でも、接続してもプレイできる

 「Hotas 4」はいわゆるフライトコントローラーで、本当の戦闘機そのまま……とまではいかなくても、操縦桿を握り、スロットルレバーで速度をコントロールし、戦闘機を操縦している感覚は、コントローラーでゲームをプレイするのと比べると、その没入感は格段に向上します。

 「Hotas 4」は2つのパーツに分かれていて、左はスロットルレバー、右はジョイスティックの操縦桿となっています。PS4版では左のスロットルレバーに○△×□のボタンがあるほか、人差し指がかかるところにR2、L2ボタンがあります。中指から小指が当たる部分には、R1とL1を使った「ヨー運動」(上下を軸として回転する運動のこと)に使うボタンが用意されています。土台にはPSボタン、SHAREボタン、OPTIONボタンがあります。

 右のジョイスティックですが、機体を上下左右に動かすための操縦桿があり、親指で操作できる範囲にL1ボタンとL3ボタンのほか、マルチプレイ時にインスタントメッセージの選択、送信を行なうためのスティックがあります。人差し指の部分にはR1とR3ボタンが用意されています。なお操縦桿を左右にひねることでもヨー運動は可能です。

スロットルレバー部分と操縦桿部分を合体させるとこのような形に
その際は裏側のネジを付属の六角レンチで締めて固定する
スロットルレバーにあるボタン類
奥側にはR2、L2ボタンとヨー運動用のボタンがある
土台にはPSボタンなどを配置
操縦桿部分に配置されているボタン
人差し指部分のボタン類

 なおここまで、プレイステーション 4のDUALSHOCK 4のボタンになぞらえて説明してきましたが、「ACE7」で使う上では、接続した時点で最適なキー設定が行なわれており、改めてキーを割り当てる必要はありません。このキー設定は、「ACE7」の「OPTION」でも確認ができるようになっています。

 このあたりは公式ライセンス商品である安心感ですね。またボタン割り当てに当たっては、「ACE7」開発チームが協力して最適なキー設定になっているので、まさに「ACE7」を遊ぶなら「Hotas 4」なんですね。

「ACE7」でのボタン割り当てはこの通り

まさに機体を操っている感覚で操縦できる

 「Hotas 4」を使って「ACE7」をプレイしてみた感想ですが、まさに「戦闘機を操縦している」という感覚に尽きます。減速してからのハイGターンや、後ろに敵戦闘機が付いてきた場合、ピッチアップしてスロットルレバーを下げて速度を落としてやり過ごし、逆に敵の背後を取ったりすることも、DUALSHOCK 4でのプレイとはまったく違った体験ができます。DUALSHOCK 4で操作しているとやはり“ゲームをプレイ”している感じですが、「Hotas 4」でプレイしていると、やはり実際に戦闘機を操縦している感じになるんです。この感覚の差は大きくて、馴れれば馴れるほどに「Hotas 4」でプレイしているほうが、より“戦闘機の現実感”はより濃厚な感じになっていきます。

 「Hotas 4」を使う上で、もちろんオススメなのはエキスパートモードでの操作です。ローリングからの旋回や、地上目標を破壊する場合の急降下、そしてピッチアップなど、とても操縦しやすく感じます。敵ミサイルが背後から迫ったときのバレルロールによる回避もらくらく。左右に急旋回して敵を前に出すシザーズについても、DUALSHOCK 4では急激な運動となるところが、「Hotas 4」であればコントロールしながら旋回できるので、より正確な運動をすることが可能です。

 そして「Hotas 4」を使っているときに1番よかったのは、スロットルレバーにより速度が固定できること。DUALSHOCK 4の操作では、ニュートラル位置での等速飛行はできますが、ボタンのオン/オフでの操作となるため、任意の速度で飛び続けるのは難しいのです。ただし「Hotas 4」では任意の位置でレバーを止めて飛ぶことができるので、一定速度で進まなければいけない、滑走路への着陸や空母への着艦時にはとても便利なのです。

戦闘だけでなく、着陸や空中給油なども「ACE7」の楽しみの1つ

より実機に近い操作感を得られる「T.Flight Rudder Pedals」

 ところで「Hotas 4」のオプションとして「T.Flight Rudder Pedals」(以下、TFRP)が用意されていることはご存じでしょうか? 「Rudder Pedals」はその名の通り、いわゆるプレーヤーの足下に置いて使用するペダル型の装置で、TFRPを取り付けるとラダーをペダルに割り当てることができます。ここまで来ると本当に戦闘機を扱っているかのような感覚を覚えます。

ラダー操作ができる「T.Flight Rudder Pedals」

 ラダーで可能となるのはヨー運動。TFRPのペダルを右足を上、左足を下のようにしてひねることでコントロールできます。ヨー運動については使い道がないように思われがちですが、実はこれが重要。「ACE7」にはレーダーサイトをかいくぐりながら進む「ミッション4 灯台守」がありますが、この時は下手に左右に振るよりも、一定速度下でヨー運動により操作をした方が楽です。これだけでなく、速度の遅い敵機を狙うとき、いったん敵機の上に出て速度を落とし、ヨー運動により再び背後に付く「ハイヨーヨー」も感覚的に操作できます。

レーダーサイトをかいくぐりながら進む「ミッション4 灯台守」
ドローンがたくさん出てくるミッションではハイヨーヨーを使いたい場面

 なお「TFRP」を使うにあたっては注意点があります。「Hotas 4」と接続したあと「ACE7」を起動し、「Hotas 4」のPSボタンを押して認識させたら、ジョイスティックハンドルを右か左いっぱいにひねります。ヨー運動をするときの操作と一緒です。そしてそのままスラストレバーの土台にあるOPTIONボタンを押し続けます。するとPSボタンが赤く2回点滅します。これで「TFRP」が認識されたことになります。この操作は、いったん接続を解除してしまうと再度必要になりますので注意しましょう。

 また、「Hotas 4」と「TFRP」をセットで使用するときに、ファームウェアを更新する必要がある場合があります。ファームウェアの更新はThrustmasterの製品サポートページよりファイルをダウンロードし、説明に従ってインストールしてください。

□Thrustmasterの製品サポートページ
https://support.thrustmaster.com/ja/product/tflighthotas4-ja/

「TFRP」を接続する
ジョイスティックを右もしくは左いっぱいに回す
OPTIONボタンを長押しする
PSボタンが点滅すると接続成功!

 ところで気になるのが設置場所です。狭い日本家屋。自分の部屋でプレイするとしても、「Hotas 4」と「TFRP」を一緒に設置するにはどうしたらいいものか、と悩むかもしれません。そんなときのご参考ですが、私はアイロン台を使うことにしました。これならば高さも調節できるし、「Hotas 4」を安定して置くこともできます。これを考え出したときは「俺、天才」と思ってしまいました。まあ繰り返しますが、ご参考までにです。

 ちなみに「TFRP」はそれほど重たくもなく、ゲームで使用した後などはちょっと移動して立て掛けておくと言ったこともラクラクできます。取り回しも楽チンなのです。

アイロン台に置いた図

「Hotas 4」の真骨頂はVRにあり

 今回の「ACE7」に用意されているVRミッションは、本当に戦闘機に乗っているかのように思えるため、とても話題になっています。私もVRミッションを最初にプレイしたときには「おおお! まさに戦闘機!」と感動したものです。ただやはり物足りないのはDUALSHOCK 4での操作でした。どうしても“ちまちま感”が否めません。

 そこで期待するのは何と言っても「Hotas 4」+「TFRP」による操縦でしょう。試してみた結果ですが、それは皆さんもう、ご想像以上にすごかったですよ! PlayStation VRのヘッドセットを装着していることもあって、何となくヘルメットをかぶっているような気分にさせられますし、操縦桿とスロットルレバーを握りながらの操縦は、これまでにない体験! 頭上にいる敵を視認しながら操縦桿を手前に引いてピッチアップ。射程に入れたらミサイルを2発発射。そして表示される「DESTROYED」のグリーンサイン。気分が高揚すること請け合いです。

 「ACE7」をVRでプレイできるなら、「Hotas 4」+「TFRP」でプレイしないなんてもったいない。まさにそう思わせるほどのプレイ体験でした。

VR専用に用意されているミッション
頭上の敵をたたき落とせ!
スロットルと操縦桿はリンクして表示される
コンソール左にレーダーが表示されている

※プレイステーション 4版に収録されるPlayStation VR(別売)対応の「VRモード」では、VR専用の新規ミッションがプレイできます。その他のモードはPlayStation VRに対応していません。

対応機器の異なる2ラインナップ

 なおXbox One/PC用の「T.Flight Hotas One」もあります。こちらはXbox OneもしくはPCでの利用が可能です。ちなみに「Hotas 4」もPCに対応しています。ハイエンド環境でプレイするためにPC版の「ACE7」を購入した人もいるかもしれませんが、その際には自分の持っている環境に合わせて「T.Flight Hotas One」か「Hotas 4」を手に入れておきましょう。

 「T.Flight Hotas One」には接続先に合わせたモード切替スイッチがあるので、使用するプラットフォームに合わせてスイッチの切り替えを忘れないようにしてほしい。

Xbox One/PC用の「T.Flight Hotas One」

「ACE7」ファンであればぜひとも手に入れておきたい「Hotas 4」+「TFRP」

 ここまで紹介してきたように、「Hotas 4」+「TFRP」の操作感は、DUALSHOCK 4では味わえない、まさにリアルな戦闘機を操っているかのようなものでした。「ACE7」発売当初はAmazonなどでも売り切れが続き、入手しにくくなっていましたが、これからは手に入れやすくなるという話です。今からでも遅くないので、ぜひとも「Hotas 4」を手に入れて、ゴールデンウィークには最高の環境で「ACE7」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

「ACE7」+「Hotas 4」+「TFRP」でめくるめく戦闘機乗り体験を楽しもう!

協力:MSY株式会社