【特別企画】

「サカつく RTW」に遂に搭載! 「Jリーグプロサッカークラブをつくろうモード」プレイレポート

日本人ならお茶漬け……じゃない「Jリーグモード」やろ!

12月13日 実装

 セガゲームスは、Android/iOS用サッカークラブ経営シミュレーション「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド(サカつく RTW)」新モード「Jリーグプロサッカークラブをつくろうモード(Jリーグモード)」を12月13日に実装した。今回は開発中ROMをもとにしたファーストインプレッションをお届けする。

 「サカつく RTW」は、プレーヤーが全権監督となり自分だけのオリジナルクラブを育てていくサッカークラブ経営ゲーム。経営、交渉、指導、采配、育成を行ないつつ、世界一のクラブを目指す。最初は国内リーグ2部からスタートし、国内リーグ1部で優勝すると世界リーグに昇格できる。4年に1回行なわれる「代表戦」は、クラブで活躍した選手の招聘、成績によってはオーナーが代表監督を任されることもある。

 「Jリーグモード」は、「Division.3 League」開放後の1月1週より選択可能になる。当然ながら、ゲームの新規スタート直後は未開放。新規ユーザー向けに優しくいえば、ゲーム開始の国内リーグ2部から昇格後に国内リーグ1部優勝を目指す。少々時間はかかるが、日程を進めるごとに消費される「行動力(AP)」をフルで3~4セットやれば条件が整うはず。

 APは5分で1ポイント回復するため、新規ユーザーはゲームに慣れつつゆっくりやるといいだろう。なお、「Jリーグモード」は新モードだが、プレイ環境は「サカつく RTW」とほぼ同様につき、操作などの詳細は5月掲載の弊誌レビュー記事「自分だけのオリジナルクラブ作りがテンポよく楽しめる『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』」を参考にしてほしい。

この機会に新規にプレイする人は「Jリーグモード」モードを開放する必要がある。といっても難しいことはなくスタート直後の国内リーグ2部に昇格したのち国内1部優勝。翌年1月1週に右画像内・右上にある新モードが遊べるようになる
新モードといっても遊び方はほぼ「RTW」と同じ。詳細を知りたい人は公式サイトや以前の弊誌レビュー記事「自分だけのオリジナルクラブ作りがテンポよく楽しめる『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』」を参考にしていただければ幸いだ

えっ! 複数クラブのオーナーに!? ~「RTW」と「Jリーグモード」それぞれ独立したモード~

 国内リーグ1部に優勝して「Division.3 League」が開放されると、とある秘書「秋元 雫」がオフィスを訪れ「Jリーグクラブ『ASライオネル』のオーナーを引き受けてほしい」という。「ASライオネル」はJリーグ3部「J3」に所属。経営状況が芳しくなく毎年最下位に沈む弱小クラブを救ってくれるのはプレーヤーしかいないと懇願される。

 1月1週になると、画面右上でロックされていた「Jリーグモード」アイコンが開放され、これにより「RTWモード」とは別の「Jリーグモード」がプレイ可能になる。両モードは独立しており、日程進行もそれぞれ別。ただしAPだけは両モードでシェアされており、片方を熱心にやりこんでいると「あれ、もう片方をやる余裕がなくなっちゃった!」となりがちなので注意が必要だ。

 「ASライオネル」は架空のクラブで、名前やユニフォームなどは「RTW」同様に変更が可能。オフィス内の風景は異なるが、メニューなどの操作は「RTW」とほぼ同じ。「RTW」との違いは、まずリーグの制度。J3から始まりJ2、J1昇格を目指すが、年間最終順位が2位以上であれば昇格、逆に下位2チームは降格。ただしJ3より下に降格はない。

「RTW」と「Jリーグモード」は独立した存在。ただしAPは両モード共用
名前やユニフォームデザインなどは「RTW」同様いつでも変更できる

 「RTW」と大きく異なるのは“年俸総額”だろう。「RTW」では所持金などの条件が許す限り、獲得した選手はそのまま所属させて好きにできるが、「Jリーグモード」では“年度末に所属選手の年俸を支払う”必要があり、予算オーバーならそのぶん選手の放出を余儀なくされる。年俸はレアリティや能力アップに比例するため、能力が高い選手を大勢抱えるにはスタジアムの拡張や戦績アップが欠かせない。「RTW」のように気軽に増やせない一方、限られた予算内での“やりくりプレイ”が楽しめるわけだ。

上画像左は1年目、右は4年目の年俸総額例。戦力アップに応じて年俸総額も上がるがそれ以上にホーム収益やスポンサー収入が見込めるので破たんしない範疇で積極補強だ
主義や好みがなければ最初に選べるリストは☆3が無難。本作は陣容が整わないうちは個の力の高い選手を優先したほうが勝ち抜きやすく、スカウトがとても重要。レアリティ高めの優秀な選手がリストアップされないときは予算の範囲内でスカウトを活用するといいだろう

 「Jリーグモード」と「RTW」と間で選手のレンタル移籍も可能で、「Jリーグモード」側は経験値アップ、「RTW」側は移籍金なしといったメリットがある。どちらも大幅な戦力アップが見込めるが、前述のとおり「Jリーグモード」側は年俸総額に要注意。足が出ないよう気を配りつつ補強ルートのひとつとして役立てていきたい。

「Jリーグモード」と「RTW」間で選手をやりとりできる。両モードともにメリット大だが「Jリーグモード」側は年俸総額に注意したい。最初はどうしても凄い選手を移籍させたくなるが……

 試合関連では、対戦クラブごとに“ミッション”が用意されたのも面白い。対戦時は「勝利する」、「無得点に抑えて勝利する」、「得失点差2点以内で勝利する」などのミッションが提示され、達成するとお金やアイテムや監督のほか、そのクラブのエンブレムとユニフォームが使えるようになる。

 施設に関しては、「RTW」と異なりお金ではなく総合ミッションの達成報酬でオートで強化されていく。ホーム開催の収益や練習効率を高めるためにも、ゲーム中の各ミッションは積極的にクリアを狙っていきたい。

ミッションは2種類あるがどちらも試合を重ねクラブを強化していけば自然にクリアできる

身近な「Jリーグモード」で「サカつく」がもっと楽しく!

 本作は“サッカー”をモチーフにしているので、ユーザーの大半は当然サッカーに興味がある人だと推察される。ソーシャルゲームなので、なかには「やってるけど実はあまりよく知らない」という人もいるかもしれないが、さすがに関心も知識もゼロといったケースは考えにくい。

 「サカつく RTW」はタイトルにあるとおり“世界が舞台”で、海外の著名選手が多数登場する。海外トップリーグで華々しく活躍する選手を集めて最強クラブを目指すのは、とても夢があっていいものだが、その一方で“親近感”となれば国内リーグのほうに分がある。スタジアムなどで実際に応援しているクラブや見知った選手たちが対戦相手やスカウティングに登場すれば、より感情移入しやすい。

 「サカつく」シリーズは、1996年にセガサターンで発売された初代以降、大半の作品が「Jリーグ」を主なモチーフにしてきた。個人的に初代から親しんできた影響もあるが、「サカつく」といえばまずは「Jリーグ」が連想される。いわゆるクリロナやメッシといったスーパースターもいいが、こと「サカつく」においては河本鬼茂や浦和九のタイトルオリジナルの架空選手のほうがグッとくる人という人が多いのではないだろうか。

 「Jリーグモード」は、そうしたシリーズのファン、さらには「Jリーグ」に興味がある人ほど楽しめるモードといえる。「じゃあ興味がない人は楽しめない?」かといわれれば、さにあらず。「RTW」が世界中のサッカーに通じていないと楽しめないわけではないのと一緒で“知っていればより楽しみが増す”ということ。新規ユーザーでも少し続ければすぐ開放されるので、興味がある人はこの機会にぜひ「サカつく RTW」と新モード「Jリーグモード」をお楽しみいただければと思う。