インタビュー
なぜ「ウォッチドッグス レギオン」にガン=カタが採用されたのか? Ubisoft Torontoプロデューサーインタビュー
「お婆ちゃんもガン=カタを使えるよ!」
2019年8月24日 06:15
- 2020年3月6日 発売予定
- 価格:8,400円(税別)
「ウォッチドッグス レギオン」の格闘術にガン=カタが採用されている! それに気づいたのはE3 2019で見た本作のデモでのこと。いやにケレン味たっぷりのアクションをするなと思っていたのだが、いざプレイデモに触れてみると、そのステータス画面に「ガン=カタ(Gun=Kata)」とはっきりと書いてあって「本当にあのガン=カタ?」とスタッフに問いただしたのを覚えている。
なぜガン=カタにこんなに興奮しているのか、正直自分でもよくわからないのだが、とにかく筆者の中の男の子が「ガン=カタをはやく使わせたまえ」と駄々をこねているのは確かである。
そもそもガン=カタは、架空の近接格闘術である。2002年公開のアクション映画「リベリオン」のために考案され、「敵に近づき、体術と銃撃を組み合わせて戦う」ところに特徴がある。武術のようでありながら、銃撃の圧倒的な攻撃力も兼ね備える。ガン=カタのあるところ、死体が山のように積み上がる。ロマン格闘の極地。それが映画ファンにはあまりに有名なガン=カタである。
これを踏まえて「ウォッチドッグス レギオン」の格闘シーンをよく見返してみると、体術の流れの中で銃撃を撃ち込み、容赦なく敵を仕留めている。体の使い方とフィニッシュまでの流れが、とにかく美しく見えるよう組み立てられているとわかる。ここへ来て伝説のガン=カタを持ってくるというアプローチだけで、500点はあげたいと個人的には思うのである。
ところで、なぜガン=カタなのだろうか。gamescom 2019の会場で、Ubisoft Tronto「ウォッチドッグス レギオン」プロデューサーのLathieeshe Thillainathan氏に直接聞いてみたところ、スタジオとしてかつて「スプリンターセル ブラックリスト」を開発した経験が大きいという。
「スプリンターセル ブラックリスト」では明確には言われていないが、主人公のサム・フィッシャーは時にガン=カタを繰り出していたのだそうだ。なのでスタジオとしては、ガン=カタを採用することは割と自然なアプローチだったという。動きは格好いいし、武器と組み合わせて様々な体術で敵を倒せる。それがガン=カタを採用した理由だそうだ。
ちなみにガン=カタのアクションは、銃が片手持ちか両手持ちかで変化するという。さらにレベルを上げることで、異なるフィニッシュアクションをアンロックできるそうだ。
こうなると気になってくるのが、たとえばお婆ちゃんのようなキャラクターを雇用した際に、ガン=カタは使えるのかということ。Thillainathan氏によれば、「ちゃんと使える」という。その人物のバックグラウンドによってスムーズに使えるようになるかは異なるそうだが、使える使えないで言えば「使える」。
お婆ちゃんがどうやってガン=カタを繰り出すのか? とさらに聞くと、「一概には言えないから、それはゲームの中で確かめてほしいな」とした。そんなこと言われたら、ますます気になってくる!
今、筆者の頭の中は「格闘の得意な市民を集めてガン=カタ軍団を作ろうではないか」という妄想でいっぱいである。