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「ウォッチドッグス レギオン」は「誰を選んでもAAAタイトルとして成立する」ように作っている!
UBIDAY2019でクリエイティブディレクターが“キャラクター自動生成の挑戦”を語る
2019年10月6日 16:39
- 2020年3月6日 発売予定
- 価格:8,400円(税別)
ユービーアイソフトは10月6日、東京のベルサール秋葉原にてユーザー参加型イベント「UBIDAY2019」を開催した。その中で「ウォッチドッグス レギオン」のステージイベントが開催された。
ステージに登壇したのは「ウォッチドッグス レギオン」クリエイティブディレクターのクリント・ホッキング氏。ホッキング氏はUBIDAY2019の会場で披露されているデモプレイの内容を踏まえながら、「ウォッチドッグス レギオン」のポイントを日本ファン向けに説明していった。
なおデモプレイの内容はE3 2019で公開されたものと同じ。プレイシーンについてはすでに公開されている動画があるので、こちらを参考にしていただきたい。
ホッキング氏は、「ウォッチドッグス レギオン」の世界は「今よりちょっと未来」だと説明した。舞台はロンドンで、テクノロジーが進化して経済に大きな影響を与えている。自動運転の車やドローンが日常的に見られるなど、今現在とは少し違う世界設定だ。
AIは今よりも遥かに進化し、ゲームを勝手に作るほど高い性能を持っている。そのため人間の仕事は減っており、貧富の差がより激しくなって家から追い出されたり、時には国から追放されたりしている。そうした制度に歯向かえば監視され、存在を消される人も少なくない。
このロンドンでは、権力者がより幅を利かせ、それに追従する日和見主義者によって犯罪が横行している。プレーヤーが立ち向かうのはこうした自分の利益を追求する犯罪組織だ。この犯罪組織に打ち勝つことが本作での大きな目標になるとした。
「ウォッチドッグス レギオン」ではゲーム内に登場するすべての登場人物をリクルートできる、というシステムが特徴的だが、これはシリーズ第1作「ウォッチドッグス」にインスピレーションがあったとした。「ウォッチドッグス」の時点でも様々なキャラクターが登場していたが、その中に「元サッカー選手だったが、脳の障害で今はホームレスをしている」などといった個性的なキャラクターが多くいた。もし、こうしたキャラクターが街中に配置されており、彼らが全員仲間になる可能性があるとしたら……? と考えたそうだ。
プロフィールについてはより進化しており、見た目や仕事、人物背景、友人関係などが詳細に決まっている。問題を抱えていたり、権威主義者に追われて逃げ回っていたりすれば、助けることでより仲間に引き入れやすくなる。
人物の生成には高度なAIが使われているが、「自動生成だと個性がなくなりそう」という不安に真っ向から勝負を挑んでいるという。セリフの種類を膨大に用意し、カットシーンではカメラアングルも声の演じ方も変えていくことで、「1つとして同じになるものはないだろう」と述べた。
目指すところは、「誰を選んでもAAAタイトルとして成立するもの」。つまり、プレーヤーがその人物が持つ背景や見た目、仕草に惚れて、仲間に引き入れたくなるような体験を生むように尽力しているとした。
ちなみにキャラクターモデルのベースを作る際は、ユービーアイソフトの社員も含めて人物の見た目をスキャニングしている。スキャンしたものはパーツごとに分けられ、それぞれをモーフィングし、再構成している。そうすることで、実際にはいない様々な人物を作っているのだそうだ。
聞けば聞くほど、「ウォッチドッグス レギオン」が挑戦しようとしていることの壮大さに圧倒されてしまう。日本での発売は2020年3月6日。ぜひ注目していきたい。