【特集】
【クトナー・ホラ編】「キングダムカム・デリバランスII」チェコの旅。聖バルボラ教会で時代の流れに思いを馳せる
2025年4月23日 11:00
- 【キングダムカム・デリバランス II】
- 2月5日 発売
- 価格:8,090円~
チェコ現地を取材し、「キングダムカム・デリバランスII」(KCD2)ゆかりの地を巡る企画を弊誌では連続的に掲載している。今回はクトナー・ホラ編をお送りする。
クトナー・ホラは、ゲーム内では「クッテンバーグ」として登場する街。もともと銀山として栄え、歴史地区などが世界遺産に指定されていることから、観光地としても高い知名度がある。しかしながら、クトナー・ホラを歩くことで「KCD」ファンならではの楽しみが出てくるところが非常に面白かった。
というのも、「KCD2」では1403年という時代設定ながら、恐るべきことに家の一つ一つ、街の通りの曲がりくねり具合ひとつひとつをまるごと再現している(一軒一軒回った、というエピソードはツヴィリング⽒のインタビュー記事を参照)。
時代考証をもとに再現しているため変化している部分もあるが、位置関係などは完全に一致。そのためゲームと現実の間のタイムスリップ感がとても面白い。さっそく、見どころを紹介する。
人骨に彩られた「セドレツ納骨堂」
まずご紹介するのが、セドレツ納骨堂だ。施設としては墓地だが、納骨堂内は約1万とも言われる人骨の装飾が特徴となっている。クトナー・ホラから北東にしばらく進むとある教会だ。「KCD2」でも登場する(ゲーム内ではセドレツ修道院)。
納骨堂内では、人骨でつくられたピラミッドやシャンデリアなどが参拝者を囲うように配置されている。ビジュアルは衝撃的だが、その主な原因となったのが14世紀なかばのペストの流行、そして「KCD」後のフス派戦争とされている。ペストでは3万、フス派戦争では1万人の死者が運び込まれ、墓地としてはほとんどパンク状態になったという。そのため古い墓が掘り起こされ、教会の礼拝堂内に骨が置かれるようになった。
現在見られる装飾となったのは、19世紀に入ってからだとされている。納骨堂のパンフレットによれば、こうした骨の装飾には「メメント・モリ」(死を想え)のメッセージが込められており、嫌悪感を抱かせる意図も、奇異に見せる意図もないという。あくまで神聖な場所であり、死者を弔う心を持ってほしいということだ。
なお納骨堂内は、現在では写真の撮影が禁止されている。2019年の取材時点ではOKだったのだが、納骨堂の意図に反して、ふざけたり、死者を冒涜するような写真を撮る観光客が多かったからだという。
このほか、セドレツ納骨堂のほぼ隣に位置する聖マリア大聖堂は「光の教会」と呼ばれ、世界遺産に指定されている。現地を訪れた際は、こちらも観光するといいだろう。
一方で、「KCD2」の時代当時のセドレツ納骨堂は、まだ骨の装飾はない。しかしゲーム内で現地を訪れると、ややファンタジックな形で「骨のピラミッド」をつくるクエストを受けることができる。セドレツ納骨堂がどのような場所か知っていると内容の理解度が格段に上がる。ぜひトライしていただきたい。
硬貨「グロッシェン」発見! イタリア宮
クトナー・ホラは銀山で栄えた街、と冒頭に紹介したが、採れた銀は主に硬貨の発行に使用された。
その硬貨が、ゲーム内での通貨にもなっている「グロッシェン」である。クトナー・ホラの「イタリア宮」はもともと王立の造幣局であり、ここでボヘミア王国全土で流通するグロッシェンがつくられていた。「イタリア」の名前は、イタリアから建築家を招いて建てたことに由来するそうだ。
採れた銀は全てここに集まるほか、ボヘミア王国のすべての硬貨がここで鋳造されるということで、各施設の中でも外からの侵入ができないようになっていたり、内部でも監視の目が厳しかったら、特にセキュリティが厳重だったそう。
硬貨の鋳造はすべて手作業で、各地の一流鍛治職人を招き、毎日2,000枚を15人から21人のシフトで発行していった。家事職人の給料は通常の10倍で、かなりの高級取りだったという。
なお「KCD2」でも、銀の採掘現場を見ることができる。「KCD2」の時代では街中の銀は取り尽くされており、現場が街の外、山側に移っている。手元のグロッシェンと銀、そしてクトナー・ホラという街の重要性はぜひ理解してゲームを進めたいところだ。
ゲーム内では未完成「聖バルボラ教会」
クトナー・ホラでまず見逃せないのが、聖バルボラ教会だろう。1388年に建設がはじまった教会で、フス派戦争や資金難などによって1905年にようやく完成した歴史を持つ。
守護聖人の聖バルボラ(聖バルバラ)は鉱山で働く人を守る聖人であり、銀山の働き手が建設資金を出しているところも特徴だという。
教会としてはかなり大きいが、これは建設当初は大聖堂する予定があったからだそう。しかし、すでに近くに聖マリア大聖堂があったということで、教会となった。もし大聖堂になっていたら、現在の2倍の広さになっていた、と言われているそうだ。
「KCD2」でも同じ場所を訪れることができるが、建設が始まったばかりということで、ほぼ何もない。教会までの道路も整備されておらず、そのことで逆に時代の流れを感じることができる。観光としても、ゲームの聖地巡礼としても、ぜひ見ておきたい場所だ。
まだまだある! 「KCD2」ファンなら訪れたい街
観光名所というと数が限られるかもしれないが、「KCD2」の聖地巡礼と考えると街の通り1本の状況から感動できるので、クトナー・ホラの観光はかなり楽しい。上記で紹介しきれていない聖ヤコブ教会だったり、石の泉(ゲーム内では「ヴィントナー通りの噴水」)だったり、主人公がヘンリーが拠点とする居酒屋の建物だったり、それこそ数限りない。
ゲーム内のロケーションと現実が完全にリンクするため、「KCD2」のファンであればあるほどクトナー・ホラの観光は興奮冷めやらないだろう。クトナー・ホラの現地訪問、ぜひオススメである。











































































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