【特集】
【GALLERIAゲーミングノートPC特集】GALLERIA GCR1660TNF編
最新鋭のGPU GTX 1660Tiで「Apex Legends」に挑む。大画面ノートPCで広大なフィールドに勝利せよ!
2019年6月14日 00:00
- 4月24日発売
- 価格:184,980円(税別)
17インチ120Hzの大型液晶で「Apex Legends」をプレイ!
今回紹介する「GALLERIA GCR1660TNF」は、サードウェーブが発売するノートPCで、同社のゲーミングPCブランドである「GALLERIA」シリーズに位置づけられる。1月にも前モデルが発売になっているのだが、最新のノートPC「GALLERIA GCR」シリーズでは、CPUが第9世代Coreプロセッサに変更されているほか、GPUの選択肢がGeForce GTX 1660TiとGeForce RTX 2070の2種類から選べるようになっている。「GALLERIA GCR1660TNF」のスペックは以下の通りだ。
【GALLERIA GCR1660TNF】
CPU:インテル Core i7-9750H (2.60-4.50GHz/6コア/12スレッド)
チップセット:モバイルインテルHM370
GPU:NVIDIA GeForce GTX1660Ti GDDR6 6GB / インテル UHDグラフィックス630
メインメモリ:8GB DDR4 SO-DIMM(PC4-21300/4GB×2/2チャンネル)
ストレージ:512GB NVMe SSD
光学ドライブ:光学ドライブなし
OS:Windows 10 Home 64ビット
電源:ACアダプター(180W)
ディスプレイ:17.3インチ 非光沢ワイド リフレッシュレート120Hz LEDバックライト液晶 (1920×1080ドット表示 ※初回50台は144Hz液晶)
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
標準キーボード:日本語キーボード
無線LAN:Intel Wireless-AC 9560(IEEE802.11 ac/a/b/g/n 2×2 Max1.73GHz)
Webカメラ:HD画質 Webカメラ
サイズ:約419.2×287.1(奥行き)×31.9(mm)
重量:約2.96kg
価格:184,980円(税別)
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GALLERIA GCR1660TNFはノートPCとしてはかなり大きめの17インチワイド液晶を搭載するため、視認性は抜群。画面に広がるフィールドを端から端まで広く見渡せる感じだ。非光沢のディスプレイは映り込みが少ないのでゲームも快適にプレイできる。また初回出荷50台限定ではあるが、リフレッシュレートが144Hzなので、とてもなめらかなゲームプレイができる。
17インチサイズのため本体の面積は約383×260mmと大きいが、その分パームレストなどのスペースに余裕があるので、タイピング時にはかなりの安定性を感じる。ゲーム中のチャットだけでなく、デスクトップPCの代わりとして、オフィスソフトを使った文字入力時でも満足して使えるだろう。
本体だが、右側面にはUSB3.0ポート2つと、SDカードスロットが配置されている。本体左側面はギガビット対応の有線LANポート、HDMIコネクタ、Mini DisplayPort、USB3.1 Gen2 Type-Aポート、USB3.1 Gen2 Type-Cポートにマイク端子とヘッドフォン端子が配置されている。無線LANやバッテリー、ストレージ周りのインジケーターは正面に配置されている。
なお気になる熱対策だが、ファンを左右の奥に配置しているほか、右側面と左側面のほか背面左右に排気口が設けられており、合わせて4カ所を使って排気する構造だ。これにより本体が熱くなりすぎて処理速度が低下しないような仕組みが用いられている。ただ、十分な冷却性能を備えた代償として排気音が意外と大きい。吸気については底面パネルに広く吸気口が設けられているので、エアフローはしっかりと考えられている。
付属するACアダプターは、もはや当たり前となっているが、ユニバーサルタイプなので100~240VのAC電源に対応する。なおうれしいのがACアダプターからPCにつなげるまでのケーブルが実測で1700mmとかなり長く、取り回しがしやすいこと。ACアダプターを床に転がした状態でマシンを使うのには楽になっている。
「Apex Legends」で平均120fpsをたたき出すための設定とは
「Apex Legends」は3キャラクターが1チームとなってバトルロワイヤルを繰り広げるゲーム。部屋の中でアイテムを探して出入りしたり、いろいろな地形を駆け回って走り抜けるので、かなり多様な3D表現が取り入れられている。このためGPUの性能が高いほどきれいな画面でプレイできるし、ゲーム体験もよりリッチなものになる。なめらかな動きでプレイを可能にするためには、できるだけフレームレートを上げた方がよいことはわかるだろう。
特集の冒頭で、横並びでフレームレートを検証した際は、最大145fps、最小47fps、平均98fpsという値だった。この数字を念頭に、なるべく密度の濃い画面でプレイできる上に、平均120fpsに近づくように設定するためにはどのようにしたらよいのだろうか。以前掲載した「GALLERIA XT]のレビューでも「Apex Legends」によるフレームレート測定を行っているが(参考記事)、この時搭載していたCPUはCore i7-8700ではあるものの、ビデオカードはGeForce GTX 1660Tiのため、参考になりそうだ。
この時の設定は以下のようになっている。
【GALLERIA XTレビュー時の設定】
テクスチャストリーミングの割り当て:低(VRAM2~3GB)
アンビエントオクルージョン品質:低
サンシャドウ範囲:低
サンシャドウディテール:低
スポットシャドウディテール:無効
窓際光:無効
ダイナミックスポットシャドウ:無効
モデルディテール:中
エフェクトディテール:低
衝撃マーク:無効
前に紹介したモデルと搭載しているGPUは同じで、ビデオメモリも同様に6GBなので比較しやすい。そこで同じ設定で測定したところ、最大値144fps、最小値88fps、平均116fpsといった結果だった。120fpsに近づいたものの、もう一声ほしいところ。ただしこれ以上クオリティを下げるとなると、画面描写のシャープネスを管理する「テクスチャフィルタリング」と、アイテムやプレイキャラクターの描写に関係する「モデルディテール」を下げるしかなさそうだ。
そこでテクスチャフィルタリングについては「異方性2x」まで下げ、モデルディテールも「低」とした。そこでの測定値は最大値145fps、最小値88fps、平均118fpsとなり、わずかではあるが120fpsに近づいた。
また、最高画質の場合は、部屋から出たときや敵との交戦中など、フレームレートが落ちてもたつきが出る傾向にあったが、今回の設定では平均して高いフレームレートで推移しており、それほどもたつくこともなく、スムースな画面移動で楽しめた。このあたりはグラフを見るとわかる。
ではここで、最高画質設定と120fps画質設定の2つを比較してみたい。やはり一番影響があるのが光の表現だ。レジェンド(キャラクター)の右の二の腕や左上の肘あたりなど、光の当たり方の処理が省略されていることがわかる。またフィールドだが、正直言うとどの程度画質が低くなっているのかはわからない。草の表現が若干細かくなっているかな、と思う程度だ。
「Apex Legends」はeスポーツ志向のゲームということもあり、多様なPC環境に対応しつつも、競技性を保つために必要な要素である影の表現、オブジェクトのテクスチャクオリティは極力省かれないように設計されている。あえて言うならば太陽光を背にした場合は描画のクオリティで差が出るだろうが、逆に言えばその程度だろう。とはいえ、リフレッシュレートに比例して高まる、動くものの視認性は対戦において非常に重要な要素といえる。その意味もあって、低画質であってもフレームレートは上がっている方がよい。
大画面でヌルヌルとした「Apex Legends」をプレイするのにぴったりのマシン
これまで見てきたように、GALLERIA GCR1660TNFで「Apex Legends」をプレイするのであれば、17インチという大画面を使い、リフレッシュレート120Hzの実力そのままに、ヌルヌルとした画面でのプレイを楽しむことができるだろう。搭載しているのは第9世代のCore i7であるのに加えて、最新のGPUであるGeForce GTX 1660Tiも搭載されており、設定さえしっかりとすれば、平均120fpsでのプレイが可能だ。
先ほど述べたように高いリフレッシュレートは重視したい。加えて大画面のノートPCでありながら19万円を切った価格で購入できるところも魅力だ。「Apex Legends」を十分に楽しみたいのであれば、GALLERIA GCR1660TNFはベストチョイスなPCであると言えるだろう。
【GALLERIAゲーミングノートPC特集目次】
【特集トップページ】
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