【特別企画】
3月12日サービス開始! 「ブレイドアンドソウルNEO」体験レポート
ビジュアルとカスタム要素が進化。進化した新要素を紹介
2025年3月14日 12:00
- 【ブレイドアンドソウル NEO】
- 3月12日 サービス開始
- 基本プレイ無料(アイテム課金制)
3月12日よりサービス開始したPC用MMORPG「ブレイドアンドソウル NEO」。2012年に韓国、2014年に日本でサービスが始まったPC「ブレイドアンドソウル」をリメイクした作品だ。現行の「ブレイドアンドソウル」と新作の「ブレイドアンドソウル NEO」を同時並行でサービスさせるというNCSOFTの新たな挑戦となるタイトルである。
「ブレイドアンドソウル」は、その美麗なグラフィックスと高いアクション性を特徴とするMMORPGで、特に格闘ゲームのようなコンボや立ち回りが重要になる戦闘システムで多くのファンを獲得してきた。運営スタッフによれば、「NEO」では原作の魅力を損なうことなく、現代のゲーム環境に合わせた進化を遂げているという。
前作でも評判だった美しいグラフィックスをさらに進化させ没入感を高めているほか、ビジュアル面の魅力だけでなく、「霊魂石」と「真言珠」を使った武器カスタマイズシステムや、「武功書」によるスキルカスタマイズも加わり、前作とは異なるゲーム体験を提供している。
今回は「ブレイドアンドソウルNEO」でリメイクされた新要素について、運営スタッフに解説を受けながら、一足先に触れることができたのでそのレポートをお届けする。
前作譲りのアクション性の高い戦闘は健在!
体験会では、成長したキャラクターを使用し、スキルが豊富に解放された状態で戦闘を試すことができた。
キャラクターに触れると、前作の魅力であった戦闘におけるスピーディーなアクションと打撃感はしっかりと受け継がれており、スキルの組み合わせや発動タイミングを考えながら使っていく戦闘面の魅力は健在だった。マウスクリックとショートカットキー、そしてキーボード操作を組み合わせて戦う忙しくも楽しい操作は本作でも満喫できる。
今回の体験プレイでは、すでに多くのスキルを使用できる育成済みのキャラクターを使っていたため、筆者はスキルをどんどん発動させて手触りを確かめたが、本来であればキャラクターの成長とともにプレーヤーも成長していくこととなる。そのプレイスキルにあった最適なスキルコンボや戦術を徐々に編み出すことができるだろう。
今回はソロプレイの体験だったが、パーティプレイ時ではより高度な立ち回りが求められることになるだろうし、今作から登場するワールドボスの討伐などではプレーヤースキルが反映されるアクションゲームさながらの戦闘が行えるだろう。
特に、ボスの攻撃パターンを見極め、回避やガードを駆使しながら的確にダメージを与えていくプレイが求められる。単純に装備やレベルが高ければ勝てるという仕組みではなく、プレーヤーの技量が試されるシステムとなれば、やり込み要素としての奥深さも増しそうだ。
また、本作では自動戦闘機能が撤廃されており、すべての戦闘を手動で操作する必要がある。これにより、プレーヤー自身のスキルと判断力がより重要になり、戦闘の緊張感と爽快感が増している。この変更は、従来のMMORPGのように戦闘を流れ作業として消化するのではなく、一戦一戦に集中し、よりアクションゲーム的な手応えを味わえる仕組みになっている。


圧倒的な美しさを誇るグラフィックス
本作を体験して1番感じたのがグラフィックスの美しさだ。今作ではUnreal Engine 4を使い、光と影の表現を徹底的に強化している。「ブレイドアンドソウル」でもUnreal Engine 4化が行われているのだが、今作ではさらに最適化させた形だ。
運営スタッフによると、光と影の表現や遠近のレンダリング、遠くの風景のぼかし方などを強化することで、よりリアルで美しいグラフィックを実現しているのがポイントだという。
実際にプレイして感じたのが、水や草木、空などの表現力だ。今回はモニターを横に並べ、同じ場所を「ブレイドアンドソウル」と「ブレイドアンドソウルNEO」で比較したのだが、単体で見ると美しく感じた「ブレイドアンドソウル」のグラフィックスも、「ブレイドアンドソウルNEO」で見ると、さらに美しくなっていた。
また、水面の表現もレベルアップしており、澄んだ水面の様子は特に臨場感が増している部分だった。新たな環境エフェクトも追加されており、特に、竹林で竹の葉が舞い散るところなどは元の作品にはなかった要素で、ライティングや遠景のぼかし方に加えて、こういった細かい表現もあわさって美しさが大きく向上していた。
総合的な印象として、「ブレイドアンドソウル」シリーズの美しいグラフィックスがさらに洗練されたと言える。表現力が増したことで、「ブレイドアンドソウル」の世界により没入しやすくなっているだろう。
新しく登場した武器のカスタマイズシステム
「ブレイドアンドソウルNEO」では、武器のカスタマイズ方法として、「霊魂石」と「真言珠」を装着する事でカスタマイズできる要素が追加された。武器はダンジョンを攻略すると入手できる。入手した武器には「霊魂石」を埋め込める四角のスロット、「真言珠」を埋め込める丸いスロットがランダムで開く。
運が良いと、霊魂石のスロットに加え、真言珠のスロットが3つ開くこともあるし、時によっては真言珠のスロットが2つしか開かないことや、どのスロットも開かないこともある。解説してくれた運営スタッフは、スロットの開き方が理想的な場合は市場で高値で売買されることが予想されるため「自分用、そして市場で売るためにと何度も入手にチャレンジするモチベーションになると思います」と話してくれた。
なぜ市場で売れることを強調するかというと、本作では、市場でのやりとりに使う通貨は課金通貨の「神石」であり、高値で売れると課金アイテムなども購入できる。そういった意味でも非常に価値があることなのだ。
「霊魂石」はボスモンスターや変換から入手可能で、複数の種類がある。それぞれに固有のスキルが割り当てられており、武器に霊魂石をセットすることで、これらのスキルを使えるようになる。ここで使用できるスキルは非常に強力なので、霊魂石を入手することは大きなメリットになるという。
そして「真言珠」も武器にセットするとステータスが上昇するアイテムだ。同じ真言珠をセットしたり、2つ以上の特定の組み合わせでセットすると追加で効果が発動する。
そのため、真言珠のスロットが3つ開いているか、2つ開いているかは武器の価値を左右する要素なのだ。真言珠にはレアリティも設定されており、低レアリティなら入手は簡単だが、高レアリティの真言珠になると相応に入手難度が上がるという。もちろん、これらも市場で取引ができるので、武器などと同様に上手く活用すれば資産を増やせそうだ。
「武功書」によるスキルのカスタマイズや、新要素ワールドボスなども
「ブレイドアンドソウル」では各職業に3つの属性があり、その中から1種類を選んでカスタマイズする要素があった。だが、この組み合わせは“鉄板”の組み合わせがある程度決まっており、同じ職業のキャラクターの場合はプレーヤーごとの幅があまり出なかった。しかし本作では新要素「武功書」の導入により、この問題の解決を狙っているという。
「武功書」はアクセサリーに装備することでスキルのカスタマイズができる要素だ。職業ごとに専用の武功書が用意されており、例えば「剣術士」用の武功書はほかの職業では装備できない。
武功書には、例えばスキルの威力が上がる武功書や、範囲攻撃化する武功書などがある。同じ剣術士でも、どのような武功書を装備するかでスキルの特徴が変わり、戦闘スタイルの幅が広がり、ほかのプレーヤーとの差別化も図れる。
武功書にもレアリティが設定されており、低レアのものはNPCやクエストから入手でき、高レアな武功書はダンジョンや市場で入手できる。武器も含めて、こういったアイテムを入手するために繰り返しダンジョンに挑戦したり、ボスに挑戦することになるという。
ほかにも多くのプレーヤーで協力して倒すワールドボスや、各エリアに隠された探検日誌や図画を集めるコンテンツもあるという。
特にワールドボスは前作にはなかったコンテンツで、アクション性の高い本作と、大人数での協力プレイの組み合わせがどんな新しい体験をもたらせてくれるか楽しみだ。
「ブレイドアンドソウルNEO」は単なるリマスターやリメイク作品という枠ではない。グラフィックスなどのリニューアルはもちろんだが、ゲームシステムにも大きな調整が入っている。特にプレイの幅を広げる武器とスキルのカスタマイズ要素は、ゲーム体験も大きく異なる。
本作で初めて「ブレイドアンドソウル」という作品に触れる方は完全新作として楽しめるのはもちろん、「ブレイドアンドソウル」を楽しんでいたプレーヤーには、同作をベースにした異なる体験ができる作品として楽しめるようになっているはずだ。
全員が同じスタートラインから始まる本作。これから新たなMMORPGを始めたいと考えているプレーヤーにとっても、原作ファンにとっても、新たな体験を提供してくれる作品だろう。