【特集】

【GALLERIAゲーミングノートPC特集】GALLERIA GCR1660TGF編

コスパ最強のコンパクトゲーミングノートで「DMC5」を堪能する。これは掘り出し物だぞ!

4月24日発売

価格:179,980円(税別)

GTX 1660Ti搭載のコスパ最強のゲーミングノートで「DMC5」を堪能する

 GALLERIAは、サードウェーブが展開するゲーミングPCのブランドだ。今回紹介する「GALLERIA GCR1660TGF」のようなノートPCのほか、デスクトップPCも手がけている。採用するパーツによって、価格やパフォーマンスが異なるが、GALLERIA GCR1660TGFは今回紹介する4機種の中ではコスパを重視したミドルクラスのゲーミングノートとなる。

 「GALLERIA GCR」シリーズは今年4月下旬から発売されているが、中でも今回紹介する「GALLERIA GCR1660TGFは」税別価格で18万円を切るなど、突出したコストパフォーマンスの高さを誇る。RTX 2070を搭載したGALLERIA GCR2070RGFと同じく、ディスプレイサイズが15.6インチで、コンパクトさもセールスポイントだ。

 まずはGALLERIA GCR1660TGFのスペックを見ていこう。

【GALLERIA GCR1660TGF】
15.6インチの液晶はノングレアでとても見やすい感じだ

【GALLERIA GCR1660TGF】
CPU:インテル Core i7-9750H(2.60-4.50GHz/6コア/12スレッド)
チップセット:モバイルインテルHM370
GPU:NVIDIA GeForce GTX1660Ti
メインメモリ:8GB DDR4 SO-DIMM(PC4-21300/4GB×2/2チャンネル)
ストレージ:512GB NVMe SSD
光学ドライブ:光学ドライブなし
OS:Windows 10 Home 64ビット
電源:ACアダプター(180W)
ディスプレイ:15.6インチ 非光沢ワイド リフレッシュレート120Hz LEDバックライト液晶
バッテリー:リチウムイオンバッテリー
標準キーボード:日本語キーボード
無線LAN:Intel Wireless-AC 9560(IEEE802.11 ac/a/b/g/n 2×2 Max1.73GHz)
Webカメラ:HD画質 Webカメラ
サイズ:約383×260×29.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量:約2.36kg
価格:179,980円(税別)
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?mc=8706&sn=2847

 GALLERIA GCRシリーズの特徴の一つとして、キーボードにSteelSeries製のゲーミングキーボードを採用していることが挙げられる。同社製のノート用キーボードは、他社でも採用実績があり、LEDライティングはとてもきれいで、鮮やかに手元を彩ってくれる。

 また、マットな質感のキートップに柔らかく静音性の高いキーボードは、打鍵の感触もやはりよい。難点といえば、キー配置を圧縮した結果、左のWindowsキーがなくなり、テンキーや右シフトキーが小さいことが挙げられる。ただしキーボードでのゲームプレイ時に多用する左シフトキーや、英字キーの配置はフルキーボードと同一だし、ゲーマーの中にはWindowsキーを無効化する人もいることを踏まえれば、左Windowsキーの排除はむしろありがたいと感じる方のほうが多いかもしれない。

コンパクトなキーボード周り
SteelSeries製のキーボードはフルカラー発色が可能

 本体の右側面にはUSB3.0ポート2つ、SDカードスロットを配置。本体左側面にはギガビット対応の有線LANポート、HDMIコネクタ、Mini DisplayPort、USB3.1 Gen2 Type-Aポート、USB3.1 Gen2 Type-Cポートに加えて、マイク端子とヘッドフォン端子が配置されている。無線LANやバッテリー、ストレージ周りのインジケーターは正面にある。また電源ボタンの隣にはタッチパッド無効化ボタン、ファンのフル回転ボタンが用意されている。

 またGALLERIA GCRシリーズに共通する項目として挙げられるのが、強力な回転で詰め込まれた内部構造を冷却するファンだ。左右奥に配置され、排気口は左右側面と背面に計4カ所。ゲーム中はもちろん勢いよく回転し、内部を冷却してくれる。なお、長時間にわたるプレイなどで内部の熱が心配になったときは、電源ボタン隣のファンフル回転ボタンを押すと、ファンがフル回転して排熱してくれるので、それを活用してもよいだろう。

 付属するACアダプターは180W。NVIDIA GeForce RTX 2070搭載モデルに付属するアダプターとの違いは、アダプター~マシン接続部までのケーブルが長く、アダプタ~コンセント間が短い。こちらは仮に床に置かれたコンセントへデスクから接続するような場合でもアダプターの置き場所に困らないだろう。

本体右側面。右から排気口、USB3.0ポート×2、SDカードスロット
本体左側面。左から排気口、有線LANポート、HDMIポート、Mini DisplayPort、USB3.1 Gen2 Type-Aポート、USB3.1 Gen2 Type-Cポート、マイク端子、ヘッドフォン端子
背面。左右両端に排気口が配置されている
底面。全体的にスリットが入っており、広い面積から給気する仕組みだ。手前には左右にスピーカーが配置されている
付属するACアダプター。右のiPhone Xs Maxと並べて比較してみた

比較的軽量な「DMC5」はGTX 1660Tiで十分楽しめる!

 悪魔を軽快なコンボと鮮やかな武器捌きで叩き斬るアクションゲーム「デビル メイ クライ」シリーズ。最新作である「DMC5」は、複雑に立ち並ぶオブジェクトや鮮やかなアクションのわりに非常に軽量。PCの性能がそれなりでも高いリフレッシュレートでゲームを楽しめる。

 「DMC5」は、魔剣教団事件から数年経ったお話。地方都市であるレッドグレイブ市に巨大な樹木がいきなり出現した時からストーリーが始まる。樹木は街の中心を貫いて、血を吸う根が人々を襲っていた。このような状況の中、悪魔退治を行う「ネロ」は、移動式便利屋「デビル メイ クライ」のトレーラーでレッドグレイブに向かう。そしてネロに襲いかかる運命について描かれていく。

 今回GALLERIA GCRシリーズすべてで「DMC5」をプレイしたのだが、どのマシンでもよい成績を残したのが「DMC5」だった。これはスペックの低いマシンでも十分に楽しめることを意味しており、GALLERIA GCRシリーズの中でも求めやすい価格のGALLERIA GCR1660TGFであれば、これからPCゲームで遊ぼうという人にもぴったりのマシンかもしれない。このあたりを念頭に置いて、どのような設定であれば快適な動作、プレイが望めるのかを検証していこう。

 まずグラフィックス設定を変えることによって、画質とパフォーマンスはどれぐらい変化するのかを見ていきたい。

 以下はグラフィックス設定のすべてを最高のものにした場合と、逆に最低にした場合の画面とフレームレートの比較だ。画面はいずれも左が最高、右が最低設定となっている。なお「DMC5」で「垂直同期」の項目をオフにすることで200fpsを超える非常に高いフレームレートが実現するが、本体のリフレッシュレートは120Hz。これを超える周波数が測定されたときには、動作が不安定で時折カクつきが発生した。このため垂直同期は「オン」で検証していることをご了承いただきたい。

【ミッション1】
ミッション1を最高画質でプレイしたところ
こちらは低画質。橋の欄干に当たる光の具合が変わっているようだが、それほど気にならないレベル
【ミッション1(ピクセル等倍)】
こちらは最高画質の画像をピクセル等倍で拡大したところ
低画質の同じシーンを切り取った。道路の炎が平板な感じになってしまった
【ミッション2】
ミッション2の最高画質での描写
こちらは低画質だが、正直なところ差を感じない
【ミッション2(ピクセル等倍)】
最高画質の画像を一部切り取りピクセル等倍で拡大した
こちらは低画質。モール部分の光り具合が違う
【ミッション3】
こちらは最高画質の画像。敵本体から右に延びる影を見ると……
こちらは低画質。地面に沿ってだんだんに描かれていた影が棒になってしまった
【ミッション3(ピクセル等倍)】
最高画質の一部を切り取りピクセル等倍にした
低画質。影の表現が変わっていることがわかる
ミッション1でのフレームレート測定結果
ミッション2でのフレームレート測定結果
ミッション3でのフレームレート測定結果

 以上のように、グラフィックスの設定を最低にしたり、フィルターを切ることでフレームレートは向上する。しかし、特にブルームやレンズフレアがあり、メッシュの品質を高めるからこそ、現代の高品質なゲームを深く楽しめるのだと思う。これは「BFV」や「Apex」のようなフレームレートが勝敗を決しかねない対戦型ゲームでは念頭に置くべきだが、「SEKIRO」や「DMC5」のようなシングルプレイがメインのゲームでは見た目は重視してプレイしてもよいと思う。

リーズナブルな価格のゲーミングノートPCが欲しいならコレ!

 「GALLERIA GCR1660TGF」は「DMC5」のような最新のゲームタイトルでも問題なく、また存分に遊べる。ただ、タッチパッドとキーボードを利用した操作では視点移動やコンボをつなぐのに少々難があるため、筆者としては外部コントローラーかマウスを接続してのプレイを推したいところ。今回は「DMC5」に絞って紹介したが、企画1本目で紹介しているように「BFV」のような重量級タイトル、競技志向のタイトルである「Apex」といったゲームにはそれぞれ特徴のあるノートPCでプレイしたいもの。エントリー向けともいえる低めの価格に抑えられながらもゲーミングとPC作業にも十分耐えうる本製品は、これまでPCゲームに触れてこなかった方にもおすすめしたい。