セガネットワークス、「SEGA_Apps タイトル体験会2012」を開催

スマホ向け最新ゲームアプリ「初音ミクLSP」、「クエプラ」、「KCII」、「Answer×Answer Pocket」、「ドラコイ」の5タイトルを発表!


11月19日 開催



 セガネットワークスは赤坂ガーデンシティのベクトルラウンジにて、「SEGA_Apps タイトル体験会2012」を開催。iOS/Android向けの最新ゲームアプリ5タイトルを発表した。この体験会では、各タイトルのプロデューサーやディレクターが登壇してそれぞれのタイトルの魅力をアピール。その後に実機での体験プレイもできた。その模様をお伝えしていこう。




株式会社セガネットワークス代表取締役である里見治紀氏。“時代の半歩先”に取り組むことをテーマに掲げた

 各タイトルのプレゼンテーションに先駆けて、株式会社セガネットワークス代表取締役である里見治紀氏、事業本部長である岩城農氏より、挨拶及び今後の事業への取り組みが語られた。

 セガの取締役でもある里見氏は、「セガの技術力や期待されているものをスマートデバイスで展開するためのセガネットワークスであり、昨今はソーシャルゲームの潮流が激しいが、そうした時代の半歩先を我々は狙いたい」と意欲的に語った。

 続いて岩城氏は、「セガブランド(SEGA BRAND)」、「スピード(SPEED)」、「スマートデバイス(Smart Device)」の“3つのS”を掲げ、セガグループ全体の優秀な開発力、家庭用・業務用市場で築いてきた多様なジャンルとブランドをスピーディーに提供し、そのうえで、モバイル市場の専門家とセガの開発力を融合させるという「“レガシーカンパニーの血に新しい血を取り入れた融合”を創っていく」と話を続けた。

 セガネットワークスは、「家庭用ゲームのクオリティとソーシャルゲームの良質な要素を融合した新しいジャンル・サービス」であり、これを「Free to Play(F2P、基本無料のこと)」で提供していく。特に、深いゲーム性・多彩なジャンルという面こそ、同社の強みが出せるフィールドであり、これをソーシャルゲームの良質な要素である“間口の広さ”と融合させることが、同社タイトルの特徴といえそうだ。

 なお、この体験会では年内に提供される最新の5タイトルが発表されたが、それ以外にも来春までにはさらに5タイトルが控えており、全10タイトルを次々にリリースしていくとのこと。今後も続々と新作発表が行なわれるということになる。


事業本部長である岩城農氏。セガグループの開発力を活かし、深いゲーム性とソーシャルの良さを融合させたタイトルを“F2P”で展開することが我々の新しいフィールドと、取り組みを語った




 今回発表されたのは、「初音ミク ライブステージ プロデューサー」、「クエプラ -Quest of Planet-」、「Kingdom Conquest II」、「クイズ Answer×Answer Pocket」、「ドラゴンコインズ」の5タイトル。「初音ミク」や「クイズ Answer×Answer」といったアーケード・家庭用で提供していたブランドから、スマートフォンから大ヒットを記録したタイトルの続編、そしてオリジナルな新規タイトルと、セガならではのラインナップとなっている。

■「初音ミク ライブステージ プロデューサー」

 ジャンル :育成シミュレーションゲーム
 配信時期:Android版:オープンβテスト中(11月正式サービス開始)
      iOS版:12月上旬
 対応OS:iOS/Android
 対象機種:Android版:Android2.3以上搭載端末
      iOS版:iPhone4、iPhone4S、iPad2、新型iPadに対応
 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)

プロデューサー秋山隆利氏が本作の魅力を紹介。初音ミクの良さをより手軽に楽しめることが本作のコンセプト
3Dモデルの初音ミクがライブで歌い踊ることが大きなポイント。3Dモデルなので、モジュールや楽曲の選択も自由自在

 「初音ミク ライブステージ プロデューサー(以下、「初音ミク LSP」)」は、プレーヤーが思い思いに初音ミクを育成し、ライブハウスを運営する育成シミュレーションゲーム。目指すところはライブステージの高評価だ。

 まず、プレーヤーが経営するライブハウスでは、インテリアや内装を自分流にアレンジしてお客さんを集めていくことが大切。ライブハウスの人気を高めてお客さんがたくさん来ると、より盛り上がりやすいからだ。

 そして、ライブに登場するのもちろん初音ミク。ミクの育成では「うた」や「ダンス」、「かわいさ」といった6つの特性をトレーニングで伸ばしておくことも忘れてはならない。

 ライブハウスで行なわれるステージでは「Project DIVA」から受け継いだ3Dモデルのミクの歌とダンスが披露される。3Dモジュールの付け替えももちろん可能だ。実際にプレイしてみると、3Dモデルの初音ミクが歌う「ライブ」パートの自然さがまず印象的。3Dモデルの初音ミクが滑らかに凝ったモーションを見せて歌い踊っている画面は、家庭用にも引けを取らない“スペックを活かした家庭用ゲームのクオリティ”だ。

 ライブ中には、画面の下からハートマークが飛んでくる。これを指でフリックして壊すと初音ミクの「ボルテージゲージ」が高まっていく。連続して壊していけばコンボも繋がっていく。ただトゲトゲが飛んでくることもあって、それを壊すとボルテージは下がってしまう。タッチ操作ではなく指をベタ置きしたままのフリック操作でプレイできるのが手軽で、とっつきのいいゲーム性となっていた。

 ライブステージを成功させていき、さらにはコンテストに出場して良い成績を収め、それで得た収入でライブハウスを強化、盛り上がるライブを楽しむ、というのが大まかなプレイの流れ。ライブハウスの箱庭的な育成要素、そしてミクを育てるアイドル育成、そしてライブの音ゲーの要素が絡み合ったタイトルだ。


【「初音ミクLSP」のポイント紹介】

【スクリーンショット】

■「クエプラ -Quest of Planet-」

 ジャンル :育成RPG
 配信時期:2012年 12月上旬
 対応OS:iOS
 対象機種:iPhone4、iPhone4S、iPhone5、iPad2、新型iPadに対応。 互換iOS 4.0 以降が必要
 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)

プロジェクト・マネージャー谷昌宏氏とディレクター平井徳一氏が登壇。手軽にウハウハな面白さが楽しめるとのこと。目指すはオンリーワンな勇者!

 オリジナルタイトルの「クエプラ -Quest of Planet-(以下、「クエプラ」)」は、フル3Dグラフィックスで描かれる育成RPG。ワルモン(悪いモンスター)から星を守るため、プレーヤーは“勇者”となって、冒険していく。

 勇者のカスタマイズ性が高く、装備も多彩なのが特徴で、武器や鎧を合成させて強化したり、ボスワルモンから手に入るレアなアイテムも多数あるという。アバターカスタマイズの要素など育成面は奥深いが、ゲームプレイは非常に手軽で、クエストに出発し、フィールドでは「モンタマ」を投げるだけ。モンタマを投げるとワルモンが出現してオートで戦闘してくれる。移動等も一切なく、モンタマを投げて戦闘をさせているだけで自動的にフィールドを進んでくれる。育成に割り切ったゲーム性だ。

 プレイしてみると、上に書いたように非常に割り切った作りのRPGだ。時間で補充されるモンタマを投げるだけでよく、戦闘もフィールドの進行も自動で行なわれる。ゲームにあまり慣れていない人でも誰でも楽しめると言い切れるぐらいに手軽。

 そうしてクエストをクリアしていると“ボスワルモン”が自分の星に現われた。ボスワルモンとの戦いでは自分こと勇者以外に4人のキャラクターが戦闘に参加してパーティーバトル風に。ここでも戦闘はオートで進む。

 こうしたRPGの定番要素である探索やバトルは簡単に、勇者ことアバターのカスタマイズに重点が置かれた、まさに“育成RPG”となっている。非常にユニークな作品だ。


【クエプラでオンリーワン勇者をめざそう!】

【まもなく配信!アバター・装備を大公開!】

【スクリーンショット】

■「Kingdom Conquest II」

 ジャンル :シミュレーションRPG
 配信時期 :2012年12月中旬予定
 対応OS:iOS/Android
 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)


プロデューサー椎野真光氏が満を持して紹介したのは「Kingdom Conquest II」。あらゆる面で前作よりパワーアップしている

 「Kingdom Conquest II」は前作が2010年8月にリリースされ300万ダウンロードを突破、ランキング上位にランクインし続けた「Kingdom Conquest」の正当な後継作となる。iOS版、Android版同時リリースが予定されており、さらにiOSとAndroidのユーザーが同じ世界でプレイできる。

 今作では本拠地のグラフィックスがフル3Dグラフィックスに進化。より立体感のある街が楽しめるようになり、街作りの自由度もアップしている。

 アクションパートでは前作にも登場した「剣士」、「重戦士」、「魔導士」に加え、回復特化の「僧侶」、スピード重視の「忍者(くのいち)」が追加。同盟のチームワークで挑む「レイドボス」も登場するとのこと。

 また、世界中のプレーヤーとやりとりがよりしやすくなるよう「翻訳サポート機能」を搭載。日本のプレーヤーなら、日本語で書いたテキストが、相手プレーヤーの言語に合わせて英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語(簡体字、繁体字)、ポルトガル語に翻訳される。同盟間のやり取りもしやすくなるというわけだ。

 プレイしてみたところ、基本はそのままにグラフィックスの大幅な強化が印象的だった。街の建築物が立体的になって、立派にできあがった街を見て楽しむような魅力が加わっていると思える。ダンジョンに入ってのアクションパートもグラフィックスの強化やアクションのモーションが向上していて、ダンジョンそのものも作りが多彩になっている。ユーザーインターフェイスも精細ながらよくまとまっていて、全ての面で大幅にパワーアップしていると言っていいだろう。


【キャラクター絵】

【スクリーンショット】

■「クイズ Answer×Answer Pocket」

 ジャンル :対戦クイズゲーム
 配信時期 :2012年12月中旬
 対応OS:iOS
 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)


あの「Answer×Answer」がiOSに! プロデューサー渡邉正勝氏いわく、時事問題のような最新の話題もどんどクイズに盛り込んでいきたいとのこと

 アーケードで絶大な人気を博した対戦クイズゲームが、ついにiOSに登場。クイズは「早押しクイズ」、レアな答えを選ぶ「あまのじゃくクイズ」、答えの集計を見ながら答えられる「オーディエンスクイズ」、毎日出題される「今日の問題」という種類があり、問題数は10万問以上を収録。順次増やしていくということだ。

 全国のプレーヤーのクイズへの回答をネットワーク機能で集計しているのが特徴で、「早押しクイズ」なら集計された“早押しするまでの時間”の上位に入るように速く押さないと回答権がもらえない。「あまのじゃくクイズ」は集計された中で少ない回答を選ぶというものだし、「オーディエンスクイズ」は回答の集計結果が少しずつ見える。

 ちなみにクイズをたくさん間違えてライフが無くなると、なぜか牢獄に入れられてしまう。その時にはフレンドなど他のプレーヤーにSOSを出して助けてもらうそうだ。そうしたソーシャル的な要素も組み込まれている。

 プレイをしてみると、これが非常によくできている。ゲームの流れとしては日本全国を舞台に各地にあるタワーをクイズに答えて昇り、制覇していくというもので、北海道の稚内にあるタワーから挑んでいくようになっていた。クイズでは“ネットワーク機能を使った集計”が面白く、例えば「オーディエンスクイズ」なら時間経過とともにググーッと他のプレーヤーが選んだ答えの率が高まっていくのだが、多く選ばれている答えが正解とは限らない。集計された結果によって、クイズにライブ感が生まれているのが非常に魅力的だ。


【スクリーンショット】

■「ドラゴンコインズ」

 ジャンル :コインRPG
 配信時期 :2012年11月下旬予定
 対象機種:iOS(iPhone4, iPhone4S, iPhone5, iPad2, iPad(第3世代),iPad(第4世代), iPad mini)
 価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)


セガオンライン研究開発部部長 瀬川隆哉氏が登壇。本作を作るにあたって、アーケードのメダルゲーム筐体を徹底的に研究したそうだ

 最後に紹介されたのはこの日初めて発表され、“セガの英知が集結しているタイトル”として紹介された「ドラゴンコインズ(以下、「ドラコイ」)」。こちらは、アーケードにあるメダルゲームの定番「コインプッシャー」とRPGが融合したタイトル。そういう意味で、メダルゲームを数多く提供してきたセガの英知が集結しているというわけだ。ちなみにコインプッシャーとは、上からメダルを入れて、スライダーに並んでいるメダルを押し出すという、アーケードにあるあの機械だ。

 主人公ことプレーヤーはモンスターと一緒に冒険し、バトルではコインを入れてプッシャーから落ちたコインをモンスターが食べて攻撃! コインには攻撃以外にも回復のコインなどがあるし、プッシャーには報酬アイテムも出現する。スキルを発動するためのボックスも、もちろんプッシャーからだ。

 実際にプレイしてみると、現実のメダルゲームのコインプッシャーとは違い、コインは結構簡単に落ちてくれる。それだけでも気持ちいいのだが、ボックスを落としてスキルを使うと、プッシャーの左右に壁が一定時間できたり、前後に動いているプッシャーの動きが速くなったりと、コインプッシャーを気持ちよく遊べる要素がある。ついつい遊びこんでしまうプッシャーの魅力を楽しんでいるだけで敵モンスターへの攻撃になってくれるわけだ。戦闘に勝利するとプッシャーが一気に手前までせり出して、乗っていたコインがドザーっと全部落ちてくれる。これも気持ちいい。

 コインの投入は、“敵モンスターが攻撃開始する数だけ入れられる”という仕組み。つまり、攻撃開始まで15枚となっていたら、15枚コインを入れると敵モンスターが攻撃してきてダメージを受ける。慎重にも大胆にもコインを入れられるユニークな仕組みだが、これも上手くできている。気分よくコインを入れまくっているとダメージをもらい続けてしまうし、追い込まれてから回復効果の緑のコインを狙ったり、スキルを発動して一気に逆転を狙ったり。コインプッシャーの醍醐味とRPGのバトルの面白さが融合していた。

【スクリーンショット】




 なお、今回発表されたタイトルのうち「ドラゴンコインズ」、「クエプラ -Quest of Planet-」、「Kingdom Conquest II」、「クイズ Answer×Answer Pocket」では、ゲーム内で使用できるスペシャルアイテムがもらえる事前登録を受付中!ぜひ各ティザーサイトをチェック頂きたい。

「ドラゴンコインズ」
 スペシャルアイテム:レアモンスター「コオリノボウ」

「クエプラ -Quest of Planet-」
 スペシャルアイテム:レア鎧「クリスタルメイル」

「Kingdom Conquest II」
 スペシャルアイテム:SR魔獣「パルチザンアント」

「クイズ Answer×Answer Pocket」
 スペシャルアイテム:詳しくは後日発表


(C)SEGA /(C)SEGA Networks /Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net

(2012年 11月 20日)

[Reported by 山村智美]