使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第348回
手の大きさに合わせてパーツを選べる3DS LL用グリップ
カメラや設置に便利なスタンドなどPS4用グッズも試してみた
(2014/9/17 18:34)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」が早くも大人気だが、より快適にプレイを楽しむのなら、やっぱり欲しいのはグリップアダプタだ。というわけで今回は、手の大きさに合わせてパーツを付け替えられる、ゲームテックの「ダブルグリップ3DLL」を試してみた。
また、据え置き機のグッズでは、カメラやセンサーバーなどのテレビ近くに設置する周辺機器をまとめて設置できるアンサーの「マルチカメラスタンド」、PS4本体の側面を保護し、接地面への安定性も高めてくれる「PS4用コーナーガード」を試してみた。
「スマブラ」をがっつり楽しむならやっぱりグリップ! 手の大きさに合わせてグリップサイズを選べる
「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」を発売以来がっつり遊びこんでいる人もたくさんいると思うが、そうなると、より快適に遊べるよう工夫したいところ。そんな時はやはり、グリップを使うのが手っ取り早い方法だ。
「ダブルグリップ3DLL」の大きな特徴は、握るグリップの膨らみを大小2つ付け替えられるところだ。手の大きい男性なら大きいグリップを、手の小さいお子さんや女性なら小さいグリップをというように、自分の手に合ったパーツを使い分けられる。
大小2つのグリップパーツは、卵形の膨らみをした基本的な形状は近いが、大きいパーツは上方向に約1.5cmほど長くなっていて、握りこむ範囲が広くなっている。着脱はアタッチメントにはめ込むだけで手軽に行なえる。
グリップパーツの着脱以外にも機能は多い。L/Rボタンには、ゲームテックがこれまで発売してきたグリップにも搭載してきた、幅の広いトリガー式を採用。さらに、ゲームカードの飛び出しを防ぐ開閉式のスロットカバーや、ワンタッチで3DS LL本体を取り外せるフック、タッチペンホルダーもも搭載されている。
実際に「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」をはじめ、ゲームプレイに使ってみた。まず3DS LL本体への取り付けだが、L/Rボタン側から差し込むように入れ、後は全体を押し込めば、固定用のフックが沈んで本体を固定してくれる。取り外す時はフックを立てると本体が浮き上がってくれるので非常に手軽だ。
グリップパーツは下側にスライドさせてはめ込む作りになっているので、プレイ中に持ち上がることはなく、外れるようなことはない。研究所員の場合は手が大きいので大きいグリップパーツがしっくりとくるが、手の小さい人には持ちづらい。これまでの製品ではどうにもならなかったところだが、この着脱式なら、小さいグリップパーツに交換すれば調節ができるだろう。
ゲームカードの飛び出しを防ぐ開閉式のスロットカバーも、不意にカードが抜けてしまった覚えのある人には嬉しい機能。開閉式のカバー先端にある突起をアタッチメントのフレームに差し込むだけの簡易な作りなので、ちょっと開閉にクセはあるが、しっかりスロットを塞いでくれる。
L/Rボタンを押し込みの深いトリガーボタンで押せる方式も、指を自然に置けるようになり押しやすくなるのだが、これはちょっと気になるところもあった。トリガーボタンの内側にある突起がL/Rボタンを間接的に押すようになっているのだが、その突起はプラスチック素材がむき出しなので、何らかの保護が欲しかった。
また、今回購入した個体はRボタンの突起が少し出っ張り過ぎていて、そのままではRボタンが押しっぱなしになってしまった。突起をヤスリで少し削ることで改善できたが、こうした個体に当たったことを「運が悪かった」と片付けられればいいのだが……。
手の大きさを考慮してのグリップパーツ交換方式をはじめ、開閉式のスロットカバー、本体取り外しが楽に行なえるフックなど、使い勝手を良くするための工夫が多く搭載されたグリップだ。グリップそのものも、ホールド感、フィット感ともに良好で、これまでに試してきた3DS LL用グリップの中でも、最も扱いやすい製品と言える。軽い個体不良があったことは気になるが、考慮の上で、快適なゲームプレイを求める人にチェックしてもらいたい。
カメラやセンサーバーなどをテレビの上部にまとめて設置できるスタンド
プレイステーション 4の「PlayStation Camera」やWii U/Wiiの「センサーバー」、Xbox One/Xboxの「Kinect」などなど、テレビの近くに設置する周辺機器が多いという場合に便利なスタンドだ。テレビやモニターの上部にひっかけて上に設置台を作れるようになっている。
テレビの背面で支えになる部分は、最大6cmの厚みまで対応できるよう角度の調節が可能。左右の留め具を回して固定するようになっていて、先端はテレビに傷を付けず、かつ、滑らないようにラバーが貼られている。
設置台はサイズが15cm×7.5cm(横幅×奥行き)あり、大概のゲーム用カメラ機器を設置できるスペースがある。また、差込み式の台をさらに追加して、2段重ねにもできる。差込み式の台は背面に固定用の留め具があり、高さも調節できるようになっている。
実際の使い方では、差込み式の台で押さえるようにして、「センサーバー」の上に「PlayStation Camera」を固定し、さらにその上に何か別の機器を乗せたり、といった使い方が可能だ。PS Vita TVなども薄く小型なのでここに設置できる。なお、差込み式の台は折りたたむこともできるので、使わない時には立てておける。
実際に使ってみると、省スペースにすっきりカメラやセンサー機器類をまとめられるし、設置する高さとしても最適な場所なのでカメラ類の使用感も良くなる。こうした製品は個別の機種用に発売されたものはあったが、複数をまとめて設置できるというのはヘビーユーザーにとって嬉しいポイントだ。
PS4の角を守る!? 側面の保護だけでなく、安定性や振動防止にも役立つ
ソリッドなデザインが特徴的なPS4。そんなPS4本体のコーナーの角を中心に守ってくれる「コーナーガード」というグッズだ。全体が肉厚なシリコンラバー素材でできていて、角に手が当たっても痛くないし、本体側も傷がつかない。ちょっと風変わりなグッズではあるが、小さなお子さんがいらっしゃる家庭などで、家具のとがったコーナーに被せるガードなどが連想される製品だ。
シリコンラバーは左右の側面に装着するようになっていて、それぞれの4隅はゴム足的に大きく膨らんだ形状になっている。実際に装着してみると、成形も上手くできていてPS4本体の側面にぴったりとフィットしてくれた。ガードの中央には側面の排気口を塞がないように、スリットがしっかりと設けてある。
本体に取り付けてみると、単純にコーナーをガードすることより、本体の振動が軽減され、設置の安定性もより高まるという、思わぬところの方が魅力に感じられた。柔らかいシリコンラバーなので、ちょっと縦置き時のスタンド代わりにはならないのだが、横置き時には滑り止め&振動防止ゴム的効果を発揮してくれる。
実際にゲームプレイも数時間試してみたが、ディスクが回転する時などの振動が接地場所に伝わる音が、多少とはいえ軽減されているように感じられたし、シリコンラバーで設置場所にピタッとくっついているというのは、心理的にも安心感がある。また、これによって排気が悪くなるような事は起きないようで、何も付けていない時と同様の排気音だった。デメリットは特になさそうだ。
PS4本体の角を中心に守るというちょっと変わったグッズなのだが、実際に尖った角は肉厚なシリコンで守られるし、これを装着することによる安定性アップと振動軽減の効果が思わぬメリットとなっていた。ちょっと効果が地味なところはあるが、小さなお子さんがいらっしゃる場合なども含め、あるとちょっと安心感が高まるグッズだ。