使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第349回
“グッズも変わる、遊びを変える! ”「東京ゲームショウ2014」特別編
歩けるVR体験から、モンハン10周年展示など、多方面に広がるゲームグッズをチェック!
(2014/9/20 18:42)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今年もやって参りました東京ゲームショウ2014! 今年は、プレイステーション 4、Xbox Oneと新世代ハードが出そろい、そこにPS4用VRヘッドセット「Project Morpheus」やOculus VRの「Oculus Rift」といったバーチャルリアリティ関連、さらにスマートフォンアプリにも、より本格派なタイトルが増えてきているなど、新しい変化のスタートを感じさせるゲームショウとなっている。
そんな動きにゲームグッズ・デバイスも変わってきていて、多様化し続ける楽しみ方をサポートしていくような製品がより増えてきた。ゲームが変わり、遊びも変わっていくなら、ゲームグッズも変わり続ける。いつでも新しい何かに期待していきたい。そんなTGS2014の模様を紹介していこう!
ソニー・コンピュータエンタテインメント ジャパンアジア
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのブースでは、なんといってもPS4用VRヘッドセット「Project Morpheus」のインパクトが大きい。こちらを使用してのゲームプレイ等はブースレポートなど別記事にてお届けしているので、当研究所では使い勝手やフィット感にフォーカスを当てていこう。
まず全体を手に取った印象では、ゴーグル部分の大きさからくる見た目の印象よりも重量は感じない。扱いにおいても、すっぽりと眼を覆える大きさなので、ゴーグル部分をすっと持てばよく、手に取りやすい。
装着手順は、ゴーグル側から顔に当て、上下に傾けて映像の焦点が合う位置を見つけ、最後に後ろのダイヤルを回してバンドをしめるだけ。ダイヤルを回すだけの作りはシンプルで使いやすい。また、ゴーグル部分は前後に可動するので、眼鏡をかけたままでも固定できるよう配慮されていた。まだまだ開発中のものとは言え、これまでのノウハウが活かされていると感じられた。
重量が頭にのってくるバランスも良くて重心は前後均等。そして重いとも感じない程度に収まっている。実際に長時間試させてもらったわけではないが、頭頂部なり側面なり、固定力でどこかが痛くなることもなさそうだ。ゲームプレイに使うだけに、そこもしっかり考慮されている。
「Oculus VR」 & 「Cyberith Virtualizer」
バーチャルリアリティの火付け役とも言える「Oculus VR」がTGSに初出展。噂の「Oculus Rift」を体験したいという人で長蛇の列ができていた。その模様や出展内容については詳しくはこちらの記事で詳しく触れているので、そちらをぜひご覧頂きたい。
一方、当研究所的には「Cyberith」というブースが注目だ。正面玄関から見て一番左端の7ホールの、さらに端にある小さなブースではあるのだが、ここで体験できるものは非常にユニーク。3D映像を楽しめる「Oculus Rift」に、こちらでは「Cyberith Virtualizer」という腰と足による動きを検知する独自デバイスを加えて、映像と音だけでなく動きまで仮想現実に入れるものが楽しめる。
「Cyberith Virtualizer」の装置は、腰に装着するハーネスと、それを繋いでいる3本のバー、さらに足下のプレートで構成されていて、歩行を検知するだけでなく、腰位置の高さでしゃがみからジャンプまでも認識できるという。これに「Oculus Rift」とヘッドホンで映像と音を加えれば、歩き回れる仮想現実の誕生というわけだ。
ブースではホラーテイストたっぷりの寂れた屋敷内を散策するというものが楽しめる。仮想現実内での移動は、その場で足を滑らせるようにして歩くのだが、腰のハーネスがひっぱってくれるおかげで、その場で足を滑らせる動きがしやすくなっている。
また、腰は向きを固定しているわけではなくて、ハーネスの中で身体の向きを変えることも可能360度好きな方向へと歩いて行ける。視界、音、そして動きと、仮想現実の世界に没入できてしまうというわけだ。詳しくは下にプレイ模様の動画を掲載するので、ぜひご覧頂きたい。
ちなみにこちらは、プレイしている人を見ているだけでも面白かったのも魅力。あたりをきょろきょろしつつ、いろんな方向に向きを変えつつ、その場を歩いている。没入感が高いので、幽霊に驚いた時のリアクションもものすごい。順番待ちをしている人は、その様子を見ているだけでも面白いというわけだ。
体験して面白く、体験者を見ているだけでも面白い。エンターテイメント性たっぷりの隠れた人気ブースとなっていた。
カプコン
カプコンブースは、3DS「モンスターハンター4G」を中心に多数の試遊タイトルがあり、Newニンテンドー3DSでの試遊が可能(一部)で好評を博しているが、ブースの横では「モンスターハンター10周年」の展示も注目を集めている。
ブース正面の巨大なセルレギオス像と等身大の防具フィギュアが目を引くが、その横にはNewニンテンドー3DS LLの「モンスターハンター4G スペシャルパック」、Newニンテンドー3DS用のきせかえプレート「モンスターハンター4Gデザイン」が並んでいる。
また、ブースの横にまわると、リオレウスの赤があしらわれた迫力満点のバイクがインパクト抜群! こちらはバイクメーカーのドゥカティとのコラボ製品で、「Monster1200」にリオレウスの赤と鱗がデザインされたスペシャルモデル。10月末まで予約を受け付けている。そのほかにも、エレキギター、ゴルフボールやゴルフバッグ、レザージャケットなど、10周年記念のコラボモデルがずらりと並ぶ。
クリエイティブメディア
意外に思われるかもしれないが、東京ゲームショウをはじめ国内のゲーム系イベントに出展するのは久々というクリエイティブメディア。物販ブースに出展して、大放出の特別価格でスピーカー、ヘッドホンなどゲーミングオーディオ製品を販売している。
ブースの中心になっているのは、こちらの記事でも使用感をレポートしている「Sound Blaster Roar」。コンパクトなブックレットサイズnBluetoothスピーカーながら、そのパワフルな音は必聴だ。
また、それら製品が、ものによってはかなりの大幅割引で販売されているところが見逃せない。バランスドアーマチュア方式のイヤフォン「AURVANA In-Ear3」が、通常販売価格15,223円のところをブースでは6,000円で購入できるなど、驚きのサービス価格となっている。
販売製品の中に同じように並べられてはいるのだが、ハイレゾ音源対応のUSB DAC&ポータブルヘッドフォンアンプ「Sound Blaster E5」が参考展示されているのも見逃せない。日本ではまだ公式なリリースアナウンスがされておらず、ここが初公開になっているそうだ。こちらについては、まだ詳しい仕様や日本発売の予定が未定というとのこと。
普段は試す機会があまりないオーディオ製品の数々を試せるし、お得感溢れる特別価格はそれだけでも心動かされるというもの。来場される方は、ぜひチェックしてみてもらいたい。
アンサー
関西に拠点を置くゲームグッズメーカーのアンサー。毎年インパクトのあるブースデザインで楽しませてくれているが、今年は日本をテーマに、ブース中央にドドンとお城を建設。和風テイストになっている。
前面には試作のコンセプト製品が展示されており、伊藤園とコラボレーションして茶殻を配合した「タッチペン」や「保護カバー」 や、ひのき素材で作られたPS Vita用グリップなど、和テイストのユニークなグッズが並ぶ。それらは、このゲームショウで来場された方の感想などを元に、製品化を検討していくということだ。
また、Newニンテンドー3DS用の製品も液晶保護フィルターやセミハードケースなどが並べられている。このほかにも、アナログスティックを搭載したPS3用アーケードスティックコントローラーなど、個性的な製品も見られた。
AVerMedia
ゲームプレイ用の録画デバイスを主に展開するAverMediaでは、9月17日に発売されたばかりの、カプコン「ウルトラストリートファイターIV」とコラボレーションした「AVT-875」特別デザインモデルを中心に、録画/ライブ配信用製品を展示していた。
こちらはこうしたデバイスにしては珍しく製品の筐体や接続用ケーブルに「ウルIV」のデザインが施されていて、外見にもコラボ感がたっぷりと感じられるものになっている。機能面ではH.264ハードウェアエンコーダを搭載し、PCに繋げば録画・ライブ配信が手軽に行えるほか、HDMIやコンポーネント接続したゲーム機の映像を低遅延でPCのモニターへ映すパススルー機能も搭載。PCなしでもSDカードへの録画やテレビ/モニターへのパススルー出力が可能だ。
また、2015年1月に発売予定のPCなしにフルHDのゲームプレイ動画が録画できるHDMIゲームレコーダー「ER130」も展示されていた。こちらは録画したデータを、付属のリモコンで楽に行なえるなど、キャプチャ機器の知識がない人でも家電感覚で扱えるのが魅力の製品となっていた。
アイ・オー・データ
アイ・オー・データはビジネスデイのみの出展となっていたのだが、ブースでは主にゲームプレイ用途に向いたPCモニター各種を展示していた。その中には、まだリリースアナウンスも行なわれていない最新モデルも参考出展されており、注目を集めていた。
出展されていたのは、AH-IPSパネルを採用したノングレアモデルのPCモニター2機種で、どちらも超解像技術「ギガクリア・エンジンII」を搭載。極細フレームの23.8型と、大画面27型のモデルとなっていた。10月中旬頃には詳しい仕様とともにリリースアナウンスできる予定とのこと。
ノングレアのIPSパネルで、それでいて発色も良く、リモコンもあるので切り替えも手軽。もちろんHDMI入力もあり、ゲーム用途にも便利そうな製品だった。リリースアナウンスを楽しみに待ちたい。
三和電子&アークシステムワークス
三和電子とアークシステムワークスは昨年同様に共同で物販ブースを出展している。例年、コンセプトモデルのアーケードスティックコントローラーなどを展示して賑わせてくれたのだが、そちらは今年はちょっとお休みの模様。
だが、ちょっと変わった販売アイテムに、ブライヤーという樹木の素材を使ったレバーボール(レバー上部の玉)というものがあった。ブライヤーというのはツツジ科の軽量かつ耐熱性に優れる素材で、主にパイプの原料に使われるのだとか。このレバーボールに使用しているブライヤーはスペイン・ギリシャあたり地中海沿岸で50年以上が経過したものだけを使用しているとのこと。専用の木箱に収納されて、価格は5,000円。繰り返すが、あくまでレバーの先の玉だけの品だ。こだわりの高級レバーボールとなっている。
マッドキャッツ
マッドキャッツでは、所属プロゲーマーも参加しつつの、格ゲータイトル各種でのプレイ大会や組み手を実施している。製品の展示では、日本未発売のメカニカルキーボードや、天板がギルティギアデザインになっているアーケードスティック「Arcade FightStick Tournament Edition 2」も初披露されていた。