レビュー
「ロジクールG PRO Racing Wheel/Pedals」レビュー
「GT7」と「アセットコルサ」でダイレクトドライブ方式ハンコンの実力を検証する
2022年9月29日 00:00
- 【PRO Racing Wheel/Pedals】
- 開発元:Logitech
- 発売元:ロジクール
- 9月29日発売
- 価格:119,900円(Wheel)/49,940円(Pedals)
今回レビューするのは、ついにロジクールから登場する“ダイレクトドライブ”方式を採用したレーシングホイールの「PRO Racing Wheel」と、アクセルとクラッチペダルには非接触型ホールセンサー、ブレーキペダルにはロードセル・トルクセンサーを使用し確実なペダルワークを可能とし、豊富なカスタマイズと容易なメンテナンス性を高い次元で両立させた「PRO RACING Pedals」です。
ロジクールでの最新のレーシングホイール&ペダルセット(以下、ハンコン)は“ロジクール G923”でした。“TRUEFORCE”という独自の技術でレースゲームが生成するフォースフィードバック信号をより緻密に伝えることが最大の特徴でした。確かにその手に伝わるフィードバックは“TRUEFORCE”の恩恵を受けて路面状況やタイヤの滑る感覚などを伝えてきました。
“TRUEFORCE”は確かに素晴らしい技術ではあるものの、コストを抑えるべくあまり高価なパーツを使用しなかったためeスポーツや業務用シミュレーターなどで使用されるような本格的なハンコンには及ぶものではなく、あくまでもコンシューマー向けゲーミングデバイスの位置づけと認識されていました。
そんな中、編集部から今回新型のハンコンが登場するとの一報が届きました。G923は発売が2020年9月でしたからおよそ2年の時を経て待望の新作ハンコンです。しかもDD(ダイレクトドライブ)方式を採用とのこと!コンシューマー向けの製品を展開していた同社が放つ超本格ハンコンとペダルユニットはこれまでのものと一線を画す製品になっているようです。
短い時間の中ではありましたが発売に先駆けてレビューする機会が得られましたのでまずは実際のゲームプレイでの模様をご覧いただきたいと思います。なお、今レビューはサンプルのハードウェア・ファームウェア・ソフトウェアに基づいて編集されたものであり、発売されるものとは細部が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
▼「PRO Racing Wheel/Pedals」のパッケージ内容をチェック!
▼さっそく設置!最新の接続方法でかんたんにセットアップ可能
▼「グランツーリスモ7」でいざ走行! その前にそもそもダイレクトドライブとは!?
▼続いて「アセットコルサ」で試走。TRUEFORCE対応かどうかで走りが大きく変わる
「PRO Racing Wheel/Pedals」のパッケージ内容をチェック!
それではパッケージの内容をチェックしていきましょう。今回の製品はステアリング・DDベース・ペダルユニットがセットになったものではなくステアリングとDDベースがセットになったものと、ペダルユニットとで別売となっています。レビューは両方を1セットとし同時に扱っていますがあくまで別製品ですので購入時には注意したいところです。
まずは「PRO Racing Wheel」から見ていきましょう。パッケージは幅62cm・奥行35cm・高さ27cm、質量が12.7kgとこのパッケージだけでだいぶ重い印象です。これがDDベースならではの重さということになります。パッケージのデザインは白バックに青の上下アクセントが入っています。
大きい“PRO”と“PLAY TO WIN”の文字とステアリングとDDベースが配置されておりプレイステーション4/5とPC、“TRUEFORCE”のロゴが表示されています。天面を開くとあるフラップにはクイックリリースの押し、さらに中にある“PRO”と書かれたカバーはその裏面も注目点です。裏面には取扱説明となるイラストが多数書かれていますので大事に保存しておきましょう。
それでは「PRO Racing Wheel」開封の儀を執り行います。ステアリングとDDベースはロジクールGロゴの布カバーに覆われていて高級感が感じられるうれしいパッケージングです。DDベースがことのほか重い(7.0kg)ので腰が爆発しないように注意して取り出します。内容物は他に電源ケーブル(3ピン仕様)、対応機器と接続するためのUSBケーブルが同梱されています。
続いて「PRO RACING Pedals」を見ていきましょう。「PRO Racing Wheel」とは違い黒の引き締まったパッケージは幅48cm・奥行36cm・高さ27cm、質量は6.8kgとなります。こちらはそれほどではないように感じますがセットになると2箱でやはり巨大であり19.7kgとなります。2つに分かれていることで可搬性も上がる事から地味に助かる仕様でもあります。
黒くて渋いデザインのパッケージの天板にはこちらも同様に“PRO”、背面に“PLAY TO WIN”が書かれています。背面にはさらに製品の特長がデザインされていて誇らしく、所有欲を満たしてくれます。正面、左右面にもペダルの写真があしらわれています。
それでは「PRO RACING Pedals」開封の儀を執り行います。ペダル本体は横面を下に立てて入っていてちょっと驚きですが、取り出しやすさ・収納のしやすさはこちらのほうが高いと思われます。付属品には交換用のスプリング、ブレーキ用緩衝材、グリス、レンチで構成されています。最初からカスタマイズとメンテナンスをよく考えられている設計はうれしい限りです。