レビュー

「ロジクールG PRO Racing Wheel/Pedals」レビュー

さっそく設置!最新の接続方法でかんたんにセットアップ可能

 さぁ!設置していきましょう。筆者宅のコクピットは一般的に流通しているレーシングコクピットではありませんで、市販のワイヤーラックにいくつかの汎用金具などで組み上げた自作のものです。初組み立てから10年以上を超えています。そんなもので重量7.0kg、最大11.0N-mの大トルクを誇るDDベースのパワーを受け止められるか心配ですがひとまずこれで設置していきたいと思います。

 まずはペダルユニットをコクピットベースに設置します。ペダル裏には6か所のM6ボルトを受けられる穴が開いていますのでそれを利用することにしました。ボルト締めする前にDDベースと接続するためのUSBケーブルを接続しておきます。

 ペダルの裏面を見るとA、B、Cのラベルを持ったケーブルがあります。それぞれアクセル(GAS)・ブレーキ(BRAKE)・クラッチ(CLUTCH)からのものでRJ11/12のようなコネクタで接続されています。それぞれのペダルは単体のユニットなっているので補修部品やさらなる製品の登場が予想できます。ペダルは消耗品ですからこの設計は素晴らしいと思います!

 それらのコネクタの横にDDベースへ接続するためのUSB Type-Bの端子がありますのでそこへ接続します。個人的にはUSB Type-Cがよかったかもと思いはしましたがコスト面や性能的に不足がないということだと思われます。USBケーブルはペダル本体の左右に出せるので、フェライトコアがはみ出さないように設置前にどちらにするか決めておきます。裏面の配線やり直しはボルトを締めてしまうと面倒な作業になります。

【設置:ペダル】
ペダルユニット裏面には接続端子があります
DDベースへはUSB Type-B端子を使います
フェライトコアは溝に埋めておきます
コクピットベースの裏からM6ボルトで固定しました

 DDベースを設置します。DDベース裏にもM6ボルト穴が3箇所ありますのでそちらを利用するほうが確実な設置ができます。今回は時間的な都合もありクランプでの設置となりました。クランプでの挟み込みだとダイレクトドライブの大トルクに耐えられるかのテストにもなると思いますでのこれで進めます。DDベースの正面下側中央にクランプ取り付け部カバーがあるので取り外します。

 カバーを取り外し、クランプを取り付けます。これがまた拍子抜けするほど簡単です。DDベース本体を両腕で抱えるようにしてコクピットのテーブルへ設置、中央を確認してクランプのノブを回してしめこんでいきます。DDベースの裏面にも滑り止めが多数配置されているのでちょっとやそっとではずれなさそうですが実際はどうでしょうか。後のドライブが楽しみです。

【設置:DDベース】
カバーを外して
クランプを取り付けます
コクピットのテーブルに乗せ……
中央を決めてクランプのノブを回して挟み込みます

 DDベース裏側には排気口のメッシュがあり、その下側には接続端子類が並んでいます。電源コネクタ・USB Type-Aが3つ・USB Type-Bが1つ、となっています。3つのType-Aは周辺機器(今はペダルユニットのみ)接続用、Type-BはPS4/5やPCとの接続用となっています。こういった汎用の接続端子が使えるのが最新でいいですね。今後発売されるであるシフターやハンドブレーキ(ともに未確認・未定です)がここへ接続されるでしょうから期待して待ちたいところです。

【設置:DDベース・接続端子】
DDベースの接続端子
左が対応機器に対するUSB Type-B、中央がペダルユニット、右が電源ケーブルです
対応機器にUSB Type-Aで接続します

 各ケーブル類の接続が終了したらいよいよステアリングを取り付けます。ダイレクトライブということだけでも待望だったわけですけど“クイックリリース”機構を搭載したステアリングは同じくらい待望していた機能ではないでしょうか。ステアリング裏の軸にあるくぼみとDDベースにある軸の溝をあわせて軽く差し込み、ステアリング中央のロジクールGロゴを手のひらで押し込むとガチャっとはまります。外すときはステアリング裏の軸にある円形のノブを引きながら引き抜きます。なんともレーサー気分を味わえる機構でもありテンションが上がります。

【設置:DDベース・接続端子】
ステアリングとDDベースの軸を併せて……
ロジクールGロゴを押し込む!
外すときは軸にあるノブを引きながら全体を引き抜きます

 今製品に同梱の“Dシェイプ”と呼ばれるものや近年のレースシーンで欠かせない情報モニター、ボタン、調整ダイヤルがたくさんついたステアリングなど、現在では多種多様なステアリングが存在します。レースに使用する車両に合わせて交換すると楽しいと思います!この“PRO”シリーズでのそういったステアリングの登場、前述のシフターなど含めたエコシステムの充実を期待したいですね!

【PRO Racing Wheel/Pedalsを設置する】