「GALLERIA GCR2070RGF-QC」レビュー

GALLERIA GCR2070RGF-QC

冷却性能強すぎてキーボードまでキンキンに冷えちゃうゲーミングノートでリメイク版「聖剣伝説3」を遊ぶ!

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • サードウェーブ
開発元:
  • サードウェーブ
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
186,280円(税別)
発売日:
2019年10月4日

 「GALLERIA GCR2070RGF-QC」は、インテルとの共同開発によりサードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA」から2019年10月に発売されたゲーミングPC。発売当初の価格は249,980円(税別)だったが、現在186,280円(税別)までプライスダウンを行なって非常にお買い得なモデルとなっている。

 最近PCゲーミング界隈を賑わしているのは24年の時を経てフルリメイクされた「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」(スクウェア・エニックス)。そして、PC専用のMMORPGとしては久々に国内メーカーからリリース予定の「BLUE PROTOCOL」もクローズドβテストを実施して話題を集めている。いずれもリッチなグラフィックスを採用した作品としてある程度のPC性能が要求される。

 本レビューでは、上記2タイトルを利用した動作検証により本機の性能を紹介する。特筆すべきは、これらの検証を通して判明した驚異的な冷却性能だ。これから暑くなるため、ゲーミングノートPCにおける冷却性能は特に重要なファクターとなる。

奇をてらわない質実剛健なスタイル

 まずは外観から。昨今のゲーミングPCは、ブランドの独自色を取り入れた奇抜なデザインを採用していたり、逆に性能にこだわるあまり、ちょっと持ち運びを遠慮したくなる無骨なデザインのものが多い。本機は、表面に「GALLERIA」ロゴのみを施したフラットデザインを筐体に採用。斬新さや奇抜さとかけ離れたクラシックな外観は、カフェや大学の講義などに持ち込んでも違和感がない。

 他人から見える部分では過度な装飾を押さえつつ、ユーザー自身の目に入る部分では遊び心もある。本体手前にはLEDライトバーを搭載しており、任意の色に光らせられる。このライトバーは単なる飾りではなく、電源に接続されているか否かを表すインジケーターの役割も持っている。

シンプルな背面
赤く発光させたLEDライトバー
青く発光させたLEDライトバー

 シンプルな見た目に反して、内部性能は力強い。CPUには第9世代の「Intel Core i7-9750H 2.6GHz」を搭載。GPUは「GeForce RTX 2070 Max-Q Design」だ。メモリも標準で16GBを備え、ゲーミングPCとして最前線の性能を有している。


    【GALLERIA GCR2070RGF-QCスペック】
  • CPU:インテル Core i7-9750H (2.60-4.50GHz/6コア/12スレッド)
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 2070 MAX-Q 8GB + インテル UHDグラフィックス630
    メモリ:16GB DDR4 SO-DIMM (PC4-21300/8GBx2/2チャネル)
    ストレージ:1TB NVMe SSD
    モニター:15.6型ノングレア液晶パネル(フルHD 1,920x1,080解像度、144Hz駆動)
    バッテリー:リチウムイオンバッテリー (約 10 時間以上 MobileMark 2014)
    サイズ:幅356.4x奥⾏き233.6x⾼さ20.5mm
    重量:1.87kg
    価格:186,280円(税別)
    発売日:2019年10月4日
    製品ページ:https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&mc=8944&sn=2942

 I/Oポートは本体右側にUSB 3.1 Gen1ポートを2基とSDカードスロットを備える。本体左側にUSB 3.1 Gen2ポート1基と、マイク端子とヘッドフォン端子を1つずつ。本体奥側には、給電口と有線LANポート、USB 3.1Type-Cポート(Thunderbolt3対応)をぞれぞれ1つずつ備える。

 15.6型ノートPC本体としての携帯性は悪くない。凹凸が少ない形状をしており、最薄部の厚さは20.5mmと、バッグなどへの収納は良好だ。1.87kgという重量は、同級のゲーミングノートPCでは最軽量の部類に入る。

 一方、ACアダプターが非常に巨大(全長17.5cm)なため充電ケーブルごと持ち運ぶとなると荷物がかさばる点には注意が必要だ。普段使いでは10時間稼働の豊富な内蔵バッテリー容量を生かして、ノートPC本体のみでの携行が主となるだろう。

本体右側面
本体左側面
本体奥面
巨大なACアダプター(幅17.5x奥行き8.5x高さ3.0cm)と電源ケーブル。写真上は大きさ比較用の「Xbox One Eliteコントローラー」。アダプターの大きさはコントローラー約1個分である。

キーボードは良質だが独特のレイアウトには慣れも必要

 本機の特長の1つがキーボードだ。光学スイッチ式を採用しており、一般的なノートPCが搭載するパンタグラフ式と比較すると、キーストロークが長く、疲れにくい。キースイッチ内に物理的な接点がないため、耐久性が高く埃などの侵入にも比較的強いため、場所を選ばずに利用できる。

 また、バックライトLEDも搭載しており、LEDの光がよく見えるようにカバーを取り除いたフローティングデザインを採用している。LEDの発光パターンはPC上から専用ツールの「コントロールセンター」を用いてカスタマイズできる。たとえば、FPS用に「WASD」キー周辺だけを別の色で光らせることなども可能だ。

キーボードはLED仕様
特定の部分だけを光らせることも可能
LEDの発光パターンはOS上から変更できる。キー単位で発光色を変更したりキーの押下に合わせたエフェクトなども設定可能だ。
キートップを取り外した光学スイッチ。4点で差し込む方式なのでまっすぐ引き抜けば簡単に取り外せる。汚れの除去などメンテナンスは容易だ。
キートップは厚さ約1mmと非常に薄い

 一方、キー配列には注意点もある。本機が採用するのは、日本語テンキーレスの88キー。[Enter]キーの右列に[DEL][HOME][PageUp][PageDown]などのキーが追加されたレイアウトで、15~17型のノートPCで最近採用されるようになったスタイルだ。[Enter]キー横には[PageUp]と[PageDown]が配置されている。一般的なキー配列では、「Enter」キーは右端にあるものなので、タッチタイピングには多少の慣れが必要になる。

「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」を試してみた

 4月24・25日にPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに発売された「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」。1995年に発売されたスーパーファミコン用RPG「聖剣伝説3」のリメイク版となる本作は、シームレスな戦闘システムやテンポのいいストーリー展開、目的地のガイド機能などが備えられ、RPGの煩わしさの一切を取り除いたノンストレスで遊べる作品に仕上がっている。それでいて、RPGの醍醐味であるキャラクターの育成は、原作からさらに進化した豊富な選択肢が用意されているのだ。

 そんな「聖剣伝説3」だが、PCならではの高画質で楽しむにはある程度のマシンスペックが必要になる。

 「聖剣伝説3」は、Nintendo Switch版では最大解像度HD+(900p、1,600×900)、PS4/PC版では最大解像度4K(3,840x2,160)まで対応。フレームレートはNintendo Switch版で上限30FPS、PS4版は60FPSだが、PC版は最大120FPSまで対応する。

 PC版の推奨スペックは、CPUが「Intel Core i5 2.5GHz」、GPUが「GeForce GTX 1050 Ti」。当然、「GALLERIA GCR2070RGF-QC」は推奨スペックを余裕で満たしている。だが、これはフルHD/60FPSをこなせるだけの構成にすぎない。それならPS4で遊んだ方が快適なのだ。本作をPCで遊ぶなら、4K/60FPSあるいはフルHD/120FPSを狙いたいところだ。

フルHDなら120FPSも余裕

 「聖剣伝説3」はフル3DではあるもののDirectX11を採用しており、グラフィックスの負荷はそこまで高くはない。まずは本機搭載のFHDモニターを使用し、同作の最大FPSである120FPSを達成できるか検証する。ゲーム内の設定から解像度「1,920×1,080」、最大FPSを「120」とした。この状態で、ゲーム序盤を15分間プレイし、FPSの変動を計測した。

 今回FPSの計測には、ゲーム録画ソフトウェアの「Action!」を用いた。平均FPSは118.0。マップの切り替えやムービーシーンなどでローディングの発生時にはFPSが落ち込むことが確認できた。フィールドやダンジョンでのモンスターとの戦闘などでは常にゲーム側の最大値となる120FPSを維持できていた。本機のモニターは144Hzまで対応しているため、PC版だけが対応するフルHD/120FPSでの「聖剣伝説3」を存分に楽しむことができる。

ゲーム序盤の滝の洞窟を探索
ボス「フルメタルハガー」との戦闘。必殺技発動のカットインなどで一瞬FPSが低下することはあったが、大型モンスターとの戦闘においてもほぼ120FPSを維持できた。
15分間の計測で平均FPSは118.0。

4Kでは60FPSを常時キープ可能

 続いて、本体背面の外部出力HDMIポートを用いて、4K解像度に対応したモニターに接続。ゲーム内の設定から解像度「3,840×2,160」、FPS上限を「120」にして同様にゲーム序盤を15分間プレイした。

 テストの結果、平均FPSは73.00。フィールドやダンジョンでの戦闘・探索時は70付近の数値で安定していた。イベントでは情報量に応じてFPSが上下する場面も見られ、低いところでは50FPS台のシーンもあった。4K/60FPSという目標の達成率は95%程度というところだ。

FPSが落ち込んでいた狭い室内でのイベントシーン。複数の人物が登場し、背景にはベッドなど多数のオブジェクトが映り込んでいるため処理に影響したようだ。
雪の都エルランド。細かく雪が降る様子も4K解像度で再現されている。
15分間の計測で平均FPSは73.0。

「BLUE PROTOCOL」クローズドβテストを試してみた

 4月23日より27日まで開催された「BLUE PROTOCOL」のクローズドβテストにて動作をチェック。本作は、バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオの「PROJECT SKY BLUE」で制作されたMMORPG。このジャンルでは、本当に久々の国産タイトルになる。広大なフィールドでの狩りや探索では、見ず知らずの他人との共闘が自然に発生する設計がなされており、随所にMMORPGらしさを感じる作品だ。

 「人が集まって重い」というのは古来からあるMMORPG共通の悩み。本作でも町中やフィールドでの突発クエストなど、そういったシチュエーションはたくさんある。また、アクション主体の派手な戦闘が繰り広げられるため、こちらでも負荷が大きく、クエストの成否に直結してくる。

 本作のCBTでは、DirectX11版とDirectX12版が提供されており、本来の美しさを引き出せるDirectX12版では、ある程度のスペックを備えたゲーミングPCでも重い処理落ちが発生する場面も多々あった。本機で動かすことは可能だろうか。

 テストプレイは、DirectX12版で起動、画面解像度はフルHD(1,920x1,080)で、ゲーム内グラフィック設定を「最高」とした。

 まずは町中で15分間FPSを計測。人が密集する町中では平均61.94FPSだった。負荷が大きいためか、起動直後からずっとファンが全開で回りっぱなしになる。ファンノイズが気になる方は、ヘッドフォンを用意しておきたいところだ。

町の中心部にあるポータルはログインしたユーザーが次々と出現してくるため、描画処理が非常に重い。画面中央右に見える人だかりはすべてプレイヤーキャラクターだ。
他のPCがポータルへ転送されてくる際には球状エフェクトが発生。透過や反射が含まれる高級感のある表現だが、それだけに負荷も大きい。
15分間の計測で平均FPSは58.0。

 フィールドでは80FPS前後で安定する。ソロでの狩りなら完全にノンストレスだ。本作では、チャレンジクエストと呼ばれるボス討伐クエストがフィールドで頻発する。ここでは10数人による集団戦が行なわれ、派手なエフェクトで何が起きているのか分からないような状況にもなるが、画面が止まるようなことはなく、最低でも60FPS程度を維持できていた。

フィールド探索
木々は葉っぱ1枚までモデリングされており、風に揺れながら地面に影を落とす。負荷の主な要因だ。
チャレンジクエストが発生し人が集まり始めた段階。すでに派手なスキルが降り注ぎ始めておりFPSは62まで低下していた。

 グラフィックスを売りとする本作をフルHDの最高設定でプレイ可能というのは悪くない。また、今回のテストはクローズドβテスト時点でのもの。十分な結果が得られているが、今後最適化が進めばさらに快適にプレイできる可能性もある。

キーボードまで冷える驚きの冷却性能

 そして本機で特筆しておきたいのは冷却性能だ。ノートPCで3Dゲームや動画再生など行なっていると、内部の過熱によりキーボードにまで熱を帯びてくることがある。この影響からノートPCのキーボードやパームレスト部は普段から若干温かいものだというのが通常の認識ではないだろうか。だが、GPU温度が80度を超えるような状態まで負荷をかけ、キーボードの「Y」キー周辺が明確に熱い状態でも、「WASD」キー周辺など特定部位だけ常温の金属を触った時のようにヒンヤリとしているのだ。

 「WASD」キー周辺が常に冷たいというのは手汗が気になるゲーマーには非常にありがたい。この特性が意図したものかは不明だが、本機では「Enter」や「CapsLock」キーなどの直下に冷却ファンが配置されている。このファンによる吸熱効果がキーボードにまで広がっている様子だ。念のため「WASD」キー周辺のキートップを取り除いてみたが特殊な仕掛けは見られなかった。フローティングデザインを採用したことで、一般的なパンタグラフ式キーボードと異なりカバー1枚分基板までの層が薄く、キートップも非常に薄いため、熱伝導効率がいいのだろうか。

フローティングデザインを採用しているためキーの隙間からはフレームが覗く
特に冷却される部分のキートップを取り外した。冷却用の特別な仕掛けはキーボード側には存在しなかった。

 実際、本機の冷却性能には目を見張るものがある。本機の温度管理などを行なえる専用ツール「コントロールセンター」を用いてベンチマーク最中のGPU温度を計測すると74度。そこから30秒後に再度温度を計測すると、58度まで急速に冷やされていた。

 冷却性能に優れる一方静音性は犠牲となっている。本機の騒音指数について、スマートフォンを用いた簡易計測を行なった。通常時の室内は18dB。本機を起動し、Webブラウジングなど通常可動時の騒音指数は約24dB。ベンチマークを用いた最大負荷時の騒音は53.2dBとなった。

 最大稼働時には静かな掃除機程度の音が本体から響くため、ゲームのBGMなどはその厚みが聞き取りにくくなってしまう。ヘッドフォンの使用が推奨される。このファンが回れば回るほどキーボードに至るまでの冷却が成されている。この冷たさは手指の発汗防止にも貢献し、夏場のゲーミング環境としてはこれまでにない体験をもたらしてくれることだろう。

自宅でも外でも活躍のマルチロール機

 総評すると「GALLERIA GCR2070RGF-QC」は、押さえるべきところを押さえた優等生だ。外で気兼ねなく使えるデザインをしており、内蔵バッテリーでの駆動も10時間と良好。ゲーミングだけでなく普段使いにも対応できるため、学生にも勧められる。

 本格的にゲームに取り組むなら本機単体では100%といかない部分もあるが、マシンスペックは十分に高いため、外部デバイスの接続により多くの不満点を改善できる。

 たとえば備え付けモニターは144Hz駆動に対応するが4K非対応。美しいゲーム画面を求めるなら別途4K対応モニターが必要だが、「GeForce RTX 2070 Max-Q Design」を搭載しているため4K外部出力も余裕をもってこなせる。キーボードの配列の不満についても上述したが、別途ゲーミングキーボードを接続すれば問題ない。

 外ではビジネスや勉学にも利用でき、自宅でガッツリと腰を据えてゲームに取り組む場面では、各種デバイスを接続してゲーミングドックのように利用することで100%以上の性能を発揮できる。こういったマルチロールの活躍が期待できて、約20万円という価格は月並みな表現となるが「優れたコストパフォーマンス」という評価に狂いはない。また、本機の隠れた魅力である冷えるキーボードは来る夏に向けて、これまでにない快適性をもたらしてくれるだろう。

話題の2タイトルが付属するお得なキャンペーンも開催中

 「GALLERIA GCR2070RGF-QC」は、5月17日まで開催する「Red Dead Redemption 2 バンドルキャンペーン」および、5月31日まで開催する「Intel UNLEASH YOUR BRILLIANCE バンドルキャンペーン」の対象製品となっている(Minecraft 同梱モデルは対象外)。

 「Red Dead Redemption 2 バンドルキャンペーン」では、話題の西部劇アクション「Red Dead Redemption 2」のゲームバンドル版引き換えコードが特典として付属するというもの。キャンペーン期間は5月17日までで、コードの引き換え期限は5月31日までだ。

 「Intel UNLEASH YOUR BRILLIANCE バンドルキャンペーン」は、ドスパラでの第9世代Intel Core i5/i7/i9プロセッサー単品、もしくはプロセッサー搭載の対象PCの購入者を対象に、「ストリートファイター V チャンピオンエディション PC 版」のSteam用シリアルコードをプレゼントするもの。毎月先着800名という限定数があり、配布期間は5月31日まで。コードの引き換え期限は6月30日まで。

 いずれのキャンペーンも、応募にはIntel Digital Hub アカウントが必要となる。応募方法詳細は下記キャンペーンサイトにて案内されているので忘れずチェックしよう。