【特別企画】

女子大生ゲーマーがGALLERIAの新型ノートPCを使い倒してみたよ♪

“ゲーマーの1日に寄り添うゲーミングノート”は大学生達に何をもたらすのか?

【GCR1660TGF-QC】

9月19日受注開始

価格:189,980円(税別)

 突然だが筆者の姪っ子はなかなかのゲーマーである。といっても筆者の影響ではなく、気づいたら堂々たるゲーマーに育っていた。ただ、ゲーマーとしての嗜好はやや特殊で、ほぼホラーしか遊ばない。古くは「Left 4 Dead」を皮切りに、「バイオハザード」シリーズ、「サイコブレイク」シリーズ、「13日の金曜日」などを好んでプレイする。そして今は「Dead by Daylight」にご執心である。ホラーゲームが好きな理由は「ん~~、日々の足りない刺激がここにある、みたいな?」というどこにでもいるようなごく普通のJD(女子大生)である。

 なぜ筆者がそんなに姪っ子のゲーマーっぷりに詳しいかというと、姪の自宅には上記タイトルをPCでプレイする環境がないため、たびたび我が家に泊まりがけで遊びに来るからである。そこで筆者は単に自由に遊ばせるだけでなく、テストマーケティング的な観点から、その当時のAAAタイトルを遊ばせて感想を聞き出そうとするのだが、ホラーではない時点で興味が削がれるようで、たいてい長続きせず、結局「Dead by Daylight」に戻っていく。このゲーム業界では残念ながら食べていけないであろう極端な偏食ゲーマーといっていい。

【我が姪はなかなかのゲーマー】
我が姪は昨年度までアメリカに留学していたが、年末年始に寮から追い出されるというので正月休みを使って会いに行き、一緒に過ごした。「PS4持ってきて!」というのでわざわざ持っていったらずっと「Dead by Daylight」をプレイしていた

 そうしたなか、サードウェーブから「“ゲーマーの1日に寄り添うゲーミングノート”を新たに開発したので、メインターゲットとなる大学生を起用したレビューができないか?」と依頼があった。

 “ゲーマーの1日に寄り添うゲーミングノート”とは、9月19日に発表された新設計のゲーミングノートPC「GCR1660TGF-QC」である。これまでスティック型のPCやNUCなど、従来のイメージを打ち破る革新的なプロダクトを生み出してきたIntelとの提携による新型ゲーミングノートで、GPUを内蔵しながら2kgを切る軽さ(1.87kg)、カバンやリュックに無理なく収まる薄さ(20.5mm)、そしてたっぷりの駆動時間(10時間)を実現している。スペックだけ見れば、大学生に限定せず、幅広い層のPCゲーマーや、原稿もゲームもどっちもやりたい我々ゲームメディアの記者にピッタリな製品だ。

 しかし(女子)大学生は小難しい生き物だ。イヤなものは「イヤだ」と言うし、可愛くないもの、クールでないものはいきなり興味の対象外になる。このため打ち合わせで、「学生からは期待するような反応が返ってこない可能性がありますよ?」と伝えたところ、「大学生のような新しいゲーマー層を獲得したいので、それでも構わないのでぜひやって貰いたいです」ということなので、承ることにした。

 確かにGALLERIAは20台後半以降のPCゲーマー層に対しては、かなり認知、普及は進んでいるものの、それより若い層、特に女性に対するリーチは十分ではないため、機能性、携帯性、そしてコスパに優れた「GCR1660TGF-QC」のリリースを機に、しっかりリーチしたいというわけだ。

 前置きが長くなってしまったが、サードウェーブからやっかいな相談を受けたときに、真っ先に思い付いたのが我が姪である。小洒落たショルダーバッグにたっぷりのコスメ、iPhone(デコり済み)、そしてMacBook(ローズゴールド)しか入れていない女子大生ゲーマーに「GCR1660TGF-QC」に持たせるとどういうことが起きるのか。本稿はその検証レポートである。

【我が姪】
「がんばりまーす♪」

本体デザイン、携帯性、ゲーミング性能、総合評価の4本勝負!

 姪っ子を使った検証は4つの項目で行なった。本体デザイン、携帯性、ゲーミング性能、そして総合評価。基本的な比較対象は、姪っ子のメインマシンであるMacBookである。

 ちなみに我が姪は「忖度とかしたほうがいいの?」と聞いてくるぐらい忖度を知らない人間なので、ストレートで正直な感想を書いてもらい、その上で筆者が足りない情報を補足するという二段階方式で紹介を検証を行なっている。「GCR1660TGF-QC」については、GAME Watch認定プログラムでしっかり検証しているのでそちらを参照いただきたい。

GAME Watch認定ゲーミングノートPC「GALLERIA GCR1660TGF-QC」レビュー

本体について~MacBookより大きくて厚いけどこれでPCゲームが遊べるのはスゴい! “虹色ネオン”もイイ!

 いつもPCで利用しているYouTubeや、Webブラウジング、大学の履修クラスのサーチ、レポートの執筆などを行なったが、普段使っているMacBookと変わらない感覚で使用できた。ゲーミングノートPCというと、女子大生だと持つのを諦めるぐらい大きくて分厚いものが多い中、これはとてもスリム。ただ、私が普段使用しているMacBookと比べると、まだ少し厚くて重いので、MacBookぐらいになるといいけどそれは難しいのかな?(編注:難しい) また、スピーカーの音量が低めで、音がこもった感じで聞こえてしまい、いつもスマホの外部スピーカーで音を出しながらゲーム実況を視聴している私からすると楽しさが薄れてしまうかな。

【普通に使えます】

 本体デザインについてはゲーミングノートPCとしてはかなり薄めで好印象。MacBookより厚いのが残念だけど、MacBookではゲームができないから、同列には比べられない。液晶パネルは、本体のギリギリまであって広々!(編注:ベゼルレスのことを指している)。動画の映像、発色も綺麗だし、MacBookと変わらないと感じた。

 キーボードはMacBookに慣れていると少し押しにくいけど、しっかりと押した感じがあるので、キーボードを使ったときのゲームのしやすさはGALLERIAの方が上。タッチパッドもMacBookと同じ感覚で普通に使える。でも、私はゲームをするならマウスか、ゲームパッドを使うかな。

【YouTube視聴中】

 ちょっと気になったのはカラバリ。このグレー(編注:正確にはガンメタル)はMacBookと比較するとやっぱり無骨で、もっと可愛い色があるといいな。Razerみたいにピンクで統一できるような選択肢があると女子大生にも響くと思う。私のまわりの女子大生はみんな見栄っ張り。オシャレで可愛いものを持ち歩きたいし、さりげなく自慢したい。このGALLERIAはまだそこまで行ってないかなと思う。ただ、虹色ネオン(編注:RGBイルミネーションを指している)は使ってて楽しいし、オシャレ! MacBookにはない遊びの要素で、私は「さあゲームをやろう」という気持ちになったし、より楽しくゲームが遊べたな。

・本体について中村の補足

 本体デザインについてはほぼ予想通りの反応だった。やはり女子大生は見た目から入る。Razerですべてピンクカラーで統一できる「Quartz Pink」が発表された際、見た目だけで「これ欲しい! どこで買えるの!」と騒いでたぐらいで、判断基準が瞬間最大風速的に「性能0:見た目10」になる生き物であることがわかる。

 また、姪っ子は最初に買い与えられたノートPCが幸か不幸か、ステータスをデザイン性に大きく振り込んだMacBookだったため、ノートPCに対する捉え方が極端に偏っている。ノートPCでゲームをプレイする事の難しさを理解せず、またゲーミングノートPCの苦難の歴史をまったく把握していないため、言いたい放題言っている印象である。

 「GCR1660TGF-QC」本体のポイントは、インテルとの協力で実現した、史上最高クラスのパフォーマンスとモビリティの両立だ。

 15.6型/第9世代Core i7・GTX16/20シリーズ搭載モデルで国内最軽量を実現している。厚さは20.5mmとガッツリ薄く、それでいて本体の素材にマグネシウム合金ボディを採用し、高い耐久性を誇る。そして姪も気づいたようにモニターは画面占有率94.5%を誇るベゼルレスデザインを採用。わずか4.5mmの狭額ベゼルを採用し、144Hz駆動の15.6インチフルHDモニターを埋め込んでいる。

 その上で、本体内部にゲーミング性能をたっぷり詰め込んでいる。GPUはオンボードではなく、GeForce GTX 1660Ti、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDという布陣で、GAME Watch認定プログラムでもご紹介しているように、「モンスターハンター:ワールド」や「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」といった現行の人気PCゲームタイトルを60fps以上で動作させることができる。それでいて価格は19万円を切る189,980円(税別)と、かつてなんとかPCゲームが遊べるゲーミングノートPCを30万円オーバーで購入していた筆者からすると、良い時代が来たなという印象である。

携帯性について~ゲームパソコンが持ち運べるのはウレシイけど、ゲームに必須な電源アダプタがショルダーバッグに入りません……

 バレないように外に持ち出して使ってみたけど、MacBook(編注:0.92kg)と比べるとやっぱり重い! あと15インチは大きくてショルダーバッグからはみ出してしまう。

【いかに「GCR1660TGF-QC」といえどもショルダーバッグには入らない】
いつものバッグの中身。MacBookとお財布、サングラス、スマホ、ハンカチなどが入ってるが、本人曰く「もうこれでも限界」
「GCR1660TGF-QC」本体と電源アダプタを入れたところ。「もう何も入らないよ!」

 持ち出して使うという点では、普段使いするか、ゲームをするかによって評価が大きく違うかな。普段使いならバッテリー消費をあまり気にせずにずっと使い続けられてとてもいい。ちょこちょこ使うなら1日持ちそう。でもMacBookもかなり長時間使えるから、評価は同じぐらいかな(編注:バッテリー駆動時間は両モデルともに10時間)。

 お外でゲームを遊ぼうと思うと、MacBookはゲームができないから、GALLERIAのほうが優れていると言える。だけど、試しに「モンハン」(「モンスターハンター:ワールド」)を遊んでみたら15分でバッテリーの残りが70%まで減ってしまって、パーティーを組んで遊んだら途中でバッテリーがなくなりそうで恐い。

 だから外でゲームをするなら電源アダプターを持っていく必要があるけど、その電源アダプターが大きくて重い! ショルダーバッグに入らないし、もし入ったとしてもこの電源アダプターは正直持ち運びたくないかなー。MacBookみたいにアダプターをもっと小さくしてくれるか、ゲームしても10時間バッテリーが持つようにならないのかな?(編注:ならない)。

 女子大生は重いものはできるだけ持ちたくない。移動先でもゲームができるのは素晴らしいけど、だからといって大きな電源アダプタが必要になるのは、携帯性を大きく損ねていると思う。ノートPC自体はスリムでいいのに、ちょっともったいないなという感じです。

【巨大な電源アダプタ】

・携帯性について中村の補足

 姪っ子がテストを開始してから「自宅だと途中でゲームが止まってオンラインゲームがちゃんと遊べない」というので、不具合の可能性も視野に入れて我が家に持ってきて貰った。結果としては引いている回線の細さが問題で、PCにはまったく異常がなかったが、そのときにリュックやビジネスバッグのような手頃な運搬手段がなかったため、なんと小さなスーツケースで運んできた。「ちゃんとショルダーバッグに入れて持ち運ばないとテストの意味がないじゃないか」と叱ると、「だって電源アダプタが入んないんだもん!」とぶりぶり怒ってきた。女子大生はショルダーバッグの次は、一気にスーツケースになってしまうわけだ。

 筆者は、携帯性については十分なゲーミング性能を備えながら2kgを切る本体に姪も大満足するだろうと思っていたが、このテストでも目論見が外れた。ゲームプレイ時の「バッテリー駆動時間」、GPUを駆動させるための大きめの「電源アダプタ」という、ゲーミングノートにおける痛い2点を正確に突いてきた。

 ケース内のスペースに余裕のあるデスクトップPCと比較してノートPCはスペースにまったく余裕がないため、電流の変圧・整流・安定化を行なうための本体部分は外出しになるケースが多い。ノートPCの携帯性はこの電源アダプタも含めたトータルで測られるべきというのはそのとおりで、ノートPC本体と電源アダプタの両方の重量をカウントすると3kgを超えてしまう。特にノートPCでゲームを遊ぼうと考えた場合、やはり電源アダプタの携帯は必須となるため、「GCR1660TGF-QC」は、他のゲーミングノートよりトータルの重量は軽いという言い方はできるが、女子大生を含む、学生達が気軽に持ち運べるというところまではまだ行かないと言えそうだ。

ゲーミング性能について~どこでもゲームができて最高! でもちょっとファンがうるさいかな?

 やっと本題のゲーム検証です! メインでプレイしたものは、日頃からプレイしている「DbD(Dead by Daylight)」、「モンハン(モンスターハンター:ワールド)」、「L4D2(Left for Dead 2)」、「13日の金曜日」など。

 「L4D2」のような軽いゲームから、「モンハン」のように比較的重いゲームまで、オンライン、オフライン、色々な環境で遊んだけど、ゲームカフェのデスクトップPCと同じような感覚で、どれも問題なくプレイできた。さすがゲーミングPC!(編注:小馬鹿にしているように感じられる) ノートPCはモニターが小さくてゲームがしづらいというイメージがあるけど、このGALLERIAは筐体のふちギリギリまでモニターがあるので、大きく感じられる。映像も綺麗で、とても快適。ノートPCという小さな画面でも臨場感が感じられたことは驚きだった。

【ゲームプレイ】
ゲームプレイは我が家でも遊んで貰った。姪はPS4でも遊ぶため、ゲームパッド派
このキラーに囚われた際の高速レバガチャ具合が、姪のガチゲーマー度を表わしている
風呂上がり後も当然「Dead by Daylight」をやる

 気になったのはスピーカーの弱さかな。私は日頃からスピーカーで音を出して、自分も大声を出しながらプレイしたい派。「DbD」では、ゲーム内の音がとても重要で、音からの情報が勝敗を分けることも多い。だけど、このGALLERIAはスピーカーのボリュームを最大にしてもなかなか音が大きくならなくて、TVを付けてアニメを観ながらとか、友達と話しながらとかだと、必要な情報を音から拾うことが難しかった。

 なんでかなーと思ってちょっと調べたんだけど、冷却ファンの音がゲーム音をかき消してしまっているみたい。このコンパクトサイズに、これだけのゲーム機能を積むためには仕方がないかもしれないけど、ちょっとうるさいからゲームをするときぐらいファンの音を消すことはできないのかな?(編注:できない。排熱を止めたらすぐにフリーズする)。聖司君によればできないみたいだから、みんなにはヘッドセットの使用をおすすめしたい。私はヘッドセットに変えたら凄く快適になったよ!

・ゲーミング性能について中村補足

 先述したように、姪に「GCR1660TGF-QC」を我が家に持ってこさせて1日リビングで遊ばせてみた。筆者は自室で別の作業をしながら、ときおり観に行くという感じで、検証として厚みを持たせるために色々やらせるのだが、本人が1番遊びたいゲームは「Dead by Daylight」で、しばらくするとちゃっかり「Dead by Daylight」に戻っている。ご飯の時間が来て妻に怒られるまでずっとやっている感じで、この持続力、ハマり方はやはり若さだなあと感心させられる。

 姪の変なクセは、独り言が凄まじいことで、「ヤダヤダヤダ」等の拒否系を筆頭に、「きてるよきてるよきてるよ!」などの味方に対する呼びかけ系、「多分無理ゲーなんだよなー」、「バカバカバカバカ、バカ!」、「バベチリ(バーベキュー&チリ、キラーの定番パークの1つ)強いよなー」、「都会の逃走術(ネアの固有パークの1つ)が来ちゃったなんて最高だぜ」、「破滅(キラーの定番パークの1つ)どうにかしないとヤバくないですかぁ?」といった固まった台詞をずっとつぶやきながらゲームをしている。ボイスチャットは使っていないため、完全に独り言である。彼女が社会に出たらどういう大人になるのだろうと叔父として一抹の不安を覚えざるを得ない。

【独り言がうるさい姪】

 そういう話はどうでもいいとして、実際に自宅で遊ばせてみて実感したのは、ゲーミングノートPCはゲーミングノートPCの良さがあるということ。姪は、ゲーミングカフェに行ったことがあり(しかし両親に出入りが禁止され、だから我が家に来るわけである)、ゲーミングデスクトップPCとゲーミングモニターがもたらす極上のPCゲーミングワールドの味を知ってしまった。このため、「お金を貯めたらデスクトップPCを買うんだ」が口癖だが、実際にはデスクトップPCは、それ単体では使えないし、別途モニター、キーボード、マウス、スピーカー等、様々なデバイスが必要となるし、なんといっても設置に場所を取る。

 ゲーミングノートPCなら、プレイする位置を柔軟に変えられるため、アニメを観ながらゲームを楽しんだり、ゲームを終えたらすぐ片付けて夕食にできる。そういうノートPCで、PCゲームに必要不可欠な性能を備えたものが比較的手軽な値段で手に入るようになったのは、繰り返すが良い時代になったなと思わざるを得ない。

【ゲームをしながらアニメを観る姪】
巧いキラーに吊るされた後、ふてくされ気味でアニメ「タッチ」を観る姪。ノートPCは場所の制約を受けないのがメリットだ

総合評価~ゲーミングノートPCという選択肢があることに気づいた

 私は今までスマホとMacBookだけで過ごしてきて、これからお金を貯めて良いグラボ(編注:ビデオカード)を積んだデスクトップPCを買おうと思っていたけど、ゲーミングノートPCという選択肢もあるということをはじめて知った。

 このGALLERIAは大学生活に必要なすべての機能を備えながら、綺麗な映像でゲーム配信やNetflixを観たり、さらになおかつPCゲームもしっかりできるというのは、ゲーマーが多い大学生には嬉しいと感じる人も多いと思う。重さやバッテリー、アダプタ、スピーカーなどについていくつか改善点も挙げたが、やっぱり「ゲームができる」というのはゲーマーの私にとって何事にも代えがたいメリット。デザインの面では、MacBookに一歩譲るところがあるが、ゲームが持ち運べるのはこのGALLERIAならではの強みだと思う。

【シチュエーションを問わず使えるノートPC】

 このため「ゲームも遊べるノートPCが欲しい」と考えている男子学生にとってはとてもいいノートPCだと思う。ただ、女子大生もターゲットに含めるならグレー一色(編注:正確にはガンメタルとブラックの2色展開)の本体デザインは魅力が足りない。ゲーマーとは言え女子なので、可愛い、素敵と感じられるデザイン、カラーを希望したい。デザインはもっと薄くて軽くお洒落なもの、カラーはやっぱりピンク系がいいな(編注:難しいと思う)。

 学校でのゲームプレイにこだわらなければ、ノートPC本体だけならは持ち運べるレベルの重さだし、大学生活で大活躍できると思う。自宅に帰ったら電源アダプターに接続してお好みのPCゲームを楽しむ。この使い方が一番このノートには合ってるんじゃないかと思った。この新しいタイプのゲーミングノートPCが多くの大学生が手に取ってくれることを楽しみにしています!

【楽しみにしています!】

・総合評価について中村補足

 このハラハラするような検証テストもようやく最終評価を迎えた。普段の叔父と姪ではなく、担当編集とテスターという立場で話をして感じたのは、ゲーミングノートPCという“機能性の固まり”のようなプロダクトにおいても、世代によって、性別によって、評価の仕方が全然違うということだ。

 パフォーマンスとモビリティの高いレベルでの両立という点で、1つの到達点に達した「GCR1660TGF-QC」だが、デザイン重視の女子大生には、かくも辛い評価を付けられるものなんだなという気づきがあった。何度か触れてきたように姪はゲーマーでもあるので、スピーカーやゲームプレイ時におけるバッテリー駆動時間など、普通の女子大生なら気づかないようなことにも嘴を突っ込んでいる。

 パフォーマンスとモビリティは相反するもので“完璧なゲーミングノートPC”というのは、画期的な技術的ブレイクスルーがない限り今後も難しいと思われるが、ゲーミングPCといえども持ち物であって、持ち物である以上、デザイン性や、カラバリの多様さは常に求められるという意見は、女子大生ならではの指摘だなと思った。

【まっピンク】
抜き打ち所持品検査をしたところ、所持品が全部ピンクで統一されていた。なかなか強敵だと言えよう

 テスト後に姪よりPCの返却を受けて筆者も触れてみたが、個人的に気に入ったのは、パフォーマンスとモビリティの両立に加えて、筐体の剛性の高さとキーボードの打ちやすさだ。モニター部もベゼルレスに144Hz駆動のパネルを採用するなど、トータルでの満足感が非常に高い。価格もこなれているし、より高いパフォーマンスを求める向きには、その上位モデルとしてGeForce RTX 2070を搭載した上位モデル「GCR2070RGF-QC」も用意されており、使い方と予算に応じて選べるのも嬉しい。ゲーミングノートの新調を考えているゲームファンはぜひ候補の1つに加えてみては如何だろうか?