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春商戦のゲーミングPC選びのポイント ~ノートPC編~
ケース2 ~ 持ち歩いて使える小型・軽量ゲーミングノートPC
(2013/3/15 00:00)
ケース2 ~ 持ち歩いて使える小型・軽量ゲーミングノートPC
次は持ち運びも便利な小型・軽量のゲーミングノートPCをご紹介したい。以前はGPUを搭載した小型・軽量のノートPCが各社から発売されていたのだが、最近はCPU内蔵グラフィックスの性能が向上し、通常の画面描画や動画再生などで不自由しなくなったため、以前よりかなり品数は減っている。特に大手PCメーカーのラインナップからはほとんどなくなってしまった。
そもそもモバイルノートでは、長時間のバッテリー駆動が求められる。しかしGPUを搭載すればその分だけ消費電力が増し、バッテリー駆動時間の面では不利になる。よって、小型・軽量とゲーミングというのはそもそも相性が悪い。ニーズの面でもニッチなのは容易に想像がつくのだが、ゲーム好きだが出張の多いサラリーマンや、取材で各地を訪れるゲーム誌記者にとっては、小さなオールインワンノートは大変ありがたい存在なのだ。
この分野に見える1つの光明は、Ultrabookの存在だ。Ultrabookはインテルが提唱した薄型ノートPCのカテゴリで、本体の厚さが約2cm以下という条件があるため、小型・軽量の製品が多い(重量規定はないようで、重さはばらつきがある)。これまでに様々な製品が発売されており、中にはGPUを搭載したモデルも僅かながら登場している。
ただ本体が薄型であることから、搭載しているGPUはケース1で紹介したゲーミングPCに比べれば劣る。しかしスマートなフォルムと、2kgを切る軽さのPCで3Dゲームを動かせるというだけでも、十分魅力的な製品だ。
他にも一部のショップブランドPCで、小型の本体にGPUを組み込んだ製品が発売されている。それを含めて、注目の製品を紹介する。
重量約1.59kg、14インチ液晶を搭載して厚さ21mmの本体に、GeForce GT 640Mを搭載したUltrabook。CPUは2コアのCore i7-3517U、メインメモリ8GB、128GB SSDと充実した内容で、価格は104,970円。
ドスパラのゲーミングPCブランド「ガレリア」を冠した、れっきとしたゲーミングPC。液晶の解像度は1,600×900ドットと高めで、バッテリー駆動時間も約5時間を確保しており、純粋にUltrabookとしても魅力的な製品だ。
重量約1.4kg、13.3インチのノングレアフルHD液晶を搭載したUltrabook。GPUはGeForce GT 620Mを搭載。CPUは2コアのCore i5-3317U、メインメモリ4GB、24GBのキャッシュメモリを搭載した500GB HDDなどの構成で、価格は実売で8万円前後。
ゲーミングPCと呼ぶにはGPUがやや非力だが、ベンチマークでは内蔵グラフィックスの2倍程度のスコアを出している。ただそれ以外のスペックは、価格から見れば割安感がある。軽量なGPU搭載ノートとしては貴重な存在だが、上と比べるとゲーミングよりもUltrabookとしての運用を重視したいという人向け。
・マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i300SA10
11.6インチ液晶搭載で重量は約1.8kgという小型のモデルながら、GeForce GT 650Mを搭載するパワフルな一品。CPUは4コアのCore i7-3630QM、メインメモリ4GB、320GB HDDなどの構成で、価格は79,800円。
特徴は何といってもそのサイズ。小さなボディに大型ノートに匹敵するスペックを詰め込みつつ、価格も抑えられていることから、マウスコンピューターのゲーミングノートPCの中で1番人気の機種となっている。他にCPUを2コアのCore i3-3120Mにしたモデルがあり、価格は69,930円とさらにお安くなっている。さらにBTOや派生モデルでSSDも選択可能。