ゲームポット、新作オンラインアクションACT「ハウリングソード」先行体験レポート
派手な技でコンボを繰り出す、3Dベルトスクロールアクション
株式会社ゲームポットはWindows用オンラインアクションゲーム「Howling Sword(ハウリングソード)」のオープンβテストを11月25日に実施する。「ハウリングソード」は韓国のESTsoftが開発した、3Dのベルトスクロールアクション。韓国では今年の3月上旬から正式サービスが始まっている。11月22日と23日の両日は一足先にゲームをプレイできるPreOBTの開催も発表された。今回、日本での正式な発表を前にゲームポット内で一足早く「ハウリングソード」をプレイする機会を得たのでご紹介したい。
本作は10代や20代の男性ユーザーをターゲットとしたアクションゲーム。ゲームパッドに対応し、簡単操作で派手なアクションを手軽に繰り出せることが売りだ。街はMMOエリア、戦闘フィールドはMOのインスタンス形式になっており、1人で遊ぶこともできるが、最大4人で組むパーティーで遊ぶのが面白い。また8人で遊ぶPvPも楽しめる。将来はギルド戦なども計画されているそうだ。
今回は、ソロプレイでのダンジョンプレイを試す事ができた。このサポートでは「ハウリングソード」の世界観やキャラクターの特徴、そしてプレイしてみたバトルの様子などを紹介したい。
■ キャラクターを柱にコンシューマゲームのように進むストーリー
コンシューマゲームのRPGのように、自分のキャラクターにも性格設定や固有の名前があり、イベントシーンでは台詞も喋りまくる |
舞台となるのはファンタジー風の世界。プレーヤーキャラクターにはいくつかの職業があり、それぞれの職業の登場人物として登場する。ゲームはシナリオによって進行するが、その中にはキャラクター同士のセリフのやりとりがあったりとコンシューマゲームっぽい雰囲気。街中でクエストを受けた時だけではなく、ダンジョンでの戦闘中にもストーリーが進むことがある。ボスの演出などにもカットシーンが使われていて、結構凝っている。日本版では戦闘中の声は間島淳司さん、平田宏美さんが担当している。
プレーヤーキャラクターの職業は、両手剣を使う重量系の「ブレーカー」と片手剣を使う「無礼だ-」。これらは1次職で、レベル16でクエストをこなすと2次職に転職できるようになる。それ以外にも新2次職や、新しい1次職シーフやアーチャー、モンクなどの追加も検討中なのだそうだ。
ストーリーモード以外にも、友達と遊ぶコミュニケーション要素としてPvPが実装されている。PvPは専用の広場にいって、ルームを立てたりほかのプレーヤーが立てたルームに参加して遊ぶ事になる。現状では1体1と8人までのチーム戦やバトルロワイヤルが遊べる。将来的にはギルド戦も導入される予定だ。
アルフォンソ(ブレーカー) | クリスティアン(ブレイダー) |
チュートリアルを兼ねたオープニングイベントでは、自分以外のキャラクターが1人ずつ登場してくる |
■ 派手なアクションでコンボ攻撃。さらに変身しての必殺技も
変身ゲージが貯まると「古代種族」に変身して強力な必殺技を繰り出すことができる |
基本操作は「攻撃」、「ジャンプ」、「ダッシュ」が基本で、後はそれらを組み合わせたダッシュジャンプやジャンプ攻撃、ダッシュ攻撃がある。ダウンしたときには、起き上がるための「前転」や起き上がりざまに攻撃をする「起き上がり攻撃」も可能。
操作はキーボードのほかゲームパッドにも完全対応している。アクションゲームと言っても難しい操作は必要なく、最初はガチャガチャとコントローラーを動かしているだけでも敵を倒せてしまう。上級者になれば、コンボや連携スキルなどを使ってより強力な技を繰り出す事もできる。
「連携スキル」は、1つのスキルを使用した後にタイミング良く押すことで発動する追加攻撃のスキル。ほかにも格闘ゲームのようにコマンドを組みあわせて出す技もある。またキャラクターは職業ごとに固有の能力をもっている。例えば「ブレーカー」は「貯め攻撃」を使うことができる。通常の攻撃でもボタンを押したまましばらく待つと、パワーアップしたスキルを撃つことができるようになる。このスキルは威力はもちろん、通常とは違う派手なエフェクトがついた攻撃で見た目の爽快感も格別だ。
さらに、必殺技としてプレーヤーキャラクターが変身するという技がある。ダンジョン内で敵を倒したりオブジェクトを破壊していくと「変身ゲージ」の中に「根源のオーブ」というエネルギーが貯まっていく。ゲージが満タンになると、「下級大地の結晶」というアイテムを消費して30秒間「古代種族」という鎧をまとった騎士のような姿に変身することができるようになる。その姿で戦うと変身前とは異なるスキルや、一撃必殺の大技を繰り出すことができる。
使用するスキルはスキルツリーの中に一覧でまとめられていて、レベルアップの時やシナリオを進めた時に獲得できるスキルポイントを使って覚えたり強化したりして育てていく。
攻撃を連続して繰り出すとコンボがつながる。通常攻撃と連携攻撃を駆使して、大コンボを狙おう | |
「ブレーカー」の能力「貯め攻撃」。同じスキルでも貯めることでエフェクトや威力が変化する | |
「古代種族」への変身。変身していられるのは30秒間だが、強力な必殺技で敵を一掃できる |
■ 多彩なギミックと、各種のクエストが待ち受けるダンジョン
変身ゲージが貯まると「古代種族」に変身して強力な必殺技を繰り出すことができる |
OBTでは、2つの街と約40あまりのダンジョンが解放される。フィールドのあちこちにダンジョンへの入り口があり、入った場所には更にいくつかのレベル別のダンジョンへの入り口がある。ダンジョンは1回クリアするごとにランキングが出て、ランクによって獲得できる報酬が変わる。ランクは「F」から「S」まであり、更に特殊な条件下で「SS」と「SSS」も獲得できる。このランクによって獲得できる報酬が変わる仕組みだ。
ランキングの判定基準となる要素は、クリアタイム、倒したモンスターの数、ミッションポイント、敵から受けたダメージ回数など多彩なので、ただモンスターを倒しているだけでは高いランクは狙えない。
またダンジョン内で受けられるミッションがあるのだが、受けるダメージを何回以内でクリアせよといった、ソロでは難易度の高いものがある。ダンジョンのレベルが上がっていくと、クリアも難しくなっていくのでパーティーを組んで戦うことになる。
今回試したのは「アルペン遺跡」という初心者用のダンジョン。ダンジョン内ではレバーでドアを開けたり、障害物やトラップを避けたりといったギミックが用意されている。今回のダンジョンでは途中で道が2つに分かれていて、どちらかはボスもう一方は宝箱のある部屋へとつながっていた。この2つは任意で選ぶことができる。両方に行くこともできるし、タイムアタックを狙うならボスだけを倒して早いクリアを狙う事もできる。
また、通常のダンジョンとは別に、アイテムが手に入る隠しダンジョンがある。街から最初に入るダンジョンのポータルとなるマップに、モンスターがたむろしている場所がある。そこにいるモンスターを全て倒すと、隠しダンジョンへの入り口が現れる。
隠しダンジョンには毎回クリアの条件が違うミニダンジョン。例えばボスを倒せといったものや、1分以内にクリアするとか、ダメージを受ける回数を20回以内にするなどが、入るたびに提示される。クリアすると生産に使うレシピや。30分間攻撃力が上昇する効果のあるアイテムなどが手に入る。
そのダンジョンの大ボスを倒せばクリア。1回のダンジョン攻略は短いものなら10分もかからない | |
ダンジョンに入る前のフィールドに出現する隠しダンジョンへの入り口。中に入ると、クリア条件が提示される |
■ 輝くエフェクトが付く武器の強化やアバターで個性を主張
キャラクターが持つ武器はダンジョンリザルトの報酬でも手に入るが、よりレアで強い武器は、ボスからのレアドロップかプレーヤーの生産品となる。アイテムは街にあるオークションで、プレーヤー同士の取引が可能だ。手に入れた武器は強化することで更に強くすることができる。「+10」以上の強化では失敗すると武器自体がロストしてしまう危険があるが、強化していくことで武器が輝く特別なエフェクトがつくので、先行してサービスしている韓国でも強化に挑戦するプレーヤーは多いらしい。
武器以外の見た目はアバターで変更することができる。アバターは装備とは別に設定することができ、イベントで配布したり、課金アイテムとして入る予定だ。
体験プレイの最後に、かなり上のレベルにならなければ覚えられないスキルを見せてもらった。画面全体を使った派手でスピード感のある技で、まさに剣豪という雰囲気だった。ゲームパッドに対応するなど、日本市場をかなり意識している本作が、群雄割拠状態になりつつあるオンラインアクションゲームの中で、本作がどれ程の人気を獲得できるか期待したい。
対人専用のエリア。ここでルームを作って、個人戦やチーム戦のバトルを楽しめる |
※画面はすべて開発中のものです
(C) ESTsoft Corp. All rights reserved. 2010 Licensed and published for Japan by Gamepot Inc.
□ゲームポットのホームページ
http://www.gamepot.co.jp/
(2010年 11月 18日)