ニュース

【E3 2013】PS4「inFAMOUS: Second Son」プレビュー

煙の能力を持つ新ヒーロー・デルソン登場!

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 Sony Computer Entertainment Americaはクローズドブースにて、2014年発売予定のプレイステーション 4向けオープンワールド「inFAMOUS: Second Son」のデモンストレーションを行なった。本稿ではデモで明らかになった要素を紹介したい。

 「inFAMOUS: Second Son」はこれまでPS3で展開していた「inFAMOUS」シリーズの最新作で、新たな主人公「デルソン」の物語が展開する。舞台も新たな街シアトルとなる。

支配された街シアトルで、超能力者デルソンのパワーが炸裂する

新主人公デルソン。仲間を探すために行動を開始する
街を支配するDUP。サブマシンガンやボディアーマーで武装している

 「inFAMOUS: Second Son」は前作「inFAMOUS 2」から7年後の世界となる。人々は超能力を使える「コンジット」を恐れているのか、我々の世界とは異なる歴史を歩んでいるようだ。

 主人公デルソンは何らかの理由で特殊能力が使える。彼のいる街シアトルは武装した自警団「DUP」に半ば支配されてしまっている。今回のデモプレイでは、このDUPにデルソンが戦いを挑んでいく。

 デルソンは“煙(スモーク)”の能力を持っている。前作の主人公コールは電気の力を持っていたが、デルソンの能力は似て非なる能力だ。今回のデモではデルソンの様々な能力を見ることができた。デルソンは短い距離のテレポートを行なうことができる。この時デルソンの体はまるで燃え尽きたように空気に拡散し、離れた空間に実体化する。

 そして彼がつかみかかると、敵は体を燃やされるのか、昏倒してしまう。デルソンはDUP達を襲撃し、1人1人を倒していく。手からは炎の弾を出す。この弾は強力で建物なども破壊できる。敵を直接狙わなくても、建物の瓦礫で埋めてしまって撃退できる。また、コールのように手からエネルギーを出して滑空することも可能で、短距離テレポートと組み合わせ、空を飛ぶことも可能だ。また短距離テレポートで金網をすり抜けるアクションも見ることができた。

 これまでの作品とは圧倒的に異なるのは、そのグラフィックスだ。PS4のパワーでより現実的な世界の描画が可能となり、さらにその建物が戦いで崩壊していくのは驚かされる。超能力の描写もリアルで、前作と多くの共通点を持ちながら、より見応えのある情景を作り出している。

 今作ではデルソンは、「同じような能力を持つ仲間」を探すことを目的としているという。広大な世界を舞台としたオープンワールドで、これまでの作品同様、プレーヤーの選択で物語は変化していく。またデルソンは煙以外の能力も獲得するという。

 デモでのクライマックスは、デルソンの必殺技。空中に飛び上がり、こちらのカメラに笑いかけた後、煙に姿を変えて急降下、発生した爆風により周囲の敵をまとめて吹き飛ばした。非常に派手でカッコイイ技だ。今作の超能力表現にさらに期待がふくらんだ。

【inFAMOUS Second Son - E3 Trailer (PS4) | E3 2013】

超能力者の存在に世界はどう変化していくか。よりリアルな世界へ

体を灰のように崩してレポート。背後から攻撃を加える
腕に巻いた鎖に炎を宿しての攻撃もできる

 デモの後、開発者にもう少しゲームのディテールを聞くことができた。コールは頻繁にエネルギー切れになってしまったが、今回のデモではエネルギー切れがないようだった。しかし聞いてみると決してそういうことではなく、デルソンは様々な場所で、「煙」を吸収できるとのことだ。

 煙というのは強そうに見えないが、煙を生むための炎や、灰といった要素も内包しており、その能力のイメージは大きくふくらんでいく。様々な能力を披露したが、この力をゲームのどの段階で発揮するのか、また他にどのような能力があるかは秘密だという。

 物語は前作の7年後。ストーリーは直接は繋がっていないが、前作までのコールの行動が世界に影響を及ぼした世界だという。前作と大きく違う点は、コールは能力者達コンジットに支配された世界で戦っていたが、デルソンはコンジットを恐れは移籍しようとする人達が支配する世界で戦うことになる。今作はより“リアル”にコンジットという怪物が存在する時の人々がどう安全や自由を保つかがテーマとなり、プレーヤーの活躍で物語は変化していく。

 気になるコールの存在だが「まったく出てこないというわけではない」とのこと。前2作でコールの物語は語り尽くしているという。デルソンとコールが出会う時、というのはとても興味をそそられる。続報に期待したい。

(勝田哲也)