バンダイナムコ、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」
追加機体、新システムなど、プレス向け体験会で判明した新情報をレポート!


2012年春 稼動予定


 12月8日、株式会社バンダイナムコゲームスは、AM新商品のプレス向け体験会を商談会とあわせて開催し、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」、「DARK ESCAPE 3D」、「太鼓の達人」、「鉄拳タッグトーナメント2」の4タイトルを出展した。

 前回は「DARK ESCAPE 3D」を中心に紹介したが、今回は体験会の目玉である「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」についてレポートする。

 「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」は、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の続編となるチームバトルアクション。稼動時期は2012年春を予定。基板は「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」と同じシステム357を採用する。

 早速、体験会で判明した新情報をレポートしていきたい。なお、本稿で紹介している情報はあくまで開発中のものであることをご理解いただきたい。




■ 過去最高数となるモビルスーツが参戦!全機体で使用できる新システム「バーストアタック」を搭載!

 まずは追加機体から。本作にはシリーズ最高数となるモビルスーツの参戦がする。PS3版「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の全機体(DLC含む)に加え、「ストライクノワール」(機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-)、「フリーダムガンダム」(機動戦士ガンダムSEED)、「ジオング」(機動戦士ガンダム)、「ジ・O」(機動戦士Zガンダム)、「ゴトラタン」(機動戦士Vガンダム)が参戦する。


 基本システムは同様ながら、新システムとして「バーストアタック」(エクストリームバースト中に射撃+格闘+ジャンプ)を搭載。「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」では一部の機体のみが使用できた極限技だが、本作では全機体で発動できるようになる。体験会では実際にグフカスタム(ヒート・ロッド連続攻撃)といった「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」ではバーストアタックのない機体のバーストアタックが体験できた。現時点では発表できないとのことだが、「バーストアタック」以外の新システムも用意されているという。

 さて、本体験会では「ストライクノワール」、「フリーダムガンダム」、「ジオング」、「ジ・O」、「ギャン」といった追加機体を実際にプレイすることができた。一部ではあるが簡単に紹介したい。

 ○ 「ストライクノワール」

 「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合 vs. Z.A.F.T. II」で多くのファンを獲得した「ストライクノワール」が参戦。ビームライフル ショーティー、2連装リニアガン、ヴェルデバスター(呼出)、アンカーランチャーを備える射撃性能の高い機体。トリッキーな動きができる点も魅力だ。バーストアタックはフラガッハ3連続攻撃。格闘タイプの攻撃で、ヒットさせれば大ダメージを与えることができる。

 ○ 「ジオング」

 「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」などに参戦していた「ジオング」が再登場。腕部メガ粒子砲、有線式アーム、腕部メガ粒子砲(集弾)、有線式アーム(射出)といった武装を備えている。特徴的なのが、格闘攻撃の有線式アーム。腕を伸ばすレンジの長い格闘攻撃で、射撃からの追撃や接近してくる相手への迎撃など、相手に近寄らずに攻撃を加えられる。プレイ前はクセのあるイメージがあったが、この格闘攻撃の存在により、状況を問わず扱いやすい印象を受けた。なお、バーストアタックは体験会のバージョンでは実装されていなかった。

 ○ 「ギャン」

 こちらも「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」などでお馴染みの機体。武装はミサイル、ビーム・サーベル、ハイドボンブ、アッザム射出(アッザム・リーダー)、シールド構え。格闘攻撃の優秀さに加え、ハイドポンプ(機雷)を設置したり、アッザム射出で相手を行動不能にしたりと、面白い立ち回りができる。バーストアタックは大爆発を起こす広範囲攻撃の水爆ミサイル。


 機体追加や新システム以外にも、シリーズで人気のあったステージがリニューアルされて追加、コスト帯でのバランス見直し、レスポンス向上と、様々な新要素や調整が予定されている。体験会でのバージョンは開発度50%程度のものながら、既にレスポンスの向上が感じられ、基本的には「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」と同様の感覚で遊べながらも気持ち良くプレイすることができた。コスト帯でのバランス見直しは、高コストならゲージMAX時以外では弾薬回復なしなどが候補に挙がっているとのこと。どんな調整になるのか楽しみだ。なお、コスト自体の変更は予定していないそうだ。




■ カードシステムはバナパスポートカードを採用!連動サイトはスマートフォンに対応し、新要素も追加!拡張ラインシステムも大幅進化!

 「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」では専用のICカード(使用度数500)であったが、本作ではバンダイナムコゲームスのアーケードゲーム機で共通で使えるバナパスポートカードに対応。バナパスポートカードには使用度数はなく、無制限に使えることに加え、既に持っていればカードを購入する必要もない。

 そして、アーケード連動サイト「ガンダムVS.モバイル」が遂にスマートフォンに対応。スマートフォンユーザーが増えてきた昨今、スマートフォン対応は多くのユーザーが望んでいることだろう。また、スマートフォンに対応するだけでなく、プレーヤーナビがボリュームアップし、さらに新カスタマイズとしてパイロットやプレーヤーナビの衣装カスタマイズが可能になる。

 ゲーム内容や連動サイト以外では、店内ライブモニターリプレイ保存数が100から200に増え、ゲーム基板の最大接続数も8台から12台に増加。加えて、拡張ラインシステムも進化。初心者に嬉しい練習ライン、遊んでいて最も楽しい、近い実力同士での対戦がしやすくなる階級・勝率限定ラインと、店舗側でゲーム筐体に様々なライン設定ができるシステムで、設定を時間に応じて自動で切り替えることができる。さらに設定切り替えの予定表をライブモニターで自動表示することも可能になっている。



 新作が発表されたとはいえ、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」もまだまだ盛り上がりを見せている。AC版では2012年1月6日から、全国のプレーヤーが2つの勢力に分かれて、各勢力の獲得GPの総額を競い、先にリリースされるプレーヤーナビを決める「第4回全国VS.イベント戦 リリースナビ決定戦!」が開催されるし、PS3版は12月1日に発売されたばかりで、日夜ネット対戦が繰り広げられている。

 今回紹介した情報は開発中のものであり、ゲームバランスについては稼働前に実施されると予想されるロケテストなどを経て調整されていくことだろう。多くの新情報が公開されたが、まだ明らかになっていない点が多い本作。続報にご期待いただきたい。



(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

(2011年 12月 27日)

[Reported by 木原卓]