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MSIブースに未発表のArrow Lake対応次世代マザーボードを発見!【TGS2024】

土日にはプロeスポーツ選手やプロオーバークロッカーを招いた特別イベントを開催

【東京ゲームショウ2024】

会期
ビジネスデイ:9月26日・27日 10時~17時
一般公開日:9月28日 10時~17時
      9月29日9時30分~16時30分
会場:幕張メッセ 展示ホール1~11(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)

 MSIは、TGS2024にブース出展し、インテルの次世代CPU「Arrow Lake」対応の次世代マザーボードやワイヤレスゲーミングマウス、ワイヤレスゲーミングパッドといった未発表製品や、ポータブルゲーミングPC「Claw A1M」や31.5型有機EL採用ゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」などの新製品を展示した。

 ブース内にはステージも設置されており、一般公開日の28日と29日には「GHS Professional」による「Apex Legends」のエキシビションマッチや、MSIスペシャルアドバイザー/プロオーバークロッカー清水貴裕さんによる液体窒素を使ったオーバークロックチャレンジ、コスプレイヤーの写真撮影会、じゃんけん大会などが開催される。本稿では、取り急ぎブース概要と注目情報をお届けしたい。

未発表の「Arrow Lake」対応次世代マザーボード2製品が展示

 MSIといえば、マザーボードやビデオカードなどのPCパーツからノートPC、モニターやキーボードなどさまざまな製品を発売している世界的なメーカーであり、東京ゲームショウでも毎回大きなブースを出展している。

 今回、MSIブースに展示されていた製品の中でも注目したいのが、未発表の「Arrow Lake」対応次世代マザーボードである。Arrow Lakeはインテルの開発コードネームで、デスクトップPC向けの「Core Ultra シリーズ2」として発表される予定の次世代CPUだ。

 Arrow Lakeの発表は2024年第4四半期とされており、CPUソケットも一新されるため、従来のマザーボードでは利用できない。今回展示されていたArrow Lake対応マザーボードの製品名や詳細については明らかにされていないが、白い基板の製品と黒い基板の製品があり、黒い基板のほうが上位モデルだと思われる。白い基板のほうは、M.2スロット用のヒートシンクが外された状態になっており、M.2スロットが4基あることが確認できた。また、I/Oポート部分にはUSB Type-Cポートが3基あり、WiFIアンテナ端子も用意されていた。

 また、TGS2024の初日にあわせて発表されたRyzen 9000シリーズ対応マザーボードの新製品「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」と「PRO X870-P WIFI」も展示されていた。上位となるMAG X870 TOMAHAWK WIFIはWi-Fi 7と5Gbps LAN対応の高機能マザーボードであり、独自の「EZ M.2 Shield Frozr II & EZ M.2 Clip II」の採用により、M.2 SSDの取り付けや取り外し、M.2 SSD用ヒートシンクの着脱を、一切工具を使わずにできるようになっている。さらに、PCIeスロットに、ビデオカードのロックを指先一つで外せる仕組み「EZ PCIe Release」を搭載していることも魅力だ。PRO X870-P WIFIにも、EZ M.2 Shield Frozr II & EZ M.2 Clip IIが採用されており、工具を使わずにM.2 SSDの着脱やM.2 SSD用ヒートシンクの着脱が可能だが、EZ PCIe Releaseは非搭載である。

 その他、ビデオカードを3枚搭載可能なインテルCPU向けE-ATX仕様のマザーボード「MEG Z790 ACE MAX」も展示されていた。

【MSIブースに展示されていたマザーボード】
未発表の「Arrow Lake」対応次世代マザーボード。製品名などは公開されていないが、白い基板と黒い基板の2種類の製品が展示されていた
白い基板の「Arrow Lake」対応マザーボード。M.2スロットが4基用意されている
黒い基板の「Arrow Lake」対応マザーボード。こちらのほうが上位モデルだと思われる
白い基板のI/Oポート部分。USB Type-Cポートは3基あり、WiFiアンテナ端子も用意されている
TGS2024にあわせて発表されたRyzen 9000シリーズ対応マザーボード「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」(左)と「PRO X870-P WIFI」(右)
MAG X870 TOMAHAWK WIFIはWi-Fi 7と5Gbps LAN対応の高機能マザーボードである
PRO X870-P WIFIは、ヒートシンクがシルバーになっている
MAG X870 TOMAHAWK WIFIでは、「EZ M.2 Shield Frozr II & EZ M.2 Clip II」により、M.2 SSD用ヒートシンクを工具を使わずに着脱できる
M.2 SSD用ヒートシンクを外したところ
M.2 SSD自体の固定や取り外しの際にもネジや工具は不要だ
さらにビデオカードのロック機構を指先1本で外せる「EZ PCIe Release」も搭載
ビデオカードを3枚搭載可能なインテルCPU向けマザーボード「MEG Z790 ACE MAX」も展示されていた

未発表のワイヤレスゲーミングマウスやワイヤレスゲーミングパッドも展示

 さらに、未発表のゲーミングデバイスとして、ワイヤレスゲーミングマウス2製品とワイヤレスゲーミングパッド1製品も展示されていた。

 ワイヤレスゲーミングマウスは、「VERSA 300 ELITE WIRELESS」と「VERSA 300 WIRELESS」の2製品で、ともに有線/独自無線/Bluetoothに対応。上位のVERSA 300 ELITE WIRELESSは重量65gと軽く、分解能も2万6,000DPIと非常に高い。VERSA 300 WIRELESSの重量は60gで、分解能は8,000DPIである。また、両モデルともMSIのドラゴンロゴにRGB LEDが内蔵されているが、VERSA 300 ELITE WIRELESSのみ左側面にもRGB LEDが内蔵されている。VERSA 300 ELITE WIRELESSのバッテリー駆動時間は最大約50時間、VERSA 300 WIRELESSのバッテリー駆動時間は最大約80時間である。

 ワイヤレスゲーミングパッド「FORCE 300 WIRELESS」も有線/独自無線/Bluetoothに対応しており、新たに背面ボタンを2個搭載したほか、L2/R2ボタンのストロークの深さを左右独立して2段階に変更できることが特徴だ。素早く入力したい場合はストロークを浅くし、アクセルなど細かなアナログ操作をしたい場合はストロークを深くすればよい。FORCE 300 WIRELESSのバッテリー駆動時間は最大約20時間である。

 これらのゲーミングデバイスは10月発売予定で、現時点では価格は未定とのことだ。

【MSIブースに展示されていた未発表のゲーミングデバイス】
左が「VERSA 300 WIRELESS」、右が上位の「VERSA 300 ELITE WIRELESS」。どちらも未発表のワイヤレスゲーミングマウスだ。VERSA 300 ELITE WIRELESSは、側面にもRGB LEDが搭載されている
左が「VERSA 300 WIRELESS」、右が上位の「VERSA 300 ELITE WIRELESS」
未発表のワイヤレスゲーミングパッド「FORCE 300 WIRELESS」
FORCE 300 WIRELESは2個の背面ボタンを搭載し、L2/R2ボタンのストロークの深さを左右独立して2段階に変更できることが特徴

最新ビデオカードや発売されたばかりの有機EL採用ゲーミングモニターも展示

 また、GeForce RTX 4000シリーズを搭載したビデオカードの展示や、2024年3月に発売されたばかりの有機EL採用ゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」および「MPG 271QRX QD-OLED」によるデモも行なわれており、有機ELならではの超高速応答による残像感の少なさや高いコントラスト比によるビビッドなゲーム表現を存分に体験することができた。

 その他、STORMやFRONTIERとのコラボによるオリジナルゲーミングPCや、MSI製のパーツをふんだんに採用した自作PCの構成例なども展示されていた。

【MSIブースに展示されていたビデオカードやゲーミングモニターなど】
GeForce RTX 4060/4070 SUPER/4070 Ti SUPER/4080を搭載したビデオカード
GeForce RTX 4070/4070 Ti SUPER/4080 SUPER/4090を搭載したビデオカード
2024年3月に発売された31.5型有機EL採用ゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」
2024年3月に発売された26.5型有機EL採用ゲーミングモニター「MPG 271QRX QD-OLED」
MSIとSTORMのコラボで誕生した「-幻界-」の最新モデル。裏配線マザーボード採用で配線もスッキリしている
「-幻界-」のスペック
白でまとめたテーブルなどはニトリとのコラボによるもの
MSI製パーツをふんだんに使ったFRONTIERのオリジナルモデル
FRONTIERのオリジナルモデルのスペック
MSI製パーツを組みあわせて作った自作PCの例。ケースなどもMSI製だ
自作PCのスペック。ケースやSSD、水冷クーラーなどもMSI製だ
こちらは黒でまとめた配信用卓。テーブルなどはニトリのもの
配信用の自作PCの例
配信用自作PCのスペック。かなり高性能だ

ポータブルゲーミングPCやゲーミングノートPCも多数展示

 MSIは、ゲーミングノートPCのラインナップが充実しているメーカーであり、2024年3月にはCore Ultra搭載のポータブルゲーミングPC「Claw A1M」も発売している。TGS2024のブースでも、Claw A1Mや同社のゲーミングノートPCが多数展示されており、Claw A1Mでのゲームプレイを体験することができた。

 なお、ブース奥にはステージも設置されていた。ビジネスデイの26日と27日にはステージは使われていなかったが、一般公開日の28日と29日には「GHS Professional」の1tappyさんや4rufaさん、田森就太さんによる「Apex Legends」のエキシビションマッチや、MSIスペシャルアドバイザー/プロオーバークロッカー清水貴裕さんによる液体窒素を使ったオーバークロックチャレンジ、コスプレイヤーの写真撮影会、じゃんけん大会などのイベントがステージで開催される。興味のある方は、是非参加してみてはいかがだろうか。

【MSIブースに展示されていたポータブルゲーミングPCやゲーミングノートPC】
ポータブルゲーミングPC「Claw A1M」の試遊台が並んでいた
アーケードのアップライト筐体のような台の上に置かれた「Claw A1M」
Core i9 14900HXとRTX 4090 Laptopを搭載したフラッグシップゲーミングノートPC「TITAN 18 HX A14V」
Core Ultra 9 185HとRTX 4070 Laptopを搭載したゲーミングノートPC「STEALTH 14 AI Studio A1V」
Core Ultra 7 155HとRTX 4060 Laptopを搭載したゲーミングノートPC「Prestige 16 AI Studio B1V」
Core Ultra 7 155Hを搭載したノートPC「Prestige 13 AI Evo A1M」
Core i7 14700HXとRTX 4070 Laptopを搭載したゲーミングノートPC「SWORD 17 HX B14V」
Core i7 13620HとRTX 4060 Laptopを搭載したゲーミングノートPC「CYBORG 14 A13V」
Core Ultra 9 185HとRTX 4080 Laptopを搭載したメルセデスとのコラボゲーミングノートPC「STEALTH 18 Mercedes-AMG Motorsport A1V」

TGS2024 MSIブースの様子を動画でもチェック!【Sponsored】