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【TGS2022】「ウォーキング・デッド」のVRアクション「The Walking Dead: Saints & Sinners」のチャプター2をプレイ

ドラマの中に入ったような感覚と全身で動くアトラクションのような体験

【The Walking Dead: Saints & Sinners Chapter2:Retribution】

2022年内発売予定

価格未定

 Skydance Interactiveは、Meta/PSVR/PSVR2/SteamVR用アクションアドベンチャー「The Walking Dead: Saints & Sinners Chapter2:Retribution」の発売を2022年内に予定している。

 本作は2020年に発売されたドラマ「ウォーキング・デッド」の世界観を体験できるVRアクションアドベンチャーゲーム「The Walking Dead: Saints & Sinners」の続編。アメリカ・ニューオリンズを舞台とし、「ウォーカー」と呼ばれるゾンビたちに囲まれながら、生き残るために戦う。Chapter2となる本作も舞台は同じニューオーリンズとなっており、今作から「夜間マップ」や新たな武器「チェーンソー」などが実装される。

 今回、東京ゲームショウ2022の会場にてMeta Quest 2版の本作を体験できたので、レポートしていきたい。

【The Walking Dead: Saints & Sinners Ch2 l Debut Trailer l Meta Quest 2 + Rift(英語)】

全身を使ったアクションで現実世界とリンクしたように楽しめる

 本作の操作は全身を使ったアクションが必要で、現実世界の動きに近い感覚になっている。例えば目の前に飛び越えたい障害物がある場合、その障害物の縁を手で掴む。そのまま腕をグッと下げると、視点が上がり、体が持ち上がるようになって障害物をパスできる。

 また本作のアイテムのインベントリ機能は背中側にあるバックパックを使用する。このバックパックには武器だけでなく、回復アイテムなど進行に必要なアイテムをしまうことができる。

 アイテムはコントローラーのトリガーボタンを押すことで掴み、背中側に持っていき、バックパックに入れるようにしてボタンを離すことで収納できる。あるいは、背中側でトリガーボタンを押してバックパックを掴み、体手前に持ってきて、もう片方の手で拾ったアイテムを中にしまうこともできる。

 また手前に持ってきたバックパックには、3×3のインベントリスロットがある。収納されているアイテムはここに並んでおり、選択して取り出すこともできる。イベントリスロットは4ページあり、全36アイテムをしまうことができる。

 本作ではプレーヤー自身が全身を使って現実世界の動作に基づいた動きで操作するので、実際にその場所にいるような臨場感をよりリアルに感じることができる。特徴的な操作が多いので、慣れない最初のうちは若干戸惑うようなところもあるが、ゲームの中と現実の世界の動作は強くリンクしているので、そこに気がつくとプレイしやすくなると感じた。

プレーヤーは背中に背負っているバックパックから荷物を出し入れできる。

屋内から屋外へ、懐中電灯を片手に暗闇を進む

 前作では屋内での探索や「ウォーカー」、敵対人物との戦闘が多かったが、本作からは屋外での探索、戦闘が増える様になる。広い空間での探索や戦闘は行動範囲も広がって開放感もあるように感じるが、開けた場所である分、気がつけば後ろにも横にも「ウォーカー」がいる状態にも陥りやすい。また、「ウォーカー」たちは音に反応するので、銃を撃って他の敵を攻撃していると、遠くにいたはずの「ウォーカー」もたちまち近くに寄ってきてしまう。「ウォーカー」が近くにいない、見えないからといっても油断することはできないと感じた。

銃やチェーンソーなど音を立てて攻撃すると「ウォーカー」たちがたくさん近寄ってくる

 また、本作では懐中電灯が登場。前作では屋内屋外ともに暗い状態でもある程度見える世界だったが、本作では、日が暮れた夜や全く日の当たらない室内では明かりがないと何も見えない。そこで使用するのが懐中電灯で、暗いところでは基本的に片手に武器、片手に懐中電灯を持って常に両手がふさがったシチュエーションが増える。

 しかし、他のアイテムが必要になった場合や武器を交換する際に、両手が塞がった状態だとバックパックからアイテムを取り出すことができない。その為アイテムを取り出すには1度懐中電灯をしまうというアクションが追加になる。懐中電灯をしまい、どこに敵がいるかわからない暗闇のなかでアイテムを交換するのはスリル満点だ。

暗闇で行動するには懐中電灯は欠かせない

想像以上にリアルな描写が現実に近い没入感を感じさせる

 今回、とある路地裏から建物内に入るシーンを体験したが、目の前に広がる世界は作り込まれていてとてもリアルだ。ゲーム内の自分の手の汚れ具合を見ても、この世界のシビアさを感じられる。またゾンビを倒すときに起きる部位欠損や血しぶきの演出は、ゲームだとわかっていても凄惨だ。特にナイフを振ったとき、刺さった勢いで「ウォーカー」の頭が割れた時には思わず声が出てしまった。

ゾンビを倒す演出も倒すプレイアブルキャラクターの手もなにもかもがリアルだ

 現実世界に近いリアルなグラフィックスは、そのリアルさ故にプレーヤーを否応なしにこの世界に引き込んでいくと感じた。かなり没入感があるため、ゾンビに襲われても怖いという感情よりも生き残らなくてはという感情が先行するほどだった。

世界も現実世界のようでガッツリ引き込まれる

 本作をプレイして感じたのは、現実世界とリンクしたような操作や動きが盛り込まれているため、「ウォーキング・デッド」のゲームを遊んでいると言うより、「ウォーキング・デッド」の世界にリアルに飛び込むためのVR作品だと感じた。

 どっぷりと世界に入り込む没入感にストーリーが絡んでくることで、より臨場感や恐怖感などが増すと思うと非常にワクワクする。いまから発売が非常に楽しみな作品だ。