【特別企画】
写真で見るPlayStation VR2
装着の仕組みはそのまま、機能や性能が大幅グレードアップ
2022年9月14日 21:00
- 【PlayStation VR2】
- 2023年初頭 発売予定
- 価格:未定
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが開発中のプレイステーション 5向けVRシステム「PlayStation VR2」がついにお披露目された。
PlayStation VR2についてはこれまで数々の情報が公開されてきているが、直接撮影できる機会を得られたのは今回が初。2023年初頭発売予定の本製品を写真に収めることができたので、本稿では写真と合わせて、明らかになったPSVR2の機能やセッティング方法をお伝えしたい。
また弊誌ではPSVR2でプレイした「Horizon Call of the Mountain」と「バイオハザード ヴィレッジ」の体験レポートも掲載している。合わせてご覧いただきたい。
装着の仕組みから、新たな調整UIと視線トラッキング設定を紹介
まずPSVR2本体について。詳細な仕様は関連記事に詳しいが、片目2000×2040と解像度は4Kクラスになり、視線トラッキングやヘッドセットの振動、また専用コントローラー「PlayStation VR2 Senseコントローラー」の登場などPSVRからの進化は数多く挙げられる。
装着の仕組みは最新のPSVRとさほど変わらず、頭の上から被せるようにヘッドセットを装着し、ダイヤル式のパーツをキリキリと回して締める。その後、ゴーグル部分を手前に引き寄せてセット完了だ。
本体に新たに加わった機能でもっとも大きいもののひとつに「シースルービュー」がある。これは装着した場合、ゴーグルの右側下にあるボタンがスイッチになっており、ヘッドセットを装着したまま周りの様子を見られるようになる。
シースルービューはボタンを押せば、ゲーム中であってもいつでも切替可能なので、ちょっとした息抜きやふと周りを見たいときに便利。プレイエリアの設定に利用するだけでなく、VR体験そのものの便利機能として重宝すると感じた。
また装着後のセッティングでも独自のUIが登場している。ひとつは目線位置の調整で、セッティング画面を起動すると自動で目線が特定の位置に来ているかチェックしてくれる。ヘッドセットの傾きなども見てくれるので、装着しながらベストの位置を探れる。目線の場所が範囲に収まっていれば、自動判定でOKが出る。
もうひとつは視線トラッキングの調整。画面に表示される点を目で追うという簡単なものだが、利用者に合わせて独自に調整することで、かなり精度が高まるようだ。この視線トラッキングは項目を選択するなどの操作方法のひとつとしても利用できるほか、視線に合わせてレンダリング解像度を調整する「フォビエートレンダリング」などにも応用される。
手首にリングが来るPlayStation VR2 Senseコントローラー
さて、続いてはPlayStation VR2 Senseコントローラーの話に移りたい。
PlayStation VR2 Senseコントローラーの特徴は、その丸みを帯びたリングだろう。手首をストラップに通して持つと、リングはだいたい手首の位置に来る。手首にかなり近いので操作を妨げるようにも見えるのだが、実際にプレイすると手元は見えないこともあってまったく気にならない。
ボタン類は、タッチパネルを除くDualSenseのものを左右に分けたような配置だが、特徴的なのは、握ったときに中指あたりに来るボタン。これはDualSenseでのR1(L1)に対応するボタンであり、R2(L2)に対応するトリガーボタンは人差し指の位置にあるので、DualSenseとは上下の位置関係は逆となっているのが面白い。この「グリップ」と呼ばれるボタンは、物を掴むときなど手を握り込む操作で使用されるようだ。
またボタンに触れているだけで指を認識する「フィンガータッチ機能」が搭載されており、ゲームによっては手の動きでピースやサムズアップなど、ある程度のジェスチャーを表現することもできる。全体としては軽く、ボタンを押しながら俊敏に動くことも可能だ。
DualSenseと同じく、アダプティブトリガーとハプティックフィードバックにも対応しているが、その効果はヘッドセットの振動と合わさったときに発揮される。体験の詳細は「Horizon Call of the Mountain」と「バイオハザード ヴィレッジ」のレポート記事を読んでいただきたいが、手と頭に同時に振動が来ることで、VR体験の没入感は大幅に増す。ここが、PSVR2ならではの一歩踏み込んだ体験になっているところだ。
今回紹介できる内容はここまでとなるが、2023年初頭にかけて今後も様々な情報が出るだろう。具体的なコンテンツや体験の詳細が明らかになるときを楽しみにしておきたい。