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全世界のトレーナーがオンラインで集結!今年の「Pokémon GO Fest」はバーチャルイベントに

75種類以上のポケモンに出会えるユニークな催しなどを開催予定

7月25・26日(日本時間)開催

 ナイアンティックとポケモンは、Android/iOS用位置情報ゲーム「ポケモンGO(Pokemon GO)」において、Pokémon GO Fest 2020記者説明会を実施した。

 本発表会の最も大きなトピックスはPokémon GO Fest 2020のイベント内容だ。昨今の情勢を鑑みて今年はバーチャルなデジタルイベントとして実施される。

 「Pokémon GO Fest」は世界各国で開催されてきたリアルイベントだ。2019年はシカゴ、ドルトムント、そしてアジア初となる横浜で開催され、合計で60万人以上のトレーナーが参加した「ポケモンGO」の夏のお祭りとも言えるリアルイベントだ。

 だが今年は新型コロナウイルスの影響などを鑑みて、初めての試みとしてすべての地域のトレーナーがどこからでも参加できるバーチャルイベントとして7月25日と26日(日本時間)に開催される。チケットは6月16日2時(日本時間)より$14.99(約1,600円)で販売される予定で、チケットを持っているトレーナーは2日間のイベントに両日参加することができる。

今年の「Pokémon GO Fest」は初のバーチャルイベントとして開催!

 今回のイベントについてNianticの創立者兼CEOのJohn Hanke氏は「今年の課題はトレーナーがどこにいても体験できるイベントに、その楽しさ、特にコミュニティの実感をできるだけ多くもたらすことです」と話す。そのために様々なサポートを受けながら、ゲーム業界初のバーチャル体験を作り上げたという。それが今回の「Pokémon GO Fest 2020」だ。

 「Pokémon GO Fest 2020」では「バーチャルな冒険」、「新しいNianticソーシャル機能」、「生息地がローテーションし登場するポケモンが変化」、「グローバルチャレンジアリーナ」、「バーチャルチームラウンジ」、「プリントホームキット」などが見どころとして挙げられた。順番に要素を追っていこう。

 ポイントとなるのは「生息地がローテーションし登場するポケモンが変化」という要素だ。「ポケモンGO」上のポケモンたちのバーチャルな生息地が1時間毎に変化する。Pokémon GO Fest 2020の週末だけで75種類以上のポケモンと出会えるという。

 バーチャルな冒険については「ポケモンGO」アプリを中心に、ソーシャルチャンネルなども利用して新しいストーリーと冒険を楽しめるように現在準備を進めているとのことだ。

 グローバルチャレンジアリーナは世界中のプレーヤーと協力してゲームのタスクを完了させることを目的としたコンテンツだ。タスクが完了すると特別なボーナスがもらえる。ほかにもNianticソーシャル機能ではどのフレンドがプレイしているかや歩いた総距離などの統計が確認できるほか、バーチャルチームラウンジでは他のプレーヤーとの交流やPokémon GOの最新情報を得ることができるなど、ソーシャル機能も拡張される。

「Pokémon GO Fest」は「ポケモンGO」トレーナーにとっての大きなお祭りだ
新しいNianticのソーシャル機能や、グローバルチャレンジなどの要素が楽しめる
プリントホームキットの配布も行なわれる

ローカルビジネスのサポートを打ち出したNiantic。「ポケモンGO」の盛り上がりはさらなるものに

 今年の3月以降、ポケモンGOは外に出て集まらなくてもゲームを楽しめるようなアップデートが実施されてきた。そのアップデートもあり現在の「ポケモンGO」はさらに盛り上がっている。記者説明会では「トレーナー間で10億回のバトル」、「3,000万のリモートレイドの参加」、「20億個のギフト交換」、「290億の場所の訪問、サービス以来合計で28億キロの歩行」など、「ポケモンGO」のスケールの大きさが伝わってくる数字も発表された。

 また、説明会で明かされた大きな発表のひとつは、「地域リカバリープログラム『Niantic お店応援プログラム~お気に入りのお店をゲームに登場させよう~』」だ。Nianticが地域社会のビジネスをサポートするというプログラムで、地域のトレーナーから推薦された上位1,000社は1年間無料で「ポケモンGO」に登場することができる。

 また今後のロードマップとして、Nianticは「ポケモンGO」への投資を引き続き行ないながら、10タイトル以上の開発を行なっている。今後毎年2つのタイトルが発表される予定だという。先日Nianticが買収したARスタートアップの6d.aiの買収により、ARの開発スピードも上がっているとのことだ。他にも人種差別問題に立ち向かうための寄付なども行なわれる。

さらなる盛り上がりを見せる「ポケモンGO」。ローカルビジネスのサポートや人種差別問題に立ち向かうための寄付など、社会的な活動も行っていくとのことだ

 様々なアップデートやイベント開催により、着々と進化を続ける「ポケモンGO」は、初のバーチャルイベントでどのような楽しみや盛り上がりを見せてくれるのか。約1カ月後に開催を迎えるPokémon GO Fest 2020、今後の情報も含めて楽しみに待ちたい。