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ピカチュウが伝統工芸に登場!木目込み人形「江戸木目込み人形 ピカチュウ」数量限定発売

お正月飾りらしく金屏風、台、木札がつき高級感のある仕上がり

11月13日 発売

価格:12,000円(税別)

 真多呂人形は、木目込み人形「江戸木目込み人形 ピカチュウ」を11月13日に発売した。価格は12,000円(税別)。真多呂人形会館及び真多呂人形公式ネットショップにて数量限定で販売されている。

 2018年に「初音ミク雛」を制作し話題となった真多呂人形は、今年、ポケットモンスターの「ピカチュウ」を木目込み人形で表現することに挑戦。熟練の職人たちが試行錯誤を重ね、キャラクターのもつ独特のビジュアル感を損なわず、可愛らしい丸みを表現することに成功した。伝統工芸品の「ピカチュウ」は落ち着いた高級感のある仕上がりで、お正月飾りらしく金屏風、台、木札がついている。

 ポケモンは海外でも支持されており、もはや現代日本文化の象徴的存在とも言える。真多呂人形は、ポケモンを古き良き伝統工芸品として表現した「江戸木目込み人形 ピカチュウ」が海外からも注目される存在になると期待していると述べている。

随所に光る伝統工芸の技

 「江戸木目込み人形 ピカチュウ」には、随所に伝統工芸ならではの工夫が施されている。

 真多呂人形の原型づくりは、3DプリンターやCADなどに頼らず、すべて手作業で行なわれている。職人は、まずピカチュウをつぶさに観察するところからスタート。伝統的な和人形は作り慣れている職人たちが、キャラクターのもつ独特のビジュアル感を損なわず、可愛らしい丸みを表現することは簡単ではなかったという。

 ピカチュウの黄色い体は、伝統工芸ならではの花柄の和人形衣裳で表現されている。多くの職人の試行錯誤の上、ピカチュウのもつ可愛らしさと木目込みならではの優しい雰囲気を掛け合わせた“かわいい”ピカチュウが誕生した。

落ち着いた高級感のある仕上がり

 幅広い年齢層に人気のある「ピカチュウ」を伝統工芸品として、大人の生活空間にも置いても違和感のない、落ち着いた高級感のある仕上がりとなっている。

「江戸木目込み人形 ピカチュウ」

・サイズ:本体 150×120×157mm(幅×奥行×高さ)/パッケージ 175×130×95mm(幅×奥行×高さ)
・セット内容:木目込みピカチュウ/台/屏風/木札

【真多呂人形について】

 真多呂人形は、大正8年創立され、270年受け継がれてきた伝統工芸品である木目込み雛人形・五月人形などを制作している。

 木目込人形とは、今から約270年前の江戸元文年間に、京都の上賀茂神社に仕えていた高橋忠重という人が、神具の柳筥をつくった余材で、木彫の人形を作り、表面に溝を彫って、神官の衣束の端裂を木目込んだのが、その始まりと言われている。

 桐塑でつくられた人形に、ひとつひとつ手作業で衣裳や模様の筋彫りを入れ、そこに目打ちなどで布地を入れ込んで(木目込み)着せ付けいく、大変手の込んでいる。真多呂は、上賀茂神社から木目込み人形の正統伝承者として唯一認定を受けている。真多呂人形(江戸木目込人形)は昭和53年に、伝統工芸品に認定された。