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「FFXIV」パッチ5.1「白き誓約、黒き密約」が10月29日実装
PLL詳報。ジョブ調整や絶アレキ、極ハーデスなどを紹介。モルボルマウントも登場!
2019年10月19日 09:39
スクウェア・エニックスは、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」では初のメジャーアップデートとなるパッチ5.1「白き誓約、黒き密約」の最新情報を伝える「第55回プロデューサーレターLIVE」を放送した。今回はパッチトレーラーが公開され、実装日が発表された。実装は10月29日。番組では、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏がジョブ調整を始めとした詳細なアップデート内容を紹介した。
パッチ5.1の実装項目をおさらい
メインクエストは静かな立ち上がりだが、途中から加速し始めるという。新たな蛮族クエストはピクシー族。あるキャラクターのバックグラウンドを見ることができるそうだ。
新たなインスタンスダンジョン「魔法宮殿 グラン・コスモス」はメインストーリー中のみ水晶公をフェイスとして連れて行くことができる。新たな極コンテンツは極ハーデス、絶シリーズは絶アレキサンダーが登場する。
パッチ5.15では青魔道士のレベルキャップが60まで解放され、「青魔道士ログ」と呼ばれる新たな遊びが追加される。他人のロールをコピーする青魔法を覚えるので、それを使ってヒーラーやタンクとしての性能を手に入れることができる。
パッチ5.1と5.2の2回のパッチでクラフターとギャザラーのシステムが大改修される。現在あるアクションがほとんど統一され、整理される。
ハウジングには新たな土地が追加される。当初はフリーカンパニー用のみ購入できる。追加されるのは拡張街を含む19区から21区。
すでにアナウンスされているが、メンターシステムの条件が変更される。現在メンターで今後も続けていこうと思う人は、新しい条件を確認しておいて欲しい。
極ハーデス討滅戦
新しい極コンテンツは「極ハーデス討滅戦」。いつものように吉田氏が黒魔道士のキャラクターで序盤の戦闘をプレイしてみせた。極ハーデス討滅戦は、難易度的には極神龍と同じような立ち位置で、極イノセンスやティターニアよりは多少難しくなるという。
バトル的にはループフェーズがなく、すべてタイムラインで進行する。報酬は武器。アイテムレベル的には零式には及ばないが、「彼の武器なので、ぜひ手に入れてください」と吉田氏。
演出の都合上、普段の極コンテンツよりも1回の戦闘が長い。そのぶん、報酬のトーテムが2つもらえることになっている。ちなみにハーデスが持っている赤い杖は家具になるという噂もあるらしい。
ジョブ調整で忍者の印システムが生まれ変わる
このアップデートでは、忍者や侍に大きな変更が入る。特に忍者はほぼ「新生」に近いほどの変更で、まったくプレイ感が変わりそうだ。それ以外のすべてのジョブにも調整が入る大規模なものとなっている。
忍者
忍者の印はもともとはアビリティで、グローバルクールダウン(GCD)の間に差し込むという形だった。しかし、回線によって挙動が怪しくなったり、上位忍術がGCDに食い込んでしまうなど、システム的にラグに弱い面があった。そのためプログラムから見直しが行なわれた。
印はGCDアクションになり、印で0.5秒、忍術で1.5秒のGCDが発生するようになる。代わりにこれらの技が2スタックできるチャージアクションになり、2回連続で使えるようになる。挟み込めようになったぶん、すべての技に火力の底上げが入っている。印を結ぶスピードや触り心地はあまり変わっていない。
「影牙」はコンボから外れ、単体のDotアクションとなる。「活殺自在」は元のアビリティに戻り、チャージアクションではなくなる。「天地人」は印と忍術を何度も繰り返すのが非常に忙しかったので、「天地人」のアイコンがそのまま忍術に置き換わり、ワンボタンで忍術が発動できるアクションになる。
「分身の術」は効果時間が伸びて、ウエポンスキル5回分まで効果するスタック制の技に変わる。途中に忍術などを挟みこんでも、その時間が無駄にならならくて済む。
忍者は実演で開幕のスキル回しローテーションを披露した。「最初はどうしても違和感を感じるかもしれないが、非常に面白くなっています。ストレスのかかる忙しさではなく、詰めていくと面白いと思う」と吉田氏。
「だまし討ち」は効果が下がった代わりに効果時間が長くなり、他のジョブが合わせ易くなった。ただし、本体の火力を底上げするため、シナジーは抑えられている。さらに背面以外でも付与が可能になる。「忍気」を消費する技はすべて消費50に見直される。
侍
火力は5.08に比べると上昇する。修正要望が多かった「照破」は相対威力から、威力400固定のアクションに変更され、通常のスキルローテーションに組み込まれる。
「黙想深度」から名前を変えた「剣圧」というバフが3スタックすると撃てるようになる。「剣圧」は「黙想」、「居合術」、「燕返し」を使用すると溜まっていく。
「照破」がローテーションに追加されるので、バランスを取るためにスキルの基本火力は少し抑えてあるが、新しい「照破」が入った新ローテーション全体の火力は底上げになっている。
召喚士
火力は全体的に底上げされている。5.0ではペットをアビリティにしていたが、その操作もあるために忙しくなりすぎていた。そこで「エギアサルトI」と「エギアサルトII」がインスタントな魔法に変更され、GCDの影響を受けるようになる。挟み込む技ではなくなるので、アクションの威力が調整されている。
これによって、初動の1分間で6回ボタンを押す回数が減る。以降は4回減るなど、多少忙しさが緩和される。召喚士は特殊なアクションが多く、リキャストがかみ合わないことが多かったので、リキャストがかみ合うように修正される。
また「トライディザスター」から分かりにくかった「ルイネーション」が削除され、代わりに着弾ダメージが追加される。特性「ベインの効果アップ」の効果は、「ベインの追加効果の発動率が100%になる」に変更される。
吟遊詩人
4.Xほどではないが、歌による効果が復活する。4.Xほどの効果ではないのは、強くすると詩人の火力を今以上に下げなくてはならないため。現状の火力を下げない範囲で歌の効果を追加した。
ただ歌は常時かかりっぱなしなので、トータルで見ると強化になっている。ソウルボイスが溜まったときのSEは違うものに変わっている。「これ以上になると、火力を落とさなくてはならないので、この辺りを落としどころにしたい」と吉田氏。シナジーがある分だけ機工士よりは火力が下がることになる。
タンク
主に防御面が強化される。単体技だった「リプライザル」は自分の周囲に対する範囲効果のあるスキルになり、効果時間も☆秒に延長される。「センチネル」は効果時間が10秒から15秒になり、「ホルムギャング」も効果時間が伸びて使いやすくなる。
ヒーラー
使い勝手が向上する。白魔道士は「アサイラム」の効果範囲が調整される。占星術師は消費MPを減らすためにアクションのコストが調整される、さらに火力をかなりいじっているそうだ。
「マイナーアルカナ」は溜まったマークを変換する必要があったが、この3種はロードに、この3種はレディにと自動的に変換されるようになり、忙しさが軽減される。「運命の輪」は、ダイアーナルセクトとノクターナルセクトで効果が変わる技になる。ダイアーナルセクトの時にはリジェネをかけつつ範囲にいるパーティメンバーに10%のバリアをかけ続ける技で、効果中は動くことができない。ノクターナルセクトはパーティメンバーに20秒間10%のダメージを軽減するバフを付与する。プレーヤーは発動後すぐに動くことができる。
その他のジョブ
5.0で大幅に底上げされたモンクは、今回は大きな変更はない。ただ「マントラ」は効果が強力すぎるということで、下方修正される。竜騎士は火力と使い勝手の向上で単純に底上げされる。
機工士と踊り子も純粋に火力が底上げされる。リキャスト時間も短縮されているようだ。赤魔道士にも火力の上方修正が入るが、赤魔道士は早い段階でスキルが揃ってしまうという特徴があり、魔法自体を底上げすると低レベルでのバランスが取りにくくなってしまうので、特性で強化が図られる。
赤魔道士の火力は、戦闘開始時のprocなど運に左右される要素が大きかったので、「アクセラレーション」の仕様が変更され、procが3回確定するまで消えないというアクションになる。その代わりリキャストタイムが少し長くなっている。黒魔道士は「三連魔」の残りアクションが分かりにくかったので、バフがついて見えるようになる。
ギャザラー&クラフター大改修
クラフターとギャザラーについては、パッチ5.1と5.2にまたがる大きな改修が行なわれる。主に、現在複雑になりすぎている部分を整理し、初心者でも遊びやすくするためのバランス調整だ。
インターフェイスも大きく変更される。材料の一覧がツリー構造で表示されるようになり、中間アイテムのための素材が分かりやすくなっている。さらに採集手帳からマップを開いて、どこで採集できるかを確認することもできる。
アクションは似たような効果のものを統合して、いま何をしているのかが分かりやすくなるよう作りなおしている。現在あるほとんどのアクションは削除されてしまうことになる。
「禁断ガチ装備をした人が、超高難易度レシピを作ろうとしたときにちゃんと理屈でアクションを回していけないと面白くないので、一手ずつ考えて、状況が変わったから次はこっちかという形にしたい」と吉田氏。
また、5.0で入った「リユース」はバランスブレイカーになっているので、こちらも5.2では失くすかもしれないとのことだ。
分解のシステムも大きく変更される。現在の分解スキルの上限値は撤廃され、どの素材でも誰でも分解できるようになる。分解レベルは分解したアイテムからレアが出現する確率や、手にはいるアイテムの量などに関係するものになる。これまで分解レベルが足りずに、グランドカンパニーやドマに納品していたアイテムもこれからは気軽に分解できるようになる。
イシュガルド復興
「絶アレキサンダー討滅戦」と同時に、5.1実装の2週間後のアップデート5.11からスタートするクラフターとギャザラー向けの新コンテンツ。竜誌戦争で荒廃した「蒼天街」を何パッチかかけて復興していくというものだ。雲霧街にいるNPCから、参加することができる。
復興の段階はワールドごとに異なるので、ワールド間で復興のスピードを競う遊びにもなっている。また、今後のパッチでも順次遊びが追加されていく予定だ。
今回蒼天街の初期スクリーンショットが公開された。予想以上の廃墟で、復興の大変さを思わせる。今回のパッチでは復興の前段階ともいえる作業の拠点づくりが目標となる。
「まずは職人たちのベースキャンプを作るというのが、5.11での主題になります。実際に活躍していくための作業台や、アイテム報酬をもらうためのカウンターや、炊き出しの場所などを作っていただきます」と吉田氏。
今回はクラフターの収集品を納品することが主となる。スカイビルダーズボードで目標を確認し、そこに書かれたアイテムを納品することで復興の度合いを示すゲージが溜まっていく。これが満タンになると「復興共同作業」という多人数参加のイベントが発生する。
このイベントは地球時間の何月何日何時からとあらかじめ時間が予告され、その時間になると数百人のクラフターやぎゃざらーが一堂に会して、目標に向かって作業することになる。クラフターやギャザラーであれば誰でも参加できるので気軽に参加して欲しいということだ。
復興に貢献すると、復興券のようなものがもらえ、アイテムと交換することができる。5.2ではスクラッチの復興くじも企画されている。またギャザラーの収集品も対象になっていくそうだ。現在ディアデム諸島をギャザラー島とする改修が進んでいるそうで、また再びあの島にいく日がくるようだ。さらに、貢献度のランキングシステムも5.2でスタートする。
新G.A.T.E.「一閃! 斬魔で三昧」
ゴールドソーサーに新アトラクション「一閃! 斬魔で三昧」が追加される。ヨウジンボウの舎弟というNPCに話しかけてスタートすると、現われたヨウジンボウ先生が中央で竹を切りまくるので、それを避けていく。「もともとは少しでも『FFXIV』のコンテンツに慣れてもらう練習に使ってもらいたいという気持ちで5.0に向けて作ったが間に合わなかったんです」と吉田氏。
途中にあるボーナスステージでは、ヨウジンボウが床に投げたMGPをプレーヤーも取ることができる、しかしダイゴロウがMGPめがけてジャンプしてくるので、当たらないようよけなければならない。
さらに中間ボーナスステージでは3つのカゴの1つだけに入っているダイゴロウを上手くよけなければならない。今までのG.A.T.E.よりも演出が派手で、仕組みも凝っており人気がでそうだ。
蛮族クエスト「ピクシー族」
「いつも通りレベルアジャストがかかっているので、基本的にはサブジョブのレベリングに使ってもらうのが一番いいです」と吉田氏。
今回は専用のインスタンスで進行するが、そこは遊園地のようになっており、ジェットコースターやブランコ、滑り台がある。インスタ映えする場所ですと吉田氏が言うように、グループポーズを取るには格好の舞台になりそうだ。
現在はクエスト進行中はソロでしか入場できないが、クリア後には誰でも入れるようになるそうだ。また、現在新しいレベルシンクのようなものを作ろうとしており、それが入ることでまたプレイ体験がかわると吉田氏がポロリした。
PvPアップデート「オンサル・ハカイル(終節戦)」
PvPではアクションや特性が大幅追加される。フロントラインは24人戦が廃止され、72人戦のみになる。さらにドローンやアイスドトームリスの出現予告が表示されるようになる。「デジョン」のリキャストタイムが撤廃され、先頭不能から復活するまでの待ち時間は一律5秒になる。また、固定パーティが強すぎるという問題への対応策として、パーティでの参加が8人から4人へと制限される。
ほかにも、戦意高揚がプレーヤーごとに戦意ゲージを貯めていくという形になり、ノックアウトやアシストでゲージが上昇していく。戦意値に応じて与ダメージや回復効果が5段階に上昇する。戦闘不能になるとゲージは半減する。ただし、戦意高揚中のプレーヤーを狙うことがメインにならないよう、倒したときのボーナスは廃止される。
新フロントライン「オンサル・ハカイル(終節戦)」は、アジムステップの終節の合戦をフロントラインで人気のシールロックのルールで再現したもの。実装は青魔道士と同じ5.15の予定だ。
基本ルールは、3つの勢力で「無垢の土地」を確保しあう。土地にはゲージが浮かんでおり、次にアクティブになる土地が分かるようになっている。このゲージが満タンになると、その土地との契約が可能になり、契約するとその後は継続的に戦略値が加算されていく。
一度契約した土地にはアクセスできなくなるため、シールロックのように取り返すことはできない。そのため、戦場が固定化せず、どんどん移動しながら集まることになる。
つよくてニューゲーム
強くてニューゲームをメニューから選ぶと、「蒼天のイシュガルド」、「紅蓮のリベレーター」、「漆黒のヴィランズ」から遊びたい場所を選び、メインストーリーを遊び直すことができる。ワンボタンで再開、中断することができ、データはオートセーブされる。保持できるセーブデータは1つだけ。NPCなどのセリフも当時のままになるので、ストーリーの途中にしか聞けないセリフを改めて聞くこともできる。
今回はメインクエストだけだが、今後はジョブクエストやサブクエストも追加される。「新生エオルゼア」はクエスト導線の調整が計画されており、その調整が終わってからの実装になる。
つよくてニューゲームと同時に、ストーリー中のクエストインスタンスバトルに「ノーマル」と「イージー」、「ベリーイージー」の3段階の難易度が追加される。
過去のコンテンツでは、1回目のプレイでも表示されるが、最新のコンテンツでは1度失敗すると出るようになる。インスタンスバトルがクリアできず、そこでプレイを止めてしまう人のための措置だ。
「複製サレタ工場廃墟」
新アライアンス「YoRHa: Dark Apocalypse」の第1弾「複製サレタ工場廃墟」。今回は冒頭を少しだけ見ることができた。マップやキャラクターのデータは「NieR」の開発から提供されているが、そのまま「FFXIV」の描画エンジンに載せてしまうと違和感があるため、全調整されている。モデルデータも、体格やボーンなどを入れ替えて、「FFXIV」用に作り直されている。かなり今回もこだわってやってきているので、どんなバトルなのか、ぜひ皆さんで楽しんでみてくださいということだ。
絶アレキサンダー討滅戦
絶シリーズの新コンテンツは「絶アレキサンダー討滅戦」だった。現在もまだ調整中で、実装は5.1の2週間後。「とりあえずネタと思われるものは全部突っ込みました」と吉田氏。今回公開された突入のカットシーンでは、アレキサンダー、クルーズチェイサーに乗ったプルートジャスティスが登場した後、消えて、「起動篇」の3層ボスだったリビングキッドが表れた。
報酬装備は「歯車というか、ホログラムが浮かんでいるかのような表現。ゴールドでもシルバーでもない、すごくいい光り方をする」という武器と新しい称号。攻略するだけではなく、ワールドファーストを巡る競争を配信などでも楽しんで欲しいということだ。
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