ニュース

高齢ドライバーの事故を防ぐ「運転シミュレーター」をセガと損保ジャパン日本興亜が共同開発

安全に運転寿命延伸できるよう支援

12月 提供開始

 損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン日本興亜)とセガ・ロジスティクスサービス(以下、セガ・ロジスティクスサービス)は、高齢者の事故の削減を目的として、運転に関する認知機能や運転技能を診断・トレーニングできる機能を備えた「運転シミュレーター」を共同で開発したことを発表した。なお、12月より提供を開始する。

 「運転シミュレーター」は、高齢ドライバーによる事故の増加を背景に、75歳以上の高齢者が運転免許更新時における運転に関する認知機能や運転技能の状態をドライバー自身が把握し、機能維持や技術向上のトレーニングを行なうことを目的としている。

【商品イメージ】

開発の背景

 損保ジャパン日本興亜の「安心・安全・健康に資する最高品質のサービスを提供する」という経営理念と、セガ・ロジスティクスサービスの「高齢ドライバーによる事故を未然に防ぐための運転シミュレーターの開発、製造に取り組んでいく」という企業方針が一致したことから、両社は、高齢者の事故削減を目的に運転に関する認知機能や運転技能の診断・トレーニング機能を備えた運転シミュレーターを共同開発した。

 認知機能検査導入や高齢者向け限定免許制導入の検討など、高齢者の事故の削減が社会的に重要な課題となっており、事故を未然に防ぐため、健康で安全に運転できる状態を維持していくことができる環境をサポートする。

 今後両社は、自動車ディーラーや自動車教習所などへ本運転シミュレーターの導入提案を行ない、高齢者の事故の削減と安全なクルマ社会の実現を目指している。

【シミュレーション画面イメージ】

「運転シミュレーター」の特徴

認知機能・運転技術のレベルチェック

 シミュレーター上の運転結果をもとに、危険予測や判断力・記憶力など運転に関する認知機能のレベル、操作の正確性や反応速度など運転技術のレベルがチェックできる。また、チェック結果を「運転脳年齢」および「運転技能分析」としてスコア化し表示する。

【診断結果イメージ】

トレーニング効果等

 シミュレーターでさまざまな運転シーンを繰り返し体験することで、記憶力や判断力・反応力などのトレーニングにつながる。シミュレーター上で事故の“ヒヤリハット”の場面を経験することで、実際の車の運転時の事故防止意識の高まりが期待できる。