ニュース
ブースもステージも大盛り上がり!「TEPPEN」メディア対抗戦やプロゲーマーエキシビションマッチが開催
11月に登場する新ヒーローは「ネロ」に決定
2019年9月15日 15:16
ガンホーといえば「パズル&ドラゴンズ」が代表タイトルとして思い浮かぶが、今ガンホーが力を入れているのが、カプコンと共同開発したDCG「TEPPEN」だ。「TEPPEN」は、通常のTCGやDCGと異なり、ターン制を採用せず、リアルタイムにカードをプレイできることが特徴だ。いわゆるマナに相当するMPは時間とともに自動的に溜まるので、そのタイミングを見計らってカードをプレイする。
戦場に出たユニットは自動的に攻撃を開始するが、その攻撃もリアルタイムに進行していく。呪文に相当するアクションカードは、交互に出して行くことができ、「マジック:ザ・ギャザリング」と同じようにスタックに積まれて処理される(後からプレイしたアクションが先に解決される)。また、1マッチの制限時間は5分であり、素早いプレイも求められる。
「ハースストーン」や「シャドウバース」のようなDCGはいろいろ出ているが、「TEPPEN」のリアルタイム進行は、紙ではできないプレイ感覚であり、DCGならではといえる。筆者もプレイしてみたが、MPが溜まるのをまってユニットを展開する感覚は、タワーディフェンスに似ていると感じた。
「TEPPEN」は、カプコンと共同で開発されており、「デビルメイクライ」や「ストリートファイター」、「バイオハザード」、「モンスターハンター」といった、カプコンの有名タイトルのキャラクターやモンスターが登場することも魅力だ。また、デッキの中心となるヒーローには固有の必殺技ともいうべきヒーローアーツがあり、例えば、リュウならヒーローアーツとして「真空波動拳」が使える。このヒーローアーツをいかにうまく使うかが、勝利の鍵を握る。
TSGのガンホーブースの「TEPPEN」コーナーでは、キヤノンのミニフォトプリンター「iNSPiC」とのコラボによる抽選コーナーや、対戦するとプロモカードやTシャツがもらえる「TEPPEN」組手コーナーなどがあり、長い列ができていた。また、中央のステージでは、連日さまざまな「TEPPEN」イベントが行なわれた。ここでは、9月13日に開催された「ゲームメディア対抗戦+『TEPPEN』最新情報」と「プロゲーマーエキシビションマッチDAY2」の様子をレポートする。
新カードセットは11月に登場、世界大会決勝は12月21日に東京で開催
「ゲームメディア対抗戦+『TEPPEN』最新情報」では、カプコン「TEPPEN」エグゼクティブプロデューサーの辻本良三氏とガンホー「TEPPEN」エグゼクティブプロデューサーの森下一喜氏が登場し、最初に「TEPPEN」に関する最新情報が公開された。
まず、300万ダウンロード達成を記念して、9月20日~9月29日の10日間、ログインボーナスとして、新弾の「DAY OF NIGHTMARES」パックチケットが1日1枚、合計10枚もらえるキャンペーンが実施される。さらに、期間中抽選で毎日10名に「DAY OF NIGHTMARES」パックチケットが30枚当たるという。
また、第2回グランプリの開催も決定。第2回グランプリのスケジュールは、第1ラウンドが10月19日18時より10月24日17時59分まで、第2ラウンドが10月24日18時より10月28日17時59分まで、決勝ラウンドが10月28日18時より10月31日23時59分となる。
続いて、「TEPPEN」最初の世界大会「『TEPPEN』 WORLD CHAMPIONSHIP 2019」の詳細が発表された。世界大会の決勝大会は、12月21日に東京で行なわれ、賞金総額は5,000万円。これは現時点での額であり、さらに上がる可能性もある。
世界大会のオンライン予選は4つのリージョンごとに行なわれ、各リージョンの代表選手3名が東京で行なわれる決勝大会に招待される。オンライン予選は、ゲーム内でエントリーできる。マッチングはランダムマッチ型で、ランキング方式で順位が決まる。大会専用モードが実装され、全てのヒーローアーツとカードが使用できる。
オンライン予選で使えるカードは、最初の「CORE」と第2弾の「DAY OF NIGHTMARES」であり、今の環境と変わらない。アメリカリージョンのエントリー期間は10月1日のメンテナンス後から10月5日の11時59分まで(米国太平洋標準時)、予選日時は10月5日の12時より17時59分である。
同様に、EUリージョンのエントリー期間は10月1日のメンテナンス後から10月5日の11時59分まで(UTC)、予選日時は10月5日の12時から17時59分、アジアパシフィックリージョンのエントリー期間は10月2日のメンテナンス後から10月5日の11時59分まで(CST)、予選日時は10月5日の12時から17時59分である。このオンライン予選では、約6時間で獲得ポイントが最も高い3名が各リージョンから選出される。
ただし、ホストリージョンである日本のみ予選方式が異なる。日本のエントリー期間は10月2日のメンテナンス後から10月5日の11時59分まで(JST)、予選日時は10月5日の12時から17時59分だが、さらに予選ランキング上位によるオフライン代表選出戦を11月に開催し、そこで日本代表が決まる。
続いて、今回の新情報の目玉である新ヒーローが発表された。新ヒーローは、「デビルメイクライシリーズ(デビルメイクライ4、5)」の「ネロ」で、11月に新カードセットと共に参戦する。つまり、12月に東京で行なわれる決勝大会および11月に行なわれる日本のオンライン代表選出戦では新ヒーローの「ネロ」と新カードセットを使用できるのだ。今後の最新情報はTwitterの@Playteppen_ASIAで公開されるとのことだ。
ゲームメディア対抗戦ではファミ通App代表のちょもすさんが優勝
続いて、ゲームメディア対抗戦が行なわれた。対抗戦のルールは、「BO1による4社のトーナメント戦」、「あらかじめ登録した2つのデッキの中から1つを選択」、「2つの登録デッキで同じヒーローアーツを使うことはできない」というものだ。
参加したメディアは、ファミ通App、4Gamer.net、電撃オンライン、GameWithの4社であり、実況をゲームキャスターの岸大河氏が担当、ゲストコメンテーターとして、グラビアアイドルの倉持由香さんが参加した。倉持さんはゲーム好きとして知られており、「TEPPEN」も熱心にプレイしており、最高で600位くらいまでランキングが上がったことがあるとのことだ。
第1試合は、ファミ通App代表vs電撃オンライン代表の戦いになり、ファミ通App代表が4コスモリガン、電撃オンライン代表がチャージエックスを使用した。4コスモリガンは、ユニットを4コストで固め、4コストユニット同士のシナジーを活かすデッキだ。序盤からファミ通App代表が4コストのユニットを次々と展開し、盤面を制圧、そのまま勝利した。
第2試合は、GameWith代表vs4Gamer.net代表の戦いになり、GameWith代表が赤単バーンリュウ、4Gamer.net代表がウロボロスウェスカーを選択した。ウロボロスウェスカーは、アクションカード「偽りの王座」で墓地に送り込んだ強力なユニットを、ウェスカーのヒーローアーツ「ウロボロス」で盤面に出すデッキであり、TCGでいうリアニメイトデッキだ。4Gamer.net代表が思い通りに試合を進め、GameWith代表を撃破した。
決勝戦は、ファミ通App代表の4コスモリガンvs4Gamer.net代表のウロボロスウェスカーという、強デッキ同士の戦いになった。序盤は4Gamer.net代表が押していたのだが、後半、ファミ通App代表がアクションカード「支配された頭脳」を使い、ウロボロスウェスカーの切り札ユニットであるイビルジョーのコントロールを奪取。ファミ通App代表のちょもすさんが逆転勝利した。
決勝戦らしい見応えのある試合であった。勝利したちょもすさんは、試合前「負けると自分の席がなくなるといわれてます」。とコメントしており、無事に勝つことができてほっとしていたようだ。勝利したファミ通Appには、今後明かされる「TEPPEN」の新情報を優先的に知ることができる権利が与えられた。
プロゲーマーエキシビションマッチDAY2ではふ~ど氏が優勝
9月13日の2つめのステージイベントとして、14時30分から、「プロゲーマーエキシビションマッチDAY2」が行なわれた。参加者は、ふ~ど氏、倉持由香さん、ジャスティン・ウォン氏、エリック・ニコラス氏の4名で、ふ~ど氏はCygames Beast所属のプロゲーマー、倉持さんは、eスポーツチーム「G-STAR Gaming」のプロデューサーとしての顔も持つグラビアアイドル、ジャスティン氏はアメリカ格闘ゲーム界のレジェンド的存在、ニコラス氏は吉本興業所属のゲーマータレントである。
基本的には、格闘ゲームが得意なプロゲーマーたちだが、最近は「TEPPEN」も気に入って練習しているそうだ。司会はせんとす氏、解説はオタク氏が担当した。
マッチのルールは、ゲームメディア対抗戦と同じで、「BO1による4名のトーナメント戦」、「あらかじめ登録した2つのデッキの中から1つを選択」、「2つの登録デッキで同じヒーローアーツを使うことはできない」というものだ。
第1試合は、ジャスティン・ウォン氏の赤緑リオレウスvs倉持由香さんの4コスウェスカーという組み合わせで、倉持さんも健闘したものの、ジャスティン氏がリオレウスのヒーローアーツ「逆鱗」を効果的に使い、ユニットの攻撃力を上げて盤面を掌握。ジャスティン氏が勝利した。
第2試合は、ふ~ど氏のリベンジウェスカーvsニコラス氏の赤単バーンリュウという組み合わせで、序盤はニコラス氏が優勢に試合を進めるが、後半に強いのがふ~ど氏が使ったリベンジウェスカーである。ふ~ど氏は、残り時間1分ちょっとの時点で、リベンジが発動した回数だけ+1/+1されるユニットのウェスカーを、14/17という化け物スタッツでプレイ。見事な逆転勝利を果たした。
決勝戦は、ジャスティン氏の赤緑リオレウスvsふ~ど氏の4コスモリガンという組み合わせで、ジャスティン氏は1回戦と同じデッキを選択、ふ~ど氏は違うデッキを選択した。ふ~ど氏が、4コストユニットのシナジーを活かして、わずか1分9秒でジャスティン氏を撃破。ふ~ど氏がDAY2の勝者となった。
メディア対抗戦参加者のプレイングも見事だっがたが、ふ~ど氏やジャスティン氏の的確で落ち着いたプレイングも素晴らしく、ジャンルは違うとはいえ、長年プロゲーマーとして活躍してきた彼らの凄さを思い知らされた。