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「ハースストーン・グランドマスターズ」、シーズン2の新たなフォーマットと改善内容を発表

「スペシャリスト」に代わりシールド・フェーズが導入された「コンクエスト」を採用

7月30日 発表

 Blizzard Entertainmentは、Android/iOS/Windows用カードゲーム「ハースストーン」において、「ハースストーン・グランドマスターズ」の新たなフォーマットを7月30日に発表した。

 今回明らかになったのは、シーズン2から導入される変更点の一部で、試合形式として「スペシャリスト」に代わり、シールド・フェーズが導入された5戦3本先取の「コンクエスト」が採用されることとなった。

仕組み

 各プレーヤーはクラスの異なる4つのデッキを用意する。対戦の最初にシールド・フェーズを行ない、ここでプレーヤーは自分のデッキの中から「プロテクト」するデッキを1つ選ぶ。このデッキは保護されて、相手から禁止されなくなる。その後、両プレーヤーが相手のデッキの中から1つのデッキを禁止する(プロテクトされたデッキを除く)。

 各プレーヤーは残った自分のデッキ3つの中から最初にプレイするデッキを選択して、1試合目を開始する。1試合目が終わると、勝利したデッキは選択対象から外される。両プレーヤーは自分の残りデッキの中から、2試合目でプレイするデッキを選択する。

 2試合目でどちらかのプレーヤーが2連勝して2-0になれば、その時点で対戦は終了する。対戦成績が1-1の引き分けになった場合は、2試合目に勝利したデッキも選択対象から外され、両プレーヤーは自分の残りデッキの中から最後の試合でプレイするデッキを選択する。負けたプレーヤーは次の試合で同じでデッキを再度使用できる。

快適さ向上のための変更

 高い競技性を維持しつつ、シーズン1とは異なる対戦の組み合わせを生み出すために、シーズン2では各地域のディビジョンのシャッフルを行ない、シーズン1を1位、3位、5位、7位で終えた選手はディビジョンが変更される。

 また、以下の快適さ向上のための変更が実施される。

・各ディビジョンの1位から3位までの選手に加えて、4位の選手もシーズン終了時のプレイオフに参加可能になる。
・グランドマスターズ・プレイオフとマスターズツアー大会の準決勝の対戦を5戦3本先取に変更する。
・デッキ事前提出期間が3つ全ての地域で標準化される。
・対戦スケジュールを「金曜日に15試合、土曜日に15試合、日曜日に18試合」ではなく、「各日16試合」に変更する。

 変更の詳細はルールとポリシーのページにて公開されている。上記の変更は、グランドマスターズに焦点を当てたものだが、eスポーツ担当チームはマスターズ予選に参加した全プレーヤーにアンケートを配布して、大会形式やスケジュール、大会の種類や頻度など、プログラムに対する意見を募集し、寄せられた意見に応えて、グランドマスターズのシーズン2以降は、マスターズ予選とマスターズツアーに以下の変更を加える。

・流動性について

 選手たちからは、ハースストーン・グランドマスターズの参加者の流動性を高めて欲しいという意見が寄せられた。ハースストーン eスポーツチームは、選手や所属組織がグランドマスターズ・プログラムにじっくりと取り組めるように、降格の可能性がどれくらいあるのかを明確にしておく必要があるとしている。

 シーズン1には降格はなく、シーズン2では最大2名のプレーヤーが降格する可能性がある。2020年のグランドマスターズでは、各シーズンに昇格/降格する人数をさらに増やすことも考えているという。2020年度の昇格/降格、ハースストーン予選およびマスターズツアー、大会構造の変更の詳細は後日発表される。「グランドマスターズ」の詳細は公式ブログにて公開されている。