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PS4コントローラーならコレ! 超弩級のカスタマイズ性能にクラクラするASTRO Gaming「C40 TR Controller」体験レポート

発売時期未定

価格:199.99ドル

 先日のE3レポートで、最強のXbox Oneコントローラー「Xbox Elite Wireless Controller Series 2」を紹介した(参考記事)が、「PS4に対応した最強のヤツないの?」と思ったPS4ファンも多いはずだ。あるのだ。ASTRO Gamingというやや聞き慣れないゲーミングブランドに。

【The C40 TR Controller for PlayStation 4 and PC】

 ロジクール傘下のASTRO Gamingは6月11日に日本で発表会を行なった。ASTRO Gamingは昨年の日本ローンチの時点ではロジクールGシリーズの1つとして取り扱われてきたが、今年からは海外と同じようにASTRO Gamingという独立したブランドとして扱っていく。ASTRO Gamingは、ロジクールGよりもハイランクな、高級志向のデバイスを得意としているが、先日の発表会では、ゲーミングヘッドセットA40のリニューアルモデルと、新たなフラッグシップA50が発表された。その内容については発表会レポートを参照いただきたいが、その中で意図的に発表されなかったのが今回取り上げる「C40 TR Controller」だ。

 なぜ日本で除外されたのかというと、PS4のオフィシャルプロダクトとしてソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)の承認が下りてないため、発売日の見込みが立っていないためだ。ただ、E3のASTRO Gamingブースではそんなことはおかまいなしに、A40、A50、そしてC40 TR Controllerという三本柱で展開していたので、本稿ではC40 TR Controllerを中心にご紹介したい。

【ASTRO Gamingブース】

 C40 TR Controllerは、他のデバイスと同様、普段使いからeスポーツまでまるっとカバーするプロeスポーツグレードのゲームコントローラーだ。PS4オフィシャルプロダクトとして、そのアイデンティティである△、○、×、□ボタンから、PSボタン、キャプチャボタン、オプションボタン、そしてスライドパッドまですべての機能を標準で備えている。

【C40 TR Controller】

 背面には中指位置にボタンが新設されており、お好みの機能を割り当てることができる。ボタンやスティックもオフィシャル準拠でクセがなく扱いやすい。唯一トリガー部分のみ、材質が他のボタンと同じで、やや標準より滑りやすいかなという程度だろうか。このトリガーは、深さを2段階で調節可能で、キーカスタマイズは2種類記憶でき、物理スイッチで切り替えられる。このあたりは「Xbox Elite Wireless Controller」と同じだ。

【C40 TR Controller】
背面ボタン
トリガーは他のボタンと同じ材質で、2段階の深さ調節が可能。USB端子は破損を防ぐために入口が深くなっている

 また、プログレードのコントローラーとして、「Xbox Elite Wireless Controller」と同様に専用のケースを備え、高さと材質の異なる着脱式のアナログスティックが用意されている。これらは25ドル程度で別売もされており、厳しいトレーニングで使い潰してもスティックを取り替えるだけで新品同様で使うことができる。

【ケースとオプションパーツ】
ボタン類は装着したまま収納が可能
オプションパーツ

 そしてC40 TR Controller最大の特徴は、デジタルパッドと2本のアナログスティックが着脱式になっていて、位置を自由に入れ替えることができるところだ。親指位置にアナログスティックを持ってくるPS4風を標準に、左上をアナログスティック、その下をデジタルパッドにするXbox One風、あるいは左側をアナログスティックで固めてしまうオリジナル仕様まで自由にデザインできる。

 この位置の入れ替えは、同梱の専用ドライバーで行ない、スティックモジュール自体も別売されているため、酷使して壊してしまっても替えが効くという安心感がある。ゲームパッドは、ゲーミングマウスやゲーミングキーボードと同様、“耐久消費財”としていつか壊れる運命にあり、そのため高いものは手を出しにくいというところがあるが、C40 TR Controllerはそれを逆手に取って、“高級品だけど替えが効く”のをウリにしているところがユニークだ。

【ガパリと外して位置が変えられる】
このように完全に外すことができる
すべてのパーツを外した状態
モジュールの背面

 気になる日本での発売時期は、SIEJA次第で、承認が取れ次第、日本でも発売したいという。価格については、ドルベースで199.99ドルであるため、2万円を超えてきそうだ。

【スクリーンショット】