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「SEGA Genesis Mini(海外版メガドライブミニ)」試遊台を出展! 巨大パッドでグランドアッパー! 「バーチャ2」だって遊んじゃう!
2019年6月12日 15:45
SEGAは会場のウエストホール入り口にブースを展開、「マリオ&ソニック AT 東京オリンピック」の大きなブースアートが強烈な印象を与えてくれる。そしてなぜか壁登りのアトラクションが目の前に……ここら辺はぜひ「マリオ&ソニック AT 東京オリンピック」の開発者に突っ込んでみたい。後日インタビューを掲載するのでお楽しみに。
その華やかなオリンピックの雰囲気に負けないくらい衆目を惹きつけていたのが巨大メガドライブコントローラー(パッド)だ。そう、「SEGA Genesis Mini(海外版メガドラ ミニ)」の試遊台である。「SEGA Genesis」は"メジャー”なハードだった。北米、ヨーロッパではスーパーファミコンに負けないほどに売れたのだ。当時、日本のメガドライバーはそのマイナーさを指摘される度に、「だって北米やヨーロッパで売れているし……」と斜め下を見つめながらつぶやいていたのだ。
「SEGA Genesis Mini」はとてもユニークなハードであり、メガドライバーは要チェックなハードだ。そのタイトルも触れたいが、まずはE3会場での出展を紹介しよう。会場では巨大パッドを使った試遊台と、3台の試遊台、合計4台、さらに実際の「SEGA Genesis」と並べた展示品が出展されていた。巨大コントローラーは「SEGA Genesis Mini」と同じ3ボタンのコントローラーがミソ。そう、「メガドライブミニ」とゲームコントローラー(パッド)が違う、初期型のパッドなのだ。このコントローラーは大きく、ボタンもちょっと押しにくかったが、メガドライバーにとって、強く"郷愁”を感じさせるパッドなのである。
この巨大パッドでちゃんと来場者がプレイしているのが楽しい。遊んでいたゲームは「ベアナックルII」である。「ファイナルファイト」系のベルトアクションだが、遊び方は人それぞれ。ボタンと方向パッドを行き来して操作している人、2人でボタンとパッドを分担している人。それを見ている周りの人もとても楽しそうだ。筆者が感動したのは、ちゃんと「コマンド技」を会得している人。そう、「ベアナックルII」は、様々なコマンド必殺技が使えるのだ。→→Bで「グランドアッパー」を放つ! 画面から目を離さず、方向ボタンを2回たたいて、B! 巨大パッドでちゃんとゲームを攻略している彼の姿は輝いていた。
そして通常の試遊台は「90年代感」を演出。さすがにビデオデッキは無理だったようだが、VHSのテープと、恐竜のミニフィギュアやわけのわからない小物が並んでいた。日本だったら「キン消し」とかを置く感じだろうか、「SEGA Genesis」の時代を演出している雰囲気が楽しい。
「SEGA Genesis Mini」も「メガドライブミニ」同様42本、40本のタイトルと「テトリス」と「ダライアス」の新作2本を収録しているが、日本版とはラインナップが異なる。詳細は「SEGA Genesis Mini」のページを参照して欲しいが、「トージャム&アール」や「カメレオンキッド」など、こちらも納得の良作ラインナップなのである。
日本のメガドライブにも多数の欧米のゲームが販売されたが、その中でも注目作ばかりだ。ちなみに日本版で収録されなかった「獣王記」もこちらに収録されている。パッケージも日本と大きくテイストが違い、ファンは突っ込まざるを得ない。コレクターズアイテムとして、その魅力が再確認できた。
最大の注目ポイントは「バーチャファイター2」である! 「スーパー32X」という、16ビットマシンのメガドライブを32ビットマシンに引き上げるというスーパーブースターを使って、初代「バーチャファイター」を移植するという荒技は知っていたが、海外ではアーケード人気に「バーチャファイター2」が移植されていたのである。
……SEGA Genesis版「バーチャファイター2」は、ゲーム性は2D格闘だが、技のスピードや打撃感など、オリジナルのエッセンスをちゃんと取り入れており、「すごくがんばってる感」を感じさせるゲームとなっていた。「SEGA Genesis Mini」は日本のプレーヤーも要チェックである。