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「ボーダーランズ3」プレイレポート解禁! 3作目にして銃発掘×スキル育成のシナジーは最高潮に

“脳みそ型タレット”て! 想像の上を行くキモ強武器も登場

9月13日 発売予定

価格:
7,400円(税別、スタンダード・エディション)
9,500円(税別、デラックス・エディション)
12,800円(税別、超デラックス・エディション)

 ギャハハと高笑いしながら銃を乱射し、ドカンバコンと爆発が至るところで起きる。そんなイメージが最も似合うシューター「ボーダーランズ」シリーズの最新作「ボーダーランズ3」を実際にプレイしてきた!

 カートゥーン調のビジュアルの中で、サイコ野郎とおマヌケさんと異様に強いタフガイが一緒くたになって襲ってくる独特の世界観。そして延々と遊び続けられる性能ごちゃまぜ博覧会の銃獲得システム。あらゆる意味でハチャメチャな作品世界に魅了され、続編の発売を待ち望んでいた人も多かったのではないだろうか。

 その「ボーダーランズ3」が、ついに9月13日に発売されるわけだ。前作「ボーダーランズ2」の発売は2012年だから、実に7年ぶりのお目見え。最近のことだと思っていたら……もうそんなに経つんですね!

7年ぶり!

 5月には「ボーダーランズ3」のプレイシーンをたっぷり紹介した「世界同時ゲームプレイ初公開イベント」が実施されたばかりだが、今回はそのテスト版に触れる機会を得た。

 7年という時を経て実感するのは、「ボーダーランズ3」はまさしくみんなが待ち望んでいた「ボーダーランズ」であったということ! 今回は特に戦闘シーンを主にプレイできたのだが、銃の数多っぷりが以前に増してすごかった! ビジュアルの綺麗さはもとより、遊び心地がガツンとパワーアップしている印象だ。ではさっそく、その模様をお伝えしたい。

盛り盛りの銃が探索心を刺激する!

 まず「ボーダーランズ3」とは何か。ジャンルで言えば、FPSにRPGの要素を加えた“シューティングRPG”と呼ばれているゲームだ。プレーヤーは4名のヴォルトハンターから好きなキャラクターを選び、それぞれが持つスキルを育成してストーリーを進めていく。

 またプレイを進めると、レベル帯に合わせた武器やアイテムがドロップ。武器そのものにも様々な特殊性能が付与されている。キャラクターのスキルを育て、よりよい性能の武器を発掘することことが「ボーダーランズ3」の楽しさだ。

武器探しはヴォルトハンターの務め!

 見どころという点ではいくつもあるのだが、今回特に楽しかったのは銃のバラエティの豊富さを見られたところだ。

 銃はショットガン、マシンガン、スナイパーライフルと他のシューターと同じように様々な種類が登場するが、本作ならではの要素として、ここにありとあらゆる種類の“付加性能”が乗ってくることが挙げられる。

 銃撃ヒット時にファイヤー、コロッシブ、ショック、レディエーションダメージが追加で入るといったものから、銃を構えた時にシールドが出るもの、リロード時に銃を投げてグレネードのように使えるものなどがそれだ。こうした効果がランダムに各武器に付与されており、レア度の高い武器ほど強力な追加効果が、しかも複数付いていたりする。

銃の性能は千差万別。なお各武器はモードの変更が可能で、サイトの切り替えや攻撃属性の切り替えができる

 さらに武器メーカーは10社ある(前作から2社追加)と本作では設定されていて、それぞれのメーカーでピカピカだったり粗雑だったり、銃作りに対するコンセプトがまるで違う。そのためベースとなる武器種がそもそも驚くほどあるのだが、ここに上のような効果が合わさってくると、もうまったく予想がつかない。

 どんなに見た目がカッコよくても「こんなもんか」くらいの性能のときもあるし、逆にショボい銃でも敵をドッカンドッカン倒せる威力が出たりする。見た目と性能が一致しない。どう考えてもありえない効果が発揮される。こここそが、実に「ボーダーランズ」らしい無茶苦茶具合なのだと思う。

 武器は敵からもドロップするし、マップの各所から入手できる。武器のレア度はドロップ時の色で分かるようになっていて、オレンジに光る「レジェンダリー」が最もいい武器になるのだが、これはボスを倒した際などに多く入手できるようだ。

武器は入れ替えが大事。インベントリはすぐ満杯になるので、要らないものはどんどん捨てていく

 今回のプレイでは、脳みそ丸見えスタイルで激しく自己主張してくる「Gigamind」というボスと戦う場面が登場した。

脳みそさらしスタイルのGigamind。歩き方は桃白白みたいな感じ

 この「Gigamind」を倒してドロップしたレジェンダリーマシンガンは、リロードすると銃を前方に投げ、着地した箇所に“脳みそ型のタレットを設置する”というオリジナリティバリバリの性能を持つ武器だった。

 この脳みそ型タレット、脳みそに目玉が付き、細い足が4本生えている。敵を発見するとレーザーを撃つと同時にカタカタカタと動き出し、映画「遊星からの物体X」のスパイダーヘッドよろしくかなり気味が悪い! でも囮になるし、破壊されたら広範囲に爆発して大ダメージ+コロッシブ効果を与えられるのでかなり強い。気持ち悪くて強い、“キモ強い”という新しいジャンルを垣間見た瞬間だった。

リロードすると出てくる脳みそ型タレット殿
Gigamindを倒したときの大量ドロップタイムで……
真ん中でギラギラ光っているオレンジ武器がこの性能を持っていた

 と同時に、こんな狂った性能の武器が他にも多くあるんじゃないかと楽しい想像をさせてくれもした。事前の情報公開では「足が生えて歩く銃」があると案内されており、想像の斜め上を行く“キモ強”路線は大いに期待したいところだ。

 プレイは合計で90分ほどだったが、マップを探索して武器を探し、よりよい武器で敵と戦うというハクスラ系ジャンルのプレイが、武器と性能への高い期待感によって加速されている印象だ。さらに笑ってしまうくらいの変な武器がキーポイントのようにあることで、探索の楽しさはさらに増す。ボスとの対戦が特に盛り上がりそうだ!

スキルは1人1つ、じゃない! 育成のバリエーションもさらに加速

 この銃の面白さを下支えするのが、各キャラクターのスキルだ。今回使ったセイレーンのアマーラは、光り輝く「腕」を操る能力を持っている。そのスキルの1つには、敵を捕まえて一定時間宙に浮かべるスキル「フェーズグラスプ」がある。

 発動すると、地面から透明の球体と腕がニューっと出てきて、球体の中に数秒間敵を捉えられる。壁の向こう側の敵も無理やり空中に浮かべ、無防備な敵に攻撃を一気に叩き込めるという便利なものだ。前作でのマヤの「フェーズロック」に近いと言えば、イメージしやすい方もいるだろう。

アマーラの「Phasegrasp」

 アマーラは、他にも空中から複数の輝く腕を叩きつけて周囲にダメージを与える攻撃的なスキルも持っている。どのスキルを選ぶかはまさにプレーヤーの好み次第なので、いろいろ試してみるのをおすすめする。

 ちなみに、ヴォルトハンターの1人「ゼイン」は自身の幻影を作り出して、囮にしたりワープポイントにしたりできるスキルがある。ヴォルトハンターは通常、選択した1つのスキルしか使えないが、ゼインはグレネードの代わりに2つ目のスキルを設定することも可能だ。

 育て方によって同じキャラクターでもまったく違う戦闘スタイルになるのは「ボーダーランズ2」での魅力の1つだったが、ここをしっかりと踏襲しつつ、さらにパワーアップしている印象だ。戦略的に育成するスキルツリー、ランダムだが発掘しがいのある武器、この2つが「ボーダーランズ3」でも最高のシナジーを生み出していると期待できるデモプレイだった。

スキルツリー画面。前作同様、育て方によってまったく使い心地が変わるものになりそうだ

 なお残り2人のヴォルトハンター、ガンナーの「モズ」とビーストマスターの「FL4K(フラック)」については、まだ名前とビジュアル程度しか情報が明かされていない。彼らがどんなスキルを発揮してくれるのか、今後の情報公開が楽しみだ。

 今回は英語版のプレイだったので、前作で好評だったローカライズがどうなるかはわからないところだし、肝心のストーリーも全体像はまだ掴めていない。キャラクターたちがどんな風に描かれていくかも気になるところだし、知りたいことは山ほどある。発売日に向けて、引き続き注視していきたい!

前作のプレイアブルキャラクターの1人「Zer0」が登場した
新ビークル「サイクロン」。一輪車の真ん中に座ってドライブするイメージ
ストーリー進行では、時にこのような巨大ホログラムが登場する。なおこのおっさんは武器メーカーのひとつ、アトラス社のCEO
他にも、味方NPCが倒れたときの復活を手伝ってくれたり、アクション要素ではダッシュからのスライディング、段差のよじ登りなどが増えている