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目の前に現われるポケモンたち、そして東京にはジムが林立!「Media Ambition Tokyo」内覧会で「Pokemon GO AR展望台」を体験してきた

2月23日~3月3日 開催

 一般社団法人Media Ambition Tokyoは2月21日、2月23日より3月3日まで開催予定の「Media Ambition Tokyo 2019」の内覧会を六本木ヒルズ展望台 東京シティビューにて実施した。

 「Media Ambition Tokyo(以下、MAT)」は最先端のテクノロジーとデザイン、アイデアやアートなどが融合した展示を行なうイベントで、2019年で7回目の開催となる。内覧会にて行なわれたカンファレンスではMAT代表理事であり、JTQの谷川じゅんじ氏、Mistletoeの孫 泰藏氏、Enhanceの水口哲也氏、森ビルの杉山 央氏、そしてビデオレターにてライゾマティクスの齋藤精一氏が登壇し、MATの歴史や意義、そしてテクノロジーの未来について語った。

【登壇者】
登壇したMAT代表理事。左から森ビルの杉山 央氏、Enhanceの水口哲也氏、Mistletoeの孫 泰藏氏、JTQの谷川じゅんじ氏
ビデオレターにてコメントを寄せたライゾマティクスの齋藤精一氏

 MATの展示内容は映像やアートなど多岐に渡るが、中でも今年は「ポケモンGO(Pokemon GO)」の体験型展示「Pokemon GO AR展望台」が出展されている。これはMicrosoft HoloLensを活用した専用デバイス「ポケモンスコープ」を着用することで、足元に設置されたコースや周囲の空間にポケモンが現われ、さらに展望台の外には東京に聳え立つジムが出現するというもの。

「ポケモン」仕様のMicrosoft HoloLens、「ポケモンスコープ」。これを装着してコースを歩く
青い線が基本コースで、草むらの近くにポケモンたちが現われる

 コースの途中にはヒトカゲやゼニガメ、フシギダネやピカチュウ、イーブイなど初代「ポケモン」より根強い人気を誇るポケモンたちがおり、目が合うと鳴き声を上げながら可愛らしいリアクションを返してくれる。

体験中の模様。VRやARは傍から見ると何をしているのかさっぱりわからないが、実際に体験すると本当に左右を見まわしたり、思わず上を見上げたりしてしまう

 また、きちんと周りを見渡さないともしかしたら見落としてしまう位置にはギャラドスが浮いており、辺りを睥睨している。ギャラドスのカッコよさと威圧感に見とれながらコースを進んでいくと、巨大な下半身と足が目に入る……そう、“アローラのすがた”のナッシーだ。上を見上げれば遥か高くに頭が位置しており、ちょうど足元から見上げるようにして、「やっぱデケー!」とそのサイズ感を堪能できる。さらに筆者が遊んだ限りでは現われなかったものの、スタッフによれば“幻のポケモン”と出会える可能性もあるとのことだ。

ギャラドスとナッシーの位置関係は概ねこちらのイメージ通り。ナッシーの手前でコースは右に曲がるが、是非ナッシーを見上げたあとに左を見てほしい

 「Pokemon GO AR展望台」はその名の通り会場の窓際に位置しており、東京が一望できる好ロケーションに展開されている。ふと「ポケモンスコープ」を通じて窓の外を見ると、まさしく「ポケモンGO」のゲーム内の光景のごとく、東京に立体的なジムが存在しているのが見える。なんとも未来を感じる光景だった。

内覧会は夜だったため、背景は絶好の夜景。「ポケモンスコープ」をかけるとここにジムが立っているのが見える

 ナイアンティックは、「ポケモンGO」のゲーム性や追加機能を見ればわかるように、現実とARの融合に力を入れている。かつてナイアンティックCEO、ジョン・ハンケ氏は「ポケモンGO」の“最終地点”について、「発表時のトレーラーのように、タイムズスクエアを背景にミュウツーと戦うシーン」を実現することだと語っていたが、今回の展示ではそこに着々と近づいていることが感じられた。「ポケモン」ファンには是非体験していただきたい展示といえる。

 なお、「Media Ambition Tokyo 2019」の参加費は無料だが、入場に当たっては東京シティビューの入場料が必要となる。価格は一般当日が1,800円、シニア(65歳以上)が1,500円、学生(高・大学生)が1,200円、子供(4歳~中学生)は600円となっている。

【シナスタジア X1】
会場には「Rez」シリーズで知られる水口氏が携わる、共感覚体験装置「シナスタジア X1」なども展示されていた。音にあわせて44の振動子による振動と光の演出が楽しめるというもので、時間の都合上体験できなかったが悔やまれる