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「ワンダーフェスティバル2019冬」の企業・一般ブースで見つけた、気になるゲーム関連造形を一挙紹介

2月10日開催

入場料:2,500円(税込)

 2月10日に幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2019冬」では、プロ・アマ問わず、制作者の熱意が込められた数多くの作品が展示・販売されていた。製作される作品のトレンドはイベントごとに移り変わり、多くのファンがそれらを見たり買ったりすることを楽しみに来場している。

 その一方、トレンドには左右されず、自分達が好きな作品を作るという昔からの方向性も健在で、そうした作品を見つけに行くのも、このワンフェスの楽しみ方の1つだ。筆者の様にゲームの仕事にも携わっている人間として気になるのは、やはりゲームからの出典作品であり、「こんなの出るんだ!」もしくは「こんなの作ってる!」といった、グッとくる作品との出会いは、毎回大いに楽しませていただいている。

 本稿では筆者がワンフェスの企業・一般参加ブースを歩き回って、個人的に気になったゲーム関連作品の造形をお届けしていきたい。好みにやや偏りがあるのは認識していて、そのあたりも含めて楽しんでいただければと思う。

 まずは企業ブースの展示物を紹介していこう。ワンフェス名物の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 29」(以下、ワンホビ)ブースには、弊誌のレポートでもおなじみのFREEingが、今回も新旧ゲームファンのツボを突くラインナップを展示していた。

 1978年リリースされアーケードゲーム界に革命を起こした「スペースインベーダー」と、その39年後の2017年にリリースされ、こちらも世界的なヒットを飛ばしている「PUBG」のフィギュアが同じ展示台に並ぶという、世代を超えたラインナップに興奮する。同社は他にも、「シューティングゲームヒストリカ」のシリーズとして、「ギャラクシアン」や「ギャラガ」のフィギュアを出展。こちらは海老川兼武氏によるデザインアレンジが新鮮なラインナップで、2019年の発売を予定している。

「figma SPACE INVADERS MONSTER」(FREEing)
「figma PLAYERUNKNOWN`S BATTLEGROUNDS The Lone Survivor」(FREEing)
左から「シューティングゲームヒストリカ Galaxian Galaxip GFX-D001a」、「Galaga Fighter GFX-D002f」(FREEing)

 同じワンホビブースでは、マックスファクトリーからfigmaでリリースされる「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の隻狼の姿に心奪われた。figma「狩人」(「Bloodborne」)に続く、フロム・ソフトウェアタイトルのアクションフィギュアとなるわけだが、造形の完成度とともに、劇中のアクションの再現や、忍義手などのギミックにも期待がかかる。前述の「狩人」も再販に次いで武器セットが企画されるなど、今後のラインナップも熱くなりそうだ。

「figma SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE 隻狼」(マックスファクトリー)
「figma Bloodborne The Old Hunters 狩人専用 武器セット」(マックスファクトリー)
「figma Bloodborne The Old Hunters 時計塔のマリア」(マックスファクトリー)

 アクションゲームとのフィギュアとしてもう一つ目に付いたのが、千値練ブースの一角に展示されていた1000toysの「CUPHEAD」のアクションフィギュアだ。本編の難易度にそぐわない可愛いキャラクターとして人気が高まっているカップヘッドとマグマンのコンビのフィギュアは、20cm前後とかなり大きめ。「東亜重工製合成人間」など、可動も優れたフィギュアをリリースしている同社のノウハウを詰め込んで、ゲーム同様によく動く製品として発売されることを期待したい。

左から「CUPHEAD マグマン」、「カップヘッド」(1000toys)

 ビッグサイズのスタチューを販売するプライム1スタジオの「ワンダと巨像」の「第1の巨像」と「第3の巨像」にも注目。台座を入れると60cm近い大きさで、このぐらいあると「巨像」としての説得力を十分に感じられる。古えの祠にある偶像が台座にあしらわれているのもポイントだ。同社はこの他に「鉄拳7」の登場キャラクターのスタチューも出展していた。

「アルティメットジオラママスターライン ワンダと巨像 第3の巨像」(プライム1スタジオ)
「アルティメットジオラママスターライン ワンダと巨像 第1の巨像」(プライム1スタジオ)
「プレミアムマスターライン 鉄拳7 風間 仁」(プライム1スタジオ)
左から「プレミアムマスターライン 鉄拳7 アリサ・ボスコノビッチ EX版」、「吉光(Tekken7 Variation Costume)」

 ここからは一般ディーラー編だ。「好き」ということが物作りに直接繋がるディーラー諸氏の作品群はワンフェスの華だ。一般ディーラーの卓を回って造形を見ていると、毎回「誰も作らないから自分が作る」というガレージキットの神髄を実感できる。

 ゲームを題材とした造形に関してここ最近感じるのは、レトロゲームを扱うディーラーが増えているということ。最新のハードでレトロゲームが復刻されるのと同様、作り手にも受け手にもその世代が増えているのだと思う。それにしても「シュヴァルツシルト」や「メルへヴェール」など、レトロPCゲーム方面の造形が作られていたことには本当に驚かされた。

 以下の写真では、「作品名、登場作品名」(ディーラー名)の順番で紹介している。ディーラー諸氏の個性的な造形や着眼点に注目して楽しんでみてほしい。

「シュヴァルツシルト P型戦艦、狂嵐の銀河Schwarzschild」(関帝鋲)
「ドワーフ(♀)、剣と魔法と学園モノ」(てんこもりシステムズ)
「ローディングヒヨコ、アズールレーン」(やるだけやってみよう)
「1/12 メットールダディ、ロックマン4 新たなる野望!!」(ぷにまる)
「宇理炎(剣)・宇理炎(盾)、SIREN」(会長)
「スカボロウフェア、ベヨネッタ」(こめびつ工房)
「ねむねむレウス・ねむねむジョー、モンスターハンター」(うらまっく)
「リック・テイラー、スプラッターハウス」(アルイミマケズ)
「ローリング骸骨DX、Demon's Souls」(アウトローファクトリー)
左から「リブルラブル指人形 アナザーカラーVer、リブルラブル」、「バラデューク指人形、バラデューク」(ブリジンガメン)
「トリコぬいぐるみ、人喰いの大鷲トリコ」(多脚造形部)
「闇人 甲・乙、SIREN2」(モコス)
「RVR-01 ガントレット・RVR-02 ヴァンブレイス、サンダーフォースV」(13B/スペクターズ)
左から「闇喰らいのミディール、DARK SOULS III」、「アーマードタスク、DARK SOULS」(かものはし)
「フォルテクロスロックマン・メイルちゃん&ロールちゃん、ロックマンエグゼ」(Planeswalker)
「しんじ レジンキット、熱血硬派くにおくんSP 乱闘協奏曲」(久里茶屋)
「呪詛溜まりマグネット、Bloodborne」(argilla)
「モロ星人ミニソフビ、スペースチャンネル5」(スペース★ソフビ団)
「お竜、風来のシレンGB2」(ダブルドラゴン)
「1/12 アストラルカイザー、ファンタシースターオンライン2」(よせ鍋)
「プロトタイプドラゴン・ブルードラゴン、パンツァードラグーン」(梨の木屋)
「黄川人、俺の屍を越えてゆけ」(プラスチックごはん)
左から「可動モコイ、デビルサマナー ソウルハッカーズ」、「可動ヴァルナ、デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー」(クジラシンカイ)
「TYPE-A、怒首領蜂大往生」(アウトドア模型店)
左から「コットン、コットンオリジナル」、「パステル、出たな!!ツインビー」(くろすぽいんと)
「異形セット(デス・グリロ)・アリス、BAROQUE~歪んだ妄想~」(meisterSinger)
「ムスメ、V!勇者のくせになまいきだR」(MIMIX)
「メイ・エリオット・ザッパ、シャイニング・フォース~神々の遺産~」(CHEMICAL REACTION)
「サキュバス・キャサリン、キャサリン」(カトスペ)
「慈悲深き薬草師 ハーバリスト、世界樹の迷宮V 長き神話の果て」(水色病)
「指輪セット、DARK SOULS III」(月見草のかまど)
「ロゼ、ロゼと黄昏の古城」(西田総務工房)
「1/8スケール 湖の国の王子、メルヘンヴェール」(結晶洞窟)
「錠前お化け、大神」(kagerou works.)
「1/12 バーチャロンコンパネC、電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」(Excelsus)
「餓狼伝説SPECIAL消しゴム タン・フー・ルー、餓狼伝説SPECIAL」(cMp)
「サテライト筐体、ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ~after school ACTIVITY~」(フロンティア・インダストリー)
左から「源平討魔伝 メタルフィギュア、源平討魔伝」、「ワルキューレの伝説 メタルフィギュア、ワルキューレの伝説」(Aurora Model)
左から「魔帝サマエル、超魔界村」、「シールダー、大魔界村」(PARALYSING TOYZ)
「トリコリング真鍮・シルバー、人喰いの大鷲トリコ」(metro)