ニュース
【WF2018夏】「ナイトストライカー」、ロボット形態への変形を実演! RCベルグのレジンキットで夢の変形を実現
2018年7月30日 19:48
ガレージキットメーカー・RCベルグは、ワンフェスにて「ナイトストライカー 1/32 インターグレイ カラーレジンキャストキット」を展示、“変形”デモを行なった。本商品は会場で先行予約が行なわれ、価格は先行予約特価で26,000円(税別)。今後、RCベルグの公式ページにて、一般販売も行なわれる予定だ。
「ナイトストライカー」は、1989年にタイトーがリリースしたアーケードゲームだ。キャラクターの拡大縮小で疑似3D表現を行なうシューティングゲームで、夜の街をホバー能力を持つ万能戦闘車両「インターグレイ」で駆け抜け、敵を殲滅していく。その世界観とスピーディーなゲーム性、BGMなどでファンを獲得し、様々なハードに移植された。
ステージは分岐式になっており、最終面でインターグレイは驚きの変化をする。支援機と合体したり、ハッチを開けて攻撃力を増したり、撃墜されて脱出用装備で戦う展開もある。そしてロボット形態に変形するパターンも用意されている。今回のレジンキャストは、そのロボット形態への変形を実現した組み立て式キットなのだ。会場ではこの試作品の変形デモが行なわれた。
変形はとても複雑で、多彩な機構を盛り込んでいる。説明もしながらなので30分近く時間を要したが、車からロボットへ、その凝った変形システムをたっぷりと楽しむことができた。組み立てキットであるが、関節にはポリキャップが使用され、各種ロック機構もあり、きちんと組み上げることができればプレイバリューも高く、楽しい商品である。今回は変形システムを写真とともに紹介したい。
まずはキャノピーを取り外してのコクピットの紹介。コクピットには中央に操縦桿が設定されている。これはアーケード筐体の操縦桿をイメージしたものだという。裏返した嫌部分は、回転させることで対多部分がシャッターで収納された形状となり、飛行状態を再現することが可能となっている。
ここから変形である。車体裏の装甲板を外しロックを解除、脚の付け根をぐるりと回し、さらに車の前方部分を開いてこちらも回転式でつま先を引き出す。そして関節で折りたたまれている太ももを伸ばすことで足が出る。装甲板などもとても細かく、かなり凝った収納であることがわかる。付け根がクランクになっており腰側面に移動するサイドアーマーや、前輪部分のカバーが開いてスラスターが出てくるなどとても凝った設計だ。
腕は車体後部に収納されており、ハッチを開くことで引き出すことができる。畳んでいた肘や手首をまっすぐにして、肩を回転させて人型にしていく。さらに車体中央のハッチを開け、頭部を出し、車体後部を折り曲げてロボットの頭部を露出させる。首を前に押し込んで後部のハッチを入れ込んだ後、胸のアーマーを可動させ展開させる。
そして背中のホバーユニット(車体後部)を大きく広げ、角度を整えることで変形完了となる。背中の装甲板もちゃんと変形時の隙間を隠し、しっかりとしたロボット形態である事がわかる。
実はインターグレイにはしっかりした変形の設定画は存在しない。1982年当時のインターグレイはドット絵で表現されており、なんだかごちゃっとしたアニメーションの後、ロボット形態になるのだ。想像力を刺激される反面、具体的な変形パターンなどは語られなかった。
今回立体化において、RCベルグはタイトーと話し合い設計を煮詰めていった。インターグレイは車時のイラストで正面のものがあるものの、ロボット形態では後ろ姿しかゲーム画面には出てこないので、頭があるかすら誰も知らなかったのだ。しかも胸の装甲板の移動ギミックや、背中のユニットの展開など、よりカッコイイ設定が追加された。今回非常にカッコイイロボットとなったことで、さらに人気を得そうである。
組み立て式のレジンキットのため、変形して遊ぶのはちょっと難易度が高いアイテムではあるが、RCベルグとしてもこれだけの変形アイテムを手がけるのは初めてであり、気合いを感じさせる。この設計、そして車がロボットに変形するギミックはとても魅力的だ。「ナイトストライカー」を知らない人でも魅力を感じるキットだと思う。