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【闘会議2019】圧倒的王者GGBOYZが「スプラ甲子園」2連覇を成す!

総参加者2万5千人超え「第4回スプラトゥーン甲子園」決勝大会が開催

1月26日~27日 開催

会場:幕張メッセ4ホール~8ホール

 幕張メッセで開催されている「闘会議2019」において、Nintendo Switch用アクションシューティング「スプラトゥーン2」の全国大会「第4回スプラトゥーン甲子園」決勝トーナメントが開催された。

 決勝大会に集まったのは、2018年7月より始まった予選大会を勝ち上がった地区代表、オンライン大会代表の全16チーム。2万5千人を超える総参加者数の頂点がこの日決められた。

 その中で、圧倒的実力を示したのは前大会王者のGGBOYZ。関東地区予選でも王者らしい安定した立ち回りで決勝大会進出を決めていたが、安定感はこの日も健在だった。

GGBOYZ。左から、リーダーのダイナモン選手、たいじ選手、えとな選手、やまみっちー選手

 GGBOYZの強みを象徴する選手のコメントがあったので紹介したい。試合後のインタビューで「前線がやられたとき、あえて前に出て敵を押さえるシーンがよくあるが、それはなぜか?」との質問に、リーダーのダイナモン選手(メインのブキはエクスプロッシャー)が答えた場面だ。

 ダイナモン選手のエクスプロッシャーは、前線から1歩引いて味方を援護する役割がある。そのため前線がやられたら普通はラインを下げて戦うことを考えそうだが、なぜ逆に前に出るのかという質問意図である。

 ダイナモン選手いわく、「下がることで逆に危ない場合があるから、その時はあえて前に出る」という。加えて「前に出て時間を稼ぐ意味もあるし、そこで1人でもやり返せたら儲けもの」と続けた。そう言いながらダイナモン選手の場合は「儲け」があまりに多く、これがGGBOYZの前線が揺るがない理由のひとつになっているのだろう。

 そして、ダイナモン選手以外のたいじ選手、えとな選手、やまみっちー選手は前線での戦い方が非常に上手い。たいじ選手はシャープマーカーネオ、えとな選手はバケットスロッシャーデコかデュアルスイーパーカスタム、やまみっちー選手はスプラマニューバーベッチューと大体のブキを固定で使っており、興が乗るとそれぞれ段違いのキル数を叩き出すポテンシャルを秘めている。この構成が、どのステージでも有効だという確信があるのだろう。

GGBOYZはブキ構成をあまり変えないのも印象的だった

 その自信は「神を超えて宇宙になります(えとな選手)」、「自分はスプラトゥーンの王なのかな(たいじ選手)」という冗談交じりのビッグマウスにも表れており、今のところ留まるところを知らない様子である。

 まるで、分厚い壁が押し寄せてくるような戦い方がGGBOYZなのかもしれない。決勝戦でぶつかった九州地区代表SpRush!!も善戦したが、結局はGGBOYZの前に3連敗で優勝を譲ることになった。

決勝戦はSpRush!!対GGBOYZ。GGBOYZは強かった

 そのGGBOYZを最も追い詰めたのは、準決勝で対戦したえふわんけーきだろう。DetonatioN Gaming所属のミリンケーキ選手が率いるチームで、こちらも圧倒的強さで信越地区大会優勝を決めている。

 えふわんけーきが繰り出した作戦は、試合終了直前にスペシャルウェポンも合わせた一気呵成の攻撃を仕掛けることで、GGBOYZの分厚い壁をぶち破ろうというもの。効果は確かにあり、2勝で勝ち抜けのところ1勝対1勝まで持ち込んだ。次の対戦では逆に大きく陣地に食い込まれてしまったため破れてしまったが、GGBOYZも決して無敵ではないことを示した1戦だったのではないだろうか。

準決勝戦では、えふわんけーきがGGBOYZから1勝を取る場面もあった

 大会の最後には、「スプラトゥーン2」に10種類のブキ「ブキチセレクション」が登場すること、3月26日から4月1日まで製品版と同等の内容が無料で遊べる「特別体験版」が配信されることも発表された。

 フェスの開催は事前の予告どおり今年の7月まで実施され、その間にバランス調整のアップデートを予定しているという。次回「スプラトゥーン甲子園」の案内は今回はなかったが、徐々に規模を拡大しているのも確かだ。さらなる「スプラトゥーン甲子園」の展開、そしてGGBOYZの飛躍に期待しておきたい。

大会の最後に発表された「ブキチセレクション」と「特別体験版」。特にブキチセレクションはコメントで画面が見えないほどの反響があった