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今日からダウンロード可能な宇多田ヒカルさん「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 201」体験レポートなど

年末年始に登場するPlayStation VRタイトルを体験

12月12日 開催

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、メディア向けに「PlayStation VR Media Experience」を開催した。当日は今冬リリースされる予定のPlayStation VR用タイトルを中心としたラインナップを披露。「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」を始めとした17タイトルが展示され、一足先にプレイすることができた。それらの中から注目度の高いと思われる「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」、「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」、「みんなのゴルフ VR」、「シアタールーム VR」を紹介していく。

ライブを間近で体験することができる「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」

 「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 - “光” & “誓い” - VR」は、PS Plus加入中のユーザーに向けて12月25日から先行配信されているコンテンツ。今冬に全国各地で行なわれた宇多田ヒカルさんのライブツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」から、“光”と“誓い”の2曲をPS VR用として収録している。

 特徴は、ライブの風景を3パターンのアングルから鑑賞することができる点。基本的には、どれも正面中央からのアングルとなっており、方向キーの上下で視点を変更することが可能。このうち、視点3は右スティックでのズームインズームアウトが無段階で行なえ、その際には画面に円が描かれ、円内部の映像が拡大縮小されるようになっている。もちろん、首を動かせば視点も変更するので、その他の部分も拡大してじっくり見ることができる仕組みだ。

 視点2は、ステージのすぐ目の前。ステージと同じ高さで立っている状態なので、歌っている宇多田ヒカルさんが前方に移動してくると終始目線を合わせてくれるため、ファンにとっては非常に嬉しいアングルだろう。また、手を伸ばせば触れる距離まで近づくので、耳に付けてるイヤフォンや背面のマイク機器までハッキリ見えるのも醍醐味の1つ。視点1は正面で、視点3と比べるとやや近い位置となる。こちらはステージのほぼ全部が見渡せるので、最前列でライブを見ている感覚に近いかもしれない。

 これらが楽しめる“光”は、フルコーラスで約4分間ほど。このほかに、メニュー画面で若干下を見ると“メイキング&スタッフクレジット”を選択することもできる。こちらでは、画面右1/3でスタッフロールが流れ、残った2/3を利用してメイキング映像が上映される。見ていると、ライブ会場に観客を入れる前の時間を利用して撮影したのか、お客さんがいない中で収録をしているのがよくわかる。このような貴重なシーンを見られるのも、本VRならではだろう。彼女のファンであれば、マストアイテムになることは間違いない。なお、音響に関してはステレオサウンドでの収録とのことで、5.1chなどではない。

 本VRタイトルは、2019年1月から本配信となるが、PS Plus加入会員であれば12月25日より先行ダウンロードが可能となっている。

TGS2018バージョンとは異なるビルドが体験できた「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」

 TGSバージョンではいきなり戦闘シーンから始まったが、今回の体験会では格納庫からの発進となっていた。選べる機体はF/A-18FまたはSu-30M2で、どちらかを選択すると体験版開始となる。

上がF/A-18Fで、下がSu-30M2。体験会では2機体からの選択だったが、製品版は更に増える

 離陸地点に進むまでは自動操縦なので周りを見る余裕があるのだが、そのリアル度合が非常に高い。ただのイスに座っているにもかかわらず、本当にコックピットにいるような感覚を味わえるだけでなく、機体の振動まで感じた気がしたほど。演出も凝っており、破壊された機体や破片が降ってくる中をテイクオフするというドラマチックな展開で、いやがおうにも雰囲気が盛り上がるというもの。

降りかかる敵の攻撃を避けつつ離陸するまでの流れが、とにかく秀逸だった

 この後に離陸すると、3機のSu-30がTGT(ターゲット)として表示され、それを撃ち落とすミッションが始まる。ここから先は従来の「エースコンバット」シリーズと同じ操作なので、過去作品をプレイしたことがある人なら違和感なく操縦可能だ。視点切り替えボタンの代わりにプレーヤーが直接左右や後ろ、上を見ることで状況が即確認できるので、プレイしやすいと感じた。

 操作感も従来シリーズとほぼ変わらないものの、空中での1回転など大きな動作をした時はVR酔いを起こす可能性も。筆者はまったくVR酔いを感じなかったが、体験した他の方々にはVR酔いをしたという人が少なからずいたようなので、VR酔いしやすい体質のプレーヤーは気に留めておくのがよいだろう。

 体験会バージョンでは空中戦のみだったが、これが「エースコンバット」シリーズ恒例のトンネル内を飛行してターゲットを破壊するミッションなどであれば、さらにVR感を感じられたかもしれない。とにかく発売が待ち遠しい1本だった。

まさにリアルなゴルフが体験できる「みんなのゴルフ VR」

 タイミングを計りボタンを押すことでショットするゴルフゲームは数多いが、「みんなのゴルフ VR」はPlayStation Moveコントローラをゴルフクラブに見立てることで、ほぼ実際のゴルフと同じ感覚でプレイすることができる新感覚さが特徴だ。

 現実のゴルフと同じく、ティグラウンドに立ち左を向くとコースの全景を見られるので、平面マップではわかりづらい高低差などをリアルに感じることができた。なお、ティグラウンド正面には平面マップも用意されているので、どちらからも同じ情報を得られるのはありがたい。

 ショットは、PlayStation Moveコントローラをクラブのグリップに見立てて握り、実際と同じく振ればOK。リアルなゴルフを経験したことがないのでわからないという人は、PlayStation Moveコントローラを右手で軽く握り、手首のスナップを利かせて振るだけでも問題なかった。ショットの強さはインパクト時のスピードで決まるようなので、遊びやすい方をチョイスしよう。打ちっ放しでは右に曲がりがちな筆者の場合、「みんなのゴルフ VR」でも右へ曲がったドライバーショットになったので、かなりリアルだと感じた。手首だけでのショットの場合、方向が左右にぶれやすい点にさえ注意すれば、安定してフェアウェイをキープできそうだ。

ショット時、最初は素振りモードになっており、素振り時の残像が赤く表示された時はボールに当たらず、青ならヒットとわかりやすく表される。感覚を掴んでからショットしよう

 ゴルフで難しいのは、ドライバーショットよりもアプローチショットと良く聞くが、アプローチに関しては今回はほとんど苦労しなかったものの、パッティングが若干難しい印象を受けた。芝目は、グリーン上に引かれた縦横のライン上を走る点の動きを見ればすぐにわかるのだが、パッティング時の力加減に関しては慣れが必要かもしれない。

 体験会バージョンでは1ホール目が終わるとインターバルが入り、ラウンド中のゴルフ場の景色を眺めるモードが挿入される。360度ぐるりと見渡せ、池には鳥が泳いでいたりするなど、こちらも全体的にリアルだった。

 この後に2ホール目がスタートし、無事カップインさせれば終了となる。カップの大きさが通常よりも大きいほか、吸い込み力も若干アップしているとの話だったので、体験会バージョンはカップに近づきさえすれば入りやすかったようだ。その設定でもパーが取れなかったことに、少しモヤモヤしながらプレイを終えた。

 従来のゴルフゲームよりもリアル感が格段に増し、“ゴルフゲームを遊んでいる”よりも“ゴルフをプレイしている”という感覚に、かなり近づいたと感じさせられたタイトルだった。

寝転がりながらコンテンツを見ることが可能になった「シアタールーム VR」

 「シアタールーム VR」は既に配信されているコンテンツだが、今回のアップデートで大きく変わったのは宇宙空間モードが追加されたことだ。これを選択すると周りが宇宙空間となり、その中にスクリーンが浮いているような感じとなる。さらに、従来のシアターモードでは見られる位置が決まっていたのに対し、宇宙空間モードにすればスクリーンをどこにでも配置できるようになった。右を向けば右、下なら下、寝転がれば上と、どのような体勢になっても真正面にスクリーンが位置する。例えるならば、目の前15cmくらいに10インチのタブレットを持ち、そこに映像が映し出される感覚だ。

 方向だけでなく、首をかしげてもそれに合わせてスクリーンが目と平行に設置されるので、使い勝手が大幅にアップしている。ただし、スクリーンの大きさは固定だ。

 アプリケーションは無料で、既に入手済みの場合のアップデートも同じく無料だ。ぜひアップデートして、ごろ寝鑑賞を堪能しよう。