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ガンプラビルダーズワールドカップ、世界一は日本代表ユウスケ サトウ氏の「ガンダムエクシアリペアII -胎動-」
2018年12月10日 10:07
BANDAI SPIRITSホビー事業部はガンダムのプラモデル「ガンプラ」の世界大会「ガンプラビルダーズワールドカップ(GBWC)2018」の決勝戦表彰式を東京・お台場のガンダムベース東京で開催した。
「GBWC2018」は毎年開催されている世界大会。日本のみならず世界中のビルダー達が力作を応募し、その驚くべき制作技術、溢れるガンプラ、創作への愛を語っている。信じられないほど作り込んだディテール、電飾、土台の回転、角度によって変わる見せ方など多彩なアイディアも盛り込まれている。
今回見事オープンコースで優勝したのが、日本代表となったユウスケ サトウ選手の「ガンダムエクシアリペアII -胎動-」。中空になっている整備デッキで装甲を取り外され、修理・整備が行なわれている「ガンダムエクシア」を表現したもので、エクシアを取り囲むようにライトが配置され独特の雰囲気を作り出している。
ジオラマは通常見る方向が限定される場合が多いが、このジオラマは円筒の中に窓が開いており、ここからのぞき込むと新たな発見があるという。作り込み、精度、そして見せ方の面白さなど、多彩なアイディアがこのジオラマを世界一にさせたとのことだ。
14歳以下のジュニアコース優勝者はインドネシア代表のマーク アレクサンダー イルワント選手による「ビルドダイバーズ ファンタジー」。2つのMSが激しく戦い合う様を上下で対峙させるという大胆な構図で再現した作品だ。
選考の評価ポイントとしては、上のガンダムがモノトーンで、下のクシャトリアがメタリックでカラフルな色彩という独特のセンス、構図の面白さ、制作技術、塗装技術の巧みさだという。ガンダムの原作から離れたファンタジックな世界観と、派手な構図、キャラクターへの思い入れが伝わってくる作品だ。
オープンコース/ジュニアコースの2位、3位も非常に見応えがある。受賞選手と作品は以下の通り。ジュニアコースは「制作技術の高さ」が選考理由となったとのこと。
今年は特別審査員としてアニメ監督も務める大張正己氏が登壇。アニメーターの目線から、構図や動きなども意識しての審査を行なった。世界大会には刺激を受けたとのことで熱のこもった口調で感想を語った。その大張氏が選んだ「特別審査員賞」を受賞したのはオープンコース3位の「ウィー アー ガンダム」。激しく戦う構図や、ディテールに感心したとのことだ。
この他も非常に見応えのある楽しい作品ばかりだ。筆者のお気に入りは香港代表マンソン・ンー選手の「オリジン オブ シャア」。反対側から見るとシャアの顔となっているのがとても楽しい。各作品は様々な角度で見ると新しい発見がある。各国代表の作品の写真も紹介したい。
これらの選手の作品はガンダムベース東京で、2019年1月28日まで展示予定で、実際目の前で彼らの作品を見ることができる。モデラーやガンダムファンはもちろんだが、そうでない人達もプラモデルやロボットに対して情熱を燃やす人達の力作をぜひ目にして欲しい。
(C)創通・サンライズ