ニュース

「ファイナルファンタジーXIV」新ジョブ「青魔道士」の詳細が発表

リミテッドとは“ソロプレイ”の意。「FFXI」伝説のソロジョブ“獣使い”登場の兆し!

11月17日発表

青魔道士の発表は、リードバトルシステムデザイナーの横澤剛志氏を招いて進められた

 スクウェア・エニックスは、11月16日に開催した「ファイナルファンタジーXIV FANFESTIVAL」において、プロデューサーレターライブを実施し、昨日発表した新ジョブ「青魔道士」の詳細を発表した。青魔道士は、次回メジャーアップデートパッチ4.5で実装される予定。

 青魔道士は、「ファイナルファンタジーV」で初登場した敵の技を“ラーニング”し、青魔法として駆使して敵と戦うテクニカルジョブ。姉妹作「ファイナルファンタジーXI」でも登場し、シリーズには欠かせないスペルキャスターとなっている。

 基本スペックは、対応クラスなし、レベル1からスタート、装備やロールアクションは遠隔DPS。パッチ4.5時点では、レベルキャップはレベル50、ジョブクエ同時実装となる。解法条件は、ファイター/ソーサラーレベル50、「ファイナルファンタジーXIV」本編メインクエストクリア(拡張パックは不要)となっている。

【青魔道士】

 吉田氏が最初に言及したのは青魔道士に冠せられた“リミテッドジョブ”とは何か? について。発表の時点でレベルキャップが50という時点で予想はついていたが、原則として“ソロプレイ”に活動領域を限定するジョブであることが明らかになった。

 吉田氏は、世界中からの要望で、以前から青魔道士の実装を希望する声が届いていたが、青魔法はバトルバランスを完全に壊すような強力な技が多く、ストレートに実装してしまうと、バトルバランスの調整が大変なだけでなく、特定の技をラーニングしていない青魔道士がキックされてしまう可能性を考慮。そこで「FFXIV」版青魔道士では、あえてソロ向けにデザインし、ラーニングする楽しさ、技をコレクションする楽しさ、そして技を使う楽しさという青魔道士本来の楽しさを追求することにしたという。MMORPGを知悉する吉田氏ならではの判断といえる。

【リミテッドジョブとは?】

 吉田氏によれば、この“リミテッドジョブ”の概念を追加したことで、「MMORPGには向かないソロ向けのジョブの実装可能性も出てきた」とコメント。コージ氏が「具体的には?」と問いかけると吉田氏は「ビーストテイマー(獣使い)……?」と口を滑らせた。獣使いは、「ファイナルファンタジーXI」で実装されたソロプレイに特化したジョブで、人気を集めた。将来的には獣使いが「FFXIV」に登場する日が来るのかもしれない。

 青魔道士に話を戻すと、ソロ向けの“リミテッドジョブ”としたことで、いくつかの制限が課せられることが明らかになった。

 具体的には、マッチングが行なえなくなり、コンテンツルーレット、PvP、ディープダンジョンが使えない。

【リミテッドジョブの制限】

 言い換えると“マッチングによるインスタンスダンジョンを使ったレベリングが不可能”ということなるが、その代わり、青魔道士には特別なレベリングルートが用意される。基本的にはフィールドモンスターを倒すことでレベリングを行なうことになるが、既存クラス/ジョブとは異なる特別計算式が用いられ、もっとも経験値効率がよくなるという。

 次にパーティーを組んでインスタンスダンジョンに挑む遊び方は可能だという。青魔道士を切り替えながら複数回プレイしたり、クリアできるかどうかはともかく全員青魔道士でプレイすることも可能なようだ。

【青魔道士のレベリングスタイル】

 肝心のラーニング方法は、「敵の技を見ること」。過去の「FF」シリーズのように敵の攻撃を受ける必要はなく、モルボルの臭い息は回避して覚えることもできるという。ただし、ラーニングできるかどうかは運次第。敵の技を見ることで“まれに”習得できる、となっており、使用するモンスターの強さによっても、ラーニングできる確率に多少差があるという。

【ラーニング方法】

 ラーニングした技は、専用の手帳にコレクションされていく。青魔法は、MPを消費して発動し、強力な技であるほど使用MPが多くなる。実装時点で追加される青魔法の数は49個。そのうち最大24個までをセットして戦いに挑むことができる。

 現時点では、1レベルにつき1個という計算になるが、どのモンスターで覚えられるかはわからないものの、どの地域で覚えられるかは手帳にヒントが記載されるという。ラーニングできる技の情報は、仲間と情報交換をして探していくというという考え方になっており、闇雲に敵を倒すよりは、仲間やネットで情報を集めながら探していく形になるようだ。

【青魔法の基本仕様】

 そして覚えた技を駆使する最大の機会となるのが青魔道士専用コンテンツ「マスクカーニバル」となる。これはウルダハにオープンする新たな闘技場で、レベル50以上の青魔道士のみが入場できるソロコンテンツとなる。

 最大3ラウンドで構成されたステージに挑戦し、各ラウンドに登場する敵をすべて倒せばクリアというもの。報酬などは今回は発表されなかったが、全部で25ステージ存在し、様々な敵が待ち構えているという。

 コンテンツ攻略のポイントは、それぞれのステージの敵には弱点属性が設定されており、たとえば、“飛行は雷に弱い”といったウィークポイントを巧く突くことで攻略していく。逆に言えば、弱点属性を所持していない場合は、ラーニングの修行に旅立たなければならない。

【マスクカーニバル】

 ラーニングできる技については、サボテンダーのハリセンボンや、モルボルの臭い息、イフリートのエラプションなどが紹介され、そのほかマイティガードやアクアブレスなど、お馴染みの青魔法が披露された。吉田氏によれば、「デス、死の宣告など、オリジナルの『FF』にあったものはひととおり揃えている」ということだ。

 青魔道士は実装されて終わりではなく、他のジョブと同じように、順次レベルキャップが開放され、新たな青魔法が追加されていくという。吉田氏は、「ウルダハ出てすぐの所にいるカクターはいなくなるんじゃないか」と語っていたが、リミテッドジョブは既存エリアの活性化にも繋がる施策だけに非常に実装が楽しみだ。

【青魔法(一部)】
サボテンダーのハリセンボン
モルボルの臭い息
シヴァの技
イフリートのエラプション
アクアブレス
マイティガード