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「FFXIV」、パッチ4.5「英雄への鎮魂歌」を2019年1月上旬と3月下旬に2回に分けて実装

吉田P「メインストーリーは恐ろしくとんでもないことになりますので、心して遊んでください」

【パッチ4.5英雄への鎮魂歌】

2019年1月上旬/3月下旬実装予定

 11月16日・17日に米・ラスベガスで開催されている「ファイナルファンタジーXIV」のオフラインイベント「ファンフェスティバル2018 in Las Vegas」の会場から、2日目のステージイベントとして北米からは初となる「第47回FFXIVプロデューサーレターLIVE(以下、PLL)」が放送された。

 今回は「パッチ4.5実装コンテンツ特集Part1」として、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がパッチ4.5で実装されるコンテンツのラインナップを紹介するとともに、前日の基調講演で発表された青魔道士について、さらに詳細な解説を行なった。

 パッチ4.5のタイトルは「英雄への鎮魂歌」。「漆黒のヴィランズ」に続く「紅蓮のリベレーター」としては最後の大型アップデートとなる。パッチはパート1とパート2の2回に分けて実装される。実装時期はパート1が2019年1月上旬、パート2が2019年3月下旬。

 このレポートではPLLで発表されたパッチ4.5の詳細についてお届けしたい。今回は特集パート1ということでアートワークやスクリーンショットが主だが、12月に予定されているPLLでは実機や動画での紹介も見ることができる。

 なお、青魔道士については、こちらのレポートで詳細をレポートしているので参照して欲しい。

思いもよらない展開を見せるメインストーリー

 ストーリー関係ではメインストーリーと、2つのサブストーリークエストが実装される。メインストーリーは「恐ろしくとんでもないことになりますので、心して遊んでください」と吉田氏。今回はガレマール帝国民衆派のマキシマと対峙しているアリゼーと、4.4で登場した元ガレマール帝国皇帝のソル・ゾス・ガルヴァスのスクリーンショットが公開された。

 今回のメインシナリオでもエオルゼア同盟軍党首が揃った状態でシナリオが進行するため、各党首のボイス付きカットシーンがある。

【メインストーリー】

 サブストーリークエストは、「四聖獣奇譚 完結編」と「ヒルディブランド外伝 紅蓮篇」が実装される。

【四聖獣奇譚 完結編】

「境界戦線 ギムリトダーク」

 メインシナリオに絡むインスタンスダンジョン「境界戦線 ギムリトダーク」が実装される。公開されたアートワークは、「漆黒のヴィランズ」のティザートレーラーに登場したものと似た風景が描かれている。

【境界戦線 ギムリトダーク】

「リターン・トゥ・イヴァリース」完結編

 「リターン・トゥ・イヴァリース」の完結編として、「楽欲(ぎょうよく)の僧院 オーボンヌ」が実装される。

 シナリオ展開について「あまりにも驚きにあふれているので、現時点ではあまりお話できることがありません」と吉田氏。その代わり、「FFXII」のバルフレアが来ていた衣装が報酬装備として実装されることを発表した。

 バルフレアは当初ストーリー内に登場する予定だったが、幾度かのシナリオ変更の中で出番がなくなり、装備だけが残ったのだそうだ。バルフレアの代わりに、あっと驚くキャラクターが登場するらしい。

【楽欲の僧院 オーボンヌ】
【バルフレア装備】

蛮神報酬の犬をコンプリートすると玉藻がマウント化

 「紅蓮のリベレーター」の蛮神を倒すとまれに手に入る犬のマウントを全蛮神分コンプリートするともらえるマウントが公開された。ヤンサに出現するリスキーモブ「玉藻」がマウントとして手に入る。

【玉藻マウント】

四聖獣奇譚「青龍征魂戦」

 四聖獣奇譚としては最後となる「青龍征魂戦」と「極青龍征魂戦」が実装される。今回はステージのみが紹介された。ステージは深い森のような場所にある高台。ステージの周囲には手すりがついているが、「FFXIVの手すりは壊れやすい」と吉田氏。12月には実機で見ることができるようだ。

【「青龍征魂戦」ステージ】

「禁断の地エウレカ」第4弾「ヒュダトス編」

 エウレカ最後となる「ヒュダトス編」が実装される。「ヒュダトス」とはギリシア語で「水」を意味する言葉であり、公開されたステージのアートワークも上空から滝が流れ落ちる幻想的な雰囲気になっている。

 ヒュダトス編ではこれまでと同じ遊びの他に、非常に難易度の高い多人数コンテンツが実装される。シナリオをクリアするところまでは、これまでのエウレカと同様に遊ぶことができ、その後に高難易度コンテンツが用意される。「今までの『FFXIV』にはないようなものを用意している」ということなのでぜひ遊んでみて欲しい。実装はパート2になる予定だ。

【ヒュダトス編】

ライバルウィングズ第2弾「ヒドゥンゴージ」

 多人数PvPコンテンツであるライバルウィングズの第2弾として「ヒドゥンゴージ」が実装される。マップの中央にはマップを真横に分断するようなレールが横切っており、ここを通るゴブリン列車に轢かれないよう注意しながらの戦闘となる。

【ヒドゥンゴージ】

ゴールドソーサーに新コンテンツが追加

 コールドソーサーに新コンテンツが追加される。今回は追加の告知のみで、詳細は12月のPLLになる。

 上記とは別に、新しいG.A.T.E.「出撃!エアフォースパイロット」が実装される。こちらは、ジェットコースターのようなコースを、エアフォースに乗って移動しながら、出現する的を撃ちまくるというコンテンツ。新コンテンツの実装に合わせて、景品も追加されるようだ。

ワールド間テレポを4.5の“かなり後ろのほう”に追加

 データセンター内のワールドを自由に行き来できる「ワールド間テレポ」が導入される。これはリムサ・ロミンサ、ウルダハ、グリダニアのエーテライトから、テレポと同じくらいの気軽さで他のデータセンターを訪れることができるようになるシステム。

 エーテライトを右クリックするうか、サブコマンドを開いて「ワールドを移動する」を選び、移動したいワールドを選択すればローディングをはさんで別ワールドの同じ場所に移動できる。

 もともとキャラクターがいたワールドは「ホームワールド」に設定され、それ以外のワールドはビジターワールドになる。移動時間などの制限はなく、ずっとビジターワールドで暮らすこともできる。

 メインストーリーの進行やマーケットボードでの商品の購入など普段のプレイで行なうほとんどのことは他のワールドでも行なうことができるが、マーケットへの出店やLSチャットなど一部利用できないものもある。マーケットは全ワールドで統合することも検討したそうだが、あまりにも根本的な変更になるため不可能だということで、現状の仕様になった。

 現在はエターナルセレモニーの実施と予約に加えて出席することもできないが、出席だけは今後のアップデートでできるよう検討したいとのことだ。

 ホームワールドを変えたい場合は、現在あるワールド移転サービスがホームワールド変更サービスへと名称を変えるのでそちらを使用して欲しいということだ。

 未知の採集場所と伝説の採集場所での採集や、ジャンボくじテンダーの購入などはゲームバランスを崩してしまう可能性があるため、できなくなっている。

【ビジターワールドでできないこと】
・リテイナーの雇用、呼び出し
・マーケットへの出品(閲覧・購入は可能)
・ハウジング・アパルトメントの所持
・FC関連機能(FCチャットは使用可能)
・LSチャット(クロスワールドリンクシェルは利用可能)
・エターナルセレモニー実施/予約/出席
・モグレター
・未知の採集場所/伝説の採集場所での採集
・ジャンボくじテンダー購入
・ロード・オブ・ヴァーミニオン/トリプルトライアド大会対戦

その他のアップデート

 お得意様取引に4人目のお得意様が登場する。誰が登場するのかなどの詳細は不明。

北米と欧州でデータセンター増設

 データセンターの過密でプレイ環境が不安定になっていた北米と欧州でデータセンターが増設される。これに伴い、今まであったワールドを各データセンターに振り分けるリグループが行なわれる。

 「本来なら既にあるデータセンターのコミュニティを分断するようなことはできるだけ避けたほうがいい施策なのはわかっているが、今後さらにプレーヤーベースを発展させていくうえで、サーバーが落ちまくるようなことにならないよう決定しました」と吉田氏。リグループに合わせて、2週間の無料ワールド移転や移転時に所持できるギルの上限撤廃、ハウジングの補償なども実施される。

 欧州では「漆黒のヴィランズ」ローンチに合わせて2つのデータセンターそれぞれにワールドが新設される予定だ。